私がオダ埼のスタッフになった10年前からここまでオダ埼開催のブルべの参加者は減少の一途を辿って来た。主催団体が増えて開催数が増えて参加者が分散したり足掛け3年のコロナ禍を経てサイクリストの数自体が減ったりと様々な要因があるとは思うが、スタッフミーティングでもブルべ参加者の新規開拓は必要なのではないかという話も出て来て、ならば久し振りに走行会をやってみるかという流れになって企画してみた。
そんなわけで1012埼玉走行会のレポートは下記の通り。
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[目次]
- 前日試走
- スタート/入間豊水橋->クイズポイント/定峰峠(49.4km)
- クイズポイント->PC1/セブンイレブン秩父山田店(9.8km/59.2km)
- PC1->PC2/ファミリーマート寄居富田店(26.4km/85.6km)
- PC2->ゴール/入間豊水橋(38.5km/124.1km)
- 当日
前日試走
10/11(土)、5時に起床。天気予報はかなり怪しいがやはり自分の引いたコースは自分の脚で確かめておかねばなるまいと走ることにする。雨の確率は高いが気温は高めだし距離は短いので何とか凌げるだろうと雨装備一切を切り捨てて走ることにする。

6時前にスタート&ゴール地点の入間豊水橋に到着。バイクを降ろして出走準備する。
コースは入間放水橋をスタートしてときがわから定峰峠を越えて秩父に降りてそこから寄居に抜けて再び入間放水橋に戻ってくる120km。
ブルベ体験走行会ということで距離は200kmへの足掛かりとして短過ぎず長過ぎずで120kmに設定し、程々に上りを加えて、更にPCはコンビニとフォトチェック的なクイズポイントを設定して、ブルベの基本要素を網羅したコースを作ってみた。獲得標高差は1600m程度と120kmの距離にしてはちょっと上りが多そうに見えるがメインの定峰峠は勾配もそれ程きつくなくて上りやすい坂なので峠が入ったブルベのイメージを掴みやすいのではないかと考えた。あとは参加者の皆さんに実際に走って判断してもらうしかない。
スタート/入間豊水橋->クイズポイント/定峰峠(49.4km)

6時10分にトイレに寄ってからスタート、ぼちぼち走り始める。最初の目的地は49.4km先のクイズポイント定峰峠。
空は今にも降り出しそうな感じだが、取り敢えずスタート時点で降っていないのはよかった。

1.6km、ちょっと上って根岸坂上交差点を日高市街方面に左折、県道262号に乗る。

2.5km、飯能市に入った。

5.2km、日高市に入った。上鹿山交差点まで6つのアップダウンをこなしながら県道262号を進んでいく。

6.8km、下って来て上鹿山交差点を小川方面に右折。

9.4km、きれいになったばかりの南平沢交差点を直進。ここから県道74号に乗る。昔はこの道が県道30号だったのだが、バイパスができてそっちが県道30号になって道路番号が変わった様だ。

11.0km、ちょっと上って山根交差点で小川・毛呂山方面に右折、県道30号に乗る。

曲がってすぐに毛呂山町に入って下りに入っていく。
県道30号を毛呂山町の街に向かって真っすぐに下っていく。県道30号はいつも通り車がそこそこ走っていて大型車も多い。

13.5km、毛呂山町の街中に入って毛呂山町役場前を通過。

15.2km、毛呂山の街中を抜けて毛呂川・越辺川を渡り越生町に入る。

前方の奥武蔵の山々には低い雲がかかっている。あの辺りはもう降っているのだろうか。

20.4km、ときがわ町に入った。県道30号は相変わらず大型車がそこそこ走っていてちょっと緊張する。

22.5km、田中交差点を白石峠方面に左折して県道30号を離脱、県道172号に乗る。ここから復路と別ルートとなる。

県道172号に乗って車が一気に減って落ち着いて走れるようになった。1時間走ってきていつもの巡航ペースに乗った。脚はそこそこ回って体調は問題なし。今日は距離が短いので気分的にもかなり軽い。

