SR600Kii Mountains Reverse/レポート3:Day 2/宿泊1・川湯温泉->宿泊2・吉野(261.4km/497.3km)

[目次]

宿泊1/川湯まつや->PC8/熊野本宮大社(4.2km/240.1km)

 5/3(水)、4時過ぎに目が覚めた。アラームが鳴るまでにはまだ1時間以上時間があるので二度寝しようと思ったが目が冴えてしまったので、このまま繰り上げスタートするかと布団から起き上がる。睡眠時間は正味6時間といったところでまずまず確保できたので眠気はなく、身体的にも特に痛いところはなく疲れもそこそこ取れた感じで走り出すには問題なさそうで一安心。

 外はまだ薄暗い。空は雲は多めだが天気は良さそう。気温は恐らく一桁後半という感じでちょっと肌寒いのでアームウォーマーとニーウォーマーを身に着ける。朝食は携帯のカロリーメイトを取り敢えず食べる。

 チェックアウトして外に出ると空気がひんやりして清々しい。微妙に寒いがちょっと走れば身体が温まって気にならなくなるだろう。

 2日目は川湯温泉をスタートして北上し玉置山を登ってから南下し、那智勝浦まで行ってそこから北上し奈良の吉野まで行く261.4km。

 主な山越えは序盤の玉置山と100km前後の500m級の3連続と丸山千枚田と終盤の伯母峯トンネルで獲得標高はRWGPS表記で5500m、SR600KWを走った時の印象では昨日よりは数字以上にかなりキツイ区間になるものと思われる。

 5/3の5:00にリスタート、緩々と走り始める。最初の目的地は4.2km先のPC8。

 0.2km、国道311号方面に左折してトンネルに入っていく。

 0.7km、登り基調のトンネルを抜けて川湯温泉入口交差点を五条・新宮方面に右折、国道311号に乗る。

 下り基調で国道311号を進む。

 2.1km、橋を渡ってトンネルに入る。

 2.3km、トンネルを抜けた直後の本宮交差点を五条・十津川方面に左折して国道168号に乗る。

 熊野川沿いの道を進む。

 日の出前の空が美しい。”春はあけぼの。ようよう白くなりゆく山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。”という一節を思い出した。

 本宮の街中に入って来た。PCはもう目前。

 PCが見えた。

 4.2km/240.1km地点のPC8に到着、チェックタイムは5/3の5:21。

 早朝の神社は人気は全くなくとても静か。SR600KWで来た時は日中で観光客でごった返していたので観光地という印象しかないが、こういう静かな時の方が趣があって良い。通過証明用の写真を撮って直ぐに出発する。

PC8->PC9/玉置山世界遺産大峰奥駈道石碑(27.8km/32.0km/267.9km)

 PCを出て再び国道168号に乗り北上開始。次の目的地は27.8km先のPC9玉置山。今日の最高標高地点となる1000m級の山越えとなる。序盤で早々にやっつけてしまえばかなり気楽になれるはず。

