BRM915福岡1000レポート 第3ステージ

 9/17、朝5時前に目が覚めた。夢とも現実ともつかない間を彷徨っているうちに時間が経って余り眠った気がしないが、とりあえずベッドから起き上がる。眠気はあるが動いているうちに徐々に覚醒してきた。外はまだ雨風がある。持参した新しいウェアに着替え、尻にオロナインとボルダースポーツを塗り、荷物をまとめる。余り食欲はないが買っておいたパンを2個食べた。
 スタッフさんに挨拶をして予定より早い5:40に宿を出発した。

 今日のルートは加治木からえびののループ橋を登って熊本県に入り人吉から球磨川沿いをひたすら下って八代を経由し熊本市街を抜けて菊池温泉までの209km。昨日までの走行プランに比べればかなり楽になっている。

 台風が今どこにいるのか定かではないが、とりあえず雨も風もかなり収まってきた感じなので昨日の様な修羅場にはならなさそうで一安心、小雨も昨日に比べればあってないようなものだ。
 尻の痛みは昨日に比べてかなり治まったので今日も走り続けられそうだ。次のPCまでは80km弱でクローズタイムが10:47、5時間弱で走らなければならず余りマージンはない。兎にも角にも先を急ぐ。
 1000kmブルべの場合、600kmまでは15km/hの計算で各PCのクローズタイムが設定されるが、600kmを超えると13km/h程度の計算になるのでクローズタイムが緩くなる。まずは次のPCに時間内に辿り着きさえすればかなり楽になる。

 PCを出て程無く登りが始まる。標高差はそれほどないのでペースで登る。長めの登りをこなした後は若干のアップダウンを繰り返しつつ平坦基調で進んでいく。途中でまたしても高速のインターに辿り着いた。昨日と同じルートラボの入力ミスによるものだが距離が短かったので直ぐに気が付いてロスは殆ど発生しなかった。

 国道268号線の川添トンネルを迂回した旧道。路面の落下物が台風の名残を留めている。
 2時間程走ってえびののループ橋に到達、長い登りのアタック開始。

 頂上は遥か彼方。
 全長8km、平均勾配5%弱をゆっくり登って行く。時折望める眺望はかなりダイナミックだ。

 1時間かけて登り切り頂上のトンネルに到達、熊本県に入る。
 反対側もループ橋になっていて一気に下る。

 689km地点のPC8に到着、チェックタイムは10:01。クローズタイムまで40分ちょっとだったので、宿を出るのが遅かったらかなり危うかった。

 先着のライダーも何人かいた。

 九州エリア限定。LXってなんだ?

 この頃になると天気もすっかり回復し、晴れ間も出てきて暑くなって来た。どうやら台風は行ってしまった様だ。
 PCを出てちょっと走ると球磨川並走の道になった。下り基調で快調に進む。

 台風の豪雨で増水した球磨川は濁っていた。

 川沿いを延々40km下って八代市に入る。昼過ぎの八代は熊本らしい残暑で日差しが強い。
 少しだけ国道3号線を走り、右折したところで唐突に激坂登場。

 距離は短く名もない峠だが印象に残った激坂だった。

 ここから山間部に入り再び峠越え、暑い中汗をだらだら流しながら登っていく。頂上は八代市美里町の境になっている。

 車通りも少なく走り易いので登坂練習にはもってこいのルートだった。
 峠を下ると程無くPCだ。

 779km地点のPC9に到着、チェックタイムは14:35。暑いのでアイスクリームとコーラを補給。ここにもスタッフさんが待機していて、話しに聞くとどうやら台風の影響により救済措置を取って後半のPCのクローズタイムをなくしたとのこと。それはそれとして、私的には当初設定通りの時間内での完走を目指す。

 小休止の後、スタート。(スタッフさん撮影)

 ここから熊本市街までは約20km、菊池までは約40kmとそれ程距離はない。今日になって心拍もLSDレンジで走れているのでようやくのんびりブルべペースに落ち着いてきた。昨日までのように慌てずのんびり走る。

 熊本市街に近付くに従って車の通行量も格段に増え、信号待ちでガンガン引っ掛かるようになってきた。
 小一時間走って熊本市街に入る。

 熊本市街へは中学高校の頃にちょくちょく来ていたがあの頃の記憶とは随分と様相が違う。まあ30年位の時間が経っているので当たり前と言えば当たり前なのだが。

 熊本城の周りは昔のまま。懐かしい。

 熊本市街をそそくさと抜け、菊池温泉を目指す。昔は菊池温泉は随分と遠いイメージがあったが熊本市街からは20km弱しかなくかなり近い。

 夕刻17時半頃、菊池温泉に到着。

 ルート上に宿があると非常に都合がよい。
 宿にチェックインし、早速温泉に入る。

 露天風呂は貸切状態。私好みのぬるめの湯の中にのんびり浸かって疲れを癒す。尻の皮は痛いが徐々にお湯の温度に慣れてきて気持ち良くなってきた。それと手のひらがかなり痛んで沁みる。台風の中長時間雨に濡れて皮がふやけた上に、ハンドルを風に取られない様に力を入れて握っていたのが影響して相当なダメージを食っている。
 風呂でこの旅館の先代の社長さんと話をしたが、この辺りでは昨夜は殆ど台風の影響はなかったらしい。このあたりの土地は昔から天災の被害はないことで有名ということだ。

 風呂の後は食事。宿を出て店を探す。歩いていると、独りのブルべライダーが阿蘇方面に向かって走っていった。この時間から登り始めると山頂へは深夜に到達だろうか、仮眠も取らずに夜通し走り続けるその強靭な肉体と精神には感服する。温泉宿でのんびりしている誰かとは大違いだ。でもまあ真似しようにもできないものはどうしようもないのでここはひとつマイペースでやらせてもらう。
 この辺りは空いている店が余りなくて、とりあえずラーメンが食べたくなってラーメン屋に入った。とんこつラーメンだったが、散々走って塩気の抜けた身体にはちょっと薄味で物足りなかった。

 宿に戻り目覚ましを1:30にセット、2時出発の予定だ。それでも6時間位は眠れるのでかなり安心だ。和室に布団は結構嬉しい。19:30に消灯、早々に床に就いた。