25.5km、西平交差点を小川方面に右折して県道273号に乗る。曲がってすぐに松郷峠までの上りが始まる。距離2.2kmで平均勾配は5%ちょっと。

松郷峠は上り始めは勾配がきつい。8%前後のまっすぐな坂をぼちぼち上っていく。

上り進んでカーブが出てくると勾配がちょっと緩む。時々車が前から来るので注意して進む。

27.7km、無難に松郷峠をクリアして小川町に入る。そのまま下っていく。
下りの途中のカーブで砕石場の入口があってそこの路面に砂が浮いているので滑って落車しない様に注意しながら下っていく。

30.7km、下りを終えて左折。早くも雨がパラパラと落ちてきた。これから定峰の上りだというのにちょっとがっかり。

31.2km、信号を左折。

32.0km、突き当りを左折して県道11号に乗る。

県道11号を進む。この道はいつ走っても車が少ないので走りやすい。

33.2km、東秩父村に入る。

35.3km、道なり右にカーブして更に県道11号を進む。左折すると道の駅和紙の里ひがしちちぶ。

38.0km、落合橋交差点を秩父・横瀬方面に左折して更に県道11号を進む。

曲がってすぐのところに新しい飲食店が出来ていてこんな案内表示があった。定峰峠までは11.2km。

定峰峠に向かって徐々に上り始めた。

41.9km、序盤の急勾配がでてきた。7%超の坂をぼちぼち上って行く。

雨はぱらぱらと降ってはいるが強くなる気配はない。路面に水が浮いていないのであまり気にならない。この後もこれ位で留めておいてくれればありがたいのだが。

44.2km、このカーブを曲がって定峰峠への本格的な登り開始。距離5.2km、平均勾配5%。気温は16℃と表示されているが上りなので体感はもう少し高い感じ。

44.8km、序盤の10%の急坂をこなして勾配が緩んだ。

5%前後の坂をぼちぼち上っていく。今日は天気が悪いので予想通り車もバイクも殆ど走っていない。ほぼ貸し切り状態で静かに上っていく。

45.6km、ちょっと勾配がきつくなるがまだまだ余裕。

10%近い急坂区間に差し掛かる。上りのペースを掴んで淡々とこなしていく。気温が低めなので気持ち良く上ることができて楽しい。

標高が上がって来て前方が霧で霞んで見える。低い雲に覆われているという感じか。

もう少しで山頂というところでサイクリスト向けの変な看板ができていた。これは一体何の広告だろうか。

49.0km、最後のカーブを曲がると山頂まであと400m。

最後の直線をちょっとだけ踏んでいく。

山頂が見えた。

49.4km地点のクイズポイント定峰峠に到着。チェックタイムは8:47。
クイズのネタを探しつつちょっと休憩してから出発する。
クイズポイント->PC1/セブンイレブン秩父山田店(9.8km/59.2km)

定峰峠を出発して秩父側に下り始める。次の目的地は9.8km先のPC1。
九十九折の下りは見通しが悪いが今日は車やバイクが少ないので比較的安心ではある。一方で雨で路面が濡れていて落ち葉が散り始めているので濡れ落ち葉に乗ってスリップしない様に慎重に下っていく。

54.8km、このカーブで九十九折が終わって直線的な下りに変わる。道幅が狭いので気を付けて下っていく。

56.7km、山道を抜けて道幅が広くなって見通しが良くなった。下り基調はもう少し続く。

58.1km、下りが終わって国道299号・横瀬方面に道なり左に進む。後程PC1で折り返してここに戻って来て長瀞方面に進むことになる。

PCが見えた。

59.2km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:17。

巡航速度は20km/hに届いていないが定峰峠越え込みで考えればまずまず順調。相変わらずパラパラと雨の降る中15分程休憩して出発。
PC1->PC2/ファミリーマート寄居富田店(26.4km/85.6km)

