今日は朝からどんよりと曇り寒い。昨日が20℃超えの暖かさだったので落差が激しい。先週末のブルベの直前から何となく体調が不調だったのだがブルベを走り終えてからそれが風邪であったことに気付いてから今日までそこそこ回復はしてきているものの鼻がぐしゅぐしゅして鼻水が出るのと喉の調子がいまいちで咳が出るのがなかなか治らない。歳を取ると回復が遅いというのがこういう時に良く分かる。明日のブルベが心配になって来たが、取り敢えず今日はうだうだと寝て暮らす。(まあ普段の休日とそれ程変わらないが)まずはBRM316千葉200(2レイク)の走行レポートをアップしてしまおう。
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3/16(土)、5時起床。昨夜から花粉症の症状が重篤化し夜中に何度か目が覚めて薬を飲んだのだが効いてくれず睡眠不足気味で眠い。もたもたと布団から出て身支度を開始、何となく寒く感じたのでウインドブレイクタイツを選択する。5時半に車で自宅を出発、高速で大洗海岸を目指す。
7時半過ぎに大洗海岸県営駐車場に到着。バイクを降ろしてスタート地点に向かうと既にブリーフィングは終わっていた。急いで受付を済ませる。スタートは第3ウェーブの8:30となった。そうこうするうちに第1ウェーブの8:00スタートの装備チェックが始まった。
オダ埼常連のタケさんに遭遇。スタートを見送る。
今日のコースは大洗海岸から南下して霞ヶ浦や北浦の湖岸を反時計回りに巡って再び大洗海岸に戻って来る200km。
2016年にBRM116千葉200でこのコースを走ったので何となく素性は憶えている。サブタイトルは”2レイク”となっているが、霞ヶ浦と北浦に加えて涸沼の傍も通るので3レイクという気がしないでもない。山は全くなく平坦なコースだが風向き次第で難易度が大きく変わる。幸い雨予報は直前で解消されたので雨装備一切は持たずに臨む。
8時の大洗海岸は日差しも弱く、北風が若干強くて寒い。上下とも冬のウェアで正解だった。海はちょっと波が立って荒涼とした感じがまだ冬の風景に見える。
第3ウェーブのスタート開始。装備チェックをパスして8:30前にぼちぼちと走り始める。
強い北風の御陰で追い風でスタート。でも風向きがこのままだとゴール前は向かい風なので全然嬉しくない。
1.5km地点、大鳥居を潜って左折。
6km地点、涸沼川を渡る。
涸沼川を渡ったら直ぐに水戸市に入った。
11km地点、涸沼湖畔に出た。
涸沼はラムサール条約登録湿地なのか。
地図上で見ると、霞ヶ浦との比較において涸沼はとても小さく見えるが実際に見ると非常に大きい。やはりサブタイトルは3レイクなんじゃないかと改めて思う。
18.5km地点、涸沼湖畔を離れ再び涸沼川を渡る。
22km地点、微妙なアップダウンを越える。
31km地点、進路は南向きになって追い風基調。今のところ北風は安定して吹いている様だ。
小美玉市に入る。前回このコースを走った時に”おみたま”を憶えたはずだったのにそれ以来小美玉市の名前は日常生活で使うことはなかったので読み方をすっかり忘れていた。
平坦と言いつつ微妙なアップダウンが続く区間がある。平坦基調をずっと走り続けているとこの程度のアップダウンでもペースが乱れてきつく感じる。
40km地点、市街地が近付いてきて信号と交通量が増えて来た。
石岡市街に入った。PCは目前。
42.8km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:03。
追い風基調もあってここまで1時間半はかなりのハイペース。でも復路の向かい風でこの貯金は吐き出されるだろう。空腹感はないのでピルクル1本飲んで15分程の休憩の後、出発。
