BRM704宇都宮300

 今日も雨。7月に入ったというのにずっと曇りか雨の冴えない天気が続いている。最近全く青空を見ていないと思っていたら、今朝車での通勤途上、ラジオで「今月に入って東京で太陽が出たのはたったの12分間」だと言っていた。自転車に乗れない日が多いので今月の月間走行目標もクリアできそうにない。そうなると既に今年はここまで大幅にショートしているので年間走行目標到達が絶望的な状況に陥る。ちょっと拙い状況だ。
 先週末のBRM704宇都宮300の走行レポートは下記の通り。

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 7/4(土)、朝4時起床。期待はしていなかったがやはりどんよりと曇り。雨が降っていないだけましか。もう7月だというのに涼し過ぎる。一瞬アームウォーマーを持っていこうかと思ったが過剰装備だと思いやめた。とりあえず予報では宇都宮や茨城は終日曇りだったが雨が降ることは十分に考えられる。とりあえず携帯用レインジャケットだけでも持っていこうかと思ったが、前回の青葉600で防水性能が著しく低下していることが判明したことを思い出して持っていくのをやめた。ついでに泥除けもいらないかな…と車には積まなかった。結局雨対策はGIROのバイザー付ヘルメットのみにした。4時半に自宅を出発、一路宇都宮を目指す。

 7時過ぎに宇都宮森林公園に到着。道沿いの駐車スペースは既に満杯で仕方なくダム下の空き地に車を停めた。車からバイクを降ろして森林公園の駐車場に戻った。

 とりあえずスタート地点は雨は降っていなかった。このまま最後まで降らなければよいのだが。

 受付を済ませブリーフィングを待つ。参加者はパッと見50人といったところか。皆長袖で雨具も身に着け、私の様に半袖ジャージにレーパンという人はまばら。やっぱり降るのか?

 ブリーフィングでコース作成者の竜胆さんから「20%の激坂がバンバン出てくる」みたいな脅しが入ったのでちょっと身構える。

 今日のコースは宇都宮から日立経由で茨城の大津港で折り返し、那須を通って宇都宮に戻るという300km。前半からノコギリの歯の様なアップダウンの連続でその内本格的な峠にぶち当たる。後半はアップダウンは少なくなるがゴール間際に鶴カントリーの激坂を登るという、獲得標高差4500mの本格山岳コースだ。

 7時になって第1ウェーブがスタート。第3ウェーブは7:10にスタート。緩々と走り始める。っと思ったらサイクルコンピューターの速度表示が出ない。トラブルかと思って一瞬焦ったが、単純に通勤用バイクの設定になっていただけだったので停まってブルベバイク用に設定し直して再スタート。ここはジャパンカップのコースなので良く知ってるよーなんて調子に乗っていたらいきなりミスコース。多気不動尊の方に左折しなければいけなかったのに田野の交差点方面に直進してしまった。多気不動尊の前の道をジャパンカップのコースのつもりで走っていたらまたしてもコースアウト、直ぐに右折しなけれなならないところを見落としていた。スタート直後で何をやっているんだ、全く。これで最後尾となって独りぽつんと走る。でも私的にはこの方が都合が良い。

 序盤はほぼ平坦基調。信号も車通りも少ない道なのでかなり走り易い。路面は濡れているが雨はない。風もなく夏の日差しもなく気候的にはベストコンディションかも知れない。LSDレンジで30km/h近いペースを維持しながら順調に進む。

 30kmを走って、今年の埼玉ブルベで何度も通過した祖母井の交差点を過ぎた辺りから何となくアップダウンが出て来た感じ。ブリーフィングではアップダウンの振幅が徐々に大きくなってそのうちメインの峠にぶち当たるという説明があった。事前の地図読みを余り真剣にやっていなかったのでメインの峠の位置を把握していないのはちょっと失敗だった。

 アップダウンを実際に走ってみると勾配もそれ程でもなく、事前にルートラボで見ていた様な鋭くギザギザで凶悪な感じは微塵もない。この頃には路面も乾いて来て何となく雲も薄くなってきた感じ。長閑な田舎道をのんびり走りながら、今日天気をネガティブに読んでDNSした人達は残念だったねーとちょっとした優越感に浸る。

 常陸太田市に入る。

 94km地点のPC1に到着、チェックタイムは11:14。

 走りながらアクションカムの調子が悪いのには気づいていたが、到着してそれを見たら電源が切れていてここまでの映像が全く撮れていなかった。前回の青葉600でも中盤から全く映像が撮れていなかったのでバッテリー切れを疑い今回は確実に充電してきたのだが、どうやら別に不具合の原因がありそうだ。とりあえず今日は動画撮影は諦める。
 序盤のアップダウン区間を走ってきた割には疲労感が全くなく、もう3分の1が終わってしまったのかというのが正直な感想。事前の見込みでは17時間で24時に帰着できれば御の字かなと何となく思っていたが、もしかしたら前倒しにできそうな雰囲気が出て来た。
 空腹感は余りないのでパンを一つだけ食べて20分程の休憩で出発。

