Bike Across Japan 2400/レポート9:ステージ7(函館->小樽)

 5/5(木)、6時前に起床。眠気なし、身体的異常なし、のんびり準備をしてホテルをチェックアウト。

 6時半前に出発。

 早朝の函館駅前。曇り空だが取り敢えず雨は降っていない。もっと寒いかと思っていたが気温は10℃を越えていそう。アームウォーマーとニーウォーマーと指付きグローブで問題なくしのげそうだ。

 函館市街を緩々と走る。身体各所は問題なし、普通に脚は回るので今日も問題なく走れそうだ。
 今日のコースは函館から長万部、岩内、余市と経由して小樽まで行く229km。2年前とほぼ同じ。

 峠越えは標高200m程度のやつが序盤と終盤に1つずつ、それ以外に100m程度が2つで、あとは基本ド平坦な獲得標高差1100m。信号のない北海道の道を考え合わせれば難易度はそれ程高くない。

 2年前の日本縦断の時、最後の600のスタート直後でいきなりチューブが破裂して修理したのが確かこの辺りだったと思う。ここで最後のチューブを使い切った上、穴の開いたタイヤのままで、次にパンクやタイヤバーストなどをしたらDNFは決定的という絶体絶命な危機に瀕したのを克明に覚えている。

 函館から岩内のPCまでの区間距離164kmを一気に行くのはちょっときついのでちょうど中間地点の長万部で休憩ポイントを設定してる。とりあえずそこを目指して走る。まずは直ぐ近くのチェックポイントをクリアしなければならない。



 1775km地点のPC19に到着、チェックタイムは5/5の6:43。
 既に数人のBAJ参加者が先着していた。ちょうどフェリーの着いたタイミングに重なったか。

 豆パン。北海道での補給食はこれと決めている。北海道ブルベではこれが楽しみの一つ。旨い。

 昨日のうちに買っておいた今日のフロントバッグ補給食、牛乳せんべい。20分程の休憩の後、出発。

 国道5号を北上し始めてちょっと走ったら雨が降って来た。道端に止まってレインウェアを上下とも着る。

 桜が満開。桜前線と並走している感じか。
大沼トンネルへの登りがぼちぼち始まる。登り始めて雨が強くなってきた。シューズの中は既に完全浸水状態。

 山頂通過。
 トンネルを越えてももう少しアップダウンが続く。その後下り始めるが、路肩の状態がかなり悪い上に路面が濡れているのでかなり怖い。慎重に下る。

 下り終えて海沿いに出た。雨も上がってようやく落ち着いて走ることができる。今日も心拍はリカバリーレンジキープ、そこそこ緩く走っても小樽には明るいうちに辿り着けると思うので気持ち的には余裕がある。

 長万部は視線の遥か先。走っても走っても全然近づいてこない。
 途中でトイレに行きたくなってトイレを探しながら走る。とある鉄道の駅横にトイレを見つけて停車。すっきりして再スタート。

 風は追い風基調、国道5号を快調に走る。空には青空が出てきた。休憩ポイントで早くレインウェアを脱ぎたい。

 長万部まであと25km。


 1873km地点の休憩ポイントに到着、チェックタイムは11:55。

 北海道と言えばカツゲン。フルーツミックス味を飲んでみる。なかなかうまい。御腹が空いたのでおにぎりを3個食す。
 今朝の雨は何だったんだって位に晴れて暑くなった。レインウェアを脱ぎウォーマー類も全部外した。シューズを抜いて濡れた靴下を乾かす。30分程休憩して、出発。

 内陸部に進路を取る。小樽まで136km。今日はあと136kmで終わりなのかとなんだか拍子抜けな気分、ちょっと余裕あり過ぎか。

 とにかくひたすら真っ直ぐ走る。信号も全くない。北海道を実感する。

 黒松内に向かってじわじわと登っていく。勾配は緩いので峠越えという意識は薄い。

 黒松内町に入る。

 白樺の林。北海道らしい風景。

 黒松町内のコンビニ、2年前はここで休憩した。

 黒松内を抜け岩内を目指す。あと44km。

 なかなかワイルドな川。こんな所でいちど釣りをしてみたい。

 国道229号に出た。再び海沿いを走る。

 岩内まで35km、小樽までは93km。今日の走行も100kmを切った。


 歌棄町を通過。2年前も思ったが、歌を棄てるなんて何とも印象的な街の名前。


 雷電街道をひた走る。路肩が悪いのが気になるが、追い風基調でどんどん進む。

 トンネルの中で岩内町に入った。

 この辺りはトンネルがいくつも出て来る。雷電トンネルは全長3570mと長い。
 北海道は車のスピードが尋常じゃないが、トンネルの中ではそれが際立つ。時々すれすれをぶち抜いて行くトラックなんかがいて肝を冷やす。長いトンネルは緊張が続く。

