SR600上毛三山/Report 3:Day 2/四万温泉->桐生(242.2km/506.1km)

[目次]

宿泊1/四万温泉中生館->PC10/ロックハート城(33.4km/297.3km)

 9/22(日)、5時半に目が覚めた。何となく眠い気がするが二度寝できそうにないので起き上がって窓の外を見るとまだ暗いが雨は降ってなさそう。睡眠時間は3時間半だがせっかく起きることができたのでスタート時間を繰り上げることにして身支度を始める。

 まだ寝静まっている宿をこそこそと出ていく。滞在時間は短かったけれど温泉も気持ち良かったしよく眠れたしなかなか良い宿だった。

 2日目は四万温泉から桐生市街まで行く242km。

 主要な山越えは坤六峠と赤城山の2か所で小さいピークが3か所というレイアウト、獲得標高差は4500m。昨日よりは距離も標高も数字的に軽くなっているので気持ち的にもちょっと軽いが心配なのは天気。午前中は雨予報に変わってしまったのでどれくらい降られるかが当面の懸念材料だ。

 6時にリスタート。霧雨の中を緩々と走り始める。最初の目的地は33.4km先のPC10。

 0.5km、急勾配の枝道を濡れ落ち葉を踏んで落車しない様に慎重に上って国道353号に合流、左折して下り始める。

 トンネルの中は路面が濡れていないので物凄く走り易く感じる。快調に下っていく。

 今朝の気温は19℃。半袖ジャージにレーパンでも寒さは感じない。

 標高が下がるにつれて霧は完全に晴れた。沼田までは26km。

 15.1km、折田交差点を左折して国道353号を離脱、下り基調はまだ続く。

 路面が乾いてきて走り易くなった。順調に距離を消化していく。

 19.5km、伊勢町交差点を沼田方面に左折して国道145号に乗る。下りはここまでで曲がってすぐに上り基調になる。

 3%前後のまっすぐなゆるいのぼりをぼちぼち上っていく。小一時間走って脚は普通に回るし疲労感も殆ど感じないので体調はまずまず、今日も問題なく走れそうだ。

 30.2km、県道30号を横切って更に国道145号を上っていく。

 32kmを過ぎて勾配がきつくなった。8%位の坂をえっちらおっちら上っていく。PCはもうすぐ。

 PCが見えた。

 33.4km/297.3km地点のPC10に到着、チェックタイムは9/22の7:43。

 ここには以前1回だけ車で来たことがあったが館内に飾ってあった津川雅彦の笑顔の写真が不気味なことだけが印象に残っている。通過証明用の写真を撮ってすぐに出発する。

PC10->PC11/坤六峠(63.1km/96.5km/360.4km)

 PCを出て再び国道145号に乗り西に向かって走り出す。次の目的地は63km先のPC11だがその前に23km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずはそこを目指す。

 33.8km、ちょっと上って権現峠のピークを通過。そのまま下りに入って行く。

 39.5km、急勾配の下りを一気に下って来て国道17号を横切って直進、利根川を渡る。

 39.8km、戸鹿野町交差点をみなかみ方面に左折して国道291号に乗る。

 平坦基調の国道291号を北に向かって進む。そのうち雨が降り始めた。

 48kmを過ぎて雨が本格的に降り始めて路面に水が浮き始めた。どうやら天気予報は当たった様だ。

 休憩ポイントが見えた。

 56.7km地点の休憩ポイント5に到着、チェックタイムは9/22の9:00。

 リスタート前に何も食べていなかったのでしっかり補給をして20分程の休憩の後出発。

 休憩ポイントを出て再び国道291号に乗り北に向かって進み始める。改めてPC11を目指す。残り距離は40km。

 58.1km、ここは何となく見覚えがあると思ったらSR600北関東のPCがあった場所だった。進むうちに徐々に上り基調になって行く。

 62.4km、大穴交差点を片品・湯の小屋方面に右折して国道291号を離脱、県道63号に乗る。進むうちにはっきりとした上りになって来た。

 山道に入ってサルの群れに出くわした。ほとんどは逃げていくがでかい図体で真っ赤な顔をした1匹が歯をむき出しにして威嚇しながらこちらに向かって来ようとしたのでかなりビビった。結果として襲われることはなかった。

