7/27(木)、今日からLEL休暇。日中は昨夜までに終わらなかったパッキングをぼちぼちこなして昼過ぎにようやく終わった。昨日までの仕事疲れかあるいは昨夜寝冷えしたか、身体が怠くて微妙に風邪っぽい自覚症状があるので葛根湯を飲んでゴロゴロして過ごす。
20時前に自宅を出発、家人に所沢の駅まで車で送ってもらう。
20:30発の羽田空港行に予定通り乗車。PBP2015の時は誤って成田に向かってしまったが、今回は間違いなく羽田に向かう。さていよいよイギリス遠征の始まりだ。不慣れな海外旅行は出発前は気が重いがここまで来たらもう後には引けないので覚悟を決める。
22:20に羽田空港の国際線ターミナルに到着。フライトは1:00なのでまだ余裕はあるはず。
羽田空港の国際線ターミナルに来るのは多分初めてだと思う。夜も遅いのに賑わっている。
カタール航空のチェックインカウンター前は長蛇の列。並んでいたらふぃりりんさんに出会う。ふぃりりんさんも同じフライトらしい。
チェックイン手続き中。バイクケースは21kg、カタール航空はエコノミーは30kgまで無料なので余裕。
シートは乗継便も含めて通路側を確保できて一安心。無事にチェックイン完了後、両替に行く。2万円をポンドに替える。およそ130ポンド。
搭乗口に入って羽田空港のフリーWiFiに接続してツイッターなどチェックしていたらもう搭乗時間になった。前方にひてあさんの背中が見える。ひであさんも同じフライト。
エコノミーシートのIFEシステムはかなり充実している。機内セーフティービデオがFCバルセロナのサッカーシーンを絡めて作られているのがなかなか豪勢で面白い。カタール航空は今年のエアライン・オブ・ザ・イヤーに選ばれているので機内サービスが楽しみだ。
離陸して1時間半で最初の機内食、なかなか美味しい。ビールとトマトジュースをもらって即席レッドアイを作るのが機内での私的流儀。
食事が済んでIFEの映画を観ることなく寝落ち。
目が覚めたらもう次の機内食。8時間が経過していた。オムレツも美味しかった。
ドーハまでもう直ぐ。ナビマップには常にメッカの方向と距離を示す矢印が表示されていて、如何にもイスラムの国といった感じだ。
現地時間の6時にドーハ着、ここまで11時間のフライト。生まれて初めて中東の地に降り立つ。地上移動で、飛行機を出た途端にメガネが真っ白に曇ってびっくりした。砂漠の国だから乾燥しているイメージがあったが、湿度がかなり高い。
ヒースロー行乗継便は7:45のフライト。人の移動は問題ないがバイクケースがちゃんと積み込まれるかが心配。当初は羽田発00:01ドーハ着05:10のフライトスケジュールだったが、変更されてドーハ着が1時間遅れになっている。フライト選定時に、荷物の積み替え時間を考慮してわざわざ乗り継ぎ時間が長めのフライトを選んだのに意味がなくなってしまった。
ハマド国際空港は話に聞いていた通り広い。中央広場には巨大な熊のぬいぐるみが座っている。渡航前はカタールが周辺国から国交断絶されて空路も大きく制限され、果たして穏便に中東経由でイギリスまで行けるのかかなり心配だったが、そういう不穏な空気は全く感じない。
中東の空港にはスーパーカーが展示してあると聞いていたが本当にあった。なんでもオイルマネーの大富豪が自分の乗った車を旅行者に抽選であげてしまうということらしい。ランボルギーニが当たっても日本に持って帰るだけで物凄い出費になりそうなのでエントリーは止めておく。
ヒースロー行乗継便。A380に乗るのは初めてなので2階席にしてみたがちょっと楽しみ。
定刻通りの搭乗・離陸。ロンドンまでは更に7時間半のフライトとなる。
この機内食も美味しい。レッドアイも旨い。食後直ぐに就寝。2階席は心なしかエンジン音が静かなので耳栓なしでも眠ることができた。今後A380に乗ることがあったら2階席選択はマストだな。
カタール航空の機内食は何を食べても美味しい。さすがNo.1航空会社。
現地時間14時前にヒースロー空港に着陸。空模様は曇り。
まずは入国審査を受けて荷物受け取りへ。果たしてバイクケースは無事に到着しているのか。
入国審査は長蛇の列で通過にかなり時間がかかった。渡航前にロンドンで発生したテロ事件の影響をそこはかとなく感じる。
入国審査をパスしてバイクケースを受け取りに行く。無事に自分のバイクケースを見つけて一安心。ここで同じフライトだったひであさん、ふぃりりんさん、タカトリ&つかぽん御夫妻の全員が揃った。
到着ロビーに出た。メンバー全員が地下鉄で移動とのことなので地下鉄乗り場を探す。
ロビーに出て左側に行くと「EXPRESS TRAIN TO CENTRAL LONDON」とあるがこれはヒースローエクスプレスなので違う。
ロビーを出て左側に「Underground」とあるのでそれを目指して進む。
ロビーの奥まで進むとエレベーターに行き当たるのでそれにのって階下に降りる。
エレベーターを降りるともう迷うことなく進めば駅に着きそうだ。