PCを出て今来た道を戻り始める。次の目的地は26.4km先のPC2。

60.3km、栃谷交差点を皆野方面に左折して県道82号に乗る。

県道82号を進む。長瀞までは12km。

60.7km、四萬部寺の横を通過しつつ上り始める。

直線的な坂を上っていくうちに勾配がきつくなってきて10%位になった。結構きつい。

61.7km、1km位上ってピークに到達。皆野町に入って下っていく。

下り基調の県道82号を快調に進む。この区間は車が殆ど走っていないのでとても走りやすい。

67.6km、下り基調が終わって皆野長瀞インター入口交差点を長瀞対岸方面に右折して更に県道82号を進む。

69.5km、長瀞トンネルを抜けていく。

雨がちょっとだけ強くなって路面に水が浮き始めた。ここから雨の本番というところか。

71.7km、井戸交差点を通過。ここを曲がると長瀞から神流方面に行くことになるが今日は直進。

76.0km、金尾峠越えに差しかかる。

7%の直線的な坂を上っていく。真っ直ぐな坂は視覚的にきつい。

76.6km、金尾峠のピークを通過して下っていく。

78.0km、下りを終えて国道140号方面に左折、更に県道82号を進む。

78.2km、荒川を渡って波久礼駅前交差点を熊谷方面に右折、国道140号に乗る。

車通りが多くて苦手な国道140号区間だが今日は天気が悪いのにそこそこ車が走っていて走り辛い。いつの間にか雨が本降りになっていて結局シューズの中まで浸水、結局こうなるのか。

79.9km、末野交差点を秩父・皆野長瀞I.C方面に右折して国道140号を離脱、県道349号に乗る。

再び荒川を渡って県道349号を進む。車通りがなくなってほっと一息。

80.5km、左折して県道349号を離脱。

82.6km、鉢形城址公園の横をちょっと上っていく。

83.1km、下って来て突き当りを右折、県道30号に乗る。

85.0km、ちょっと上ってきて露梨子交差点を東松山・小川方面に左折、国道254号に乗る。ここを曲がるとPCまでは一本道。

国道254号はいつも通りの車の量で雨も影響してちょっと走り辛い。

PCが見えた。

85.6km地点のPC2に到着、チェックタイムは10:38。

ここは私の担当のアタック志賀坂のPCでもあるが、この時間にここにいるというのはちょっと変な気分。あと40km足らずで終わってしまうというのも気分的に軽過ぎて200kmに慣れてしまうと120kmというのが如何にも短く感じてしまう。とはいえ雨で状況は良くないので気を引き締めてゴールまで辿り着かなければならない。気合を入れ直して10分程の休憩の後出発。
PC2->ゴール/入間豊水橋(38.5km/124.1km)

