踏まない省エネペダリング(シクロパビリオンに行ってきた)

 長いと思っていた夏休みも気が付けば後2日。そこそこのんびりできたし、やろうと思っていた面倒な雑用も幾つか片付いたのでそれなりにリフレッシュできた感じはある。自転車も取り敢えずほぼ毎日乗って疲労を溜め込まない程度の練習はできている。せっかくの長期休暇なので、ここの所ずっと御無沙汰だったシクロパビリオンのレクチャーイベントに参加した。レクチャーのタイトルは「踏まない省エネペダリング」というもので、以前から行われている息の長いイベントタイトルだ。前々から気になっていたのだが、ブルベを毎月コンスタントに走る様になってからは、こ〜ぢ倶楽部共々なかなか東松山方面のレクチャーイベントに参加する隙間を見つけられないでいた。

 ブルべでも私的にはそこそこ満足できる位の結果は残せているし、それ程スキル的に行き詰まり感があるわけではないのだが、向上心はあるにはあるし最近3本ローラーを導入したのでそれを活かしたトレーニングのネタ探しも兼ねて久し振りにシクロパビリオンに行ってみることにした。

 朝7時に出発しようとしたらバイクの前輪がパンクしていて慌ててチューブ交換。35km先のシクロパビリオンに9時に辿り着くには際どい時間になったのでちょっと踏みを入れて走る。

 何とか9時前に現地着。

 久し振りのシクロパビリオン。室内は微妙に模様替えされていた。本日の講師の香立さんに「久し振りですねー、自転車乗ってました?」と聞かれる始末、ここに来るのは2年振り位か(と思っていたら、調べてみたら最後に行ったのが2011年11月だから2年9か月振りになる。そんなに空いていたとは思わなかった)。まあ乗るには乗ってましたよ。

 9時になってレクチャー開始。まずは座学で習得すべきペダリングのイメージ固めをする。
 それから実走レクチャーに移る。シクロパビリオンから程近い笛吹峠やその近傍の農道周回コースを使って、目的に沿った練習メニューを反復練習。 2時間位の実走レクチャーをこなして再びシクロパビリオンに戻って。3時間ちょっとのレクチャーは終了。
 レクチャー終了後、そそくさとシクロパビリオンを後にしたのだが、帰りのペダリングが随分と違ったものになっていた。特殊な反復練習を身体が覚えているうちは確かにそれなりの改善が感じられるのは、レクチャーを受けた甲斐があったというものだ。

 レクチャーの内容については、何分にも有料情報なのでここで披露することは控えるが、ロングライドを前提とした高効率なペダリングという意味では、私的には最も身に着けたいスキルの一つであることが良く分かった。

 実走レクチャーで教えてもらった練習メニューは、理屈的にも理に適っていると頭でわかるし是非習得したいとモチベーションを持つには十分な説得力のあるメニューになっている。実はこの動作自体は以前に我流でやってみたことがあった。ただ押さえるべき”ツボ”は分かってなかったし、何より素人が考えたメニューが正しいのかどうか、効果があるのかどうかが疑わしくて続けることはしなかった。でも今回、プロの指導者がポイントを押さえてやり方を手解きしてくれたことで、その方法が確固たるものになったということは実に有益であった。

 脚でクランクを回すという動作を細かく分解すると、いろいろな動作の組み合わせで成り立っているし一つ一つの動作に使われる筋肉も違うので、それぞれを憶え鍛えて一連の流れとして再度組み立て直すことが即ち練習になる。
 ロングライドではできるだけ長い時間走り続けるために極力無駄な力を省くのがベストだが、多くの筋肉で使う力を分散させることでその目的を達成するというのが今回のレクチャーで得た最大の収穫だ。

 3本ローラーは今のところ長時間の練習に使おうと考えていないのだが、今回のレクチャー内容を加味して練習メニューに特別な目的を持たせることで継続して行こうと思う。

 このレクチャーのスキルはブルベライダーにとっては必携だと思う。