無事に駅に到着。まずはオイスターカードを購入する。オイスターカードは日本のSuicaみたいなものだ。渡航前のリサーチでロンドン市街を地下鉄で移動する時には都度切符を買うよりオイスターカードを買った方が便利だし運賃も安いということが分かっていたのでオイスターカードを買うつもりだった。が、ここで問題発生、オイスターカードの発売機はクレジットカードかコインしか使えず、しかもクレジットカードはICチップ付きでなければ受け付けてもらえないのだ。私の持参したクレジットカードは全てICチップ無しのもので、ポンドは紙幣しか持っていない。しまった、これは迂闊だった。PBP2015の時にICチップ無しのクレジットカードが使えずに困った場面が何度かあって帰国したら直ぐにICチップ付きに代えようと思っていたのにすっかり忘れていた。止むを得ずタカトリさんにキャッシュを渡してクレジットカードで買ってもらった。
無事にオイスターカードをゲット。独りだったら面倒なことになっていたので助かった。取り敢えず25ポンド分のチャージとしたが多分これでロンドン滞在中は賄えると思う。
改札はバイクケースも余裕で通れる広さ。事前情報では狭くて大きな荷物が引っかかって難儀したという話もあってちょっと心配していたが全く問題なかった。
地下鉄の車内は狭いが、取り敢えず始発駅ということでバイクケースはすんなり積むことができた。
皆さん、長旅の疲れも見えず元気そう。そう言えば全員サイクルジャージの正装でロンドン入り。俺みたいなヨレヨレのTシャツとジーンズとは心構えが違う。
ホテルのあるチングフォードという駅まではピカデリーライン、ヴィクトリアライン、オーバーグラウンドラインと乗り換えて向かう。皆さんそれぞれホテルが違うので手前の駅で下車、一人で乗換駅に向かう。
「KING'S CROSS ST. PANCRAS」という駅で下車してピカデリーラインからヴィクトリアラインに乗り換える。乗車時間は60分程。
ホームは離れているが案内表示に沿って行けば迷うことはない。
ヴィクトリアラインへの乗り換え成功。車内は狭くバイクケースを乗せるのにちょっと気が引けるが止むを得ない。この路線の終点が次の乗換駅なのでぼさっとしていても安心だ。
ヴィクトリアラインの終点「WALTHAMSTOW CENTRAL」に到着。乗車時間は15分程。
オーバーグラウンドラインのホームに出た。ここに来るまで短い階段をバイクケースを抱えて登らなければならなかったが、一人の青年が「手を貸そうか?」と声をかけてくれたのが嬉しかった。
チングフォード行の電車が来た。車内は混雑していたが何とかバイクケースを積み込むことができて一安心。
15分程で終点のChingford駅に到着。今は現地時間の17時過ぎ、やっとここまで辿り着いた。
駅の改札も広いゲートがあって問題なし。
チングフォードの駅。小さい駅だ。
Hello Chingford!やっと着いたよ。
チングフォードは小さい町だ。ホテルは白いバンの向こうの白い建物。本当に駅の目の前なので移動がかなり楽だ。
小さいホテルでフロントは2階、狭い階段をバイクケースを抱えて上がると母娘と思しき女性二人が出迎えてくれた。
名前を告げると予約はちゃんと通っていて一安心。渡航直前にちゃんとリコンファームしておいてよかった。が、ここでまた問題発生。海外ホテルのブッキングサイトで予約をしてクレジットカード番号も入力したのでてっきりオンラインの支払いだと思っていたが、現金前払いだと言われて面食らった。ホテル代の分までポンドを用意していなかったので困ってしまい、クレジットカードを使えないかと頼んだら了解してくれたけど今度はクレジットカードを受け付けてくれない。やはりICチップ付きじゃないと駄目らしい。さてどうしたものかと悩んでいたら、娘さんが「近くにATMがあるからそこで現金を下ろしてくると良いよ」とATMまで案内してくれた。郵便局のATMでクレジットカードを使ってキャッシングに成功しホテル代を確保できて一安心。後泊分を含む4泊分を全額支払ってすっきりした。
やっとこさホテルにチェックイン。自宅を出発してここまで30時間かかった。部屋は質素な感じだがそっちの方が個人的には落ち着けるし広さは申し分ない。館内WiFiの使い方を教えてもらって無事通信開始。ついでに事前調達していたイギリスEEのデータsimも問題なく開通して通信環境も整った。今は18時過ぎ、日本時間では夜中の2時過ぎだ。
休む間もなくまずはバイクを組み立てる。飛行機輸送のダメージはなく問題なさそう。
直ぐに近場を試走。記念すべきイギリスでの初乗りだ。当たり前だが左側通行なので違和感が全くない。気温も20℃位で気持ち良い。自転車に乗ると疲れもどこかに行って爽快になる。
チングフォードのメインストリートを偵察。スーパーなどの目星を付ける。メインストリートは1km位の感じで小さな町だ。
ホテルに戻って来た。夕食の買い出しで今度は徒歩で出かける。
まずはスーパーで今晩のビールや明日の朝のパンなどを調達。
そして御目当てのFish&Chipsを買いに行く。この店は渡航前に見つけておいた。ファーストフード的な店でスタンダードなFish&Chipsをテイクアウト(To Goか)する。「これが私の初めてのFish&Chipsなんだ」と店員さんに告げたら満面の笑みで「Let's enjoy!」とタルタルソースのパックをサービスしてくれた。嬉しいねえ。
ホテルに戻ってシャワーを浴びてすっきりして、早速一人前夜祭開始。Fishはデカい!塩とビネガーを両方かけてもらったが、これにタルタルソースを付けて食べると旨い旨い!ビールのつまみには最高だ。ポテトも多過ぎで食べ切れなかったので明日の朝に回す。あっという間にビールが空になって、ほろ酔い気分でさすがにちょっと疲れが出てきてそのままベッドに入った。就寝時間は22時頃と思われる。