 PCを出て直ぐに登りが始まる。ブリーフィングの説明通り登り距離が長くなってきて峠越えらしくなってきた。

 ぼちぼち今日の最高標高地点がやってくるのかと予想しつつ登る。スタートからの距離は覚えていないが標高は確か800m位と記憶していたので普段はあまり使わないサイクルコンピューターの標高メーターを見ながら登る。幾つか峠を越えたが皆400mに届かない程度で終わっているので、どうやら本番はまだ先らしい。
 3つ目の登りに差し掛かり今度はそこそこ標高を上げていく。

 標高が上がるにつれて徐々に霧がかかって来た。何となくこれが本番かと思ったが、激坂はなく標高も500m超で打ち止めとなり山頂通過。次のPCまでの距離は殆どないのでどうやらこの区間に本番の峠はなさそうだ。

 下り終えた所でダムが見えた。

 再び登り始めたら更に霧が深くなってきた。北茨城市に入る。濃い霧に包まれ数mの視界しかない中で慎重に下る。

 街並みの中に出たら、海の幸の店があちこちに。大津の港はすぐ目の前らしい。
 その内雨がぱらついてきた。やはり雨に遭わずに最後まで行ける程甘くはなかったが、この程度の降りなら全く支障はない。

 145km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:15。

 昼過ぎだが雲が暑く暗く感じる。雨はぱらぱらと降り続いていてどうやらこの先も止みそうにない。でも、折り返し地点まで来て疲労感も薄いので気分的には楽だ。トラブルがなければゴールまで10時間はかからないだろうから予想より早く帰りつけそうだ。少し御腹が空いたのでおにぎりを2個食べて20分程休憩して出発。

 少しだけ雨が強くなってきて路面にはしっかり水溜りができている。後輪の水飛沫が気になりだして泥除けを付けてこなかったことを後悔する。

 山がちになってきて勾配もそこそこきつくなってきた。そろそろ始まったか。
 400m超の峠を越えて下ったところで道路標識に花園の文字が出て来た。確かブリーフィングで花園という単語を使っていたと思うのでここから先が本番の登りとなることは間違いなさそうだ。

 勾配も常時5%を超え本格的な山道だが、雨も気にならない林道で静かに落ち着いて走ることができるのでそこそこ楽しい。ちょくちょく急勾配が出てくるが落ち着いて走る。しばらく登ったら道が分岐して花園渓谷終点の看板が出て来た。ブリーフィングではここから先2kmが激坂区間と言っていたが…、と思ったらいきなり激坂が現れた。サイクルコンピュータは15%を表示している。取りあえずダンシングで乗り切ったが、その後も連続して15%超が連発で出てくる。これは強烈な激坂区間だ。路面が濡れているのでトラクションをかけ過ぎると後輪がスリップして落車するので無暗にダンシングで踏み倒せない。

 道のあちこちに濡れ落ち葉が落ちているのでその上に乗ったらあっという間に滑ってこけるのでライン取りも慎重にしなければならない。後輪荷重が過ぎると今度は前輪が浮いてしまいこれまた落車する。こんな激坂は久し振りだ。子の権現か猿岩線を髣髴とさせる。できるだけシッティングで荷重を車体中央にしながらじわじわと登っていく。前方の坂の中腹で2人のブルべライダーが止まって声援を送ってくれる横をのろのろと通過する。って言うかあなた達も登ろうよ。

 足付きだけは絶対にしない様にじわじわ登って何とか山頂到達。激坂区間を無事に乗り切った。
 その後は直ぐに下りにはならず、多少のアップダウンが続いたが、15%超の激坂を走った直後で5%程度の坂が何と楽に感じることか。

 そこそこ下って登り返で再び激坂登場。

 福島県に入った。
 そこから長い下りが始まった。雨も上がって路面も乾いている。快調に進む。

 208km地点のPC3に到着、チェックタイムは17:54。

 3分の2を走って来てもまだ体力的には余裕がある。残りは100kmを切ってかなり気楽。のんびりサンドイッチなど頬張りながら20分程休憩。

 PC出発して直ぐに登り基調になった。向かう先には黒い雲がかかっていて雨が降りそうな予感。
 峠越えは500m級があと一つらしいが、どうやらこの登りがそうらしい。先程の激坂登坂練習の御蔭でさくさくと登って行ける。妙に坂に強くなった気がする。
 そのうち雨が降って来た。結構強い降りで路面はすぐにびしょびしょになった。日が暮れかけて山道は暗くなりかけだができれば夜にならないうちにこの峠を下ってしまいたいところだ。