休憩して走り始めると汗冷えしてかなり寒く感じる。相変わらず日差しは殆どなく、気温もスタート時点から余り上がっていない様に感じる。
48km地点、霞ヶ浦に出た。
ここからしばらくは霞ヶ浦湖畔を走る。進路は南東方向だが向かい風でペースががっくり落ちた。風向きが変わった様だ。
湖に接続する川を渡るのに一旦内陸にそこそこの距離を入ってから橋を渡って再び湖畔に戻るというレイアウトが多い。何で湖畔道路で真っ直ぐ橋を架けないのかちょっと不思議。
進路が東に向いている時は向かい風で進まないが、90度曲がると途端に進み始める。霞ヶ浦は風の影響をもろに受けるので平坦と言いつつも難易度はそれ程低くないルートだ。
とにかく霞ヶ浦はデカい。向かい風でバイクが進まないと風景も余り動かない。視覚による心理的ダメージも大きい。
61km地点、霞ヶ浦大橋が見えて来た。橋を越えると通過チェックはもう直ぐ。
通過チェックのあるかすみがうら水族館が見えて来た。
64.7km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは10:59。
ここは有人チェック、ブルベカードにスタンプを捺してもらう。
綺麗なイチゴとコーラを頂きつつ10分程の休憩の後リスタート。
リスタート後は湖畔道路の進路は南西方向、追い風基調になって順調に進み始める。いやあ、楽々。
追い風だと霞ヶ浦はホント楽しい。車通りも殆どなくて延々とノンストップで一定ペースで走り続けられるのでサイクリングには持って来いだ。
遠くに土浦市街が見えて来た。
土浦市街が近付いて来た。霞ヶ浦湖畔走行ももうすぐ終わり。
81km地点、工事迂回路でキューシートより若干手前で湖畔を離れる。30kmちょっとの霞ヶ浦湖畔ルートが終わった。
84km地点、土浦駅前通過。土浦市街に入った途端に信号と交通混雑に巻き込まれる。今までの平穏なルートとのギャップが激しい。
86.5km地点、国道125号に乗って市街地から離れつつあるが交通量は相変わらず多いまま。
ようやく交通量が減ったと思ったら工事区間に差し掛かった。片側通行で誘導員の指示に従って進んだら前から車が来て驚いた。どうやら誘導員のミスコミュニケーションだったらしい。慌てて道端に寄って回避したが、今度は別の誘導員が反対車線の歩道を走れと誘導する。誘導に従う以外の選択肢はないのでそのまま歩道に入って進む。思いの外長い片側通行で自転車が走るには結構怖い。
工事区間を抜けてナビの指示に従って細い農道に逸れる。本当にこの道で良いのか不安になる程に狭い道だが、進む先に参加者の姿が見えたので間違ってはいない様だ。
95km地点、農道を進んでいると工事行き止まりに行き当たった。ここまで進入禁止のバリケードや工事通行止めの看板も迂回指示の案内板も何もなし。どう迂回してよいか分からないので取り敢えず来た道を戻り始めたら、後ろから工事関係者らしきおじさんが「馬鹿野郎!何で入って来るんだ!」と怒鳴りながら近付いて来た。恐らく進入禁止の歩哨任務らしき人だがどうやら持ち場を離れている間にこっちが通り過ぎたらしい。こっちは何の案内もなくただ通っただけで、明確な進入禁止や迂回指示もないのに一方的に怒鳴られるのは流石にカチンと来て「進入禁止の看板とかが無いのに分からないだろ」と文句を言い返したら「ダンプが出入りするので立ち入り禁止の看板は立てられなかった」などと訳の分からない言い訳をし始めた。要するに看板の代わりに自分が立っていたわけだが持ち場を離れた落ち度があるということか。ぶつぶつ独り言の様に言い訳を続けるおじさんを尻目にナビを頼りに迂回路を探す。
何となく迂回して本来のルートに復帰。県道120号に乗った。
