BRM104静岡200

 仕事始めの今日は穏やかな晴天。今年最初の自転車通勤は緩い追い風の中を丁寧にリカバリーライドした。昨日のブルベの疲れが若干残っていたのでリカバリーライドで適度に身体が解れて良い感じのアクティブレストになった。そんなわけで昨日の今年最初のブルベ、BRM104静岡200の走行レポートを以下にまとめる。

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 1/3(土)、16時過ぎに家を出て静岡に向かう。去年までは袋井市スタートだったので掛川市内のホテルだったが、今年は島田市スタートなので島田市内のホテルを予約してある。去年圏央道が東名まで繋がったので、入間から静岡までは高速で一気に行くことが可能になった。時間短縮を含めどれくらい便利になったのか楽しみだ。
 ちょっと寄り道をしたので入間から高速に乗ったのが17時前、高速は大した渋滞もなく2時間ちょっとで藤枝・岡部ICに到着、そこから国道1号線島田市内に入ってホテル着が19時過ぎ。Door to Doorで3時間ちょっとと言うのはかなり早くなった。これなら前泊なしの当日現地入りも可能だ。
 ホテルに入って軽い夕食の買い出しに近くのコンビニへ向かう。島田市内には何故か焦げ臭い匂いがそこら中に漂っていた。ホテル近くに良さげな居酒屋が数軒あって思わず吸い込まれそうになったが振り切ってホテルに戻る。風呂と夕食を済ませて23時前に就寝。

 1/4(日)、朝5時に目が覚めた。睡眠は十分で眠気は全くないのでさくっと起きて身支度開始。事前の予報では当日の天気は晴れで最高気温は12℃まで上がる見込みだったのでウェアは本格冬用と軽装冬用の2種類を準備してきたのだが、窓を開けるとビシッと寒かったのでウインドブレークジャケットとサーモタイツの本格冬用をチョイスした。6時過ぎにホテルをチェックアウト。スタート地点はここから3km弱の所だが、ちょっと迷ってしまったものの10分程度で到着。島田スタートは去年までの袋井スタートより更に便利になった。
 大井川河川敷の島田川越広場に6時半前に到着。毎年このいちご200は大人気、今年も多くの参加者で賑わっている。

 受付を済ませてブリーフィングに臨む。日の出前のスタート地点はじっとしているとかなり寒い。

 装備チェックを無事パスして7時ちょっと前にスタート。

 河川敷のマラソンロードを緩々と走り始める。いよいよ今年のブルベシーズンが始まった。
 
 今年のいちご200はコースがかなり変更になっている。まずスタート地点が袋井から島田に変更、そして去年行かなかった日本平の登りと御前崎の海岸線が復活。そして去年通った静岡空港近くの峠をゴール直前に逆から登るという作りになっている。獲得標高差はここ数年のいちご200では最も多い1500m超でちょっとハードなコースになった。

 事前の予報では当日の風は終日南西方向、ということは日本平から袋井までの100km超は向かい風ということになり更にハードさが増すことが予想される。

 スタートから2kmちょっとの河川敷道路からの離脱ポイントを見落としていきなりのミスコース、直ぐに気が付いて戻ったが後続の一人を巻き添えにしてしまった。

 一般道に出てちょっと走ると山間部に入る。例年通るルートだが、いつもなら袋井からしばらく走ってからここに差し掛かるのだが今日はスタートして直ぐに到達。まだ朝日も差し込まぬ薄暗い中をえっちらおっちら登る。

 石仏トンネル通過。

 序盤の山間部をこなして国道1号線に出た。丸子の街中を抜けた辺りで一人追い付いて来て二言三言言葉を交わしながら走る。この人もいちご200には例年参加されている様だ。

