激坂、激坂、また激坂(スーパーアタック奥武蔵無事完走)

 今日はオダックス埼玉の走行会「スーパーアタック奥武蔵」を走って来た。

 今朝は5:30に起床。前日の体調不良はかなり回復してこれなら何とか走り出せそう。金曜の夜は会社の飲み会だったのだが、日曜のスーパーアタック奥武蔵に万全の態勢で臨もうとノンアルコールを決め込みひたすらウーロン茶を飲んでいたのだが、翌土曜日はどよーんとした倦怠感と胃のムカつきに睡眠不足、どうやらウーロン茶の過剰摂取でカフェインによる睡眠不足と胃の荒れ、血糖値の低下によるハンガーノック状態とアホみたいな体調不良で折角の好天の土曜日を棒に振ってしまった。こんなことなら素直に酒飲んで二日酔いで寝ていても同じことだった。

 話を元に戻そう。今日のコースはプロフィールを一目見ただけで尋常でないことが分かる。

 同日に「アタック児玉」というもう少し難易度の低いコースも設定されていたのだが、今年はPBPに照準を合わせシーズンインからずっと平地ばかり走っていたので、終盤位はしっかり登っておこうと敢えてスーパーアタックを選んだ。

 スタート地点の巾着田の駐車場に6:40に到着すると既にブリーフィングが始まっていた。認定なしの走行会それもスーパーアタックなのにかなりの人数、やはりこの世界には物好きは多い。天気は良く昨日の暖かさからすれば半袖ジャージにレーパンで行けると踏んでいたら、周りはほぼ全員がしっかりと長袖にレッグカバーという出で立ち。スタッフから「独りだけ季節がおかしいねえ」と言われてしまう。

 定刻通り7:00にスタート、体調不良もあって最初はゆるゆると入る。名栗方面を走ってまずは一つ目の仁田山峠を目指す。ここは1,2度走ったことがあって何となく坂のプロフィールを憶えていたので勾配はそこそこきついものの序盤ということもあってそれ程苦も無く登り切った。
 峠を越えると今度は最初のチェックポイントの竹寺を目指す。ここはクイズポイントと銘打たれ駐車場の自販機に書かれている文字をブルベカードに記入するという課題が課されている。仁田山峠から一旦下って再び登り始める。森の中の道は落ち葉や小枝、場所によっては落石が散らばっていて神経を使う。先行者が一人いて同じペースで走っていたので背中を目で追いながら登っていつの間にか下り始めていた。ふとナビに目をやると目的地の竹寺を指す矢印が常に後ろを指している。嫌な予感がしつつ下っていると「子の権現」と書かれた標識が!早速ミスコースをやらかしてしまった。距離にしてせいぜい2km位だが結構下って来ていたので精神的ダメージは結構ある。先行者も同じくミスコースなので2人して元来た道を登る。竹寺への分岐を過ぎると途端に道が細くなり勾配が急になる。路面も悪く、駐車場手前は遂に未舗装区間となった。砂利にタイヤを取られて転倒しないように注意を払いながらえっちらおっちら登り、駐車場に辿り着く。早速宿題の自販機の文字をデジカメで写真に収め、元来た道を戻る。

 次はいよいよ子の権現アタックだ。以前から子の権現の激坂振りは人伝に聞かされていていつかは制覇してやろうと思っていた峠、今日は初挑戦である。細い山道を登って行くと「子の権現まで1.5km」の標識が見えてきた。アタック開始である。のっけからかなりの勾配だが登れなくはない。この頃には体調不良のことはすっかり忘れていてしっかり登れている。気合を入れてペダルを踏み続ける。路面がアスファルトからコンクリートに変わり勾配がきつくなる。15%は超えているだろう、激坂区間に入ったようだ。頂上まで300mの標識が出てきて、20%を超えていると思われる最後の難関に差し掛かった。気合を入れ直してペダルを踏み込むと前輪が浮き上がった!ヤバい!何とか踏み止まって登り続けた。そして頂上まで後100mちょっとの最終コーナーで再びウイリー、今度は完全にバランスを崩してしまいバイクは横倒しに落車!寸でのところでクリートが外れかろうじて転倒は免れたものの、あまりの急勾配に数メートル下まで倒れないように駆け下りなければならなかった。何とか斜面に立ち止り数メートル上の斜面に倒れているバイクを見て、頭の中で何かがキレた。
 「くっそーっ!!」と思わず叫びながらバイクを起こし、ガードレールにしがみついてバイクに跨り渾身の力でペダルを踏み付け再び登り始め、山頂に辿り着いた。
 が、悔しさと怒りで「もう一回やり直し!!」とそのまま元来た坂を下った。1.5km標識まで戻り再びアタック開始。300m標識のところから踏み過ぎず失速せずのぎりぎりの力加減に神経を集中し、今度は足付きなしで登り切った。