県道120号は遮蔽物無しの平原の中を走る一本道、向かい風がもろに吹き付けてがっくりとペースが落ちる。まあ向かい風に逆らっても勝ち目はないので辛くならない程度にたらたらと走る。
再び霞ヶ浦湖岸に出た。
そう言えば、今日はやたらに鼻水が出る。今までは何故か自転車に乗っている時は花粉症の症状が出ない体質なのに今日に限っては治まってくれない。自転車に乗っているのに症状が出るのは多分初めてじゃないだろうか。今後もこれが続くとなるとこれは厄介なことになったかもしれない。微妙な不快感を抱えつつ淡々と進む。
湖岸を離れて90度曲がると途端にバイクが進み始める。
105km地点、またまた霞ヶ浦の湖岸に出た。
ほんと霞ヶ浦は大きい。PCは目前。
107.3km地点のPC2に到着、チェックタイムは12:52。
ここで先着していたトミオカさんに遭遇。汗を結構掻いたので水分補給をしつつ塩分補給で干し梅を買って一気食い、15分程の休憩の後出発。
109km地点、走り始めはやはり汗冷えして寒い。気温は低く目だが雨が降らないだけマシといったところか。
115km地点、今日一番の長い登りなんじゃないかと思われる坂に遭遇。勾配はせいぜい3%位だが真っ直ぐな登りは視覚的破壊力はなかなか大きい。1kmに満たない登りをえっちらおっちら登る。
118km地点、そろそろ距離的に霞ヶ浦から離れる頃ではないか。
進路は南東方向に向かっているがやはり向かい風。東方向からの風が強くなっている様だ。
124.5km地点、水門近くにたくさんの釣り人が釣りを楽しんでいる。釣りの風景を眺めるのは何となく精神衛生上宜しい。遠い昔、釣りを趣味としていた頃の記憶が何となく呼び覚まされてちょっとだけ血が騒ぐ。
125km地点、千葉県に入った。でもちょっと走ったら直ぐ茨城県に戻るはず。
利根川沿いの道が向かい風でかなりしんどい。
ペースががっくり落ちて風景が変わらないので何となく向かい風の無間地獄に落ちた様な感じ。忍の一字で進む。
137km地点、あの先の交差点を左折すれば風向きも変わるはず。利根川沿いの向い風区間もようやく終わりが見えた。
138km地点、利根川のすぐ隣の常陸利根川を渡る。括弧して常陸川と書いてあるがそっちが正式名称で良いのではないかと思う。
橋を渡ったら再び茨城県に入った。PCはもう目前。
常陸利根川の直ぐ近くにあるサーキットの狼ミュージアム。小学生の頃、この漫画を擦り切れる程に読んでいたスーパーカー世代の人間としては是非一度訪れたい場所だが、今日はブルベ中で後ろ髪を引かれつつ素通り。
139.5km地点のPC3に到着、チェックタイムは14:25。
ゴールまでは残り60km、向かい風基調であることを考えると3時間では厳しいか。空腹感は余りないが念のためプリンとモンスターエナジーで補給、15分程休憩の後リスタート。
140km地点、PCを出て直ぐに何やら不思議な店の前を通過。”JAZZ麺”という屋号からラーメン屋なのかな。ちょっと気になる。
さて、残り60kmはゴールまでひたすら北上。多少東方向に風向きは変わったものの北風成分はまだ十分にあって向かい風基調。無駄に脚を削らない様にペースキープで淡々と走る。
142km地点、国道124号を水戸・鹿嶋方面に左折。
鹿嶋市街を通過。アントラーズの看板がでかでかと掲げてある。アントラーズと言えば真っ先にアルシンドを思い出す。と言うかアルシンドしか思い出せない。
146km地点、鉾田方面に左折。
多少の強弱はあれど基本的に向かい風は変わらない。
北浦が見えて来た。
152km地点、ぼちぼち走りつつタケさんと合流。埼玉トレインを組んでゴールを目指す。
吹きっ晒しの真っ直ぐな道は視覚的になかなかしんどい。忍の一字で脚を回す。