 安倍川に架かる静岡大橋から見る富士山は山頂に雲がかかっている。

 静岡市内に入ったところでいきなりナビの電池が切れた。満充電の電池を入れてきたはずなのにこんなに早く切れるとは…と怪訝に思いつつ、バッテリーを入れ替えようと後ろのランドヌールさんに「ここで停まります」と声をかけつつ交差点のコンビニ前で歩道に上がろうとしたところで、あっという間に落車してしまった。
 一瞬何が起こったか把握できないまま歩道に左側から横倒しになっていた。歩道への進入角度が浅く車進入用の僅かな段差でも前輪を取られて転倒、左膝と左肘と左側頭部を地面に打ち付けた。スピードはそこそこ殺していたのだが、衝撃はそれなりにあった。側頭部を打った衝撃は瞬間的にヘルメット越しに結構強く感じたので、やはりヘルメットは被っていないと駄目だということを再認識した。
 直ぐに起き上ってバイクを起こし、心配して止まってくれたランドヌールさんに声をかけて先に行ってもらった。すぐさま被害確認、ざっと見たところタイツ左膝外側に破れ、ジャケット左肘に小さな破れ、ヘルメット左側頭部に擦り傷(衝撃の割には大したことなかった)、衝撃で外れたヘルメットクリアバイザーに傷、バイクの左STIレバーに擦り傷、リアホイールのクイックレバーに傷、サドル左後方に擦り傷(外皮の破れはなくて一安心)といったところだ。走行に支障はないが、余りにイージーなミスでウェアやバイクのあちこちにつまらない傷を多数作ってしまい正直落胆した。

 タイツの破れはかなりがっかりなレベル。折角の年初のブルベでこの様は情けないやら恥ずかしいやら、これからゴールまでの残り120km超を反省モードで走ることになると考えると一気に意気消沈してしまった。
 そうこうするうちに先程のランドヌールさんが「ミスコースしたよー」と戻って来た。気が付くとこの交差点は直進ではなく右折ポイントだった。私自身も会話と電池交換に気を取られて完全に見落としてた。更にがっかり。ランドヌールさんに余計な心配をおかけした上にミスコースまで誘引してしまい申し訳ない気持ちで一杯だ。

 気を取り直してバイクに跨って再スタート。走り始めて何かおかしいとハンドルを見たらステムが曲がっていた。再び立ち止まって矯正する。後続のランドヌール・ランドヌーズ達が怪訝そうに横目で見やりながら通過していく。情けない。
 ハンドルを修理して今度こそ出発。イチゴ街道に出る。ちょっと走ってみたが走行に特段の異常は感じず。バイクのダメージは各所の傷だけで済んだ様だ。身体の異変も特になし。ブルベは続行可能だ。

 今年もイチゴ売りの娘さん達がイチゴの風船をぶんぶん振り回していた。

 イチゴ街道を通過して後に望む富士山。
 いよいよ日本平へのアタック開始。先程の悪夢をさっさと振り払いたくてちょっと頑張って登る。

 この坂は勾配や距離が良い感じで登るには楽しい坂だ。良い感じで一汗掻いたら日本平山頂が見えた。

 61km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:51。

 ここは有人PC、ブルべカードにチェックを入れてもらって休憩もそこそこに下りに入る。

 日本平をこなして再び海沿いに出た。

 予報通り南西の風が正面から吹いてくるがそれ程強くはないので、それ程ナーバスになることはない。それよりもさっきの落車がまだうじうじくすぶっている。これから日本平に向かうランドヌール・ランドヌーズ達と挨拶を交わしながらスライドしていく。

 再び海沿いを離れて丸子の町を抜けた辺りで、三船さんにパスされた。まだ100kmにも満たないところで30分差をあっさり埋められる。信号待ちで止まった時に、三船さんのニューバイクを眺めていたらカンパの新型RECORDのクランクを見て驚いた。シマノのDURA9000と同じ4アームと同じフォルムなのだ。ここまでそっくりだと意匠的にどうなんだろう。三船さん曰く、デザインは旧の方が好きだが変速性能は格段に向上したとのこと。

 国道1号線で三船さんの背中はあっという間に見えなくなって、宇津ノ谷峠を登り返すとしばらくは平坦基調だ。昼になって気温もぐんぐん上がり、本格冬用ウェアではかなり暑い。やはり朝は我慢して軽装にしておいた方が良かったか。

 焼津駅傍を通過して海沿いに出た。

 焼津の漁港から望む富士。いつの間にか山頂の雲がなくなっていた。

 向かい風が徐々にきつくなってペースが落ちるが、無理しない範囲で淡々と走る。
 空腹感は余りないが念のため補給食のカロリーメイトを一袋頬張る。


 136km地点のPC2に到着、チェックタイムは13:18。落車してタイムロスした割には良いペースで来ている。

 空腹感は余りないので目についたプリンどら焼きとピルクルで軽く補給。補給食はまだポケットに入っているし次のPCまでは区間距離40kmと短いので、ハンガーノックの心配はしなくても大丈夫だろう。10分程の休憩で出発。


