昨日は有休消化で今週末も3連休、ブルベの予定はなく午前中は多摩湖CRを4周回して歯医者に行った。歯の治療はここ数ヶ月ずっと足踏み状態が続いている。左下の奥を1本抜いた後に仮歯ブリッジにしたのだがブリッジの土台となっているオリジナルの歯が噛むと酷く痛んで使えない。この数回の治療で何度も修正しているのだが一向に改善しない。先生も原因が良く分からず困っている様だ。今日は苦肉の策でブリッジを一旦壊して仮歯を土台の歯だけに被せてどうなるか様子を見ようということになった。治療を終えて早速昼食にいつものつけ麺を食べに行ったのだがあら不思議、左下でどれだけ噛んでも全く痛くない。ブリッジの時は柔らかいパンを噛んだだけでもビビッと鋭い痛みが走っていたのが嘘の様だ。取り敢えず一筋の光明が見えた。次回治療は3/5、今度こそ前進を図りたいところだ。
さて、修復と言えばこちらもそう。
我が家の年代物のDX7。まだまだ現役で稼働中なのだが何分にも古いものなので時々調子が悪くなるところがある。
今回はパネルスイッチの25番が全く反応しなくなってしまった。恐らくスイッチの中にゴミが入ったか錆が出て接点が効かなくなってしまったものと思われる。まあ殆ど押すことはない場所なので実使用上は大して支障はないのだが、不具合を見つけてしまった以上放置すると気分が悪いのでさっさと修理してしまうことにする。
パネルを開けてスイッチ基板には簡単にアクセスできるが、この基板を外すのにネジを14本も外さなければならないのがちょっと大変。
取り外した基板。タクトスイッチが32個ずらりと並んでいる。
ノブを外してタクトスイッチをよく見てみると簡単にバラせる構造ではない様だ。当初は分解して中を清掃しようと思っていたのだが思惑が外れた。こういう時は駄目元で隙間から接点復活剤を流し込みスイッチを押し込んだままぐりぐりと上下左右に揺り動かして接点部を無理矢理擦り合わせて磨く様に動かしてみる。ひとしきりグリグリやって基板を元通りに付け直してパネルを閉める。
早速問題のスイッチを押してみると無事反応した。取り敢えず接点は復活した様だが、恐らくスイッチ内部にゴミは残ったままなのでまたしばらくすると再発するに違いない。そうなれば次はもうスイッチ交換しかないが果たして代替部品は見つかるだろうか。
DX7でもうひとつ。遂に向谷実Voice ROMを手に入れた。これが発売されたのは1986年でCasiopeaの黄金期、その時の数々の曲の中で実際に使われたDX7の音色データが入っているという優れものだ。筋金入りのCasiopeaフリーク、向谷実フリークだった私が何故これを持っていなかったのか今振り返ってみれば不思議だが、当時は大学に入ったばかりで絵に描いたような貧乏学生だった。高校の時に親に買ってもらったDX7は持っていたものの、音色データに9800円という金額はとても出せる状況ではなかった。それから月日が流れ、ネットオークションでたまに見かけていたがプレミア価格が付いてなかなか手出しができなかった。もう定年が見える歳になって、飲み歩くこともなく煙草もとうの昔に止めて品行方正なサラリーマンに徹してきたのだからこの辺りでささやかな贅沢をしても良かろうと、プレミア価格で当時の倍の値段が付いた出物をebayで見つけて”大人買い”。
早速鳴らしてみると確かにCasiopeaの往年の名曲で使われていた音がする。デジタルシンセの先駆け的存在だったDX7の存在感が十二分に発揮された時代のワクワクする感覚が蘇って来た。結局私の中では高校、大学の時に刷り込まれた音がそのまま殆ど変化することなく現在まで引き継がれてきてしまったということか。楽器は確実に進化して30数年前とは比較にならない程のバリエーションが広がっているがその中で欲しい音というのは新しいものとは限らないということだね。このVoice ROMが組み込まれたことでこのDX7はこの先もずっと使い続けることになる。私の元にやって来て35年、このDX7は完全に私の一部だ。