気が付いたら千葉ブルベから1週間経っていた。明日は埼玉ブルベなのでさっさと走行レポートを上げてしまわなければ。
-
- -
1/17、朝5時起床。まずは袖ヶ浦の天気予報をチェック。昨日確認した通り朝の最低気温は7℃位はあるらしい。日中も12℃位まで上がる見込みなので、ウェアは上は裏起毛ジャージ+ヒートテックインナー、下はレーパン+ロングレッグカバーの冬用軽装をチョイスする。多分これでも昼過ぎだと暑いかも知れない。
6時前に家を出て、首都高渋滞にちょこっと引っかかったが7時過ぎには袖ヶ浦海浜公園に着。
袖ヶ浦は快晴。予報通りそれ程寒くない。ただ、風向きも予報通りで南風が吹いている。今日の予報は午前中は南風で午後は北風、要するに終日向かい風必至のナーバスなコンディション。凍結に関しては一昨日昨日と雨が降ったものの今朝の気温や日中の日差しを考えれば恐らく心配なかろうと踏んでいる。
そそくさと受付、スタートは8:10と確定。一旦車に戻ってぼちぼち準備。
ブリーフィングも終了し、クロサワさんや千葉スタッフのガクさんと会話するうちにスタート時刻が近付いてきた。
無事に装備チェックをパスして定刻にスタートする。
スタート直後の直線でいきなりの向かい風、のっけから白旗無抵抗モードだ。終日向かい風は覚悟の上だし、悲壮感は余りない。それより今日は落車をしないことが最重要課題だ。年初の静岡200で落車したことがまだ少しくすぶっている。今日は風が強いしもしかしたら凍結があるかも知れない。去年は後半の凍結区間ですっころんでいるので、今日は細心の注意を払って落車なしで完走して前回の悪いイメージを完全に払拭したいところだ。
今日のコースは大筋去年と同じだが、通行止めやらで数か所違っている。
山岳も大したことないが、兎にも角にも今日は風と路面凍結次第で難易度が大きく変わる。
市街地の幹線道路をぼちぼち走る。向かい風でスピードが出ない御蔭で行く手にあるほぼ全ての信号に引っかかるのはちょっとうんざりするが、市街地を抜ければ解消されるだろう。
国道16号線の向かい風はきつい。君津市に入る。
御約束の佐貫町駅、今日も変わらぬ風情。
こちらも御約束の新舞子海岸裏の道、今日も良い感じ。
PC1の手前で後発のクロサワさんが爽やかに抜いて行った。10分の時間差なんてあってないようなものだ。
37km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:56。
次のPCまでは40km位なので補給は水分のみ、ちょっと休憩して直ぐに出発する。
PCを出てちょっと走るとぼちぼち山がちになってくる。車通りも信号もなくなりぐっと走り易くなった。
去年のここはバリバリ凍結していた。心配されていた凍結は全く問題なく一安心。
小さい峠を2つ超えて、ここからしばらくは平坦基調だ。三芳村付近を真っ直ぐ南下する。途中、巷で噂のビンゴバーガーを見つけた。何人かのブルべライダーが止まっているのが見えたが、余り御腹が空いていなかったし休憩ポイントとしても中途半端なので素通り。
館山の市街地に入って風の影響が小さくなったと思ったら信号と渋滞でペースダウン、なかなかいいスピードでは走らせてくれない。
再び海沿いに出た。海からの風が凄くて砂浜の砂が舞っている。折角チェーンにオイルを足してきたのにがっかりだ。口の中に砂が入ってじゃりじゃり、この間の静岡200の御前崎辺りと同じ状況だ。
81km地点のPC2に到着、チェックタイムは11:49。
余り空腹感がないので補給も軽く、次の通過チェックまでは15km位なので短い休憩で出発。
走り始めると向かい風は相変わらず、風向きはどうやら西の様なので洲崎灯台を過ぎた辺りから追い風が期待できそうだ。
洲崎灯台を過ぎて再び海沿いに出たら、読み通り追い風になった。今まで我慢していた分、有難味は大きい。あっという間に巡航速度は30km/hを越え快調に進む。
浜辺沿いの道では路肩に砂が厚く積もっていて、多少の身構えで乗り入れたらやっぱりタイヤコントロールが効かなくなり肝を冷やした。今日は絶対落車してはいけない日なので以降は極力砂溜まりは避けて走る。
房総フラワーラインを快調に進む。沿道の菜の花は今年は少なめ。
95km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは12:27。
ここは有人チェック、AJ千葉のスタッフさんにブルべカードを渡してチェックしてもらう。
イチゴを頂く。旬のイチゴはとても美味。
スタッフさんとちょっと御喋りをして、折角の追い風の向きが変わらないうちに出発する。
冬場でもこれだけ暖かいと海沿いのサイクリングは快適。
ちくら潮風王国通過。
白浜を過ぎるまではそこそこ追い風に乗れたが、千倉の辺りから北に進路が変わり再び向かい風基調になって来た。午後は北風という予報はどうやら当たりだ。爽快モードはここまでで再び我慢の走りが始まる。