 空はかなり明るくなったがまだ朝日は見えない。

 6.4km、五条・十津川方面に道なり右に進む。

 6.9km、登り基調でトンネルに入っていく。

 朝日は山の向こうには上がっている様だがまだ見えない。

 7.7km、熊野川を渡る。

 9.5km、登り基調でトンネルを2つ抜けていく。SR600KWの時はここを快調に下って行った記憶が残っている。

 10.3km、トンネルを抜けた直後、奈良県に入った。

 登り基調で十津川沿いの国道168号を進んでいく。1時間程走って身体も温まり、特に疲労感も感じず脚も普通に回る。体調はまずまずで今日も問題なく走れそうだ。

 12.0km、五条方面に道なり右方向に進む。

 12.2km、道脇になかなか立派な滝が落ちて来ていた。十二滝と書いてあった。

 アップダウンをこなしながら国道168号を進む。

 ようやく朝日が出てきた。

 18.3km、十津川村のゲートをくぐる。

 朝日に照らされた山と川が清々しい。こういう風景が眺められるのは早朝サイクリングの醍醐味。

 19.5km、橋を渡って五条・大塔方面に道なり右に進む。

 19.7km、登りながら十津川温泉街に入っていく。

 横を見るとさっき通って来た道や橋が見える。

 青い水を湛えた十津川と新緑の山が本当に美しい。つくづく良い天気に恵まれたサイクリングで良かったと思う。

 21.2km、猿飼橋で十津川を渡る。

 山水風景は見飽きることがない。

 橋を渡り終えて神下方面に道なり左に進む。ここからいよいよ玉置山ヒルクライム開始、距離10km標高差840m。

 序盤から10%弱の急坂。この調子で10kmはなかなかにキツイぞ。

 きついけれど脚はまだフレッシュなので登り応えがあって楽しめる。SR600が楽しい!と思える数少ない瞬間(それ以外は辛いことばかり)。

 勾配には多少緩急があってカーブも多いので休むところがあってそこそこ走り易い感じ。

 24.4km、神下方面に右カーブで登っていく。

 半分位登って来てペースを掴んだ感じでテンポ良く登っていく。ノッてるヒルクライムは楽しい。

 時折車が上がっていく。天気の良いGWだと観光客は多いか。

 森がだんだん開けて来て青空の面積が広くなって来た。山頂が近付いていることが窺い知れる。

 時折林の隙間から覗く下界の風景がなかなかの眺望、かなり高いところまで登って来たことが良く分かる。

 28.4km、山頂までもう少し。

 29.7km、PCへの分岐に到達、後程ここを直進方向に進むことになるが一旦左折して玉置神社方面に進みPCに向かう。

 曲がった途端に一気に勾配がきつくなって10%を軽く超えて来た。

 ここが踏ん張りどころ、えっちらおっちら登っていく。

 最終アプローチの2km程の激坂区間がこの玉置山ヒルクライムのハイライト、もう少しの辛抱。

 31.4km、玉置神社への分岐を道なり直進していく。更に登りは続く。

 31.7km、ようやくピークを通過。そのままPCまで急坂を一気に下っていく。

 PCが見えた。ホッと一息。

 32.0km/267.9km地点のPC9に到着、チェックタイムは5/3の7:57。

 まずは通過証明用の写真を撮る。

 直ぐ傍にある展望台からの眺望をしばし楽しむ。山が幾重にも連なり果てが霞む広大な山地の眺めはそうそう目にする機会はないのでよく見ておこう。

 1000m級の山が幾つもあるのか。首都近郊の平地に住んでいる人間にとってはこういう山地が日本のあちこちにあるということをすっかり忘れてしまっている。SR600はたまにそれを思い出す良い機会だ。一息ついて出発する。

PC9->PC10/熊野那智大社参道入口(82.1km/114.1km/350.0km)

 元来た道を登っていく。300m程登り返さなければ下りは始まらない。次の目的地は82km先のPC10、区間距離は長いが30km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずそこを目指す。

 玉置山ヒルクライムのピークに戻って来た。ここから長い長い下りが始まる。

 勾配が急過ぎて曲がりくねっているのでスピードを殺さなければならず登りのロスを取り戻せない。

 34.2km、分岐点まで戻って来た。

 曲がって直ぐはほぼフラット。どんどん下っていけるかと思いきやちょっと拍子抜け。

 400m位進んだら徐々に下りになって来た。

 10%を超える急勾配になってスピードを殺して慎重に下っていく。九十九折で道が細いのでブレーキは掛けっ放しで登りの遅れを全然取り戻せない。SR600KWでここを登った時はかなり路面が荒れていた印象が残っていたのだがそこまで酷くはなかった。但し瓦礫があちこちに落ちているので乗り上げてパンクしない様に注意する。

