PBP2011参加レポート19:8/25〜27

8/25
 朝6時過ぎに目が覚めた。7時間くらい前後不覚に眠った。ベッドから起き上がるのに一苦労。下半身の疲労が今まで経験したことのないほど酷い。立ち上がった時両膝で体重を支えられない感じ、ちょっと気を抜くと立っていられない。左脚のアキレス腱の腫れが酷い。見た目で腫れているのが分かる。痛みもかなりある。右肩が差すように痛むが、昨日は全くなかった痛みだ。ひょっとしてこれは単に寝違えたのか。
 とりあえず腹だけは猛烈に減っているので、朝食を食べに行く。レストランにはスタートで一緒だったKさんが食事をしていた。彼も昨日のうちに無事に完走を果たしたとのこと(完走タイムは66時間余り、速い!)。毎度の如く、クロワッサン、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、ヨーグルト、オレンジジュースを何度もお代わりする。

 朝食を終え部屋に戻ってきたが、相変わらずの痛み&疲労感。これはどうやっても自転車に乗れる状態ではない。予定ではパリ市街を自転車で観光、特にシャンゼリゼ大通りを自転車で走ってやろうと目論んでいたがとても無理。素直に諦めて今日は一日ベッドでパソコンを眺めているしかなさそうだ。
 PBPの公式サイトで改めて自分のゼッケンを入力しトラッキングしてみる。

 間違いなく完走している。夢ではない。

 ツイッターでつぶやきつつ、時々気を失っているうちに夕方近く。18:30よりオダックスジャパン主催の懇親会がスタート地点近くのレストランで開催されるので、同宿のメンバーとタクシーを乗り合わせて向かう。会場に着くと既に多くの日本人参加者で賑わっていた。18:30懇親会スタート、皆一様にPBPを満喫した余韻でテンションも高めで楽しんでいる。中にはゴールしてそのまま会場入りした人もおり、そのタフさに驚く。2時間超で懇親会も御開き、ドロップバッグを受け取りさてホテルに戻ろうかと思ったら、タクシーが全く来ず、足のない参加者がレストランの駐車場に多数残っている。結局最後まで残されたフォレストヒルホテルの宿泊組がツアコン自ら運転するバンでホテルに戻ってきたのが夜中の12時頃。懇親会でステーキを食べてもまだ腹が減っていたので買い置きのポテトチップスを食べながらパソコンを眺めつつ夢の中へ退場。

8/26〜27
 早朝、雷の音で目を覚ます。6時過ぎに起床。外は土砂降りの雨。疲労感はかなり和らいだがアキレス腱の痛みは相変わらず、それでもちょっと頑張れば自転車に乗れそうだが、この雨ではどうにもならない。
 空腹感は相変わらず続いている。これが所謂“ブルベ腹”ってやつか。何か一日中食べ続けられる感じ。
 部屋に戻ってきたが相変わらず雨は降り続いている。とりあえずフランス滞在最終日の今日、自転車でのパリ市街観光を決行するかどうかの逡巡はこの雨であっけなく答えが出た。早々にバイクをパッキングする。チェックアウトの11:00まであまり時間がないのでぼちぼち荷物の整理を始める。

 11:00にチェックアウト。ツアーのバスがピックアップしてくれるのが15:30、中途半端に時間がある。公共交通機関を使ってパリ市街に行こうかとも思ったが、私的にはあまりモチベーションが上がらない。私にとってパリ市街=シャンゼリゼ大通り=ツールの最終ステージという印象なので自転車で走らなければそこに行く意義をあまり見いだせない。初めてパリまで来てパリ市街を観光しないというのも人から見たら何か言われそうだが、あまり未練はない。何となくフランスには縁があってまた来そうな予感なのでその時までとっておこう。未練と言えば、ムール貝をバケツ一杯食べようと思っていたのに果たせなかったことか。

 ホテルのロビーのソファーに座ってときどき居眠りなどしながら時間をつぶす。16時前になってようやくバスが到着、空港へと向かう。
 空港で問題のチェックイン、手荷物預けでバイクパックの超過料金を取られるかが気になっていたが、何故か超過料金を請求されたのは私だけ、私の前後で同じオーストリッチのOS-500を使っている人が何人もいたのに何故だ、さすがに頭に来て日本人のカウンター係員に食い下がってみるものの慇懃無礼な対応に終始するのみなので諦めて104ユーロを払う。何か最後で悔しい思いをさせられケチがついた。
 フライトは定刻通り20:00、フランスに別れを告げ、機上の人となる。疲れていたせいかたっぷり眠ったので12時間のフライトがそれほど苦にならなかったのは幸いだ。
 成田に予定通り27日15時前に着。バイクパックも待たされることなく出てきて、15:45の所沢行シャトルバスにぎりぎり飛び乗った。2時間で所沢着、タクシーに乗り換え18時過ぎに無事我が家に帰り着いた。

 長い様で短かったPBPツアーは終了した。