今日は在宅勤務だったので朝に多摩湖CRを2周回だけ走って今日の練習は終了、ぼちぼちデスクワークをこなして先日の沖縄ブルベのブログを書き始めた。コロナ禍第3波はもう疑い様のない所だが、この渦中にあって今回の沖縄遠征については私の頭の中では少なからず思い悩むところはあった。まず、ウイルス拡散を防ぐには人と人との接触を極力断つことが望ましく、そのためには極力出歩かないという極めてシンプルな行動制限が有効であるという大前提がある。この行動原則は人間社会のモラルやルールとは無関係に有効なことは自明の理である。その観点からすれば単純な話、行かないというのがベストな対応である。が、ここに当然私自身の都合が入って来る。社会の一員としての模範的行動と個人都合をどう折り合いをつけるのか、また、政府のGoToトラベルの”この時期”の実施には反対の立場であるにも関わらずGoToトラベルを使って旅行するということの折り合いをどうつけるのかといった様々な自分の思考と行動との矛盾点が見えて来て、もしとことん真面目に考えれば相当な葛藤になる。まあ、実際にはそれ程思い詰めることもなく適当なところで都合良く折り合いをつけて、結論から言えば行くことにしたわけだ。単純に言えば少なくともこの瞬間の日本社会においては沖縄に旅行をすることは法的に禁止されていないし、私には沖縄に行かねばならない明確な個人的事由が存在する。現政府のコロナ禍政策には賛成しかねる部分は多々あるが、旅行をするにあたって適用可能なメリットのある施策があるのであれば日頃より納税義務をしっかり果たしている模範的日本国民としてはそれを利用する権利は当然存在するので何ら卑屈になる必要もない。ただ、初心に戻ればウイルス拡散に関して言えばリスクを取ろうとしていることを認識し且つ自分の思考と行動に自己矛盾が存在することも自覚した上での結論であることを今回もしっかりと認識することとなった。結局コロナ禍での自分の行動は全てこのメソッドに当て嵌めてその時々で折り合いをつけていかなければならないということだ。
そんなわけでBRM1121東京600とことん沖縄の走行レポートは下記の通り。
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11/20(金)、11時前に輪行袋を抱えて自宅を出発、徒歩で最寄り駅まで向かう。500m程行ったところでフェイスマスク用のバンダナや非常用のマスクを忘れたことに気が付いて慌てて戻る。輪行袋を抱えて500mを戻るのはかなりの苦痛、旅のスタートからいきなり失態をやらかし意気消沈。
11:20、最寄り駅の到着、半袖Tシャツに半パンだがいきなり汗だくで体力を大幅に消費してしまった。
所沢11:40発の羽田行きリムジンバスに何とか間に合った。取り敢えず予定通りのバスに乗ることができたので忘れ物のミスは帳消し。それにしても暑い。バスの車内は冷房が入った。11月も下旬に入ってこの気温の高さは一体何だ。折角この寒い時期に南の島に行こうというのに有難味が半減だな。
14時前に羽田空港第1ターミナルに到着。首都高はそこそこ渋滞に見舞われて1時間近く遅れたが予め余裕を持った便を選択していたので事なきを得た。
今日はJAL。大きな分かり易い案内板ができていて自転車の預け入れのカウンターが直ぐに分かった。こういう表示はたまにしか空港に来ない人間にとっては非常に有り難い。
大型荷物の預け入れカウンターはそれ程混んでいなくて直ぐに順番が回って来た。
今回はチタンフレームのバイクなのでそれ程神経質にならなくても大丈夫。検査員に袋を開封しての検査を受けて無事にパス。現状、大手航空会社ではタイヤの空気は抜かなくても大丈夫なので、両輪とも規定空気圧のまま預け入れ完了。
今年の2月に四国に行って以来の8か月振りの羽田空港だが随分と設備がアップデートされている。空腹なのだが時間が余りないので搭乗口まで行ってから何か食べることにする。
14:20に搭乗口に到着。フライトは15:00なので余り時間はない。急いで売店に行く。
崎陽軒のシウマイ弁当を見つけて買ってみる。初めて食べるが想像していたよりかなり美味しかった。結構ボリュームもあって満足。
14:50に搭乗。
ちなみにこれは私が乗る飛行機ではなく隣の機体。
機内はほぼ満席。沖縄も感染再拡大が顕著になって来ているがGo Toトラベルの影響はそれなりにある様だ。
予定通り15時過ぎに離陸、機上の人となる。