 と、思っていたら所々にある道に横に走っている排水溝の鉄格子の隙間に後輪を落としてしまいパンク。がっかり。修理に15分を要して出発。

 41.3km、小さな集落まで下って来た。視界が開けてなかなかの眺望。

 ここに住んでいる人は大変そうだ。職業はやはり林業だろうかと安直なことを考えながら通り過ぎていく。

 集落を過ぎて再び林道に入った。道の途中には滝が幾つか見られる。

 こちら側からも車が時たま上がって来るので注意が必要。

 山を見る視点がかなり低くなって来た。そろそろ下りも終わりか。

 44.8km、山道がほぼ終わって分岐に出た。右折方向は相変わらず通行止めのままなので直進してトンネルに入っていく。

 トンネルは1km以上ある。真っ暗で細く長いトンネルを路面に気を付けながら進む。

 45.9km、国道169号に突き当たって右折方向に進む。玉置山の山越えはこれで終了。

 曲がって直ぐに瀞峡トンネルに入っていく。全長2049mと長いが下り基調なのでプレッシャーは少ない。

 車は少ないが時折入って来るバイクの集団の爆音がなかなかうるさい。

 トンネルを抜けて更に下っていく。さっきまでの山道と違って道は広く真っすぐで路面も綺麗なのでノーブレーキで全開で下っていけるのは有難い。

 空には飛行機雲が何筋も浮いている。

 さっきの様な険しい山道もあればこういう綺麗な道もある。このメリハリがサイクリングを面白くする。

 下り基調も終わって川沿いの平坦路をひた走る。信号が全くないので程々の巡航速度でも順調に距離を消化していく。

 57.4km、国道168号に突き当たって新宮方面に左折。

 熊野川沿いを進む。ちょっと車が増えてきたがストレスは大したことはない。

 61.2km、前方に妙な巨大建造物があると思ったら改修工事中の橋だった。

 61.5km、分岐を曲がって直ぐが休憩ポイントだ。

 SR600KWでも休憩ポイントに設定したこの店、営業していたのでほっとした。

 61.5km地点の休憩ポイント4に到着、チェックタイムは5/3の9:45。

 昨日の夜はカップラーメンしか食べていないし今朝はカロリーメイトだけだし、貧相な食事で空腹だしエネルギーも全然足りていないのでがっつりと唐揚げ弁当。こんなに美味しい弁当は今まで食べたことがないと思う位に美味しかった。30分程ゆっくり休憩して出発。

 休憩ポイントを出て再びコースに復帰し南に向かって走り出す。改めてPC10を目指す。

 62.5km、神丸交差点を小口方面に右折する。

 県道44号を進む。この先しばらくは平坦路が続く。

 川沿いに道を進む。この川の上流に向かって走っていくことになる。

 68.3km、少しずつ登り基調になって来てトンネルに差し掛かる。ぼちぼち山道に入っていくのか。

 70.0km、小口の集落を抜けて那智勝浦に向けて進んでいく。

 ちょっと暑くなって来たので止まってアームウォーマーとニーウォーマーを外す。

 登り基調がはっきりしてきて川幅が狭くなって来た。山道に入って来た様だ。

 進むうちにどんどん道が狭くなってきて完全に山道になった。

 72.3km、橋を渡って川の反対側を登っていく。

 今度は川を右に見ながら登っていく。

 林道が徐々に細く荒れて来た。SR600KWを走った時、那智勝浦までの山岳地帯で未舗装区間があったと記憶しているので覚悟して走る。

 路面上にはあちこちで石が散乱している。パンクしない様に注意して走る。

 75.5km、7%前後の坂をこなしつつ神社の鳥居の前を通過。

 木がなぎ倒されて荒れた斜面の場所に出た。土砂崩れの跡か。

 九十九折の荒れた山道をえっちらおっちら登っていく。こういう災害が起こると当然通行止めになるので出走するタイミングが難しい。

 かなり高い所まで登って来た。

 登りはまだ続く。ちょっと勾配が緩くなって来たか。

 80.2km、下りに転じた。ピークを一つ越えたか。

 84.0km、小さな集落まで下って来た。

 集落を抜けるとすぐにまた登りが始まった。向かう先には山が連なる。

 時折10%を超える急坂が出てくる。この登りもなかなか険しい。

 87.6km、那智勝浦町に入った。登りはまだ続く。

 88.4km、県道45号との合流点を通過。ここから先は県道45号を進む。

 林道が続くが路面は想定していたよりは荒れていない。順調に進む。

 90.1km、確かこの辺りが路面が非常に荒れていてほぼ未舗装状態だったと憶えているのだが綺麗にコンクリートが敷き詰められている。どうやらその後整備された様だ。ちょっと進むと下りに転じた。2つ目のピークを越えた様だ。

 九十九折の細い急勾配を慎重に下っていく。

 この辺りも結構荒れていたと記憶しているが、路面に小石や枝が散乱しているものの取り敢えず舗装はされている様だ。

 92kmを過ぎて道が広く綺麗になった。どうやら林道を抜けた様だ。結局未舗装区間は無くなっていて拍子抜け。下りは更に続く。

 93.4km、県道43号との合流点を通過。那智方面に道なり左に進んでいく。ここから先は県道43号。

 集落の中を抜けていく。

 97.7km、棚田が見える。SR600KWでここを通った時に棚田があったことをよく憶えている。

 98.0km、県道45号との分岐を過ぎて再び登りになった。下りはここまで。

 再び山の中に突っ込んでいく。那智勝浦までの山岳地帯はなかなかに厳しい。

 時刻は13時、日差しが強くなってちょっと暑くてぼおっとしてしまう。

 101.0km、トンネルが出てきた。ここがピークか?

