今日は朝から快晴、久し振りに晴れた日曜日だと思っていたら晴れの日曜日は何と5週間振りらしい。昨日の300kmブルべの疲労感はしっかりあるが両脚は予想していた程の筋肉痛はない。朝はリカバリーランで多摩湖CRを走ってきたがその途中でロードバイクと歩行者の追突事故現場に遭遇、ちょっとシリアスな状況で緊張が走ったが気を引き締めて周回した。
とりあえず昨日のBRM324埼玉300アタック愛鷹のレポートをまとめておく。
相変わらず身辺の幾つかのトラブルは解消せずメンタル的に低調な状況が続いているのだが、エントリー済みのブルべは走らねばならない。直前の天気予報ではスタート前には雨は上がる見込みなのがせめてもの救いだ。バイクはニューフレームが不具合でショップに一旦返却済みなので通勤用バイクに仕立て上げたBERG Ti-11を投入する。とりあえずホイールを普段使いの重い物からブルべで使っている軽い物に変更した以外はそのままの仕様(クランクはノーマル、サドルはアンタレス)で臨む。
4時半に起床しバイクを車に積んでスタート地点の入間豊水橋に向かう。雨は降っていないもののどんよりと曇りいつ降り出してもおかしくない感じだ。豊水橋に着くといつも通り多くのブルべライダーで賑わっている。受付をしているとサイスタのNARU@練馬さんに声をかけられ初対面を果たす。ブリーフィングが終わり慌てて出走準備、6時過ぎにスタートする。
今日は甲州街道から道志道を通って山中湖から籠坂峠を下って御殿場に降り、愛鷹山を回って再び御殿場に戻って246号線を通って宮ヶ瀬湖畔を通って入間に戻るというルート。
往路
復路
2年前に初めて300kmブルべを走ったのがこのアタック愛鷹だったのだが、その時の完走タイムが15時間20分だったので、15時間切りを目標に今日も練習モードで一人走行で走る。
序盤の青梅・小作あたりは信号によく引っかかってペースが上がらない。走行中に去年の埼玉の走行会で途中御一緒したLOOKの紳士に再会、言葉を交わす。
甲州街道に入って大垂水峠へアタック開始。フロントをインナーに落し回転で登ろう…と思ったらあっという間にギアを使い切ってしまった。しまった、今日はノーマルクランクだった(これが後々尾を引くことになる)。
何とか大垂水峠を越え下りに入るが濡れた路面で神経を使いスピードが上がらない。
程無くして52km地点のPC1に到着、チェックタイムは8:25。出走前に何も食べていなかったのでここではパン2個とコーヒー牛乳で1000kcal程を補給する。
PC1を出てすぐさま登り基調になるが、ノーマルクランクの影響が色濃く出始める。踏みのペダリングで筋肉に乳酸が溜まっていくのがわかる。この調子で300km走るのは結構厳しい。
道志ダムの脇を通過し道志道に出る。霧雨が降り出して2週連続の雨の道志道走行となる。まだ序盤なのに脚の疲労感が強くて先週よりペースが遅い。何故コンパクトクランクに載せ替えなかったのか、今さら後悔しても後の祭りである。
山伏峠への最終アプローチで雨は完全に上がったが、路面は雪解け水で濡れている。かなりバテバテだが何とか登り切り山中湖まで一気に下る。
山中湖畔を時計回りに走っているさなかいきなり右太腿内側が攣り激痛が走る。まだ100kmも走っていないのにこの有様、ノーマルクランクは大失敗だ。湖畔を離れ籠坂峠を越え、御殿場までの長い下りに入る。この頃になると雲も切れ青空が広がっていたが強烈な向かい風で下りのペースが上がらない。今日の風は北風基調と思っていたのでこれも誤算だ。
117km地点のPC2に到着、チェックタイムは11:46。ペースは想定より遅く、この調子だと15時間切りは難しい。
