それにしても我ながら無茶な目標を立てたものだ。
2009年から始めた元旦の”宇都宮ジャパンカップのコースを走る”はいいとして、毎年1周ずつ増やしていって最終的にジャパンカップと同じ11周まで持っていこうという目標はちょっと無謀だ。今年は8周回、距離にして106km。距離こそいつもの荒川CR100kmLSD練習と大差ないが何と言っても古賀志林道を8回と鶴カントリー前を7回も登らなければならない。時間にして5時間超をノンストップでプロロードレースの山岳コースを走り続けなければならない。
前日の大晦日はジャパンカップの中継録画を観ながらモチベーションアップをしつつもプレッシャーが募る。気合を入れつつ除夜の鐘を遠くに聞きながら就寝。
朝5時に起床、そそくさと支度をし5時半過ぎに家を出て、7時半過ぎに現地着。天気は文句なしの快晴。車を降りると冷たく凛とした空気に身が引き締まる。
元日だというのに宇都宮森林公園入口の駐車スペースはほぼ満車、殆どがハイキングの人達のものだ。
8時前にスタート。今年1年がここから始まる。
走り始めて直ぐに古賀志林道に突入。身体も温まらないうちのいきなりの登りに心拍がガッと上がる。路面のペインティングは今年は殆どが消されていてちょっと残念だがそこは古賀志林道、気分は嫌が応にも盛り上がってくる。
山頂を越え下りに入る。杉の落ち葉が散乱しているのは毎年のことだが上手くライン取りをすれば支障なく下れる。朝日が木々の間から差し込む様は非常に爽やか、今年最初のサイクリングとしては申し分ない。
下りの途中には悲惨な事故のために命を落としたサイクリストのための供え物が今年も絶えることなく置いてある。心の中で手を合わせながら下って行く。
多気不動尊前には初詣客の車がぼちぼち集まり始めている。
鶴カントリー前の激坂で再び心拍が掻き乱され、身体が重く感じ思うように登れない。
1周目は心拍も息も乱れペースが掴めないまま再び古賀志林道に突入する。
古賀志林道の山頂。走りながらの撮影は手振れが酷い。
2周目途中辺りで心拍も落ち着きようやくペースを掴めてきた。先は長いので一定ペースで淡々と周回を重ねていく。
鶴カントリー前。相変わらず手振れ。
5周目まではそこそこ余裕があったが6周回目に突入してちょっと風が出てきたこともあり、疲労を感じ始める。ハンガーノックだけは避けなければと古賀志を下り切ってから補給食のパワーバーを頬張る。
今年はこの周回コースを走るサイクリストの姿は殆ど見ない。
6回目の鶴カントリーではかなり脚に来てダンシングフォームもぐちゃぐちゃだがとにかく気合で越えた。これ以降はもうライディングフォームに気を配る余裕はなくなっていた。登りはとにかくグリグリガシガシペダルを踏むのみ、どんな形であれとにかく8周回を走り切ることができればそれでよい。
7周回を終えいよいよ最終周回、最後の古賀志はもがいて登ろうかと思ったが脚が残っていなくて攣りそうだったので堪えて登り切った。最終回はショートカットでゴール前にちょっとした登りがあるのでここを何とかもがき切るたるために古賀志を下ってから脚を溜める(と言ってももう殆ど残っていなかったが)。
ショートカットの部分にはゴールまでの距離表示があり、残り500mの所からスプリント開始、何とかゴールまでもがき切り8周回完走。
今年も何とか目標をクリアできてほっとした。それにしても元旦からこのコースを8周回も走っている奴は世界中で多分私一人だろうと勝手に決めつけているが、そういう達成感も悪くない。
今日のサイクルコンピューターのデータ。
https://www.polarpersonaltrainer.com/shared/exercise.ftl?shareTag=2accf53c777f23d4bfbaa1205d28b8b8
来年は9周回、早くもプレッシャーがかかってきた。最終目標の11周回到達は2016年の元旦、50歳になる年だ。加齢に逆らいながらハードルを上げて行くことが果たしてどこまで可能なのか、毎年の年初に自分に問うてみる。
兎にも角にも一年のスタートは幸先良く切ることができた。去年のサイクルイベントはかなり悪天候にやられたので、願わくば今年一年は今日の様な好天に恵まれて欲しいものだ。