2025BRM920東京1000/レポート5:ゴール翌日、帰宅まで/総括

[目次]

ゴール翌日、帰宅まで

 9/23(火)、5時前に目が覚めた。取り敢えず4時間近く眠れたので割とすっきりとした目覚め。身体的には流石に疲れはあるが痛い所はなく1000kmを走り終えた後にここまで身体的ダメージが少ないというのはちょっと驚き。布団から起き出してぼちぼち荷物をまとめる。

 人の気配のない受付の窓口の箱の中に鍵を入れて宿を出る。4泊して宿の主人と顔を合わせたのは結局チェックインの時だけだった。

 5:50に宿を出立。昭和の匂いがぷんぷんする民宿だったが私的には余計な気遣いが必要なくて居心地は良かった。宿代を考慮すれば十分な宿だった。もし次があるならまたここを選ぶだろう。

 街中にはうっすらと朝霧が漂っている。気温は10℃位で冷たい空気がとても清々しい。

 日の出。1000kmを完走した達成感とプレッシャーからの開放感が相俟ってとても良い気分の朝。こんな朝は滅多にないから十分に楽しんでおかねば。

 自走で富良野駅に向かう。駅までは1.1km。

 早朝の富良野の街中は人気もなくとても静か。

 6時過ぎに富良野駅に到着。これで北海道サイクリングの全日程を終了。

 空港連絡バスのラベンダー号の乗り場は1番。

 早速バイクのパッキング開始。ぼちぼちバイクを分解していたらビアンキFさんがやってきた。これから鉄道に乗って富良野観光に行くとのこと。無事に完走された様でお互いに健闘を称え合いつつ見送る。

 20分程でバイクパッキング完了。面倒臭い仕事をやり終えてほっと一息。

 まだバスの時間には間があるので近場を歩く。これが唯一の富良野観光か。

 駅舎の中は昭和の雰囲気。始めて来た場所なのにとても懐かしい気がする。

 節操のない電飾で埋め尽くされた都会の駅前と違って長閑な風情。こういうところに旅情を感じる。

 3日前にスタートして行った駅の隣の公園。あの時のどんよりとした風景と違って明るい雰囲気。

 ひとけのない駅のホームも昭和の雰囲気。

 富良野駅前を一通り見て何となく観光した気になったので良しとする。

 6:50発の始発の空港行バス/ラベンダー号に乗車。さらば富良野。また来ることはあるのだろうか。

 朝霧を遠くから見るとこういう低いところだけなのか?

 北海道らしい風景も見納め。何となく名残惜しい。

 ラベンダー畑を一瞬だけ観ることができた。花の時期は今なのか。

 空港が見えた。北海道の旅もいよいよ終わり。

 7:49に旭川空港に到着。

 旭川空港ではAIRDOはANAのカウンターでチェックイン。カウンター横の保安検査機に輪行袋を通して無事にチェックイン完了。

 結局今回の遠征はノンアルコールで打ち上げなしだったので最終日に何か美味しいものを食べて帰りたいと思ったがフードコートは当然やっていない。これで今回の遠征は完全コンビニ飯のみが確定。こういう遠征は初めてかも知れない。

 特にやることもないので搭乗口に行こうかと思ったら保安検査場がまだ開いていなかった。時間になるまで保安検査場の入口の前でしばし待つ。

 ようやく保安検査場がオープンして8時半前に搭乗口に来た。9:25のフライトまでロビーの椅子に座ってぼーっとする。

 定刻より5分遅れで搭乗開始。

 これから乗る機体は特別な塗装がされているが何の画だがわからない。

 さらば旭川空港。次に来るのはいつだろうか。

 離陸してうつらうつらと居眠りをしていたらあっという間に関東上空に到達。霞ヶ浦が見える。

 並行して飛んでいる機も着陸態勢に入っている様だ。同時着陸を見るのは初めてかも。

 11:07、羽田空港に着陸。ほぼ定刻通り。

 先月の北海道1200の時は成田だったから今回AIRDOのフライトが取れてよかった。

 いつもの通り飛行機を降りて通路を歩いている間に旅の非日常感から醒めてどんどん現実に引き戻されていく。

 手荷物受け取りエリアに着いた時には既に輪行袋が出てきていた。羽田は早いのが当たり前になった。予想外に早かったので鉄道なら早く帰宅できることになったが輪行袋の重さに負けて45分待ちだけれどリムジンバスを選択する。

 バスのチケットを買って特にやることもないのでそのままバス乗り場に向かう。東京はかなり涼しくなっていた。このまま秋になってくれるとありがたいのだがどうだろうか。

 12:15発のバスに乗車。乗るまで気付かなかったが指定席になっていた。リムジンバスで指定席だったのは多分初めてではないか。

 13:58に所沢駅に到着。やはり乗り換えがないのは相当楽だね。ここで輪行解除する。

 10分弱でバイクを組み立て完了。時間的に所沢大勝軒の閉店時間に間に合いそうなので家に帰る前に寄っていくことにする。

 所沢大勝軒でいつものつけ麺。これが打ち上げ代わり、5日振りにまともな食事にありつけて大満足。心も身体も満たされて改めて自宅に向かう。

 15:06に帰宅。これにて今回の北海道遠征の全日程を無事終了。

総括

 R東京さんのBRM920東京1000ぐるぐるぐるっと富良野を走り終えてもうすぐ1か月が経過しようとしている。走行中は初日の夕方から2日目の朝にかけて雨に降られてその間はちょっとハードな状況になったもののそれ以外はおおむね天候に恵まれて、完走した翌日からは概ね好印象が支配的だった。完走直後の身体的ダメージは痛みを伴うものは皆無で疲労も2、3日で回復し1000kmブルベのダメージとしては最も軽微だった(ただ、過去から慢性的に抱えていた手根管症候群がちょっとひどくなってしばらく左手親指に力が入らず多少生活に支障が出ることがあったが今現在はかなり回復している)。これはひとえにコース的に難易度が低かったことによるものと考えられる。

 私的には今まで走った1000kmの中で最も走り易かったコースだと断言できる。まずは何と言ってもクローバー方式のコースレイアウトでブルベ走行中の仮眠とブルベ前後泊が全て同じ宿にできるということ。これは天気の変動等に柔軟に対応できて走行中の荷物を減らせるという点で非常に大きな利点と言える。1000kmを330kmx3のレイアウトにすることで日中走って夜寝るという通常の生活サイクルを壊さず走れるというのも重要だ。そして市街地がほとんどなく車も信号も少ない道が大半という地の利がある北海道開催というのも大きい。上りに関して言えば初日は標高1000m超の三国峠越えを含んで獲得標高が2700mあるが山岳ブルベと呼ぶほどの大きな数字ではなく、2日目3日目は2000mに満たないので上りで苦しめられるという印象はない。一方で北海道のマイナス要素としては路面が悪いことと天候が悪化すると難易度が一気に上がることがあるが、これらを全て勘案するとやはりこのコースはメリットが非常に大きくベストに近い完成度だと思う。

 スタート&ゴール地点へは旭川空港からバスを使って輪行することになるが輪行袋を載せてもらえる空港連絡バスがあるのでアクセスは良い。空港から富良野駅までは45km位なので空港で輪行解除して自走で行くことも可能だ。私的には富良野は遠征し易いと思う。

 このコースはもう少し歳を取っても完走できそうな気がするのでまた是非走りたいと思う。

 さて次のブルベはまたR東京さんのBRM1004東京200道坂。何度も走っているコースだが、当日はちょっと天気にやられてしまった。次回詳報の予定。