 103.3km、トンネルを抜けてちょこっと下ったと思ったら左折して枝道に入る

 曲がった途端に10%の急坂出現。これはキツイ。

 10%超の坂がずっと続いている。SR600KWの時は逆から来たからそんなにきつい印象はなかったのだがここまで幾つも山を越えて来てのこの10%はなかなか堪える。

 激坂がなかなか終わらない。そんな高い山はなかったはずなのに地図を読み間違えたか?

 105.4km、T字路に出てようやく激坂区間が終了。この2kmはしんどかった。右折方向に進む。

 進むうちに下り始めた。これで那智勝浦までの山岳地帯は全て終了したのか?

 下りの途中で視界が開けて海が見えた。あれは那智勝浦か?どうやら山岳地帯は終わったらしい。ほっとして下っていく。

 110.8km、仏像を横目に更に下っていく。

 車がちょくちょく通過するようになって来たので注意して下っていく。

 あっという間に下りを終えて街中に入って来てPCが見えた。ホッと一息。

 114.1km/350.0km地点のPC10に到着、チェックタイムは5/3の14:05。

 ここはPC8とは打って変わって多数の観光客で賑わっている。SR600KWの時は早朝で静かだったから印象が随分と違う。人混みが苦手な人間としては少々居心地が悪いので通過証明用の写真を撮って直ぐに退散する。

PC10->PC11/熊野速玉大社(21.8km/135.9km/371.8km)

 PCを出て再び街中を下っていく。次の目的地は21.8km先のPC11だがその前に8km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずそこを目指す。

 下から上がって来る車の数が凄い。那智大社も観光スポットということか。日本人は神社仏閣が好きだな。

 下りの先に那智の滝が見えた。

 九十九折を快調に下っていく。

 あっという間に下りを終えて平坦になった。

 ここまでの山岳で暑さにちょっとやられたみたいで何となくバテ気味、早く休みたい。

 休憩ポイントが見えた。ホッと一息。

 122.3km地点の休憩ポイント5に到着、チェックタイムは5/3の14:32。

 このコンビニはSR600KWの2日目、那智勝浦のホテルを出て直後に立ち寄ったところ。前日の雨でチェーンオイルを完全に落としてしまいここで食用オイルを買って差したのを覚えている。あの時の前日の雨は酷かったなあ。サイクルコンピューターが水没して使い物にならなくなったよね。冷たいジュースとプリンを食べて20分程休憩して出発。 

 PCを出て直後の勝浦臨海交差点を尾鷲・新宮方面に左折して国道42号に乗る。改めてPC11を目指す。PCまでは13.5km。

 国道42号を北に向かって進む。PCまではほぼ平坦。車通りはそこそこ多くてちょっと気を遣う。さっきまでの車が全くいなかった山道が何となく懐かしい。

 右に海を見ながら走る。昨日見たのは瀬戸内に面した内海だったがこっちは太平洋、今紀伊半島の東側にいることを実感する。

 何となく追い風基調で順調に距離を消化していく。

 128.0km、新宮市に入った。

 131.6km、高森交差点を尾鷲・熊野方面に右折して国道42号をトレースしていく。

 曲がると真っすぐな登り坂。アップダウンが多少ある。

 新宮市街に入って来て車が混雑し始めた。久し振りの市街地走行にちょっと面食らう。

 135.7km、速玉大社前交差点を左折すればPCはもう目前。

 135.9km地点のPC11に到着、チェックタイムは5/3の15:37。SR600KWの時は夜で風景が良く分からなかったが今回はちゃんと風景を覚えて帰ることができる。通過証明用の写真を撮って直ぐに出発する。

PC11->PC12/丸山千枚田(24.1km/160.0km/395.9km)