163.5km地点、鉾田市に入る。
終盤に近付いてきてアップダウンが出て来た。この程度の坂でもここまで160km走って来て向かい風基調となると結構キツイ。
キツイと言いつつまだ脚は回る。多少余力は残っているのでゴールまではペースを維持できそうだ。後ろのタケさんが脚を止めているのがフリーの空走音で分かるので良い感じにプレッシャーがかかって自然と踏みが入る。
172km地点、電化されていない鉄道が走っている。何となく田舎の風情が良い感じ。
176km地点を右折。鉾田市街に入って来て車の往来も増えて来た。
終盤になって来てアップダウンがちょこちょこ出てきて脚が少しずつ削られていく。道路標識に大洗の文字が出て来た。ゴールまで残り20kmちょっと。
186.5km地点、
いよいよエースが放たれた。タケさんが先頭に出た瞬間にペースが上がった。
189km地点、大洗町に入った。涸沼の傍をかすめて北上する。ゴールまであと10km。
197km地点、大洗港まで戻って来た。路面が濡れて所々に水たまりができている。ついさっきまで降っていた様だ。その雨に遭わずに済んだのはラッキー。
大鳥居を潜るとゴールまで残り1.5km。何やら俄かに空が掻き曇り今にも降りそうな気配になって来た。何とかゴールまで降らないでくれ。
最後の直線をガンガン踏むが、残り500mでいきなり土砂降り。最後の最後で降られてしまい水飛沫の中ゴール。
無情な雨雲に悪態を吐きつつゴール受付。ゴールタイムは16:56、認定完走時間は8:26だった。
暖かいけんちん汁を頂きつつ、しばし歓談。帰りの渋滞が心配になって来たのでそそくさと退場。
雨は上がったが、夕暮れ時の大洗海岸は雲が低く垂れ込めて少し荒れ気味。
車に戻ってバイクを積み込み、手早く着替えて帰途に就く。
帰路の外環で酷い渋滞に捕まり結構時間を食ってしまい所沢に戻って来たのは20時。
いつものラーメン屋でいつものラーメン。
何となく身体が怠くて食欲もいまいちだったので中盛りにしたのだが、食べ始めたら急に食欲が湧いて来て大盛りにしなかったことを猛烈に後悔。塩気の抜けた身体にラーメンが染み渡る。
21時に自宅着、これにて大洗遠征は無事終了。
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今回のブルベの軌跡はこちら。
Relive '2019BRM316Chiba200'
AJ千葉さんの2レイクは2度目のエントリーだったが、コース的には非常に走り易くシーズン序盤の脚慣らしには持って来いのブルベで私的にも定番化しつつある。このコースは平坦基調だが、霞ヶ浦などの吹きっ晒しの区間が多く風向きによって大きく印象が変わる。今回は北東の風でそこそこ向かい風の区間が多い印象だったがそれ程強い風ではなかったので、酷く苦しめられたという印象はなかった。ただ最後の最後、ゴール直前で俄雨にやられたのは計算外、運が良いのか悪いのか良く分からないエンディングだった。あと、走行中にやたらに鼻水が出て喉がいがらっぽかったのが少々不快だったのだが、走り終えて帰宅して何となく調子が悪いと思っていたら、翌日から本格的に体調が悪化したのでどうやらこれは花粉症ではなく風邪だということに気が付いた。花粉症だと思い込んでいたからブルベは完走できたけれど、風邪だと自覚していたら余計な心理的プレッシャーを背負い込んでいただろう。病は気からというのはこのことか。まあ、色々あったけれど結果的に無事完走できれば何も問題はない。
次回ブルベはAJたまがわさんのBRM324 つくば200、明日は天気の心配は無さそうだが気温は低そうでまだ冬用ウェアを着ることになりそうだ。次回詳報予定。