PC2を出て西に向かって走るがやはり強烈な向かい風で戦意喪失である。陸上自衛隊の演習場脇を走っている時の速度は20km/hを割り込みちっとも前に進まない。もう全然完走できる気がしない。DNFが頭をよぎるがここでDNFしてどうやってスタート地点に戻ってよいやら見当もつかずただ惰性で走り続ける。この頃になると尻も痛くなってきた。やはりアンタレスでは長距離は難しい。いつものアリアンテになんで載せ替えなかったのか、これも後の祭りである。
再び登り基調になり乳酸の溜まった脚を無理矢理動かして向かい風に逆らって登るのは拷問のようだ。全く何が楽しくてこんなことをやっているのかさっぱりわからない。
富士サファリパークを過ぎ何とか登りをやっつけて下り始める。長い下りで休むことができちょっとだけ回復した。下りの途中でナビを見ていたら道脇から叫び声が聞こえたので振り返ったらオダックス埼玉のスタッフが手を振っていた。やばい、コースアウトしてしまった。慌てて戻ってスタッフに御礼を言うと、そこはシークレットポイントだった。スタッフのtakuya_aさんにミスコースしてばつの悪いところを写真に撮られてしまった。
シークレットでスタッフと会話して再びやる気が出てきた。そこから更に林道を下っている間かなり休むことができて体力も回復してきた。下りながら駿河湾の快晴の眺望が見えて気分的にちょっとすっきりした。
富士市の市街地まで下り、進路を東に取ると追い風基調となりちょっと楽になった。鮎壺の交差点を左折し長い登り開始、車通りが多くてちょっと走り辛いが勾配は大したことないのでそれ程苦にならない。ノーマルクランクにもようやく慣れてきてペースを掴むことができるようになった。
PC3に着いたと思ったらそこのコンビニは閉店していてかなり焦った。冷静になってナビをよく見てみたらもう少し先までルートが表示されていたので先に進むとPC3を発見、どうやらナビに旧店舗の座標を登録していてルートと食い違っていたようだ。
186km地点のPC3に到着、チェックタイムは15:20。ここには先着のライダーはおらず出発するまで誰も来ない。もう完全に一人旅状態だ。
246号線まで下って246号線に沿って東に走る。2年前はこの辺りで日が暮れて夜間走行に突入したが、今はまだ日も高い。前回は7時スタートだったのでその差か。夕方の246号線は結構渋滞してペースが上がらないがその分休むことができる。
伊勢原手前の東名高架下をくぐって左折し北上する。緩やかに登っているがペースで登る。まだ明るくてうまくいけばPC4には日があるうちに着けるかも知れない。清川村役場の傍を通っていよいよ今日の最後の難関、土山峠アタックである。脚の疲労感は強いがまだペダルは回せる。ペースで登って何とか宮ヶ瀬湖まで登り切った。日も落ちだんだん暗くなる中下り基調で宮ヶ瀬湖畔を走る。
252km地点のPC4に到着、チェックタイムは18:19。ここで先着のライダーに遭遇、言葉を交わす。残り50kmで2時間半、ちょっと微妙だが無理は数字ではない。
二人同時にスタート、登りでは私が先行したが下りや平地では先着ライダーさんが速いので先に行ってもらう。ここまでずっと一人で走ってきたので、風除けなしで走り切るために距離を開けて走る。
夜間走行で今朝通った道を戻っていく。疲労感はあるが余力はあるのでそこそこのペースで走れる。思ったより巡航速度を高くキープできたのでどうやら15時間切りは行けそうだ。見慣れた入間の街並みに入って、ようやくゴールの実感が湧いてきた。
先着ライダーさんと一緒に豊水橋に滑り込みゴール、ゴールタイムは20:40で認定完走時間は14時間40分だった。PC2を出たあたりでは正直どうなることかと思ったが、結果的に目標通りに完走が果たせてほっとした。ゴール手続き終了後、豚汁などを頂き人心地ついて帰途に着いた。
今年最初の300kmブルべは無事に完走できた。それにしても今回のブルべは機材的に無理があった。やはりコンパクトクランクとアリアンテは必須装備だったと改めて認識し、300kmと舐めてかかったことを反省した。