2時間半程で沖縄上空に到達。座席のIFEはかなり充実していて機外カメラの映像がかなり綺麗。フリーwifiも使えて機内でインターネットに接続できるので退屈することは無かった。着陸の瞬間を見ながら沖縄に到着。
18時前に沖縄に降り立った。5年振りの沖縄訪問はちょうど日暮れの時間でまだ明るい。
空港はそこそこの混雑。
輪行袋を受け取りに行く。待たされることなくすんなり出て来て、ぱっと見ダメージもなさそうで一安心。
輪行袋を抱えてロビーに出た。今回の宿は5年前と同じく那覇市街にある。那覇市街へはモノレールで向かう。
モノレール乗り場まではちょっと距離があるが動く歩道があるのでそれ程苦にはならない。
18:10にモノレールに乗車。目的地は5年前と同じ美栄橋。
18:30に美栄橋に到着。ホテルまでは750m、徒歩で移動する。今日最後の頑張りどころ。街中を歩いてみると沖縄は思った程暑くはない。ただ微妙に蒸し暑い感じがしてやはりそこは南国の風情が漂っている。
えっちらおっちら歩いて18:50にホテル着。早速チェックインする。バイクの部屋入れについては快諾してくれた。ここはブルベ走行中の仮眠ポイントでもあるので非常に有り難い。
部屋に入ってほっと一息。ようやく移動が無事に完了した。
部屋はそこそこの広さで申し分なし。宿泊客用に携帯端末が置いてあった。私的にはスマートフォンがあるので使わないがこれはなかなか気の利いたサービスだ。ホテルのフリーwifiにすんなり繋がって持ってきたノートPCも使える様になった。
間髪入れずに輪行解除。輪行袋での輪行だとバイクの分解組み立てに工具を全く必要としないのでかなり楽。10分程であっという間に組み立て終わり、簡単に各部をチェックするが特に問題はなさそうだ。今回は前後泊の宿とブルベ中の仮眠宿が同じなのでブルベ走行中は300kmブルベと同じ装備で行ける。通常の600kmブルベの様に大きなサドルバッグを装着しなくても良いのがかなり有難い。この沖縄600kmの最大のメリットだと思う。
バイクを組み立て終えて今晩の夕食と明日の朝食の買い出しに近くのコンビニ行く。
ホテルの周りは飲み屋が沢山あって実に良い雰囲気が漂っている。この誘惑を何とか振り切って買い出しを終えてホテルに帰投。
部屋に戻って風呂に入ってスッキリして、前夜祭はシークワーサーで乾杯。食事はコンビニ飯で我慢。全ては完走後のために取っておく。
今回の旅行はJALのダイナミックパッケージでGoToトラベル枠で予約したのだが、地域共通クーポンが付与されているはずなのにホテルのチェックインの時にはもらえなかったのであれ?と思ってネットで調べたら電子付与だった。取り敢えず専用サイトで入手できたけれどかなり面倒臭い。スマートフォンを使えない人は困るのでは。しかも電子クーポンが使えない店も結構あるらしくこれも事前にチェックしておく必要がある。どうも政府のやることはユーザーライクではない。馬鹿高い事務手数料を委託会社に支払っているがこういう使い辛いシステムが導入されてしまうところがどうにも胡散臭さを感じて仕方がない。
食事を終えて寛ぎつつ明日からのブルベのコースを再度予習する。
この沖縄600kmは那覇をスタートしまず島の東側を北端まで行って那覇に戻って来て次は島の西側を北端まで行って再び那覇に戻って来るという作りになっている。
高い山は全くなく最高標高地点はせいぜい200m程度の丘だが、アップダウンがたくさんあって獲得標高差は6000mを超えている。鋸の様なアップダウンが脚を削るそこそこキツイコースだ。5年前のコースレイアウトと若干変わっていて前回は那覇から南の張り出しルートを北端まで行って折り返して戻って来てから走ったのだが今回はスタート直後に走ることになっている。この変更がどう作用するかは走って見なければ分からない。前回は初日は雨だったが今回は2日共雨の心配は全くなさそうで雨具は一切持って来ていない。果たして予報通りに降られずに済むかどうかちょっと心配ではあるが、折角沖縄まで来たのだからできれば2日共好天の下で楽しく走りたいものだ。
続いてリモートブルベカードの事前受付をやっておく。
R東京さんのN2BRMの出走条件に厚生省の陽性者接触確認アプリの非接触確認証明を送ることが義務付けられている。沖縄までの移動中に接触していたら元も子もないのでちょっと心配だったが問題はなく一安心。取り敢えずリモートブルベカードの事前受付を無事に済ませて、これで前日にやるべきことは全て完了した。
明日は6時スタート予定なのでアラームを5時にセットして就寝。消灯時刻は22時過ぎ。