PCを出て再び国道254号に乗る。あとはゴールを目指すのみ、残り距離は38.5km。

相変わらず雨はしとしとと降り続いている。もうこのままゴールまで止むことはないだろう。一旦全身ずぶ濡れになってしまえばもうどうでもよい。どうせあと2時間で終わる。

88.9km、ホンダ寄居工場の横を上って竹沢駅方面に右折して国道254号旧道に乗る。更に上りは続く。

89.2km、小川町に入った。上りはもう少し続く。

小さな峠を越えて下ってきて八高線沿いの国道254号を進む。順調に距離を消化していく。

94.8km、小川町駅(西)交差点を東松山方面に右折。小川町の街中の混雑は全くなくすんなりと通過。

95.5km、小川町の街を抜けて突き当りを左折。

95.7km、新しい道路が作られている様でどうやらここに交差点が出来そうだ。

95.9km、青山陸橋(西)交差点を飯能方面に右折して県道30号に乗る。ここからゴールまではオダ埼清水班の常用ルート。曲がってすぐに上り始める。

まっすぐな5%弱の坂をぼちぼち上っていく。復路の県道30号はそこそこ車通りがある。

98.0km、ピークでときがわ町に入って下り始める。

100.1km、下りを終えて五明交差点を日高・越生方面に右折、更に県道30号を進む。

曲がってすぐに上り。7%程の直線的な坂がちょっときつい。

100.9km、ピークを通過して下る。

101.7km、田中交差点を通過。ここからゴールまでは往路の遡りとなる。

103.7km、越生町に入った。ゴールまではあと20km。

105.6km、日高・毛呂山方面に道なり左に県道30号バイパスを進む。

109.0km、越辺川・毛呂川を渡って毛呂山町に入る。

110.7km、毛呂山町の街中に入って毛呂山町役場前を通過。街中は朝通過した時よりちょっとだけ混雑していたがそれ程ペースダウンせずに通過。

113.2km、埼玉医大国際医療センター前を上って来てピークで日高市に入って直後の山根交差点を坂戸方面に左折、県道74号に乗り下っていく。

117.3km、上鹿山交差点を狭山日高I.C方面に左折して県道262号に乗る。

再び6つのアップダウンを越えつつ県道262号を進んでいく。

118.9km、下りながら飯能市に入ってまた上る。

121.7km、アップダウン区間が終わって狭山市に入った。

122.5km、根岸坂上交差点を国道16号・入間方面に右折して国道407号に乗る。あとは下るのみ。

豊水橋に戻って来た。雨中ライドが無事終わりそうでほっと一息。

ゴールが見えた。

無事ゴール。ゴール時間は12:29、完走時間は6時間29分だった。
バイクを車に積み込んで濡れたウェアを着替えて人心地。
結局大半が雨になってしまったが、まあこれで文字通りの露払いの役目は果たせたかな。明日は好天になりそうなので安堵しつつ帰途に就く。途中で行きつけのつけ麺を食べてから帰宅。
当日
10/12(日)、朝起きて外を見ると曇りがちだったが天気は悪くない。予報も終日雨はないので安堵しながらスタッフ機材を乗せた車で入間豊水橋に向かう。
7時前に入間豊水橋に到着。いつもの様にスタート受付を設営して参加者を待つ。

ぼちぼち参加者が集まって来た。

受付をしつつ和やかに談笑。普段のブルべとは違って緊張感は全くない。久し振りの人達との再会で会話も弾む。

ブルべ体験走行会なのでブルべの手順を踏んでいく。残念ながら今回はブルべ未経験の人はいなかった。

出走前に記念撮影。今日はスタッフ込みで30名弱の出走となる。

ブリーフィングが終わってスタート開始。いつものブルべと同じ様に装備チェックをしてブルベカードに出走サインをして送り出す。

今日はオダ埼清水班の清水班長も数年振りに走る。アシストを従えて出走前記念撮影。

皆を送り出してスタート受付を撤収しコース巡回に出る。

松郷峠の上り。清水さん、何だかんだで楽しそうに走っている。
松郷峠から定峰峠に移動して頂上で待機する。

ぼちぼち上ってくる人達を出迎える。今日は天気が良い割にはツーリングの車やバイクは少なくて絶好のヒルクライム日和になった。良かった良かった。

気温もそれ程高くなくて秋の穏やかな気候の中で首都近郊のスタンダードな峠ともいえる定峰峠を気持ち良く楽しんでもらえたのではないかと思う。
大方の参加者の通過を見届けてから途中買い出しをしつつ入間豊水橋に戻る。

入間豊水橋に戻って来てゴール受付開設。

最初に戻って来たのはブルべご無沙汰の寺井さん。寺井さんは私がブルべを始めた15年位前によくお見かけした強脚の持ち主だったか、10年以上お会いしていなかった。ブルべのブランクは相当長いとのことだったが何だかんだでやはり速い。

散発的に戻って来る参加者を出迎えながらゴール後の和やかな談笑タイム。久し振りのサイクリングの感想や昔話にも花が咲く。

無事ゴールの記念撮影。この笑顔を見るに楽しんでもらえた様でスタッフ冥利に尽きる。

同窓会的な談笑風景を眺めているとこの走行会の開催意義の一つが見えてくる。ブルべ仲間の社交場がちょくちょくあるとブルべはもっと楽しくなると思う。
全員無事完走を確認してゴールクローズの16時を待たずに走行会は無事終了。
今回の走行会では残念ながらブルべ新規参加者の掘り起こしには至らなかったけれど、しばらくブルべから離れていた人が再び走るきっかけになったかも知れないし、目的の一部は果たせたのではないかと思う。コース的には120kmという距離にブルべに入っている色々な要素を網羅できていて体験するに相応しいものだったのではないかと思う。このコースをまた使って近いうちに再び走行会を開催したいと思う。
この後オダックス埼玉は今年もう一つBRMを開催する。清水班で11/29に200km、300km、400km、600kmを同日開催、詳しくは下記リンクよりオダ埼ホームページを参照されたし。現在絶賛参加受付中。
なお、このブルべは2025年シーズンのSR対象なので、まだSR要件に足りていない人は最後のチャンス到来、是非ご参加を。入間豊水橋でスタッフ一同お待ちしています。