少しずつ、少しずつ(ツール・ド・八ヶ岳を走ってきた)

 今日はツール・ド・八ヶ岳を走ってきました。

 金曜の夜から降り始めた季節外れの雪で開催が危ぶまれましたが、蓋を開けてみれば去年同様に快晴!道路事情も全く問題なくスムーズに現地入りできました。
 今年は初めてスタート地点近くの駐車場に車を止めることができたのですが、これが結構な上り坂の上にあり、受付を終えて手荷物を車に持って上がるのにいきなりヒルクライムで足を使わされました。

 スタート地点は例年にも増して凄い人、緊張感が高まります。私的にはこの八ヶ岳がヒルクライムの1年間の進捗を計るリファレンス的なイベントと位置付けており、今年の目標はとりあえず前年のタイム1時間37分をクリアすることは当然のこと、あわよくば1時間30分切りを目論んでレースに臨みます。
 今回は去年の教訓でHRMを活用し、前半は最大心拍の80%を目安に抑え気味で、後半に体力を温存する作戦です。

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 定刻通り9時からスタート開始、私のいる男子Eは9時8分頃のスタートです。

 スタート直後の直線の登りで周りのライダーが元気良く飛び出していくので、私も釣られてペースが上がってしまい心拍数はいきなりMAXの90%に。のっけから心拍数管理どころではなくなってしまいました。しかもちょっと走っただけで「えっ!?」という感じの疲労感というかとにかく足が重く、周りのライダーのペースと比べても明らかに遅い感じです。
 去年と同様、後からスタートした年上のクラスや女子やMTBにガンガン抜かれます。いや、去年以上に抜かされている感じ。序盤から悲壮感が漂います。
 サイコンで経過時間をチェックしてみるもこのペースだと1時間30分切りはおろか去年のタイムさえクリアできない感じです。

 序盤5kmも行かないうちに頭の中は既に反省会モードで走ります。「去年から16000km以上も走ってきたのに・・・」、「何が間違ったのか・・・」など悶々と考えながら走ります。相変わらず後続クラスに抜かれます。

 そうこうするうちにスキー場駐車場に到着、残り10kmの地点です。とりあえず素直に負けを認め、最後まで気持ちを切らさずに走り終えることに切り替えました。

 この頃になってようやく心拍も落ち着き、マイペースを取り戻して来たので少しだけ踏みを入れるような走りにしてみました。基本はシッティングで淡々と走ります。するとこれまた去年と同様、1人2人と抜き始めました。サイコンの速度もとりあえず12km/h以上を常にキープできていて、後半の粘りが利くようになったのではとの実感が何となくあります。

 残り5kmの標識が過ぎ、勾配が徐々にきつくなりますがもうちょっと踏みを入れる感じで攻めの気持ちで走ります。この頃になって尻というか臀筋がかなり痛くなってきてペダリングがかなり辛いですが、もう少しでゴールなので堪えて走ります。
 途中ちょっとした下りがあってその後の登りで臀筋の痛みが最高潮になるのですが気合で踏み倒します。
 選手待機所を過ぎ後500mの標識を見た時、サイコンを見ると何と1時間32分、後半かなり取り返した様でこの分なら去年のタイムは何とかクリアできそうだと更に気合が入って、最後はもがいてゴール。自己計測では1時間34分でした。
 恐らく去年のタイムは更新できたはずだととりあえず安堵、あとは正式タイムを待つのみです。

 麦草峠はかなり寒い!選手待機所で同伴者を待っている間に身体が冷えてしまい、いざ下ろうとすると臀筋が硬直してしまい脚が全く回せない程の激痛が走ります。とりあえず下りをそろりそろりと走りますが、今度は手が冷たくて大変です。上りも大変でしたが下りも相当の苦労をしてやっとの思いで車まで辿り着きました。

 とりあえず今年のタイムアタックは無事終了しましたが、まずは去年のタイムを更新できたことを素直に喜びたいと思います。高望みせずに、年齢に逆らって毎年少しずつでもタイムを更新していくことを目標に、地道に練習を積み重ねるのが重要なんだと自分に言い聞かせ、八ヶ岳を後にしました。