SR600Kii Mountains World Heritage/スタート前日まで

 ゴールデンウィーク10連休も終わって見ればあっけない。でも振り返ってみれば精神的には充分にリフレッシュできて改めて長期休暇の重要性を認識することとなった。身体的にはまだちょっと超級山岳ブルベのダメージが残っているが、こちらも無事完走した達成感と相俟って疲労感が心地良い。そんなわけで、ぼちぼちSR600紀伊山地の走行レポートを書き始める。

 

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 去年から2019年のゴールデンウィークにAJ岡山さんのSR600四国山脈(以下SR600SM)を走りたいとぼちぼち走行プランを練っていたら、今年に入って直ぐにA近畿さんのSR600紀伊山地(以下SR600KW)が情報解禁となり今年からエントリー可能となったことを知った。早速公式ホームページを見て何となく走行プランを立ててみたらすんなりと仮眠ポイントが見つかった。スタート&ゴールが関西空港の傍ということで飛行機を使えば移動も楽(四国の場合は移動が結構大変)だということが分かった。ここまですんなりと具体的なイメージが見えてくると流れ的には紀伊山地に一気に傾いてきて、日々悩むこととなった。基本的には今年のゴールデンウィークに走るというのが絶対条件だったので、その期間の空室状況を日々チェックしていたら1月の段階でSR600KWの仮眠宿が日に日に埋まっていくのを見て、迷っている暇はないと勢いで予約を入れてしまった。この流れでGWのSR600チャレンジは紀伊山地5/1スタートに決定。コースプロフィール的にはSR600SMの難易度が非常に高く、正直に言えばSR600SMを先送りにしてそれよりは簡単に見えたSR600KWに流れたという若干後ろめたさが無きにしも非ずだが、とにかくこれでSR600KWの出走が確定、プランが具体的に動き出した。

 参考までに現在の日本のSR600の5本のコースの獲得標高は下記の通り。

日本アルプス:12,411m

富士    :11,105m

北関東   :12,591m

四国山脈  :14,827m

紀伊山地  :10,756m

 獲得標高の単純比較だけでいくと、SR600KWが一番少ない。

 

 飛行機のチケットを取り終えて後、3月の中旬にA近畿さんのホームページからエントリーを行い、早速ブルベカードとフレームバッジが届いた。 

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 今回もランドヌール部門での完走を目指す。今回で3回目のSR600エントリーとなるが、このフレームバッジを見ると身が引き締まる思いがする。通常のブルベとは異なり、やはりSR600は”挑戦”だという意識が強い。頑張るぞー。

  4月に入って出走まで1か月を切り、最終的な走行プランの確定に入った。SR600を走る場合、私的に規定時間の60時間を目一杯使って2泊3日で走ることを基本としているが、大雑把に早朝スタートで240km+240km+120kmの2泊3日という単純な距離割りから走行プランの組み立てに入る。今回はこの基本原則に近い距離で仮眠宿が見つかったので走行プランが立て易かった。日程が確定したら次は休憩・補給ポイントの設定。これは通常のブルベと同じ考え方で50km~70kmの区間距離で等間隔に配置するというのが基本的な考え方だが、Google Mapとにらめっこでコンビニやスーパーをリサーチしつつ、何とか行けそうな設定ができあがった。最終的に公式のキューシートを加工してデイリーのキューシートを作成し、以下の様な走行プランが確定した。

注1)キューシート中の「チェック間距離」について、PC部分の黄色のセルはPC間の距離を、また、休憩及び宿泊部分の緑・青のセルは休憩ポイント・宿泊ポイント間の距離を示している。

注2)キューシートはあくまで主催者発表のものが正であり、本キューシートはあくまで参考程度に参照頂きたい。

<1日目>

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<2日目>

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<3日目>

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 この走行プランでいくと、最大のヤマ場は2日目の終盤、このコースの最高標高地点を通過するのが200kmを走行して恐らく日が落ちてからになるのでこの登りが非常にキツイものになることが予想される。

