ショートクランク(160mmのクランクを試してみる)

 この先も自転車を乗り続けるにあたって、ギア板や変速機等のコンポーネントをどうしようかといろいろ思案していたが、最終的にはリムブレーキ/機械式変速コンポの最終バージョンとなったシマノの91デュラで私の自転車人生は終わりにしようという結論に至り、今せっせと中古部品や保守部品を買い集めている。その最中、ネットオークションで92デュラのクランクで160mmというのがあるのを見つけて驚いた。以前、長いクランクを自分でカットしてペダル取付用の穴を開け直したショートクランクを自作した人がいるのは知っていたのでそういうものかと思ったが、シマノのホームページをチェックしてみると正式にラインナップされていた。デュラエースとアルテグラは現行モデルから、105は一つ前のモデルから160mmのクランクが発売されていたのを初めて知った。私的にはロードバイクに乗り始めた20年前から最初の78デュラの一番短いサイズの165mmのクランクを使い始めて以来ずっとデュラの165mmのクランクを使い続けていてもうすっかり馴染んでいて今特に不都合を感じているわけではない。一方で、クランクのサイズは身長の1/10が最適というのが定説であり、私の身長が160cmだから最適なクランク長が160mmとなればそれは是非試さなければならないと考えるのは当然の流れである。今使っているクランクは90デュラと91デュラの接着剥離問題でリコールされて代替品として用意されたFC-09という代替品専用のものだが、これはクランク部分は現行モデルのFC-R9200と全く同じものでチェーンリングのみ(正確にはアウターのみ)11速用に新たに用意されたものとなっている。即ち160mmのFC-R9200とFC-09用のチェーンリングを組み合わせれば私の91デュラのグループセットでも使用可能ということになる。

 早速試してみるべくネットオークションで見つけたその中古品を首尾よく競り落とした。

 クランクの裏にはちゃんと160の数字がプリントされている。

 取り敢えず165mmのものと比べてみるが見た目にもはっきりわかる程に短い。まあ当たり前か。

 ショートクランクの長所短所は諸説様々だが回しやすくなるがトルクがかからなくなるというのが普通の解釈だろう。これが私にどういう影響を及ぼすのかは実際に使って体感するしかない。

 取り敢えず取り付けてみた。クランクが短くなるということは下死点の高さが上がるということだから今までと同じポジションにするならばサドル高を上げる必要が出てくるが取り敢えずそれはやらずに試してみることにする。

 20年間慣れ親しんで不都合なく使い続けてきたものを変えるだけのメリットが果たして得られるのかどうか、明日の試走と明後日の200kmブルベでまずは使ってみる。