LEL2017/Report 4:Stage 1,Day 1/Loughton-St Ives(100.1km/100.1km)

 7/30(日)、日付が変わって間を置かずに目が覚めてしまってから何度も夢と現実の行き来を繰り返したのち、5時過ぎに完全に覚醒してしまった。しばらくベッドに横になりながらPCでネットを徘徊する。LELのトラッキングサービスに試しに自分の番号を入力してみたら、昨日レジストレーションが行われたことを示す日付と時刻が入力されていた。スタート前から既に動き出している様だ。
 ツイッターを見ていたら7時スタートのふぃりりんさんが定刻通りスタートしたとのツイートがあって、ツイッター越しにエールを送る。7時を過ぎてベッドから起き上がり、朝食のパンとスナックの残りを食べながらぼちぼち準備開始。ウェアに着替えて携行品に抜けがないか一つ一つしっかりチェック。何となく頭がぼーっとしているので忘れ物をしそうでちょっと怖い。一旦チェックアウトするため走行中に不必要な荷物は全てまとめてバイクケースに入れて預かってもらうことになっている。

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 この時間にホテルの人は誰もいないので、部屋の中にバイクケースを置いてメモを残しておく。渡航前に何度もバイクケース預かりのことを連絡してOKの返事をもらっているので問題ないと思うが一抹の不安が付きまとう。

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 8時半になったので覚悟を決めてホテルを出発。入口の郵便ポストに部屋のカギを入れてチェックアウト、いったん外に出て入り口のドアが閉まってしまうともう中には入れないのでちょっと緊張する。ホテルの外に出てもう一度携行品を確認するが忘れ物はなさそうなので走り始める。

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 今日のChingfordも快晴。


London-Edinburgh-London 2017/スタート当日:スタート地点に到着

 昨日の帰り道をトレースしたつもりだが道を間違えて微妙に迷いつつも、9時過ぎにスタート地点に到着。

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 他の自転車に比べて装備はかなり軽い。さてこの選択が吉と出るか凶と出るか。

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 PBPの様な大規模な盛り上がりはないが、そこそこ活気があってこちらの気分も徐々に上向いていく。116時間のスタートも既に始まっていて、ちょうど入口のゲートを通り過ぎた後にスタートしていく集団の中にかわちさんの姿があった。スタートの10:15までにはまだ間があるのでまずは食事。昨日のレジストレーションでスタート前の食事のチケットを貰ったのでそれを持って校舎の中に入るとフードコートがあった。


London-Edinburgh-London 2017/スタート直前の食事風景

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 メニューはそれ程多くはないがサンドイッチなどの軽食が用意されていた。ホテルを出る前に食べたパンがまだしっかり残っていたので食事は軽めで済ませる。
 外に出て、たまたま近くに居合わせた日本人の参加者数名と話しをしながら先発グループのスタート風景をのんびり眺める。

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 関西方面から参加のタナカさんのバイクを興味津々に見入るひであさん。このバイクのフロントフォークについているボトルケージの様なバッグホルダーがブルベには最適。


London-Edinburgh-London 2017/9:30スタート風景


London-Edinburgh-London 2017/9:45スタート風景


London-Edinburgh-London 2017/10:00スタート風景

 10時ちょうどのスタートのグループを見送って、いよいよ次は私のグループのスタートだ。


London-Edinburgh-London 2017/スタート直前

 スタートエリアに移動する。

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 スタートエリアの手前でブルベカードのバーコードをスキャンされた。これがトラッキングデータとしてインプットされるのだろう。

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 スタートラインに50人位集まってスタート時間を待つ。PBPの時の様な緊張感と高揚感はないが、それでも今から始まる1400kmの旅を思うとそこそこの盛り上がりとプレッシャーを感じる。


London-Edinburgh-London 2017/10:15スタート

 10:15、スタッフの合図でスタート、こじんまりと観客に見送られながらゲートの外に出ていく。今日はPC3のLouthまで243.9kmを走って仮眠を取るという走行スケジュール、Louth到着は22:30を予定しているができれば前倒しで到着して翌日のスタート時間を早めたいところだ。

 第1ステージはLoughtonからSt Ivesまでの100.1km。区間距離が100kmを超える唯一の区間だ。最初に最長区間をこなしてしまうというのは気分的にかなり楽になる。

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 少し走ると田園風景が広がった。
 空は快晴でそこそこ気温が高く夏らしい天気だ。それでも日本の今頃の暑さに比べればかなり走り易い。イギリスは雨がちでどんよりと曇っているという印象があったが、昨日今日の晴天でそんなイメージは微塵にも感じられない。ちょっとオーバーペース気味だが集団に紛れて快調に進む。

 スタートしてから20kmも進まないうちにサイクルコンピューターのスピード表示が正常に表示されなくなった。出発直前にスピードセンサーの電池を自力交換したのだが、昨日は問題なく動作していたのに今日は駄目だ。ポラールのサイコンCS500のセンサーは電池封入で交換不可なのだが、それを無理矢理こじ開けて交換したので接触不良が起きたものと思われる。センサーのスペアが当然持ってきていないのでこのまま走り続けるしかない。スピード表示が出なくなると同時に距離も表示されなくなるのだが、区間距離はナビの方で常時表示されるので多少不便にはなるが何とかなるだろう。

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 時々小さな町を通過する。

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 街を抜けると再び田園風景、緩やかな平坦基調が続く。穏やかな田園風景と爽やかな気候はサイクリングには最高の環境、異国情緒も相俟って日本では感じられない解放感が海外遠征の醍醐味だ。

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 田園の中にぽつぽつと点在する家々が風景にマッチした建物で見ていて飽きない。

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 時たま小さな町を通過してまた田園の中を走るということの繰り返しはPBPでフランスを走った時と基本的には同じ感じ。信号が全くないので止まることなく走り続けられる。

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 特に意識して集団にいるつもりはないのだが、同じメンバーと付かず離れず走っている。

 スタートして70km付近。

 スタートして90km付近。

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 タナカさんと遭遇。

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 St Ivesの街に入った。今まで通過してきた街とは違って大きい。

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 PC1はもう目前。

 
London-Edinburgh-London 2017/PC1:St Ives到着

 100.1km地点のPC1、St Ivesに到着。

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 ここのPCも学校の様だ。

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London-Edinburgh-London 2017/Control in St Ives, PC1

 最初のコントロールでブルベカードにサインを貰う。チェックタイムは14:04。100kmを何と4時間かからずに来てしまった。予定より1時間早い。想定外のハイペースだが、この貯金を今日のゴールまで持って行ければ明日以降のスケジュールが前倒しできて夜間走行の時間を短くすることができる。

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 最初のコントロールでブルベカードにサインを貰ってやっと軌道に乗った感じがする。ゴールまではまだ1300km以上あるが、こつこつとPCを消化してブルベカードを埋めていかなければならない。

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 PCでの最初の食事は水分補給のみ。ジュースと思って飲んだら、見た目通り味の薄い色水の様な飲み物だった。出発する時もブルベカードのバーコードをスキャンする。

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 30分程の休憩の後、出発。