 PCを出て今来た道を戻る。次の目的地は24km先のPC12。

 136.1km、再び速玉大社入口交差点に戻って左折、国道42号に乗る。

 136.5km、左折して新熊野大橋を渡る。この橋は自転車通行可能。橋の上で三重県に入った。

 橋の終わりで紀和・紀宝市街方面に左折して国道42号を離れて県道35号に乗る。

 136.7km、成川インター交差点を紀和方面に右折する。

 137.4km、鮒田交差点を左折。

 川沿いの平坦を進む。市街地の混雑から解放されて落ち着いた。

 長閑な郊外の田園風景の中をのんびりと進む。

 141.8km、県道141号との合流点を通過。この先県道141号を進む。

 143.2km、道なり右に進んで県道141号をトレースしていく。曲がって直ぐに登り基調になる。

 144.3km、5%超の短い登りの後トンネルに入る。ここがピークでトンネルを抜けた後下る。

 微妙なアップダウンをこなしつつ県道141号を進む。

 148.8km、中立交差点を北山・紀和方面に左折して県道62号に乗り換え。

 川沿いの平坦基調を進む。

 151.2km、Y字路を道なり右に進んで県道62号をトレースしていく。

 川が徐々に細くなって来た。上流に向かって登り基調になって来た。

 155.0km、徐々に勾配が上がって来た。向かう先に山が立ちはだかる。

 155.6km、国道311号に突き当たって田辺・紀和・北山方面に左折。

 曲がって直ぐに風伝トンネル、登り基調で通過していく。

 156.9km、1km近い長いトンネルを抜けた直後丸山千枚田への右折ポイントが出て来るがここでは曲がらずに直進して下っていく。

 158.2km、右折して細い林道に入っていく。

 林道に入った途端10%近い急勾配、一筋縄ではいかないルートを進む。

 一定勾配の急坂がずっと続くのでメリハリがなく休むところがないのでなかなかキツイ。踏み過ぎずテンポキープでじわじわと登っていく。

 159.6km、林道を抜けてT字に突き当り右折。更に登る。

 急勾配の九十九折を見上げながら登っていく。視覚的破壊力は抜群。

 PCの看板が前方に見えた。もう少し、もう少し。

 PCが見えた。着いた着いた。

 160.0km/395.9km地点のPC12に到着、チェックタイムは5/3の16:58。

 水が張られた千枚田を明るいうちに見ることができて良かった。

 千枚田を下から見ると縁は石垣で造られているのか。それにしてもここまで手をかけてこんな山間の斜面に水田を作ろうとしたのは何でだろうとちょっと不思議に思う。通過証明用の写真を撮ってトイレに行って一息ついて出発する。

PC12->PC13/七色ダム(19.1km/179.1km/415.0km)

 PCを出て再び坂を上り始める。次の目的地は今日最後のPCとなるPC13。

 登りながら駄目押しで千枚田を振り返る。

 161.2km、県道40号に突き当たって左折。登りはまだ続く。

 162.0km、ピークを過ぎて下りに入る。

 北山方面にどんどん下っていく。

 166.5km、下りを終えて集落の中に入って来た。集落を抜けると登りになった。

 九十九折の林道をぼちぼち登っていく。

 170.1km、1km位登って一気に下って来て橋を渡って集落に入って来た。北山方面に直進。

 171.3km、七色ダムは直進方向だがルートは北山方面に左折で県道52号に乗る。

 曲がって直ぐに橋を渡る。

 171.5km、突き当りを北山方面に右折、県道52号をトレースしていく。

 曲がって直ぐに橋を渡る。

 この川が七色ダムに通じているのだろうか。

 171.7km、橋を渡り終えて国道169号に突き当たった。橿原・下北山方面に右折。

 微妙なアップダウンがあるものの基本平坦基調の国道169号を進む。

 国道169号も川沿いを走っている。このコースはかなりの距離を川沿いを走っているが川の名前がほとんどわからない。(後で調べたらこの川は北山川だった)

 175.5km、北山村の集落を通過。PCまではあと4km、西日は山に隠されてしまったが明るいうちにPCに辿り着けるのは間違いない。

 178.3km、道が細くなって登りになった。

 7%前後の坂を登っていく。

 178.8km、この細いトンネルを抜けると直ぐ七色ダムのはずだ。

 記憶通りトンネルを抜けるとそこはダムだった。

 ダム湖の湖面は穏やかでたっぷりと水が蓄えられている。

 下流方面の眺めはなかなかの迫力。SR600KWの時は雨で景色を眺める余裕はなかった。

 179.1km、三重県に入り直して突き当りを右にちょこっと行った所がPCだ。

 179.1km/415.0kmのPC13に到着、チェックタイムは5/3の18:08。

 何とか明るいうちに辿り着いて良かった。これで今日のPCは全て日中にクリアすることができた。通過証明用の写真を撮ってダムをひとしきり眺めて一息ついて出発する。

PC13->宿泊2/ゲストハウス鍼灸院boschetto(82.3km/261.4km/497.3km)