 即日リベンジで気分は晴れた。

 急勾配を下ると、今度は今日一番の長さの坂「高山不動」アタックである。299号線をしばらく走って左折したところから登坂開始。ここで飯能から参加のKさんと話しをしながらえっちらおっちら登って行く。それにしても長い坂だ。木に覆われた森の道から徐々に空が開けてくると、またしても路面がコンクリートに変わり勾配がきつくなった。激坂でも最終アプローチで勾配がきつくなるのは精神的にも堪える。汗をボタボタたらしながらダンシングで耐え凌ぎ何とか攻略、奥武蔵グリーンラインの分岐に辿り着く。先着のブルべライダーが自販機の前で休憩していたがそのまま通過して先を急ぐ。

 良く走りに来る奥武蔵グリーンラインを普段とは逆に走り、白石峠アタックの分岐点まで下る。この次は七重峠だ。ここは先週のシクロパビリオンの「ショート激坂」で登ったばかりなので坂の素性は分かっている。勾配はきついが距離が短いので何とか登り切った。森の中の下りでは相変わらずの落下物、カーブで後輪が濡れ落ち葉で滑って何度かコケそうになった。
 山道を抜け幹線道路をしばらく走って77km地点のPC1に到着、チェックタイムは11:47。パンと水分補給で軽く休憩をしてスタート。

 今度は松郷峠だ。ここも先週登ったが今日は反対側から登る。今までの激坂に比べれは勾配は大したことはない。無難にやり過ごす。

 次は猿岩線。この坂は私が自転車に乗り始めて初めて遭遇した激坂だ。坂の素性はよく分かっているが、ここまで散々脚を使って来てのアタック、心してかからなければならない。県道61号を右折した所からアタック開始。序盤は勾配がきついが何とかやり過ごす。暫く緩斜面を登るといよいよ難関の2km地点からの500m区間が来た。ここは15%超はあるんじゃないかと言う勾配が真っ直ぐ続いて休むところが無い。さすがに脚に来ていてかなり堪える。前方にバイクを降りて歩くブルべライダーが目に入り、プレッシャーがかかる。気合を入れ直して何とかこの区間を乗り切り、最終的に猿岩線も超えることができた。

 再び奥武蔵グリーンラインに合流し、顔振峠を目指して走っていると、前方にバイクを担いで歩いている人を発見、傍を通過しかかった時「ニップル回しを持っていませんか」と声を掛けられる。止まって話を聞いてみるとスポークが折れてリムが大きく振れて走れなくなったと言う。見てみると確かにリムがチェーンステイに当たって全く回らない。私の手持ちの集合工具にニップル回しが付いていたので早速応急処置をしようとしたが、彼のデュラのホイールはニップルが特殊形状で私の標準ニップル用の工具ではサイズが合わず敢え無く修理断念。もう少しで顔振峠なのでそこでタクシーを呼ぶとのこと、役に立てずに申し訳なくその場を離れた。

 顔振峠を過ぎそのまま299号線まで一気に下って、ちょっとだけ299号線を走り直ぐに右折し再び登り始めた。勾配はそれほどでもないのだが如何せんかなり脚に来ているのでそれなりにきつい。何とか峠を越え下り始めるとそれまで結構汗をかいて暑かったのに急に寒く感じ始め手足の力が抜ける感じがしてきた。どうやらハンガーノックの兆候が出始めたらしい。下り切って118km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:15。残り距離は20km弱なのだが本格的なハンガーノックが怖いのでパンとコーラを補給し再スタートを切る。

 今朝走った道を逆走するのだが直ぐに右折、わざわざ最短ルートを外れるコース設定には当然何らかの意図があるはずなのだが案の定再び登り、それもかなりの急勾配である。猿岩線を終えて油断していたところにこの坂は予想外にキツイ。コンクリート路面の15%超の激坂に再び前輪が浮き上がりコケそうになるのを必死に堪え、何とか東都飯能カントリークラブの激坂を攻略。
 一気に下って車通りの多い幹線道路に出た。飯能はすぐ目の前だ。もう一つおまけ程度の峠を越えて299号線を東側から走って巾着田を目指す。程なくゴールが見えた。

 巾着田の駐車場に入ると、受付場所が河川敷に移動していた。15:10、無事完走。公式タイムは8時間10分だった。

 河川敷ではたくさんのパーティーがバーベキューなどを楽しんでいたがブルベの基地も妙に溶け込んでいて違和感なかった。

 ブルベカードを無事に受け取ってもらい、完走は果たされた。距離は140km位だが獲得標高差が3500m超(子の権現の2回分含む)と言うのは流石に疲れた。脚は勿論のこと腰は痛いし背中にはべっとりと疲れが張り付いている。それにしてもよくもまあここまで激坂を連ねたコースを考え出したものだ。これはまるで何かの罰ゲームの様なコースである。オダックス埼玉のスタッフには最大限の敬意を表したい。オダックス埼玉のスタッフの皆さん、今年も楽しいブルベをたくさん企画・運営して頂きどうもありがとうございました!来年もまた素敵なコースを是非宜しく御願いします。