フットペダル調整

 年末年始の休みに入って早3日目、目覚めたら今朝も快晴。

 ブルベシーズンが10月末で終わって、さてオフの2か月間は音楽活動を中心にブルベから遠ざかって過ごすぞーと思いつつ、何だかんだと適当に過ごしていて気が付いたら明日の夜にはブルベのスタート地点に立っていなくてはならない。やりたいことはたくさんあったはずなのにその3割もできていないことに今更ながら気が付いて愕然とする。ブログネタもたくさんあったのだが、ブルベ走行レポートを書くのに追いまくられて疲れたのでこっちも全然進まなかった。取り敢えず音楽・楽器ネタで一つくらいは進捗を書いておこう。

 

 昔から楽器をいじるが好きでドラムは始めた当時は自分でも本職という意識はなく細々と続けて30数年、いつの間にか人前で演るようになっていたので今となっては本職ということになるのだろう。ドラムセットは基本的にスタジオやライブ会場に用意されたものを使うので自分で用意すべきものは余りない。その中にあって最も重要だと思われるのがバスドラムのフットペダルである。フットペダルも大抵スタジオやライブでは用意されているのだが、やはり自分に合ったものを使わないと旨く叩けない(本当に上手い人はどんなフットペダルを出されてもちょこっと調整する程度で使いこなせてしまうらしいが)。ドラムを始めたばかりの頃はフットペダルやスネアを自分で持ち込むのがいっぱしのドラマーみたいでカッコ良いという程度の意識だったが、それでも自前のフットペダルを買いたいと思いつつ学生自体を過ごした。

 社会人になって多少経済的に余裕が出て来た頃に初めて買ったフットペダルがこれ。

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 YAMAHAのFP9410。10数年前に手に入れたもの。当時あちこちのスタジオで使っていたのはシングルチェーンのペダルが大半で、値段相応に造りが甘く特にフットプレート左右のブレが大きかった。これはメタルアームのダイレクトドライブで当時のハイエンドモデルだけあってフットプレートの左右のガタはほぼ皆無、フットペダルのハイエンドモデルと言っても絶対価格で2万円で御釣りが来るので意気込んで新品を買った。以来ずっと使い続けてこれが今のところ私の右足にぴったりフィットしている云わばリファレンスペダルだ。

 そのうち、ブラジル系音楽のバンドに参加する様になって、サンバやボサノヴァのベーシックなビートとなるバスドラの2ストロークをハイスピードで打ち続けることが要求されるようになり、もっと楽に速く叩けるペダルがあるのではと思い始めた。(練習で技量を向上させようとするのではなく楽器で解決しようとするのが駄目なところだとは判っている)

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 次に手に入れたのがこのFP9500D。発売は10年近く前だが今だに現行モデル。FP9410と同じくメタルアームのダイレクトドライブだが、当然FP9410よりも進化しているだろうと5、6年前に余り詳細を確認せずに安い中古品を見つけて買った。カムシャフトにベアリングが採用されていたりとかなりの改良が加えられてこれは更にレスポンス良く楽にハイスピードに踏めるだろうと期待したが、いざ使ってみるとどうも宜しくない。どこがどう違うのか良く分からないが上手く使いこなせないのだ。多分調整できていないことが要因だがフットプレートの形状が大きく変わってしまったのが一番大きい様だ。FP9410に比べて一回り小さくなったので結構違和感がある。家では素足で踏んでいるので尚更はっきり判るのかも知れない。期待が大きかっただけで落胆も大きく、ちょっと調整した位では上手く行かなかったので直ぐに放置してしまった。その後、FP9410の改良版でFP9415というモデルが存在することが分かって俄然試してみたくなったのだが既に廃番になっていて中古がなかなか見つからない。3年程前に一度近くのハードオフで見つけたが、その時は「既に2台あるしなー」と迷ったら直ぐに売れてしまった。悔しい思いをしつつ何となくオークションでアラートを仕掛けていたら遂に引っ掛かった。

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 念願のFP9415。結構使い込まれていて見た目にも傷だらけだが取り敢えずアクションには問題なさそう。フットプレートの形状はFP9410と同じなので違和感は解消されそうだ。ちょっと踏んでみたがFP9500Dを初めて踏んだ時よりはましだった。いずれにしてもオーバーホールは必要だ。

 取り敢えず3種類のペダルが揃ったところで、改めて放置していたFP9500Dの調整にこの休暇の必須作業と意気込んで再着手、2時間位の試行錯誤の末リファレンスFP9410にかなり近いところまで追い込んだ。

 早速試奏してみる。

 

 取り敢えずサンバの2ストロークはFP9410と比べて違和感がかなり解消されて踏み易くなった。長い間調整をほったらかしにしていたのが気分的にすっきりした。別件、自分の叩く姿を至近距離で録画したのはこれが初めてだが、右手の手首が殆ど使えていないのがはっきりと見て取れる。身体の各所に無駄な力が入っている様でまだまだ精進が足りないということか。

 FP9415はいずれまたちゃんとメンテナンスをして実戦配備に持って行きたいが果たしていつになることやら。

 

 放置懸案事項がひとつ片付いただけでこの年末年始の休暇が有意義に思えてくる。次は明後日に控えた2019最初のブルベのためにブルベバイクのメンテナンスをしなければ。