関東は梅雨入りしたらしく、今週に入ってずっとどんよりとした日が続いている。BRM604東京300走行中の脚攣りで痛めた両太腿の縫工筋の痛みが酷くブルベ翌日から3日間は自転車に乗るのを控えていたが、昨日の朝になってようやく痛みがほぼ消えたので昨日から自転車通勤を再開、特に支障もなく往復走ることができたので完全復活と見て良いだろう。そんなわけで走行レポートは下記の通り。
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6/4(土)、朝3時起床。ちょっと眠い。とりあえず目覚めることができただけでも今日のブルベの完走確率が50%上がった。ブルベは起床時刻に目覚めることができるかどうかが一番ハードルが高い。微妙に肌寒い感じなのでアームウォーマーやニーウォーマーを持っていこうかと思ったが、寒いのは早朝だけだろうと持たずに家を出た。
とどろき緑地には4時半に到着、いつもの川崎市民ミュージアムに車を停めようかと思っていたが直前でスタート地点の直ぐ傍にコインパーキングがあることが分かり、駐車料金もこっちの方が安いと思われたのでそっちに停めた。
急いでバイクを降ろしてスタート地点のとどろきアリーナ前に行くとちょうどブリーフィングの最中、ブリーフィングが終わるのを待って受付を済ませる。
今日のコースは川崎から府中街道を遡って、東村山から飯能を抜けて我がオダ埼の常用ルート出て小川まで行き、寄居、長瀞を抜けて神流町に入り神流川沿いを西に進んで道の駅上野で折り返しほぼ往路をトレースして戻ってくる300km。
往路
復路
大きな峠越えはないが、折り返しに向かってじわじわ標高を上げていく。獲得標高差は2600m程度と数字的にはそこそこある。個人的には神流湖周辺の道は好きなので楽しみなコースだ。
R東京スタッフのフルクボさんに装備チェックをしてもらって定刻5時にスタート。
ついさっき通って来た府中街道を遡り始める。ちょっと遅れてのスタートになったが、信号待ちとかで直ぐに集団に追いついてしまい、パッと見20人位の長い車列ができていた。幾らなんでも長過ぎなので急いでこの集団から抜け出そうと、ちょっと踏みを入れて集団からエスケープを試みる。
府中街道を走る間に集団から抜け出してちょっと走ってまた集団に追いついて抜け出すということを何度か繰り返し、府中街道を逸れて昭和記念公園の脇を通過する辺りでようやく単独走行になった。
天気は快晴。風もなく気温も低めで絶好のサイクリング日和。脚もまあまあ回るし順調に進む。
新青梅街道を横切る。この辺りまでは車通りがそこそこ混むかなと思っていたが、早朝ということもあり意外にスムーズだった。
瑞穂を抜けて入間市に入る。
入間の茶畑。天気の良い日に走るのは久し振りな気がする。
飯能を抜けてオダ埼常用ルートの県道30号バイパスを走る。いつもの奥武蔵の山々を眺めながら気分良く走る。
小川町の青山陸橋(西)交差点。ここはいつも右折だが今日は左折。ここまで80km弱を消化、いつもの入間豊水橋スタートだと半分位の距離なのでなんだかいつもと距離感覚が違って速く感じる。
普段はあまり走らない国道254号は車通りも少なく走り易い。
寄居町に入る。PCは目前。
85km地点のPC1に到着、チェックタイムは8:41。
空腹感は薄いのでここでの補給はコーラとプリンのみ、羊羹とカロリーメイトはバックポケットに入れておく。20分程の休憩の後出発。
長瀞方面に向かって走る。
鉢形城傍を通過。この道は以前シクロパビリオンのレクチャーイベントでよく来ていた所だが久し振りに走ってちょっと懐かしい感じ。
末野の交差点が見えてきた。そこから国道140号に入る。
国道140号はこっち方面のブルベでよく使われる道だが道幅が狭く路面も悪くて車通りが多いので余り好きではない。今回のブルベではこの先を左折して県道82号に迂回する設定。
県道82号に入るとちょっとした峠越えが1か所出て来る。国道140号にはないが、車通りが少なく走り易いこっちを選択した方が良いと私的には思う。オダ埼清水班の秋の200kmでこの道を使おうと思っている。
100kmを消化。ここまで4時間半はまずまずのペース。
県道13号に入って今日最初のちゃんとした登坂が始まる。3km程をぼちぼち登っていく。
気温24℃、体感的にはそれ程暑く感じない。この道もシクロパビリオンやこーじ倶楽部でよく来た道。ホームコースと言ってもいいかな。この先を左折して杉ノ峠へ登る。
杉ノ峠を下って国道462号に乗る。ここから下久保ダムまでが往路で一番長い登りになる。折り返しの道の駅までは35km。
勾配がそこそこあって直線的に登っていくので結構きつい。この道はブラジルバンドの毎年秋の合宿で使うペンションに向かう時に通る道だが車で走っても勾配がきついのが良く分かる。
