5/27(日)、5時前に目が覚めた。昨夜は目が冴えてすんなり寝付けず、夢と覚醒の狭間をひたすら彷徨い続けて朝が来た感じで正直寝た気がしない。それでも2時間位はうつらうつら出来ただろうか。目覚ましの鳴る7時まではまだ2時間あるので二度寝を試みたが全然眠れそうにない。起き上がってみると多少ぼおっとするものの眠気はないので、もうこのまま走り始めるかと意を決して身支度を始める。眠っていないと思うと心理的に物凄いハンデを背負った気になるので、2時間は寝たと自分に言い聞かせる。
5:50にホテルをチェックアウトしてリスタート。
改めてゴモラの像。須賀川市は「M78星雲 光の国」と姉妹都市なんだってさ。
今朝は快晴、朝のひんやりした空気が気持ち良い。
眠気はないが何となく集中力に欠けるのは自覚症状としてはある。まあ睡眠不足であることは間違いないのであと12時間は慌てず注意深く走らなければならない。
水戸まで127kmか。位置関係がいまいちわからないが福島から茨城に向かって南下しているのは間違いなさそう。
357km地点、阿武隈川を渡る。昨夜は全然見えなかったが今朝はしっかり観る。
序盤もアップダウンが続く。
昨夜は何も食べずに寝て、空腹感はある。通過チェックまでは30km位なのでそこまで我慢しようかと思ったが、早めに手当てしておいた方が後でダメージを食わなくて済むので朝食休憩を入れることにして、コンビニを探しながら走る。
福島空港の入口通過。
362kmのコンビニで朝食休憩、チェックタイムは6:19。
パンを2個食べて15分程休憩して出発。
アップダウンはまだまだ続く。
376km地点、昨日通過した往路とのクロスポイントを通過。
微妙な勾配の真っ直ぐな長い登りを登りつつ古殿町に入った。通過チェックまでは後6km。
381.4km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは7:25。
数名の参加者がいた。皆、郡山で仮眠をしたのだろう。
先程パンをしっかり食べたので空腹感は余りないが次のPCまでは100kmあるので補給はしっかりしておく。プリンを食べ、脚攣りに備えて干し梅を食べておく。15分程休憩の後、出発。
山の方に向かって走る。経由地の矢祭町までは44km。
車通りの全くない静かな道は、走っていて楽しい。これはなかなかに優れもののルート。
川のせせらぎの音と朝の爽やかな空気が相俟って気分爽快。何となく睡眠不足でボヤっとしていた意識がシャキッとした。
アップダウンはあるが緩くそれ程苦にならない。のんびりと森林浴がてらサイクリングを楽しむ。
407km地点、どうやらここで山岳ルートは終了らしい。通過チェック2からここまでの約20kmは今回のコースでのベストルートだと思う。
トイレに行きたくなったので、408km地点の道の駅に立ち寄る。
追い風基調で平坦路をひた走る。順調に距離を消化していく。
417km、矢祭町の街中を通過。
並走する水郡線の車両を目撃。鉄カワダさんの設計意図を汲み取らねばならないので、ちゃんと見ておく。
気温23℃、いつの間にか暑くなっていた。再びアップダウン区間に入りまたちょっと意識がぼんやりして来た。集中力を切らさない様に注意して走らねば。
423km、茨城県に入った。
433km、大子町の街中を通過。那珂川方面に進む。
区間半分の50kmを過ぎて、暑さもあって頭がぼおっとしてきて休みたくなってきたがコンビニが全くない。コンビニを見つけたら即休憩と決めて走り続ける。
442km地点、境明神峠を越えて栃木県に入った。
那珂川市街まであと4km。ここまで来たら往路のPC2で休むことにする。
那珂川市街通過、直ぐ近くのコンビニにはブルベで良く来るのに市街に入るのは初めてかも知れない。
やっと休憩地点が見えて来た。
450km地点のPC2と同じコンビニで休憩。チェックタイムは10:39。
ここで休憩している参加者は結構多い。その中にリュウさんやオオツカさんの姿もあった。おにぎりとジュースで大休止、30分程休憩して出発。
ここからゴールまではいつものオダ埼ブルベの那珂川からの戻りルートなのでナビ無しでも走れるからちょっとは気が楽だ。
那珂川が見えた。