 ぎりぎり薄暮の残る中、山頂に到達。栃木県に戻って来た。
 下りに入って更に雨が強くなり、全身ずぶ濡れになった。前回の青葉600の夜の野辺山の下りの様な状況になって来た。辛うじて薄暮が残っていて道が見えるのであの時よりは下り易い。

 下りが終わったら、見覚えのある伊王野の交差点に出た。ここから、今年も那須烏山を通過するため何度か通った国道294号に合流した。土砂降りの中、車通りが増えて狭い道を結構なスピードで水飛沫を浴びせながら抜いて行く車には神経を使わされるが、平坦基調を快調に走る。心拍もLSDレンジなので疲労感は殆ど感じない。

 道路標識に鹿沼・宇都宮の文字が出てきた。
 雨は幾分小降りになって来た。PCまで後数kmの所で再び山がちになってきて長い登りが始まった。峠はもう終わったはずなのに…と思いながらえっちらおっちら登って行く。

 山頂通過。PCはもう目の前のはずだ。

 265km地点のPC4に到着、チェックタイムは20:40。

 残りは35km、2時間程で帰り着けるはずだ。

 もう補給も必要ないのでマンゴードリンクだけ飲んで15分足らずの休憩で直ぐに出発。
 PCを出たら再び雨が強くなってきた。せっかくアイウェアの水滴を落としたのに、再び視界が悪化した。雨が降り続く中、平坦基調を淡々と走る。ここまで来て降っているということはゴールまで止むことは無さそうだ。
 残り10km程の所の登り坂を登り終え、高速道路の高架を潜ったら見慣れた国道293号線に出た。もうゴールは目前だ。っと思ったらここでいきなりバケツをひっくり返したような土砂降りになった。余りの強烈な豪雨に笑いすらこみ上げてくる。サイクリングと言うより水泳気分で森林公園を目指して走る。

 森林公園へ向かう交差点。ここを左折すればいよいよ最後の壁、鶴カントリーの激坂だ。
 暗闇の中、ジャパンカップのコース終盤を走りながらちょっと気合を入れる。いよいよ激坂への登坂開始、と思ったら意外に苦にならずにすいすいと登れる。300km走って来て最後にここを登るのに全く脚に来ていないというのはちょっと予想外だ。これも花園渓谷の激坂をこなした成果だろう。

 さくっと鶴カントリーを通過して、森林公園に戻って来た。ゴールはその先のダムの上のサイクリングターミナルだ。

 無事ゴール。ゴールタイムは22:27、認定完走時間は15:17だった。
 AJ宇都宮のスタッフさんとしばし歓談の後、時間も遅かったのでそそくさと退場。車に戻り、ダムの放水が始まったらどうしようと妄想的恐怖を憶えながら着替えてバイクを積む。土砂降りの東北道をひた走り、日付が変わった1時前に自宅に帰着。これにて宇都宮遠征ブルベは終了した。

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 事前にルートラボを見てのハードな山岳コースという印象は、実際に走ってみて殆ど感じることはなく、むしろジェントルで走り易く楽しいコースだったという感想に変わった。ゴール後AJ宇都宮のスタッフさんに「あんまり疲れてないでしょう」と言われたが、実際のところ本当に疲労感がなかったし、翌日も疲労感や痛い所もなくて昨日ブルベを走ったという感覚が薄かった。結構な山岳コースでとんでもない激坂が入った300kmを15時間で走ったにもかかわらずこの疲労感のなさはちょっと驚きだ。
 この原因を探ってみるに、全体的に信号が少なくストップ&ゴーが少なくて済んだということ、上り坂で頑張らなかったということ、雨で筋肉が適度に冷やされて快適に走れたこと、平地でも雨でスピードが上げられず結果的にLSDペースで走らなければならなかったこと、風の影響が全くなかったこと、といった感じだろうか。もし仮に天候が晴天で夏の暑さの下で走っていたとしたら、全く違う結果になっていたかもしれない。
 今回のブルベで改めて認識したことは「余裕を持った走行プランで心拍レンジを抑えて終始一定ペースで走った方がゴール後に良い結果(疲労が少ない、楽しかったという感想が残る、想定よりも速くゴールできる)をもたらす」ということと「走行時間は山岳よりも風・信号・暑さに大きく影響を受ける」ということだ。
 今回の宇都宮のコースはとても楽しかったという印象が強く残った。できれば次は雨が無くて涼しい早春か晩秋に是非走ってみたい。

 さて、PBPまであと1か月ちょっととなり、ぼちぼち装備チェックも始めなければならない。PBP本番までの2本の200kmブルベで色々と試していこう。