下久保ダムが見えた。
このトンネルを抜けると下久保ダムの入り口。取り敢えず6km程のまとまった登りは終了。
神流湖は穏やか。
神流湖に架かる赤橋。バンドの合宿の時に自転車を持って行って、朝早起きしてこの橋を渡って神流湖を周回したりしていた。
神流町に入る。緩やかなアップダウンを繰り返しつつ標高を上げながら神流川沿いを進む。
川はたくさんのアユ釣り客で賑わっている。
ぼちぼち走っていたら右脚の縫工筋が攣った。そこそこ暑さはあるが猛暑という感じではなかったので余り積極的に水分補給をしていなかったのが災いしたか。今朝は肌寒かったこともあってボトル1本しか持って来ておらず中身も真水というのはちょっと不用意だったか。騙し騙し走っていたらたまたま工事用信号で停止した傍にジュースの自動販売機があったので、停車時間を利用してジュースをがぶ飲みした。
神流町の中心部を通過。
恐竜センター通過。こういうものがあるってことはこの辺りで恐竜の化石が発掘されたのだろうか。
途中で先頭と思しき参加者とスライド、PCまでの距離が7km位の所だから約1時間の差か。速いなあ。この分ならゴールでは2時間以上の差になるだろう。
気温26℃、体感はそれ程でもないが脚が攣る程度の発汗量はあるということだろう。今年は何故か余り暑さを感じないというか暑さは感じないけどへばり易い。何でだろう?
この道は走り易くてサイクリングには持って来いだが、脚釣りが気になって微妙に楽しめない。取り敢えずPCに辿り着いて水分と何か塩辛い物を補給しなければ。
ようやく上野町に入った。PCはもう直ぐ。
151km地点の通過チェックに到着。
チェックタイムは12:00。と言ってもどうやら売店のレジの時計が狂っている様で実際には12:50過ぎ。
売店で梅干しを探したが見つからず、その他に補給食になりそうなものもあまり見当たらなかったので止む無くマドレーヌみたいな御菓子と麦茶を買って補給する。30分近く休憩して元来た道を戻り始める。
道の駅を出てしばらくは脚攣りは出ずに走れていたが、30分程走った辺りの登りでちょっと踏み込んだら再び右脚の縫工筋が攣った。かなり痛くてペダルが踏めない。ダンシングで無理矢理治めようとするがなかなか治まってくれない。激痛をこらえて何とか踏んでいたら今度は左脚の縫工筋が攣った。シッティングはおろかダンシングでもまともに漕げないのでいきなり失速、必死で脚を回しながらよろよろと進む。そんなに暑いと感じているわけでもなく発汗量も過去に経験した大汗状態に比べれば大したことはない。それでもここまで攣ってしまうというのは塩分と水分の補給が足りていなかったのはもとより、今年の夏錬不足がやはり効いているのではないかと思われる。とにかく前に進むしかないので、痛みを堪えて脚を回し続ける。
これから折り返し地点に向かう参加者達とぽつぽつすれ違う。手を上げて挨拶を交わしながら進む。
神流川沿いの道はいい感じなのだが楽しむ余裕はない。カメラを取り出そうとバックポケットに右手を回すと腰やら腕やらが攣りそうになるし、あくびをして口を大きく開けると顎が攣る。PCを出た辺りから持病の耳管開放症が右耳で発症しているので水分は足りていないのは分かるが、それ以上に塩分が絶対的に不足している感じだ。国道462号を右に逸れる所の角にコンビニがあるのでそこで梅干しを買って食べようと決めた。
何とか騙し騙し走っていたが、ちょっとした登りで踏み込んだら縫工筋だけではなく四頭筋まで攣った。とにかく痛い。激痛に呻きながら進む。そうこうするうちにハムストリングやらふくらはぎやら脚全体の筋肉全部が一遍に攣ったみたいな状態になって、中途半端なダンシングの姿勢のまま脚が動かせなくなり危うく落車しそうになった。ここまでの脚攣りは過去に覚えがない。身体全体が攣るような状態だと、筋肉の塊の心臓も攣るんじゃないかと命の危険すら感じる。とにかく何とか目標のコンビニまで辿り着かねばDNFはおろか死ぬかも知れないと、破滅的な痛みを堪えてよろよろと脚を回し続ける。
やっとの思いで下久保ダムの入り口まで辿り着いた。ここを右折してダムを渡ってちょっと行けば、毎年のバンド合宿で御世話になっているスタジオペンションがあるのでそこに行って休ませてもらうかと思ったが、そこまで行くのに激坂を登らなければならないので直ぐに諦めた。
このトンネルを抜ければ後は右折ポイントまで下りなのでちょっとほっとした。
坂を一気に下ってコンビニに到着、バイクを降りようとして右脚を地面に着いたら、またしても脚全体が攣ってしまい脚を動かせなくなり、1分位バイクに跨ったままの体勢で固まってしまった。やっとのことでバイクを降りて痛む脚を引き摺りながら店に入って買い物をする。