房総フラワーラインはまだまだ続く。
そのうち徐々に雲が厚くなってきて日差しが隠れるようになってきた。北風も相俟って体感温度が下がって来た。さっきまでは冬用軽めのウェアでも暑い位だったのに全然違う状況になってしまった。
鴨川シーワールドを通過、観光客で結構賑わっている。
151km地点のPC3に到着、チェックタイムは14:38。
残り距離は50kmちょっと、相変わらず余り空腹感はない。とりあえずポケットには補給食が入っているので、ここでも補給は軽め。
喉だけは渇いているので見かけない炭酸飲料を試す。結構旨い。
PCを出て直ぐに登りが始まる。PCでの休憩で身体が冷えてしまったが、直ぐにまた温まった。
いつの間にか空の雲が厚くなっていて薄暗く、なんと雨が降って来た。全く想定していなかったので当然レインジャケットなどは持っていない。冬用軽装で濡れてしまうとちょっとヤバいと思いつつも今更どうしようもないのでとにかく明るいうちに山を越えてしまいたいところだ。
今走行中のルートは去年とは違う道なので登りの感じが全く違う。
県民の森への道は随分細く、ミスコースしたかと心配したがナビの表示上では間違ってなさそうだ。雨粒は小さくはないがまだぱらつく程度なのは幸いだ。去年はこの峠越えの凍結が結構凄かったのだがとりあえず今のところは凍結は全く見られない。
勝浦ダムに到達、とりあえず登りはここまでで後は下りながらゴールを目指す。
と思ったらアップダウンが続いてなかなか楽をさせてくれない。
漫然と走っていたらいつの間にかミスコースしていた。慌てて元来た道を引き返したら直進すべきところ何故か右折していた。距離的には1kmにも満たないので大したロスではなかったが何故右折したのかは不明。右折方向の道が太かったので勝手にそっちだと思い込んでいたのかも知れない。
雨は相変わらずぱらぱらと降り続いているが進行方向の山の間に雲の切れ目とその先に青空が見え始めた。どうやら雨雲はこの山の上空だけらしい。もう少し走れば雨雲から脱出できそうだ。
いつの間にか去年と同じルートを走っている。この辺りは去年は結構凍結していたな。
去年滑って落車した場所。今年は全く問題なし。
雨雲を抜けて青空が戻って来たが既に夕刻、あわよくば明るいうちにゴールと思っていたが、全然駄目そうだ。
三田の交差点を右折し久留里街道に入る。残りは20km。
日が沈んだ。
向かい風がどんどん強くなってきてスピードが全然出ない。直線道路ではなおのこと堪える。とりあえず気持ちケイデンス高目で脚をくるくる回すことを意識して走る。トラブルがなければ1時間半走ればゴールに辿り着くはずだ。
袖ヶ浦に入り高速道路が見えてくるとゴールが近いことを実感するが、更に向かい風がきつくなってどんどんスピードが落ちる。
やっとの思いでゴール前の直線に出たらもう最後のトドメと言わんばかりのとんでもない暴風で全然バイクが進まなくなった。袖ヶ浦海浜公園の駐車場入り口を示す点滅が遠くに見えるが全然近くならない。たかが1kmちょっとがまるで無間地獄の様だ。這う様なスピードでようやく公園入口に辿り着いた。
無事ゴール
ゴール地点には先着のクロサワさんがいて、これから再びコースを逆走すると言う。一言「ありえない!!!」。
ゴール受付では手がかじかんでブルべカードがケースから取り出せず往生する。走っている時はそれ程感じなかったがやはり寒かった様だ。チェックタイムは17:42、認定完走時間は9時間32分だった。
無事にゴール手続きを終えて、コーラを頂く。寒くてもやっぱりコーラだろ、と思っていたら本気で寒い!吹き荒ぶ北風に身体が冷されていくにつれて、さすがに耐えられなくなって一旦バイクを車に積みに戻る。上着を着て戻ってきて、AJ千葉さん謹製の暖かい食べ物を頂く。
千葉ブルベを走ってこれを頂かずには帰れない。今日は御汁粉だった。冷えた身体に染み渡る。
食べ終わってやはり寒さに耐えられなくなり、そそくさと車に戻る。車の中で着替えてヒーター全開にしてもしばらく身体の震えが止まらない。何なんだこの寒さは!良く考えてみると走行中に大して補給を摂っていなかったのでハンガーノックにはならなかったもののエネルギー切れで体温を維持できなかったのかも知れない。
しばらくしてようやく落ち着いたので袖ヶ浦海浜公園を後にし帰途に就く。高速を走りながらどうしてもラーメンが食べたくなって、帰宅ルート途中の行きつけのラーメン屋に目標を定めた。
いつものラーメン屋でいつものラーメン。寒かったせいもあり普段以上に旨かった!胃袋もハートも満足して帰宅、これにて今年2本目のブルベは終了した。
年頭の静岡ブルベに続いて定例化しつつある千葉200だが、今年は向かい風と想定外の雨があったものの、やはり太平洋沿いは暖かくシーズン初めにはもってこいのブルベなので来年も必ずエントリーするつもりだ。