 ゴールデンウィークに入ってぼちぼち荷物のパッキング開始。基本的には通常の600kmブルベの装備と変わらないが、天気予報が行程1日目はどうやっても雨らしいので泥除けとレインウェア一式は持って行く。ウェアは基本は半袖ジャージ+レーパン+指切りグローブだが、防寒具としてアームウォーマー、ニーウォーマー、レッグウォーマー、指付きグローブ及び携帯用ウィンドブレーカーを持って行く。これでも凌げない寒さとなればレインウェアを防寒具として着用する。バイクは決戦用のGOKISOホイールを持って行こうと思ったら、メンテナンス中にリアハブのシャフトのガタつきが発覚して断念、止む無く普段使いのKsyrium Eliteにする。スプロケットはSR600SMを睨んで11-28Tを入手していたのだが、一度も装着してテストしていなかったこともあり今回は見送っていつもの11-25Tのままで臨むことにする。

 

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 4/30(火)、11時過ぎに自宅を出発。

 最寄り駅までの1km程をバイクケースを引き摺って歩くのが一番難儀する。 この1kmが道が悪くてバイクケースのキャスターがしょっちゅう脱輪するので非常に通り辛い。

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 駅についてしまえば徒歩でも移動距離は短くなるので楽になる。

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 今回も羽田空港まではリムジンバスを使用。ゴールデンウィークだけあってかなり混んでいる。事前に席予約をしておいて良かった。11:40発のバスに無事乗車。

 乗車中、何となく荷物の中身を頭の中で確認していたら、輪行袋を持ってくるのを忘れたことに気が付いた。走行中に携帯することが目的ではなく、今回の前後泊のホテルはバイクを袋に入れないと部屋持ち込みができないので必要だったのだが、やはり忘れ物をしてしまったことが発覚して落胆。地味に痛い忘れ物だが、現地に着いたらコンビニでゴミ袋でも買うかな。

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 13:20に羽田空港着。まずはバイクケースの預け入れ、ANAの手荷物預かりカウンターは大行列、混雑を予想してフライト2時間前の空港着にしておいてよかった。今回はバイクケースを開けられて、サドルバッグやフロントバッグ、ホイールバックまで開けられて念入りに調べられた。結果無事に預け入れ完了、これが終わると一気に楽になる。

 さっさと搭乗口に入って、御腹が空いたので弁当を買って食べつつフライト時間を待つ。

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 15時過ぎに搭乗、ANAのチケットだが期待はStarFlyer、共同運航便か。機内設備は座席にIFEが付いていて短距離フライトにしては充実している。定刻15:30に20分遅れで離陸。

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 飛行時間1時間ちょっとで17時過ぎに関西空港着。

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 無事にバイクケースを回収、ケースのダメージはなさそうなので一安心。近くのごみ箱に手荷物梱包用のポリ袋が大量に捨てられていたのを見つけて数枚失敬する。図らずもバイク持ち込み用の袋が確保できた。

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 初めての関西空港、鉄道移動なので駅に向かって進む。

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 南海鉄道の南海空港線で泉佐野駅に向かう。

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 17:40に泉佐野駅に到着、空港から10分足らず。明日のスタート地点のりんくうタウン駅の隣の駅だ。

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 泉佐野駅から徒歩でホテルに向かう。ホテルまでは200mとほぼ駅前の立地、移動が非常に楽で助かる。

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 18時に無事ホテルにチェックイン、自宅からDoor to Doorで7時間弱。ここのホテルはスタート地点から1.5km程の距離なので移動はそれ程苦にならない。スタート地点のりんくうタウン駅傍にもホテルはあったのだが如何せん値段が高いので、コスト優先で泉佐野駅周辺ということになった。

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 間髪入れずにバイクの組み立て。30分程かけて念入りにチェックしながら組み立てる。明日は残念ながら雨予報なので前後泥除けも装着。空港で拾った袋をかぶせてバイク準備完了。今日やるべき作業を終えてやっと落ち着いて、今度はPCをWifiに繋ごうと思ったらPCのACアダプタを忘れたことが発覚。またしても忘れ物で落胆、これは輪行袋以上にかなり痛い。スマートフォンで代用は可能なのだが、如何せん画面が小さいし親指入力が面倒だしとにかく使い辛いのでPCが使えないのはかなり困る。

 シャワーを浴びて近くのコンビニに食料の買い出しに向かう。

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 スタート前の食事は質素に済ませる。御馳走は完走を果たしてからの御楽しみということで。

 空腹も満たされて、明日の起床時間5:00にアラームをセットし、スマホを眺めてうだうだしていたらいい感じに眠気がやって来たので逆らわずに就寝。消灯時刻は22時前。