 68.1km、右折して藤原ダムの上を渡る。

 68.7km、ダムを渡り終えた直後に10%超の急勾配が出て来てトンネルに入ったところで勾配が緩んだ。

 74.7km、尾瀬・湯の小屋方面に道なり右に更に県道63号を進む。

 81.0km、ダムの放水路が見える。巨大な滑り台の様でなかなかの迫力。

 83.5km、取り敢えず降雨による通行止めはなかった。この辺りから坤六峠への本格的な上り開始。山頂までは13kmの長丁場。

 5%前後の坂の途中で時折10%位の急斜面が出て来る。直線的だが緩急があって上りのリズムは掴み易い。

 この辺りは奥利根水源の森なのか。雨の中を走っていると確かに山は巨大な水の貯蔵庫だということを実感する。

 上りの先の正面の山には道が見える。あそこまで上っていくのか。まだまだ先は長い。

 93kmを過ぎて勾配が7%超で固定化してきた。山頂直前はやはりきつい。

 山頂が見えた。何とか踏ん張り切った。

 96.5km/360.4km地点のPC11に到着、チェックタイムは9/22の12:50。1時間40分かけて坤六峠をクリア。標高は1620m。きつかったけれど上り応えがあって楽しかった。今日の2つの超級山岳のうちの1つをクリアしてちょっと気楽になった。通過証明用の写真を撮って一息ついて出発する。

PC11->PC12/赤城神社(59.2km/155.7km/419.6km)

 PCを出てみなかみ町側に下り始める。次の目的地は59.2km先のPC12だがその前に25km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずはそこを目指す。

 急勾配の九十九折の下りが続く。濡れ落ち葉が多数路面に落ちているのでそれに乗ってスリップ落車をしない様にライン取りとブレーキコントロールに細心の注意を払いながら慎重に下って行く。上りのタイムロスは全く取り返せない。

 102.2km、突き当りを日光・沼田・戸倉・鎌田方面に右折して更に県道63号を下って行く。

 下っている途中でブレーキシューが心配になって止まってチェックする。過去にブレーキシューがリムからはみ出た状態で削れて飛び出した部分がタイヤを削って穴を開けてパンクしたという痛い経験をしたことがあるのでチェックしたところ。フロント片側が微妙にオフセットしていたので修正してリスタート。不安材料が解消して順調に下る。

 まだ雨はパラパラと落ちているが空には青空が見えてきた。午後は止むという予報が当たりそうだ。

 109.9km、国道401号に突き当たって日光・沼田方面に右折。更に下って行く。

 雨は上がって路面が乾いてきた。緩くなった勾配を快調に下って行く。

 117.3km、橋を渡って水力発電所の傍を通過。

 118.1km、尾瀬大橋を渡る。

 橋を渡り終えた直後、鎌田交差点を沼田・利根方面に右折して国道120号に乗る。ここを曲がると休憩ポイントはもうすぐ。

 休憩ポイントが見えた。

 121.2km地点の休憩ポイント6に到着、チェックタイムは9/22の14:08。

 今日はここまで120kmを消化して8時間は通常のBRMを考えればかなりの遅れに見えるが、疲労感も薄く昨日と似た様なペースと考えればまずまず順調と見るべきか。距離も標高差もここが丁度半分と考えれば、大崩れしなければ今日は日付が変わる前には宿に辿り着けそうだ。

 空は雲がかなり切れて来て日差しが出てきた。浸水したシューズを脱いで靴下を絞る。しっかり補給をして20分程の休憩の後出発。

 休憩ポイントを出て再び国道120号に乗り南に向かって走り出す。

 国道120号の風景が見覚えがあると思ったらオダ埼のアタック忘年会の翌日に赤城山ヒルクライムに向かう道だった。これから赤城山山頂まではその時と同じルートだと思われる。