 PCを出てもう一度ダムを振り返りつつ川沿いを北に向かって進み始める。さて、後は今日の宿を目指すのみだが区間距離が82.3kmと長いので20km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずはそこを目指す。

 川の上流に向かって遡る形で国道169号を進む。今のところほぼ平坦という感じ。

 進むうちに登り基調になって来た。曲がりくねった道をぼちぼち進んでいく。

 183.3km、細いトンネルを抜けていく。対向車が来るとちょっと怖い感じだが車は来なかった。

 184.8km、突き当りを奈良・下北山方面に左折して国道169号をトレースしていく。

 国道169号を奈良に向かって進んでいく。奈良までは113km。登り基調というよりはアップダウンが続く。

 時刻は18:40、日は沈んで山間はかなり薄暗くなってきた。明るいうちに距離を稼いでおきたいところだが休憩ポイントに辿り着くまでには夜になっているだろう。

 189.6km、橋を渡ってトンネルを抜ける。

 今朝見た山水の朝の色とはまた違って夕刻の色は趣きがある。

 190.7km、奈良県に入った。

 道路標識に吉野の文字が出てきた。吉野までは71km。

 日が暮れた。ナイトラン開始。

 194.0km、橿原・大淀・上北山方面に道なり右に進んでトンネルに入っていく。

 196.1km、急カーブがちょくちょく出てくる。道路灯は殆どないので注意しながら走る。

 196.3km、橋を渡ってトンネルを抜けると街の明かりらしきものが見えてきた。

 199.4km、下北山村の中に入って来た。休憩ポイントはもう目前。

 199.7km地点の休憩ポイント6に到着、チェックタイムは5/3の19:24。

 ここまでで今日の走行距離がほぼ200kmになった。5時スタートだから14時間半かかっているということで通常のBRMならばタイムアウトになっているところだが、まあこれは厳しい山岳を幾つも越えるSR600の特殊事情と割り切るしかないか。

 ここはSR600KWの時も休憩ポイントに設定した場所だ。那智勝浦から吉野までの区間は休憩ポイントに設定できそうな店が殆どなくて今回も必然的にここになってしまった。この路線はコンビニがないので車やバイクが次々と来て結構混んでいる。

 パンとジュースを摂りつつ休憩していたら猫が近付いてきた。撫でようとすると逃げるので用心深い猫の様だが食べ物のおこぼれを期待していたのだろうか。甘いものを食べさせると虫が湧くと言われるのでぐっと我慢して何もあげない。日が暮れて気温が下がって来たのでアームウォーマーとニーウォーマーを着けて20分程の休憩の後出発する。

 さて後は宿を目指すのみ。吉野の宿まではまだ61kmもある。途中で700m級の山を越えていかなければならず3時間以上かかりそうなので到着は日付が変わるかもしれない。焦って踏み過ぎて明日にダメージを残さない様に最後まで抑え目で行く。

