トロンボーンメンテナンス

 10連休も残りあと2日。今日も穏やかに晴れて午前中は多摩湖CRを2周回のみ走って来た。暖かくて下はレーパン+レッグウォーマーで全く問題ない。ウインタースポーツ愛好者には申し訳ないが私的にはこのまま暖冬でこの冬が終わってくれればありがたい。

 以前からずっと先送りにしていたトロンボーンのメンテナンスにようやく手を付けた。
 メンテナンスと言うより楽器磨きと言った方が正しい。練習後に拭き上げもなしでケースに仕舞い込んでいたので汚れやくすみが目立っていたのだが、手持ちのシルバーポリッシュが家の中で行方不明になってしまい、持っているはずのものを買い直すのが癪なので見つかるまでメンテを先送りにしていたらいつの間にか数年が経過していた。
 いい加減観念して年末にバンドの忘年会で都心に出たついでに久し振りに楽器屋に寄ってメンテナンスグッズを買ってきた。

 シルバーポリッシュは容器がリニューアルされていた。

 楽器ケースを開ける。遠目に見ても汚いのが一目瞭然。

 練習の時は使い込んで渋い風合いになったと勘違いしていたが、近くでよくよく眺めるとただ単に汚いだけ。とてもシルバーの楽器だとは思えない。
 早速シルバーポリッシュを使って磨く。あらあら、汚れやくすみがさっくと落ちて元のシルバーの地肌が戻って来た。良かった良かった。

 2時間程かけて全体を磨き上げた。買った当時の様にピカピカ。

 スライドは新しいヤマハのスライドオイルがかなり良くて今まで使っていたものよりかなり動きがスムーズになった。こういう小物も昔に比べてちゃんと進歩しているんだね。

 このトロンボーンはGETZENの951Sというモデル。私的に2本目の所有器だが、学生の時に使っていた1本目は大学を卒業したら多分もう吹く機会はないだろうと思い(何故その時そう思ったかは自分でも良く分からないのだが)、後輩に売ってしまった。社会人になり東京でこっちに就職した大学サークルのバンド仲間が何となく集まる様になり、それならバンドやろうかと言う話になって中古楽器屋で手に入れた。特にこのモデルが欲しかったというわけではなく”シルバーでウェイトバランサーなし”という選択基準で中古楽器屋を何となく見て回っていてたまたま見つけたものだ。もう20年前の話だ。
 この楽器の良し悪しは正直良く分からない。特段不満はないし何をどうしたいということもないので多分ずっと使い続けると思う。

 マウスピースはBachの11C。何故これを選んだかも今となっては良く分からない。家には他に2本位試そうと思って買ってあるマウスピースがあるのだが、今更変えるのも面倒なのでそのまま放ってある。マウスピース・スタビライザーなるものが付いているが、これはマウスピースの余計な振動を抑え込むという触れ込みのもので楽器を手に入れた頃に興味本位で付けてみたが、効果の程は不明。固着してしまっていて外すのも面倒なのでそのままにしてある。

 バンドの方は最盛期のメンバーがかなりいなくなってしまい、フルバンドには程遠い人数で細々と続けている。まあ、演奏するというより練習後の飲み会で与太話に花を咲かせるのがメインとなっているのでそれはそれで良いのだけれど。
 当時のバンド仲間がyoutubeにアップしていた動画があった。

 荒っぽい出来だけれど、当時の熱を入れて楽しく演っていた雰囲気が伝わって来て、こういう昔の音に触れるとまたいつかはステージでゴリゴリ演奏したいというモチベーションが湧いてくる。

 今は少人数でそれに見合う曲しかできないけれど、いつかはまたフルバンドが集まる時が多分来ると思っている。今はメンバーそれぞれ仕事や家族的責任を果たさなければらないので、バンドに割ける時間はないけれどいずれもう少し歳を取ってそういう責任が薄れて時間的余裕が出来てきたらきっとまたバンドを演りたいと思う人は少なくないはず。その時のためにバンドを維持しておくのが私の役目だと思っている。楽器やバンドは一度離れてブランクを空けると、能力があっという間にがっくりと失われてしまう。そうならないためにも、例えわずかな時間でもコンスタントに続けて楽器に触れておくことは大いに意味がある。

 うちのバンド、一頃はメンバーの結婚式の2次会のために都度活性化してきたけれど、将来はメンバーをあの世に見送りつつ永らえる様になればいいかな、なんて思ってみたりする。

 今年もぼちぼち練習しつつ呑みつつ、そしてそろそろ1つくらいステージに上がる機会を伺っていきたいと思う。