462km、興野大橋を渡り返す。
467km、向田交差点を左折して後半最後の山岳地帯に入る。
4kmちょっとの登り区間がなかなかにしんどい。やはり睡眠不足が影響している様だ。昨夜はちゃんと寝ておけばもっと楽に走れたかと思うとちょっと悔しい。
何とか登りをやっつけて下りに入る。これでもうゴールまでは峠越えはない。
見慣れた道をひた走る。追い風はなくなったが向かい風でないだけ有難い。
481km地点の祖母井を通過。PCまではあと2km。
483.2km地点のPC5に到着、チェックタイムは12:33。
コンビニ食が続くとだんだん食べたいものが無くなって来たが、ふと目に付いたこれを食べてみる。値段は張るが結構旨い。15分程休憩して出発。
真岡バイパスをひた走る。平坦だが車通りが多く結構神経を使わされる。こういう時に睡眠不足で集中力に欠ける状態だと余計にしんどい。早くこの道から外れたい。
真岡バイパスを外れてホッと一息。508km地点、筑西市に入る。残り距離が2桁になって来るとだいぶ気が楽になる。
鬼怒川を渡る。栃木と茨城を行ったり来たり。
530km地点、往路との合流点を右折。残り70km。
古河市街を通過。
渡良瀬遊水地遊水地を通過。残り55kmで時刻は15:33、まだ十分に日が高いので明るいうちにゴールできそうだ。
再びラーメンみち丸前を通過。今度食べに来よう。
利根川を渡り返す。PCは目前。
549.6km地点のPC6に到着、チェックタイムは15:51。
残りは50km、ゆっくり走っても3時間あればゴールできる。水分補給をしてプリンを食べて15分程の休憩の後出発。
557km地点、加須市街を通過。
騎西城通過。ゴールが近付いてくると意識もかなりシャキッとして来て元気が戻って来た。順調に残り距離を消化していく。
540km地点、騎西城通過。
新幹線軌道をくぐる。太陽系に戻ってきた感じ。
鴻巣市街を通過。
荒川を渡る。残り24km。我がテリトリーに入った感じでホッとする。
ぼちぼち川越。いい感じに西に日が傾き、ゴールまではもうちょっとあるけどもう終わった感があって安堵感がある。
入間川を渡る。大事を取って側道を走る。最後まで安全走行。残り14km。
最終版の柏原交差点までの5km程の緩やかな登りをぼちぼち走る。前走者に追い付いたが、ここまで来てガツガツ走る必要も無いので車間を保って走る。
夕刻の渋滞はそこそこ。根岸の交差点を左折すれば豊水橋だ。
明るいうちに豊水橋に戻って来た。今回も無事に走り終えることができて良かった。
無事ゴール。ゴールタイムは18:33、認定完走時間は35時間33分だった。
着替えてそのままスタッフ業務開始。ぼちぼち戻って来る参加者を出迎える。
600kmを走り切った参加者の満足そうな表情を眺めるのもスタッフの楽しみの一つ。
最終走者を無事に出迎えてゴールクローズ時間を待たずにゴールを撤収、帰途に就く。
23時半に無事に自宅着。流石に疲れが出て車からバイクだけを降ろしてシャワーを浴びてちょこっと御飯を食べて即布団に入って意識を失った。これにて今シーズン唯一の600kmブルベは無事に終了した。
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オダ埼清水班久し振りの600kmの新コース、総じて走り応えのある良いコースだった。まず、白河から二本松と古殿から矢祭までのルートは獲得標高差はかなりあるものの信号も車通りも非常に少なく路面も良いルートだったので楽しく走ることができた。また、往路の前半、筑西市街を経由して那珂川に抜けるルートは清水班スタンダードの結城市街を抜けるルートよりも私的には走り易いと思う。私的には車通りの多い真岡バイパスが余り好きではないし、新宇都宮カントリークラブの峠越えをしなくて済むのでかなり走り易くなると思う。今回のルートを往復してアタック那珂川をやっても面白いのではと思う。
取り敢えず600kmを完走して今年も無事にSRを確定することができた。今年は1000kmを2本と海外1200kmを走る予定なので600kmはこれ1本で終わり。
次回ブルベはBRM602神奈川200、難易度高の山岳コースだが詳細は次回。