PBP2011参加レポート12:第9ステージ

第9ステージ:CARHAIX-PLOUGUER〜LOUDEAC(区間距離:79km、総距離:782km)
http://www.paris-brest-paris.org/pbp2011/index2.php?lang=en&cat=randonnee&page=Etape9

 9時過ぎにスタート。早くLOUDEACに戻らないとまとまって仮眠時間が確保できないので、気持ち的に焦りが出る。オーバーペースにならない様に気を付けながらも、そこそこ踏みを入れて走る。完全に夜が明けてとりあえず眠気はないので一安心。どんよりとした曇り空だが雨は降ってこないので走行に支障はない。淡々と行程をこなし、残り1/4くらいの距離になった所で前を走っていたイタリア人とおぼしきライダーがポケットから物を落とし急制動を掛けたので咄嗟に避けたら、うしろからたまたま私を抜こうとしていたドイツ人とおぼしきライダーがやはりあおりを喰らって回避行動、私に対してブーイングを浴びせた。不可抗力ではあったがとりあえず手を挙げて詫びを入れたつもりだが伝わったかどうか。
 これが気に障ったのか、このドイツ人ライダーがちょくちょく競りかけてくる感じ。かなり大きい体型のこのライダーは路面の悪い下り坂をガンガン下って追い越していくのだが、登りはこっちの方がかなり速いのでペースで登っていても直ぐに追い付き引き離してしまう。するとまた下りで強引に追い越して私の前に入る、というのを何度か繰り返した。「重力の力を借りて自由落下の様に下り坂を下ってくるなんてずるいじゃないか」、さすがにちょっとこちらも面倒になってきたので、LOUDEACに入る直前の登りでちょっと踏みを入れて一気に引き離す。振り返ると全く見えなくなったので、落ち着いてコントロールポイントを目指した。

 無事にLOUDEACに戻って来た。チェックタイムは12:34。次のコントロールポイントのクローズ時間から逆算すると遅くとも17:00くらいまでには出発しなければならない。例によってテント設営/撤去の時間を勘案すると仮眠時間が正味3時間とれるかどうかというところ。この短い時間を全て睡眠に充てるか、それとも食事の時間を取るかちょっと迷ったがここはやはりエネルギー補給は欠かせないと判断、レストランに飛び込む。
 レストランはそこそこ混んでいたが、マカロニ&フィッシュ、ゆで卵、炭水化物サラダ、缶ジュース2本をかっ込む。急いで食事を終わらせ、ドロップバックを受け取り、前回と同じ場所にテントを張り始める。すると、近くにキャンピングカーでチームサポートの基地を展開していた見るからにアウトドアフリークなおばさんが近寄ってきて、テントの設営を手伝ってくれた、というより殆どやってくれた。個人的には別に困っていたわけではないのだけれど、傍で見ていて余程もたもたしている風に見えたのだろう、見るに見かねて手伝いに来てくれたということろか。無事にテントが張られおばさんに英語で御礼を言う。彼女はドイツ語を話していたのでダンケシェーンと言えばよかったとちょっと後悔。
 目覚ましを16:30にセットし横になる。

 雨の音で目が覚めた。外は少し強めの雨が降っているらしい。時計を見るとまたしてもアラームの鳴る数分前。我ながらこのタイミングで目を覚ます能力には恐れ入る。例によってあまり寝た気はせず疲れが取れた感じは全くない。正味2時間ちょっとの睡眠では当たり前か。よろよろと身支度を始める。最後の会社チームのレーパンのパッドにシャーミークリームを塗りたくり、ジャージに袖を通す。テントを畳みドロップバックを詰め直す。やはり支度には30分は要する。
 ドロップバックを再び預け、よろよろとバイクに向かう。LOUDEACのバイク置き場にはいつも多くの観客が集まっていて、行き交う選手の様子を飽きもせず眺めている。これも何となくツールの様な雰囲気だ。
 ヘルメットを被り、グローブを付ける、とグローブの片方がない。どこかで落としたか、と来た道を戻ったりドロップバックの中を探してみたが見つからない。つまらない所でケチがついたなと、ドロップバックの中に入れてある指付きのグローブを使おうかと思った時、ふと左手を見るとそこには失くしたはずのグローブがちゃんと嵌まっていた。もう完全に注意力散漫、この先が思いやられる。気を取り直してバイクに跨った。