 131.8km、大原南交差点を大間々・赤城山方面に左折して国道120号を離脱、県道267号に乗る。

 134.0km、下って来て薗原湖沿いを走る。アタック忘年会の時のことが思い出されて懐かしい。

 136.7km、薗原ダムの傍を通過。

 137.8km、突き当りを大間々・赤城山方面に左折して更に下って行く。

 139.0km、大間々・赤城山方面に右折して橋を渡る。下りはここまで。

 139.3km、赤城山方面に右折。ここが起点でいよいよ赤城山ヒルクライム開始。距離14kmで標高差は930m。

 上り始めはいきなり10%できつい。

 直線的な急坂は視覚的にかなりきつい。

 7~8%の勾配が続く。10km/hを切る速度でじわじわと上っていく。

 143.4km、山頂まではあと10km。まだまだ先は長い。

 143.8km、標高780mを通過。あと標高650m上らなければならない。

 カーブではちょっと勾配が緩むので一息つける。

 146.8km、標高1000mをクリア。やっと半分を超えた。

 相変わらず7%前後の坂が続く。ダンシングとシッティングを一定間隔でテンポよく繰り返しながら上っていく。ペースを掴むとちょっと楽しくなる。

 152.7km、標高1373mをクリア。山頂まではあと1km、もうひと頑張り。

 153.8km、2時間5分かけて遂に山頂に到達。標高1448m。前橋市に入ってそのまま下り。PCはもうすぐ。

 155.7km/419.6km地点のPC12に到着、チェックタイムは9/22の17:35。

 今日2つ目の超級山岳をクリアしてほっと一息。明るいうちに上り切れて良かった。暗くなる前に山を下りてしまいたいので通過証明用の写真を撮ってすぐに出発する。

PC12->PC13/開運河童大明神(17.3km/173.0km/436.9km)

 夕暮れ時の赤城大沼を見ながらPCを出発。次の目的地は17.3km先のPC13、ひたすら下りの先だからすぐに着くはず。

 湖畔に沿って進む。観光客の車は全然走っていなくて静か。

 夕暮れ時の穏やかな風景に和む。

 156.6km、突き当りを前橋市街方面に右折して県道70号に乗る。

 ちょっと進むと再び上りになって来た。

 茜色に染まったちょっと幻想的な空を見ながらぼちぼち上っていく。

 159.5km、ピークを通過していよいよ赤城山から下り始める。

 ぎりぎり薄暮の残る中、急勾配の下りを慎重に下っていく。真っ暗よりはスピードが出せるので上りのタイムロスをちょっと取り戻せる感じ。

 突然ガツッという衝撃とバキバキッという激しい音が聞こえてびっくりして慌てて止まると太い枝がクランクとチェーンステイに引っ掛かっていた。もしこれをホイールに巻き込んでいたらスポークが折れて大惨事になっていただろうとぞっとしながら枝を取り除き、気を取り直して再び下り始める。

 172.9km、あっという間に下りを終えて左折、からっ風街道に乗る。PCはもう目前。

 173.0km/436.9km地点のPC13に到着、チェックタイムは9/22の18:28。

 暗くてちょっとわかりにくかったが対象物を見つけて通過証明用の写真を撮ってすぐに出発する。

PC13->PC14/草木橋(39.2km/212.2km/476.1km)

 PCを出て再びからっ風街道に乗り東に向かって走り始める。次の目的地は39km先のPC14だがその前に24km先に休憩ポイントを設定しているのでまずはそこを目指す。

 車通りの殆どない真っ暗な道を進む。アップダウンが出てきた。

 時折右側に街明かりが見える。方向的に前橋辺りか。

 急勾配で200m上ったと思ったら急勾配で200m下るという鋸の歯の様なアップダウンが続く。

 アップダウンがなかなか終わらない。坂の無間地獄に嵌まった様な感じ。このからっ風街道は結構エグい。

 186.7km、長い下って来て国道353号方面に右折、県道336号に乗って更に下る。これでアップダウン区間は終わったか。

 187.2km、国道353号に突き当たって桐生・大間々方面に左折、更に下りは続く。

 188.4km、上神梅方面に左折して国道353号を離脱、県道333号に乗る。

 再びアップダウンが出てきた。

 190.8km、集落を抜けた辺りで道が細くなって九十九折の上りになった。

 急に勾配がきつくなり10%近くになった。えっちらおっちら上って行く。

 みどり市に入った。ここがピークの様ですぐに下りになった。急勾配の細い九十九折を慎重に下って行く。

 194.0km、下って来て国道122号に突き当たって日光・足尾方面に一旦左折。後程PC14で折り返した後ここに戻って来て今度は右方向に進むことになる。

 緩いアップダウンのある川沿いの国道122号を進む。休憩ポイントはもうすぐ。

 休憩ポイントが見えた。

 197.4km地点の休憩ポイント7に到着、チェックタイムは9/22の20:15。

 PC13からここまでの区間のアップダウンがなかなかきつかった。2つの超級山岳の陰に隠れて素性が全く見えていなかったので完全にノーマークだった。まとまった上りの続く山越えよりこういうインターバルトレーニングの様な道の方が疲れる感じがする。15分程の休憩の後出発。

