もし不治の病に罹って自転車か音楽かどちらかを止めなければ死ぬと宣告されたら迷わず音楽を取る。音楽、聴くだけでなく楽器を演奏するということは私のライフワークだ。小学生の頃から今日まで多少の濃淡はありながらも途切れることなく50年間ずっと続けてきたしこの先も間違いなく続けていくことになる。
2年程前にブルべ参加者がバンドをやっているという話を小耳に挟んでちょっと調べてみたら管楽器も入ったジャズバンドが存在するという事実が判明した。
ブルべは単に自転車に乗るだけではない。距離が半端ないから体力はそこそこいるし相応の精神力も必要。競技時間が長いから日常生活との調整も必要だし自転車・装備の吟味・メンテも全て自分でこなさなければならない。ブルべをやるには総合力が必要とされ極めて趣味性が強くかなりの情熱を注ぎ込まなければできない。そんなブルべライダー達が”純粋な趣味”として音楽・バンドをやるというのはブルべへの熱量と同等を無自覚に注ぎ込んでいる可能性があり、本気度はかなり高いと見る。そんなバンドに一度入ってみてやってみたいと思うのは至極当然の流れであった。
どうやってバンドに入れてもらおうかと色々と思案していたら、その機会は唐突に訪れた。今年の8月に開催された北海道1200のさよならパーティーがお開きになってホテルに戻ろうとしていたらりんぱぱさんに2次会に誘われて、どこに行くのかと思いきや何とジャス喫茶に行くというのでちょっと驚きつつ二つ返事でついていくと、一緒にタクシーに乗り込んだのが元AJ会長の田中さんとAR日本橋の斉藤さんという初対面の方だった。何でまたジャス喫茶なのかと思ったら何と田中さんも斎藤さんもあのジャズバンドのメンバーだということが分かって更に驚きつつ即座に”バンドに入れてください!”とお願いしたらその場でOKが出た。長い人生、稀にこんな運命的な出会いがある。
北海道から戻ってそれ程日を置かずに8月末に初練習に参加。平日の夜に代々木のスタジオに集まるのだが、練習時間の2時間余りをジャズのスタンダードを中心に休憩なしでびっちりやり続け、いきなりソロを振られてどぎまぎしながら滅茶苦茶な音でごまかした。何年もトロンボーンを吹いていなかったのでふにゃふにゃになった唇は最初の30分持たずに潰れてしまいすぐに音が出なくなってしまった。もっと和気あいあいなのんびりムードの練習を想像していただけにかなり面食らった。
それから1~2週間に1回のペースで練習に出て、少しずつではあるが音が出る様になってきてどんどん楽しくなってきた。

そして初ステージは昨日のAJ神奈川さん主催の合同忘年会の2次会。演奏者も聴衆も酒の勢いを借りつつ大いに盛り上がって楽しくやり切ることができた。その後もメンバーと夜遅くまで尽きることのない音楽談議が続きとても楽しい夜を過ごすことができた。
メンバーのバンドに向けられるバイタリティーは本当に素晴らしい。この勢いのある流れの中に身を置いてそのままどんどん流されていくことが何と心地良いことか。ランドヌールという特質がそのままバンドに活かされるというのは相当な魅力であることを改めて思い知った次第。初心者同然のおんぼろボントロ吹きを快く迎え入れてくれて再びボントロを吹く機会を用意してくれて、ボントロを吹くこととバンドをやることの楽しさを思い出させてくれた全てのメンバーにひたすら感謝。
最後にライブ告知。

お暇な人は是非来てください。