BRM106静岡200

 長い年末年始休暇が終わり今日から社会復帰。心理的には去年のうちに捌き切れなかった仕事がそのまま残っていることを思うとかなりナーバスだが、身体的には昨日のブルべの疲れも殆どなく自転車通勤もさして苦にならない。先日こ〜ぢ先生からアドバイスされたように通勤用バイクも5mmサドルを上げたが、すんなり馴染んで脚が回し易くなった感じだ。そんなわけで昨日のブルべレポートを書く。

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 1月5日、15時前に家を出て静岡に向かう。特に何があったわけではないのだが、何故か気分は鬱々として遠征に出るのも相当に億劫だったのだが、何とか身体を動かして車を走らせた。
 19時過ぎに「バジェットイン掛川」にチェックイン。去年も泊まったホテルだが居心地も良くてリーズナブルな宿だ。風呂に入ってコンビニ弁当を食べて22時にはすんなり就寝。

 翌朝は5時起床。そそくさと身支度。今日の天気予報は快晴で午後から10℃近くまで気温が上がるらしいのでインナーシャツは1枚にした。
 5時半にホテルを出てスタート地点の原野谷川親水公園に向かう。

 今シーズンの初ブルべは去年と同じここ静岡からスタートする。本当は神奈川を狙っていたのだがエントリー競争に敗れ次点の静岡となった。

 5:45に現地着。まだ暗闇の中、既に多くのライダー達で賑わっている。受付を済ませバイクを組み立て準備する。

 夜も明けかけた6:30前、スタート。いよいよ今年のブルべシーズンインである。

 今日のコースは去年とほぼ同じ。袋井から内陸を走って日本平を登って折り返し、海沿いを走って再び袋井に戻ってくる。山岳もそれ程でもなく難易度は高くないが、事前予報で復路は強い向かい風が見込まれているのが気がかりだ。

往路

復路

 日の出前の朝焼けの中を走る。昨日までのあのナーバスな気分は霧散し、徐々に盛り上がってきた。体調もいい感じで今日は1日楽しんで走れそうだ。3日前にサドルを5mm上げ、ハンドル高はそのままにしたので前傾がきつくなったが、この新しいポジションでどんな感じになるか試すのも今日の目的の一つだ。
 スタートして暫くは小集団となったが、今日も風除けなしで全行程を走るつもりなので人の後ろには付かず、敢えて間隔を開けて走る。
 30km弱を走り最初の峠越えに入った辺りで集団もばらけ一人走行となる。坂道もそこそこ脚も回っていて調子は悪くない。山道はまだ日も差し込まず、去年は爪先の感覚が無くなる位冷たくなったので、今年は冬用ロードブーツの上に更にトゥカバーを付けた。去年よりは幾分かましになった。
 最初の峠を無難にこなし坂を下り終えると朝日がしっかり顔を出し、眩しい日差しを全身に浴びながら走る。清々しい朝の空気をしっかりと吸って淡々と行程をこなしていく。

 往路は折り返し地点の日本平までPCはない。100kmをノンストップで走るために、スタート前にしっかりとパンを食べ、補給食も背中のポケットに詰めてあるのでハンガーノックの心配はない。

 2つ目の峠に差し掛かる。

 峠の頂上はトンネル。石仏トンネルと書いてある。(帰って調べたらセキブツではなくイシボトケと呼ぶらしい)
 往路は小さな峠越えが幾つかあるが距離も短いのでさして苦にならない。むしろ復路の向かい風の方が余程恐怖だ。

 幾つかの峠を越えながら藤枝市を抜け、80kmを過ぎた頃に海沿いの道に出る。

 内陸部には幾つものイチゴ農園が並び、御姉さん達がイチゴの風船をぐるぐる回しながら客引きをしている。これがこのブルべのサブタイトルにもなっている”いちご”である。
 イチゴ通りを抜け再び内陸部に入るといよいよ日本平へのアプローチである。距離5km、平均勾配5%のいい感じの坂は上っていて楽しくなる。汗を掻き掻き登り切った所がPC1。

 チェックタイムは10:55。ポケットの補給食を食べながらちょっと休憩して下山。

 富士山。意外に雪が少ない。

 再び海沿いを走る。

 強い向かい風を覚悟していたが、風も殆どなく拍子抜け。これから日本平へ向かうブルべライダー達とすれ違い、挨拶を交わす。

 時刻は12時を回り日差しも強くなり汗を結構掻いている。やはりインナーは一枚で正解だった。PC2に向け順調に進む。

 焼津の漁港。のんびりした風情で寒さも緩み気持ちがいい。

 150kmを過ぎてから徐々に風が向かい風になって来て、おまけに信号に引っ掛かることが多くなりペースが落ちる。とりあえず今日の目標完走時間は9時間だがここから先がずっと向かい風だとちょっと厳しい。

 167kmの御前崎のPC2に到着。

 チェックタイムは13:33。かなり汗を掻いて喉が渇いたのでコーラをがぶ飲み。確か去年もこんな感じだった気がする。PC2では他のブルべライダーに会うことなく出発。残りは後33km。

 PC2を出てから本格的に向かい風、信号に引っ掛かる回数も更に増え一気にペースダウン。でもまあ脚もまだ残っているし完走は問題なさそうなのでペースを守って走る。ここまでずっと一人で走って来たし、残り距離を考えたら後発の速い人達に捕まらずに逃げ切れるかなあ、なんて考えていたら188km地点でかの三船雅彦さんにキャッチされる。三船さんは7時30分スタートとのことで、元プロロードレーサーの脚を考えれば1時間のハンディなんてあってないようなものだ。残り12km、どこまで三船さんの背中を視界に入れて走ることができるかちょっとチャレンジしてみることに。と言いつつ向かい風の中を差がどんどん開いていく。こりゃあ5分も持たないなあと早々に諦めかけたら、先で三船さんは信号に引っ掛かって止まっている。その先も何度も引き離されては信号で追い付くことを繰り返し、随分と信号にアシストしてもらった。もし信号がなければものの3分で千切られて視界から消えていたことだろう。
 そんなことを繰り返すうちに袋井まで戻って来た。エコパスタジアムへの登り、三船さんはきびきびとしたダンシングで軽々と坂を登って行き見る見るうちに差が開いていく。200km走ってこの余裕の走りはさすが元プロロードレーサー、一緒に走るなんて御門違いもいいところだ。山頂を越えた三船さんの姿が消え流石にもう視界に入れるのは無理だろうと諦めていたら、愛野の駅前の信号でやっぱり引っ掛かっていて再び姿を発見。結局ゴールまで何とか視界に留めておくことができ、原野谷川親水公園の駐車場にゴール。ゴールタイムは15:11だった。

 結果三船さんから1分遅れのゴール。(でも完走タイムは1時間遅れ)

 完走タイムは8時間41分。去年は8時間40分だからまあ同じ様なペースだったということか。新しいフォームは特段のトラブルもなくすんなり走れたので一安心、もう暫くこのままで様子を見てみることにする。

 帰りの渋滞が心配だったので完成間近のAJ静岡スタッフさん謹製の御汁粉に後ろ髪を引かれつつもコーラを頂いてそそくさとその場を後にした。結局高速では渋滞に遭うこともなく19時過ぎにすんなり帰宅。

 今年最初のブルべはいい形で終えることができ、幸先良いスタートが切れた。