梅干しとアクエリアス1Lをゲット。店脇にへたり込んで梅干し一瓶全部(17個)を一気食いする。アクエリアスをがぶ飲みして20分程休憩。脚攣りが一旦治まったことを見計らって覚悟を決めて出発する。
ここを出てちょっと走ったら直ぐに復路で最も長い登りとなる杉ノ峠越えに差し掛かる。とにかく踏み過ぎない様にそろりそろりと登っていく。
気温27℃、滅茶苦茶暑いって程じゃないので暑さにグロッキーということではない。
じわじわ登っていてもやっぱり縫工筋は攣る。でも痛みはさっきまでの激痛までには至らず、ダンシングでなんとか自力で治められる様になって来た。この変化は明らかに梅干しの塩分補給が効いていると思われる。何とか危険な状態は脱したか。
杉ノ峠山頂到達、ほっと一息ついて一気に下る。
もう一つのぼりをこなして長瀞まで戻って来た。
川下りの船が見える。
200kmを消化、時刻は14:15。ゴールは19時を過ぎるか。
県道82号の登りをこなす。昼を過ぎて若干車通りは増えたが、それでも国道140号に比べればこっちの方が断然走り易い。
苦手の国道140号をさくっとこなして離れる。
鉢形城への登り、シクロパビリオンに行ってた頃はよくこの坂でもがき練習をやらされたっけ。
国道254号に合流、PCは目前。
214km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:57。
ファミリーマートでは御約束の丼プリン。ちょっと食欲がない感じだったが、あと85kmあるのでしっかり食べておく。30分近く休憩して出発。
寄居を抜け小川町に入る。この辺りまで来ると、コースは頭に入っていて残りのアップダウンを数えながら走ることができるのでかなり気が楽。脚攣りも間隔が空いて来たしマイルドになって来たのでこのまま終息方向だろう。
県道30号に入った。飯能まで22km。
見慣れた田中の交差点、ここまで戻ってくるとホームテリトリーに入ったという感じ。
飯能を抜けて今日の最後の登りとなる入間南峯の坂を登る。もう脚攣りは心配なく、普通に登る。梅干しが完全に効いている。
入間茶畑通過。ここからゴールまでは下り&平坦基調。
瑞穂で国道16号を横切る。残り40kmちょっと。ここからぼちぼち交通混雑に巻き込まれるだろう。
旧青梅街道に乗る。案の定渋滞が酷く、一気にペースダウン。まあ予想通りなのでどうということはない。
五日市街道に入ると渋滞が更に酷くなり全然進まなくなった。これでは自転車のメリットが全くないが、ここまで帰って来て無理な走り方をしてリスクを取る必要はない。時間は十分あるし余裕を持って走る。
府中街道に入って多少渋滞は緩和されたが信号にちょくちょく引っ掛かるので面倒臭い。
是政橋まで戻って来た。日も落ちてナイトラン開始。ゴールまで20kmを切った。
ここまで渋滞に巻き込まれてのろのろ走っていたのでいつの間にか脚が回復してそこそこ回るようになった。交通渋滞が緩んだ道を快調に走る。
川崎市高津区に入る。ゴールはもう直ぐ。
無事にゴールのコンビニに到着、ゴールタイムは19:45。
直ぐに直ぐ傍のゴール受付のデニーズに向かう。
デニーズに着くとR東京スタッフで今回のコース設計者のナオキさんの出迎えを受けた。店内で無事に認定手続き完了、認定完走タイムは14時間45分だった。
できれば自転車を収納してウェアを着替えてから夕御飯にしたかったのだが、時間もそこそこ遅いし二度手間は面倒に思えてここで食事。量的にやっぱり足りなかった。
駐車場に戻り、料金を精算したら終日最大料金適用で1000円だった。川崎市民ミュージアムの駐車場だと200kmブルベの時でも1000円は絶対に超えるので次からはこの駐車場にしよう。
帰路の府中街道の渋滞は程々で、これからゴールに向かう参加者とすれ違いつつ心の中でエールを送る。
自宅着は22時前、本日のブルベはこれにて終了。
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この300kmのコースは勝手知ったるルートが沢山入っていてイメージし易く、大きな峠越えもなく走り易いので首都圏発としてはかなり秀逸だと思う。欲を言えば終盤の旧青梅、五日市、府中街道の渋滞を迂回できれば文句無しだが、まあスタート地点を考えれば贅沢というところか。
私的には補給に失敗し酷い脚攣りに見舞われたことは只々反省の一言。夏場に差し掛かったら抜かりなく水分補給と塩分補給には配慮することを改めて肝に銘じなければ。
次回ブルベは我がオダ埼清水班のBRM625埼玉600。当日実走予定だが、確実に完走して今年のSRを確定させるべく準備したい。