 PC2を出発してちょっと走って御前崎灯台を通過した辺りからいきなりの強烈な向かい風になった。バイクは全く前に進まなくなって、浜辺から巻き上げられた砂が容赦なく吹き付けて顔に当たる砂粒が痛い。口の中がじゃりじゃりになった。

 サイクルコンピュータの距離が全く増えていかない。この調子だと40km先のPCには3時間でも着かないかも知れない。落車の後悔なんかしている場合ではなくなったのは良かったが、ひたすら耐えつつペダルを踏み続ける。

 これだけの爆風が吹いているのに風力発電機が回っていない。何故だ?
 海沿いを離れ内陸の道に入ったが、相変わらずナビが指し示す方向は西、向かい風は幾分弱くはなったが巡航速度は20km/hがやっと、なかなか距離が消化できない。

 袋井市に入る。折り返し地点までもう直ぐ。

 やっとの思いで西進が終了。この交差点を右折してちょっと走ればPCだ。

 北上を始めた途端、さっきまでの暴風の騒音が消え静かになった。速度も27km/h程度を回復、今までの苦労は何だったんだという感じだ。

 エコパスタジアムまでのいつもの登りも先程の向かい風に比べればどうってことない。

 176km地点のPC3に到着、チェックタイムは15:33。

 ゴールまでは残り30km、ここからは追い風基調なので補給を殆ど必要なし、コーラを一本だけ飲んで直ぐに出発する。

 愛野駅。ここから線路沿いに左にちょっと行けば去年のゴール地点だが、今回は右方向に進む。
 やっとの思いで追い風に乗る。極楽極楽。掛川市街地はちょくちょく信号に引っかかるが、バイクは快調に進む。

 日もかなり傾いて影も長くなった。

 200km手前でいよいよ最後の峠越えが始まる。

 事前の地図読みでは平均勾配は4%位だったので慌てず騒がずペースで登る。

 無難に登りをこなしたら日も沈みかけ、残り距離は10kmを切っているが落日までにゴールするのは難しそうだ。
 ちょっと平坦を走って下りに入ったら珍走団な連中が爆音を響かせながら抜いていく。いつもながら無駄に迷惑な奴らだ。

 下りが終わって大井川に出た。

 正面には昇ってきたばかりの月と、対岸にはゴール地点が小さく見える。

 落車のショックもかなり薄れて無事に完走できた安堵感を感じつつ大井川の歩道橋を渡る。

 日も落ちて薄暮の中、無事にスタート地点に戻って来た。


 早速ゴール手続き、ゴールタイムは16:54で認定完走時間は9時間54分だった。
 御汁粉を頂きながら顔見知りの人達としばしの歓談、帰りの高速渋滞が心配なのでそそくさとその場を後にした。

 落車をものともせず完走した我がバイク。帰宅して再チェックしたら新たなダメージが見つかりそうでちょっと怖い。

 夕焼けの残光がなかなか良い感じ。

 高速は渋滞も殆どなくすんなり走れて、3時間かからずに帰り着いた。圏央道開通の威力を改めて実感した。帰宅して左肘と左膝の怪我を改めてみてみたら、走行中には全く気にならなかったのに思いの外ちゃんとした怪我だった。微妙に痛みが出て来たし、低速でコケた程度とは言えそこそこのダメージがあることを改めて思い知った。

 今シーズン最初のブルベは余り無事とは言えないものの取りあえず完走できて良かった。ブルベ中のこういう不注意な落車は過去に殆ど記憶にないが、やはりそこそこブルベの回数をこなしてきて慣れによる慢心や注意散漫が今回の落車に繋がったのは明白だ。ウェアやバイクの傷は走行には問題なく気にしなければそのまま使えるし身体へのダメージも大したことはなかったのは幸いだが、年初のブルベでのこの不始末を今後の戒めにしなければならない。

 毎年の最も優先度の高い目標は”無事に1年を走り終えること”なのだ。