 岩内町に入った。PCは目の前。



 1940km地点のPC20に到着、チェックタイムは5/5の15:04。

 やっぱり豆パン。全く飽きない。
 30分程休憩して出発。

 あとはホテルを目指すのみ。小樽まで58km、あと3時間か。

 岩内町のホームセンター。2年前、ここまでの道のりで自転車屋は全くなく、止むなくここで700Cのチューブを買ったところ。結局使うことはなかったが。

 桜は満開、なかなか桜前線を追い越せない。

 再び国道5号に合流して、今日の最高標高地点への登りがぼちぼち始まる。ぽつぽつ雨が降って来たがレインウェアを着ずにそのまま走る。
 そのうち雨が強くなってきたが、経験的に恐らく雨が降っているのは峠だけだろうと踏んで、それ程寒くないこともありこのままレインウェアは着ずにやり過ごすことにした。

 山頂に着いたかと思ったらまだ先があった。


 ここが山頂、稲穂トンネル通過。
 一気に下る。

 案の定下りが終わると雨は上がり路面はすっかり乾いている。読みが当たってニヤリ。

 余市市街に入る。このバイクショップは自転車も置いてあって、2年前に650Cのチューブがないか寄ってみた所。残念ながらなかったが小樽に行けば何件かプロショップがあるよと親切に教えてくれた。

 余市の市街地で突然原付バイクが並走してきたので「何か悪いことしたかなー。怒られるのかなー」と身構えていたら「BAJですか?」と聞かれて何事かと思ったらAJ北海道のスタッフさんだった。こんなところでそんな人と会うとはかなり驚いた。

 再び海沿いを走る。

 小樽まであと10km。
 小樽市街が近付いてきて交通量も格段に増えた。もう市街が目の前という辺りでトンネルに入った。道幅が狭い2車線道路で交通量も激しい。そう言えばトンネルに入った辺りで自転車が追い付いてきて直ぐ後ろを走っている気配がする。なんかおっかないなーと思っていたらいきなり結構なスピードの大型トラックがまるで幅寄せするかのように本当にすれすれに並びかけてきた。進行方向は緩やかに右カーブしていて左のフェンスとトラックの間がどんどん狭まっていく。路肩は荒れていて砂利や砂が堆積しているのが一目瞭然、おまけに直ぐ後ろには自転車がいる。もう絶体絶命の状態。とにかくブレーキをかける以外の選択肢はないのだが、砂利でスリップするか後続とぶつかるかのリスクは大きい。とっさの判断で1秒に満たない間だけパニックブレーキをかけ、とにかくトラックを先に行かせ、あとは運を天に任せるのみ。何とか前輪はロックせずハンドルを持って行かれることもなく後ろの自転車に突っ込まれることもなくやり過ごした。全身に戦慄が駆け抜けた次の瞬間怒りが爆発してトンネル内に響き渡る程に「ばかやろう!!!」と怒鳴ってしまった。
 トンネルを抜け心底ほっとした。今まで100本以上ブルベを走ってきたが、今ほどあの世に近付いたことは過去なかった。気を取り直して走っていたら、後ろから追い付いてきた自転車の人から「変なところで追い付いてすいません」と声をかけられたので振り返ったらR宮城スタッフのSさんだった。Sさんが悪いわけではなくて悪いのはあくまで狭いトンネル内をの道路を猛スピードで走っていたトラックの方だ。「御互い無事で良かったですねー」と返事した。事故がなければ笑い話だ。

 多分今日最後の坂を登るとそこはオタモイというところだった。面白い名前。
 坂を下って小樽市街地に入った。

 2年前に寄ったバイクショップ。残念ながら650Cのタイヤもチューブも置いてなかったが、この道の先に新しくできたバイクショップがあってそこならあるかも、と親切に教えてくれた。

 小樽中心街が近付いてきた。今日の走行もそろそろ終わり。明るいうちに小樽入りが出来てほっとした。

 18時前にホテル着。ホテルのカウンターで先程のSさんと再会、どうやら同宿の様だ。自転車の部屋入れはできず、ホテルの直ぐ傍の建物に停める様に案内された。自転車を持っていくと既にそこには数台のBAJ参加者のものと思われる自転車が停まっていた。このホテルに泊まっている人は多そうだ。
 部屋に入って、風呂の前に近くのコンビニに夕食の買い出しに行く。部屋に戻ってウェアを脱いで早速風呂。ユニットバスだが極楽極楽!やっぱり両腕の日焼けが痛い。
 風呂から上がって、若干尻の表層部が痛いのでオロナインH軟膏を塗り、いつもの様にコンプレッションタイツを穿く。

 ネットチェックをしつつ夕食。セイコーマートは100円程度の御惣菜の品数が充実していて、色んな種類のおかずが食べられるので有難い。ツイッターを見ていると同じく小樽に投宿している何人かの知り合いが美味しそうな寿司などを堪能している写真がアップされている。こちらは稚内にゴールするまで我慢、欲しがりませんよ勝つまでは。

 早くホテルに着くと夜が長い。おやつを食べつつのんびりネットチェックをして旅程表で明日のスケジュールを確認して、アラームを6時にセットして23時頃に就寝。