SY77修理

 今日は有給休暇消化でセルフプレミアムフライデー。
 ちょっと前から着手していたシンセの修理を今日こそ完了させる。

 YAMAHAのSY77。社会人1年目で大奮発して買ったもの。会社に入って買ったものだからそんなに古いものだとは思えないのだが、よく考えたら入社1年目なんてもう27年も前のことだから十分に古い。今の家に引っ越してきてからは部屋のスペースの関係で弾けるようなレイアウトで配置できなかったので、なかなか出番がなくて電源が入ることもなく部屋の隅に立てかけられたままだった。
 ここしばらく音楽制作を再び活性化させようと、機材構築を試行錯誤しながら少しずつ進めている最中だが、現状メインの位置に置いてあるDX7とSY77を入れ替えてみようかと思い立ったのが、SY77メンテのきっかけだった。
 DX7は単機能シンセサイザーだが、SY77はマルチチャンネルで音源を鳴らすことができ、エフェクターやシーケンサーまで内蔵した所謂ミュージックワークステーションの走りだったシンセだ。このワークステーション的な機能を久し振りに思い起こしてみようというのが配置換えの目論見だ。

 久し振りに電源を入れてみると、内蔵のメモリーバックアップの電池が電圧低下状態だった。起動画面の文字も化け化けだったのインターナルメモリーのユーザーデータももう飛んでしまっているだろう。まあ曲のシーケンスデータは全部PCの中にあるのでボイスデータはすっぱり諦めるしかないか。

 試しにFDでバックアップを試みるが、ディスクを全く認識してくれない。このFDDはベルトドライブだから恐らくベルトのゴムが劣化して切れてしまっているのだろう。これも何とかしなければ。

 早速修理開始。底面のカバーを外すのにネジを20本外さなければならない。これか結構大変。

 バックアップ用電池がマウントされた基板を摘出。この基板を外すのに18個のコネクタを外した。元通りにできるのか?

 古い電池を外してソケットを半田付け。要領はDX7の修理の時と同じ。こうしておけば次回電池交換の時も楽(と言っても次は20年位先の話だが)。空中配線だが自宅据え置きなので問題なし。

 次にFDDを交換する。ユニットの取り外しは基板に比べれば遥かに楽。ネジ3本外せば簡単に外れる。

 FDDを見てみると予想通りベルトの輪ゴムが切れていた。何年も前に同じことが起きて、その時は手近にあった輪ゴムで問題なく動作したのでそれで修理したつもりだったが、所詮輪ゴムなので耐久性など無いに等しい。代替品のFDDやこのドライブ用のゴムベルトも入手可能ではあるが、今更FDを換装するのも芸がない。どうせコストをかけるのならFDエミュレーターにしようと思い立った。

 FDエミュレーターSFRM72-TU100Kをebayで入手。変換ケーブルもネットオークションで入手した。このエミュレーターは外付けのUSBメモリーを仮想FDとして使うタイプ。USBメモリーを仮想FDにするには専用のPCソフトで行う必要がある。

 換装作業は簡単だったが、上手く動作してくれない。ネットで情報を漁ったらエミュレーター本体のジャンパーセッティングに幾つかパターンがあるみたいなので、セッティングを変えつつ試したら動いた。

 ジャンパーセッティングはこれ。
 仮想FDのUSBメモリーへのフォーマットやデータセーブもちゃんとできたので機能的には問題なさそうだ。

 取り敢えず定位置に置いたところで今日の作業は終了。明日はブルベで早起きなので、音出しは明日の夜以降に行う予定。