2012BRM211千葉200

 今朝は快晴。気温もそれ程低くなく絶好のサイクリング日和なのだが、昨日のブルべ中に右膝の痛みが出たので今日は完全休脚日にした。一昨年は春先に膝痛なのに無理をして悪化させてしまい2か月を棒に振った苦い経験から休養はしっかり取ることにした。
 そんなわけで昨日はBRM211千葉200を走ってきた。

 それにしても今年のブルべのエントリー競争は凄い。関東近郊の200kmカテゴリーは募集開始と同時にほぼ秒殺状態、この千葉200もかろうじて滑り込みセーフでエントリーすることができた。

 今回のコースはこんな感じ。

 ちょこちょことアップダウンはあるが、難関な峠越えはない千葉らしいコースだ。


 朝5:00に起床。真っ暗な中、凍りついた車のフロントガラスを溶かす時間を計算に入れてなくて予定より遅れて出発。目的地の君津市役所には7時20分頃の到着。市役所の駐車場には既に多くのブルべライダーで賑わっている。受付を済ませブリーフィングを聞く間もなく慌てて準備をする。ようやく出走準備が整ったところで会社の先輩の城(ぎ)さんやサイスタのtakatoriさん、takuya_aさんと談笑。天気は申し分なく、風もそれ程強くない。絶好のブルべ日和である。

 8:00から10分置きのウェーブスタートで私は8:20の出走。車検を受けて定刻より少し早めにスタート。まずは君津市街地を走る。体調は上々、今日のコースを考慮して目標を9時間切りに設定する。200kmブルべは練習モードということで、基本は一人走行、心拍をミドルレンジに入れっ放しで後半タレないように意識して走る。
 がどうしても、他のライダーがびゅんびゅん抜いていくし脚がフレッシュなこともあって今日もオーバーペースになってしまう。

 30km弱を走り最初の峠越え、大福山を目指す。勾配はそれ程でもないので順調に登る。脚は良く回っており、体調は問題ない。登りで汗をかいた身体に冷たい空気が気持ち良い。気分良く登って43km地点の通過チェックポイント大福山駐車場に到着。到着時間は10:11。43kmで2時間はアベレージスピードでは遅いがまあヒルクライムメインだったということでまずまずの出だし。オダックス千葉スタッフのつかぽんさんからイチゴ大福を頂戴する。ここでサイスタのシン3さんに遭遇。今日は参加者ではなく応援に来たとのこと。相変わらずタフな行動力である。

 チェックポイントを出てダウンヒルを快調にこなし勝浦を目指す。細かいアップダウンがあるがあまり気にならない。心拍も目標値をキープできておりしっかり練習になっている。
 ほどなく72km地点のPC2に到着。チェックタイムは11:22。次のPC2はコンビニではなく補給できないらしいのでここではしっかり補給、おにぎり2個とコーヒー牛乳を摂る。

 PC1を出て海沿いを野島崎を目指してひたすら西に走る。心配された海風は幸いにして微風ながら追い風基調、そこそこ順調に走る。
 途中で地元のサイクリストさんが追い付いてきた。走りながら言葉を交わす。聞けば自転車に乗りたい一心で千葉に越してきたとのこと、今日も140kmほどの練習らしい。こちらはブルべ中と告げると「前を牽いては駄目なんですよね」と気遣ってくれてひたすら後ろに控えていてくれる。練習モードの私としては有難いのだが、そんなに速くないペースに御付き合いして頂くのも忍びないので先に行ってもらう。あっという間に見えなくなってしまった。恐らく私よりかなり年上な感じだったが、素晴らしい脚の持ち主だった。
 410号線を逸れて千倉海岸沿いを走る。風景には見覚えがあって確か一昨年のオダックス千葉の忘年走行会の時に走った道だ。久し振りの海の風景と潮の香りが心地良い。日差しも暖かくて長閑な雰囲気を満喫した。

 134km地点のPC2に到着。チェックタイムは13:46。ここで甘酒を振舞って頂いた。少しばかりエネルギー不足を感じ始めていたので非常に有難かった。
 PC2を出て128号線に乗り内陸部に入った途端、登りが始まった。出走前の地図読みでこの区間のアップダウンを頭に入れてなかったのでちょっと精神的に堪える。更にPC2の前から右膝に若干の違和感を覚えていたのだが、この登りの最中にはっきりとした痛みに変わってきた。残り60kmを残してちょっと拙い状況になった。シーズン序盤で膝を壊してしまうわけにはいかないので、ここからはとにかく膝に負荷をかけないように走る。前半は無意識のうちに頑張り過ぎた様だ。最後のマザー牧場へのヒルクライムまで脚を残しておかなければいけないので忍の一字で走る。雲が陰り結構寒い。ちょっとハンガーノックの兆候が表れたので慌ててパワーバーとメイタンCCを摂った。この区間の予想外のアップダウンにかなり体力を消耗してしまった。

 何とか188km地点のPC3に到着。チェックタイムは16:06。9時間切りまで残り20km弱で1時間10分のマージン。最後は峠越えなのでかなり微妙だが、膝を悪化させないのが最優先なのでとにかく無理をせずにゴールすることだけを考える。コーラを飲んで出発する。
 出発して直ぐに登りが始まった。マザー牧場まで4kmの看板が目に入る。距離がそれ程でもないのでちょっと気が楽になった。登り始めて直ぐに両足の太腿の内側が攣った。休んで筋肉が冷えたのがいけなかったのか。走りながら強引に治める。えっちらおっちら登る。額の汗が口に入り、まるで海水のようにしょっぱい。脚もあまり残ってなくてペースが全然上げられない。10km/hを切って這うように登っていく。後1kmの看板を過ぎてからどうにも長かった。何とかマザー牧場に到着、ようやくこれで今日のメインイベントは終了した。降りて記念撮影をしたかったが、また筋肉が冷えて脚が攣るのが怖くてそのまま素通りする。

 佐貫駅までの道はひたすら下りである。「ん?佐貫駅?」とふと昔を思い出した。そうだ、この道は、小学生の時に九州からはるばるマザー牧場まで少年キャンプに参加すべく一人でこの地に来て、佐貫駅に着いた時には集合時間にとっくに遅れていてどうしてよいやらわからずにとりあえずマザー牧場を目指そうと一人夕暮れの中歩いて登った正にあの道である。こんな形で再びこの道を通ることになろうとは思いもしなかった。

 ゴールまではひたすら下り。最後の御褒美とばかり快調に下って、夕暮れ迫る中ほどなくゴールの206km地点のPC3に到着。チェックタイムは17:04。どうやらかろうじて9時間切りがクリアできたようだ。ちょこっと買い物をしてレシートを受け取り出発。ここからスタート地点の君津市役所まで戻る。


 数km走って無事スタート地点に到着。受付の段になってレシートが1枚見当たらず焦ったが、無事見つかってほっとした。認定完走タイムは8時間44分、後半膝の痛みが出た割には結果上出来で終わってよかった。ゴール後、実沢山のスープを振舞って頂いた。疲れた身体に染み渡る。あと、大根の漬物が滅茶ウマ。冬なのに相当汗をかいて塩分が抜け切っていたのだろう。帰りの渋滞が心配になり、つかぽんさんを始めオダックス千葉のスタッフの皆さんに挨拶をしてそそくさとその場を後にした。

 帰りの高速の渋滞はそれほど酷くなく2時間ちょっとで無事帰宅。これにて今日のブルべは無事終了した。