 休憩ポイントを出て再び国道122号に乗り北に向かって進み始める。改めてPC14を目指す。残り距離は15km弱、標高差200m位上ることになる。。

 緩い上りをぼちぼち進む。夜になって車通りが少なく走り易い。

 正面の山の上には雲がかかった月が見える。中秋の名月といった風情でちょっと和む。

 時折10%位の急勾配が出て来るが距離は短い。

 209.6km、草木ダムの傍を通過して更に上って行く。

 210.0km、上り基調のトンネルを抜けたところでようやく勾配が緩んだ。PCまであと2km、アップダウンになった。

 PCが見えた。

 212.2km地点のPC14に到着、チェックタイムは9/22の21:31。

 オリジナルのコースだとこの橋を渡って梅田湖まで行くのだが途中通行止めなので迂回路で折り返す。通過証明用の写真を撮ってすぐに出発する。

PC14->PC15/上毛電鉄西桐生駅(29.0km/241.2km/505.1km)

 PC出て今来た道を戻り始める。次の目的地は29km先のPC15だが、その1km先が今日の宿なので今日のゴールを目指して走ることになる。

 下り基調の国道122号を快調に進む。桐生まではあと20km、現在時刻は22時だから今日のうちに宿に辿り着けるのは確実。

 227.0km、先程の休憩ポイントを通過。

 230.3km、先程県道333号から合流した分岐を桐生・大間々市街方面に直進する。

 233.1km、上桐原交差点を桐生・大間々市街方面に右折して更に国道122号を進む。今日の宿まで10kmを切った。

 234.7km、ながめ公園入口交差点を高津戸峡・ながめ公園方面に左折して県道338号に乗る。下り基調はまだ続く。

 235.1km、高津戸橋で渡良瀬川を渡る。この道は何かのブルベで走った記憶があるのだが何のブルベだったかは思い出せない。

 236.1km、桐生市に入った。

 237.7km、突き当りを市街地方面に右折して県道342号に乗る。

 市街地近郊の風景になって来たが深夜ということもあり車も少なく走り易い。順調に距離を消化していく。

 239.4km、Y字路を右方向に進む。

 239.8km、県道3号に突き当たって桐生市街方面に左折。

 曲がってすぐにアタック老越路等で桐生市街に入って行く道に乗ったことが分かった。なるほど、ここに出て来るのか。ここまで来ると西桐生駅は直ぐ傍という感じがする。

 240.3km、遊園地・動物園方面に左折。アタック老越路では直進だがAJ群馬さんのはじめてのブルベでは左折する。

 寝静まった市街地の裏道を進む。PCはもう目前。

 西桐生駅が見えた。

 241.2km/505.1km地点のPC15に到着、チェックタイムは9/22の22:59。

 西桐生駅の角は何度も通過しているが駅の構内まで入ったのはこれが初めて。駅舎は夜間は閉まって無人駅になる様だ。通過証明用の写真を撮って直ぐに出発する。

PC15->宿泊2/パールホテル(1.0km/242.2km/506.1km)

 さあ、後は今日の宿に向かうのみ。ホテルまでは1km、もう着いたも同然。

 西桐生駅前のセブンイレブンに寄って今日の夕食と明日の朝食を買ってホテルに向かって走り始める。

 桐生市街を進み、前橋方面に右折して一旦コースアウト。200m先が今日のホテルだ。

 242.2km/506.1km地点の宿泊ポイント2に到着、チェックタイムは9/22の23:15。

 チェックインして自転車をロビーの隅に置かせてもらう。

 部屋に入ってホッと一息。まずは速攻で風呂に入る。身体を洗った後に浴槽に湯を溜めてのんびりと浸かる。浴槽が非常に広く足を伸ばして浸かれるのがとてもありがたい。極楽極楽。

 風呂から上がってすっきりして電装品の充電をセットしてから遅い夕食。

 食べながら明日のスタート時間を思案。ゴールまでの残り距離は100kmを切って山越えも一つだけだからかなり余裕がある。寝られるだけ寝ようということにしてリスタートの時間を8時として7時半にアラームをセットする。食事を終えて速攻で歯を磨いてベッドに入る。消灯時刻は0時前。