八ヶ岳、征服!

 なんて随分なタイトルをつけてしまいましたが、今日行われたツール・ド・八ヶ岳、人生初のヒルクライムレース挑戦でしたが何とか完走を果たしました。

 今朝4時に起床。そそくさと自転車を車に積み込み出発。高速道路走行中に雨がぱらつき嫌な予感でしたが、佐久ICを降りると雨はなく、曇りながら薄日が差してます。
 2時間半ですんなり現地到着、スタート地点にはそこそこ人が集まっており、雰囲気が盛り上がってきました。受付を済ませ、近場の駐車場に移動するも満車で、しかたなくコース15kmのスキー場の駐車場まで移動することに。
 時間的にかなり余裕があったのでついでにゴールまで行って下見をしましたが、上に行くにつれてコースの両脇には分厚い積雪、車でも結構きついこの坂をほんとに自転車で上るのかとかなりナーバスになりました。

 駐車場に車を停め支度を済ませ、スタート地点まで下ります。しかし下り坂の長いこと!美味しい所を先取りしちゃったことになります。
 スタート会場は凄い人!皆んな速そうに見えます(乗ってる自転車も皆凄い)。

 いよいよスタート。とりあえず最初から飛ばし過ぎて後半へばらない様にそろりそろりと漕ぎ始めます。
 走り始めは意外と勾配がきつく、のっけからかなりしんどい。後半の急勾配に備えギヤを2枚くらい残しておこうとの目論みはあっけなく崩れ、スタートして20分も経たないうちに常時インナーロー一歩手前まで追い込まれました。やっぱり素直にZIPPの軽量ホイールと11-26Tのスプロケットをセットしてくるべきだったと後悔しても後の祭り。こうなったらとにかくマイペースで淡々と登り続けるしかないので、とにかくひたすら一定ペースで漕ぎ続けます。
 メルヘン街道なんて名前がついているけどちっともメルヘンじゃない!

 メーターの数字を解読する余裕がなく、時間の感覚もあやふやで一体どれくらい登ったのかもよくわからない中でひたすら漕ぎ続けているうちに、ふっと身体か楽になり視覚的には明らかに登っているのに加速できそうな感じがしてギヤを一枚かけて登ります。ようやく身体が温まったようでちょっと勇気が出てきました。

 10km地点の看板を過ぎ、とりあえずペースは守り続けていましたがだんだん背中と尻が痛くなってきました。ちょっと前にハンドルを5mm程下げたのが災いしたみたいです。でも何とか走り続けられそう。

 15km地点の駐車場を過ぎ、いよいよ8~9%の勾配が登場する後半へ。ギヤを既に使い切ってしまったので、残された最後の武器のダンシングで乗り切るしかありません。このあたりから周りの選手達も皆んな我慢比べモードに入っていて、その中の2人の選手とスピードは遅いながらも抜きつ抜かれつ登っていたのでとにかくこの2人をペースメーカーに登ります。
 8%の標識が見えて、いよいよかと身構えるも、キツイながらも数字ほどのインパクトはなく一安心。とりあえずペースで登ることに身体が順応してきているようです。

 ラスト4kmの看板が見えたところでちょっと完走が見えた感じです。そしてラスト2kmの看板を過ぎたところで唐突に下り坂が出現。これでペースが狂って再びの登り始めが異様にキツく感じます。ここが踏ん張りどころとダンシングで勢いをつけ再びペースを取り戻します。
 ラスト500mの看板を見た時、ようやく完走できたんだという安堵感が湧いてきて、ラスト200mの看板で残りの力でもがいてスプリント(と言う程速くなかったと思いますが)でゴール!!

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 麦草峠征服です。

 順位やタイムは後から数えた方が早いものだと思いますが、とりあえず当初の目標だった足付きなし完走が果たせて満足です。またインナーロー38T*23T(私のバイクは650Cなので700C換算だとリヤ25T位)で登り切れたのも収穫でした。
 相変わらず上り坂は苦手だし嫌いですが、それでもこの達成感は格別なものがあり、またこれを味わうためにヒルクライムレースに参加しようと思います。

 次は6月の富士ヒルクライムだ!