 PCを出て再び国道169号を北に向かって進み始める。走り始めて直ぐに登り開始。

 201.3km、池原交差点を奈良・橿原・吉野方面に道なり左で国道169号をトレース、トンネルに入っていく。

 トンネルを抜けて平坦基調になった。真っ暗な国道169号を進む。

 204.4km、橋を渡る。道は暗いが車やバイクが結構走っていてそこそこのスピードでちょくちょく抜かれるのでちょっと怖い。。

 204.7km、橋を渡り終えて上北山村に入った。

 ちょっとした登りでトンネルを抜けまた下るというアップダウンをちょくちょくこなしていく。

 215.2km、上北山村の集落の中を抜けて道の駅吉野路上北山を通過。

 吉野まではあと44km。まだまだ先は長い。

 216.9km、はっきりとした登りになってきた。事前の地図読みでは今日最後の山のピークは226km位だったから10km位登るのか。終盤にこれはなかなかキツイ。

 5%前後の坂をぼちぼち登っていく。前からくる車のライトが上から降りてくるのでまだまだ登っていることが窺い知れる。

 220.5km、ちょっと下ったと思ったら再び登り。

 道脇の電光掲示板の気温は15℃、体感的にも大体そんな感じか。登り基調なので寒いということはない。

 223.2km、国道309号との分岐を通過。真っ暗で周囲の様子が殆ど分からず道路標識だけが状況の変化を教えてくれる。

 223.9km、ここから登坂車線が出てくるのか、と思っていたら勾配がきつくなってきて8%位になった。

 吉野まで37km、消化は遅いがでも確実に残り距離は減っている。脚を止めなければ間違いなくゴールに辿り着く。

 225.0km、トンネルに到達。ここがピークかと思いきやトンネルの中も結構登っている。

 トンネル内の勾配は6.5%、一定勾配で真っすぐ登っている。これはなかなかキツイ。

 距離も長い。後ろから車が迫ってくるのがなかなか恐怖だが数台だけで済んだ。1km程のトンネルを抜けてホッと一息。

 226.1km、トンネルを抜けてもまだ登っている。ピークはまだ先なのか。サイクルコンピューターの標高も700mを越えた。

 前方にトンネルが見えてきた。今度こそピークか?標高700m超の気温は11℃、身体が温まっているので寒さはないがこの後下りで身体が冷やされるのがちょっと心配。

 226.6km、新伯母峯トンネルに到達。どうやらここがピークで間違いなさそう。21:30に今日の最後の山をクリアした。

 真っ直ぐ長いトンネルを抜けて行く。進むうちに徐々に下りになって来た。やはりここがピークで間違いない。

 228.6km、長いトンネルを抜けて橿原・吉野方面に道なり右に進む。いよいよ長い長い下り開始。

 急勾配のトンネルを抜けループ橋を駆け下りていく。ジェットコースターの様になかなかスリリング。それにしてもSR600KWではこんなキツイトンネルを登ったということか。

 236.2km、橋まで下って来てようやく長い長い下りが終わった。全身の緊張が緩んだ。

 右に川を見ながら平坦の国道169号を淡々と進む。もう山はないのでかなり気楽。というよりまだ標高300m以上の場所を走っているのでもう少し下るはずなのだがなかなか下りが出てこない。

 246.3km、橋を渡ってトンネルを抜けて行く。

 247.0km、久し振りに信号を見た気がする。更に直進していく。

 250.0km、トンネルに入った途端唐突に下りが始まった。ここで位置エネルギーが解放されるのか。

 2km程下って平坦に戻ったところで道端に止まって今日の宿に到着時刻が23時を過ぎる連絡を入れてリスタート。残り距離はあと10km、

 254.2km、1.4km程のトンネルを抜けたところで吉野町に入った。

 255.6km、宮滝大橋南詰交差点を左折して国道169号を離れる。

 細い県道39号を進む。SR600KWの時吉野を離れていくこの道のことがそこそこ印象に残っていたのでもう宿が近いことを実感する。

 寝静まった住宅街の中を抜けて行く。もしかしたらどこか食べ物が買える店があるかも知れないと淡い期待を抱いていたが何もなかった。

 261.1km、住宅街の中の右折ポイントを見逃さずに曲がる。

 261.2km突き当りを左折すれば今日の宿はもう目前。今日も無事に走り終えられそうで安堵感が湧いてきた。

 261.4km/497.3km地点の仮眠ポイント2に到着、チェックタイムは23:06。住宅街の中の文字通り住宅そのものがゲストハウスだった。早速チェックインしてゲストハウス内を簡単に案内してもらう。

 部屋に入ってホッと一息。今日の宿も和洋折衷な感じ。ゲストハウスなので自販機等の飲食物の販売は無し。まあ明日は距離は短いしルート上にコンビニが数か所あるので何とかなるだろう。まずは電装品の充電をセットしてシャワーを浴びに行く。速攻でシャワーを浴びてスッキリして部屋に戻って夕食代わりに携帯のカロリーメイトを食べながら明日の予定の確認をする。残り距離は107kmで飛行機の時間は15:55だから2時間前までにはりんくうタウンにゴールしなければならないとして14:00、走行時間をマージンを見て8時間として6時リスタートとしたいところだが、睡眠時間を確保するという観点から6時起床6時半リスタートとすることに決めた。アラームを6時にセットして速攻で布団に入る。消灯時間は0時過ぎ。