PBP2023/Report 12:Stage 8,Day 2/Brest -> Carhaix-Plouguer(92.8km/697.1km)

 8/22(火)、11:30にCP6/Brestを出発。CP滞在時間は1時間ちょっと。

 誘導路をくねくねと曲がりながら敷地内を進む。さあ、Rambouilletに戻るぞ。まずは今日の残り178kmを走り切るために気合を入れ直す。

 第8ステージはBrestからCarhaix-Plouguerまでの92.8km。2019年のルートとは全く違う。距離も獲得標高も増えているが難易度は走ってみないとわからない。これから昼になって気温が上がってくれば暑さとも戦わなければならず楽はできそうにない。とにかく黙って脚を回し続けるだけだ。

 敷地内にはマーチングバンド的な人達がいた。

 フランスカラーの巨大な自転車も置いてある。ちゃんとボトルもついている。

 スタッフの誘導で敷地を出て右折方向に進む。いよいよ後半戦の始まり。

 上りながらBrestの街中を進む。この道は前回の往路の遡りかな。

 信号待ちで停止。大きな街でも信号は余りないのでBrestが都市だということを実感する。

 608.6km、街中から長い坂を下って来てラウンドアバウトを左折、Brestの街から出ていく。

 鉄道の線路の向こうに海が見えてきた。

 609.7km、海沿いに下りて来た。PBP参加者だけでなく多くのサイクリストが海沿いを走っている。

 ここは内海だけれど大西洋に繋がっていると考えると感慨深い。大西洋を見る機会は滅多にないから貴重な体験。

 612.0km、プルガステル橋にやってきた。今回は復路で通過する。

 改めて大西洋を眺める。頭の中に地球儀を思い浮かべて重ね合わせると、今自分が日本から物凄く離れた場所にいるということを実感する。

 隣の自動車専用の端を眺める。市街地よりもこの橋の方がBrestをより実感させてくれる。

 しばし橋の周りを眺めてから出発。

 613.3km、高速道路沿いの上りをぼちぼち上っていく。

 624.5km、Daoulasの街中を鋭角に右折。

 Daoulasの街で川沿いの道で船に気を取られていたら左折ポイントを見逃してコースアウト。慌てて戻ってコース復帰。

 624.9km、突き当りを右折してD770に乗りDaoulasの街を出ていく。

 629.0km、峠を一つ越えてHôpital-Camfroutの街を通過。街を出ると再び登り。

 634.2km、勾配5%位の鋸の歯の様なアップダウンが続く。13時を過ぎて空には青空が広がり日差しがきつく暑さが厳しい。午前中の曇り空の涼しい空気はどこにいってしまったのか。

 636.1km、下って来てQuiellaの街を通過。

 街中で左折して街の出口へ。街を出た途端に再び上り。峠を越えて街に入ってまた峠という繰り返し。

 今度の坂は長い。5%弱の真っすぐな坂をえっちらおっちら上っていく。暑さでバテ気味になって来た。これはCarhaix-Plouguerまで一気に行けそうにない。どこかで休憩を入れないと拙いかも知れない。

 641.1km、5km程上ってラウンドアバウトに到達。どうやらここがピークの様だ。これは十分に山越えだった。復路はCol de Trévézelの上りがないから楽かなと思っていたが、暑さがきつい分こっちの上りの方がきつかった。何とか凌ぎ切ってホッと一息、そのまま下りに入って身体を冷やす。

 642.2km、下りの途中でQuimerc'hの街を通過。更に下っていく。

 647.4km、5km下って1km上ってPont-de-Buis-lès-Quimerchの街を通過。

 648.7km、ラウンドアバウトを右折して街を出ていく。

 650.3km、Saint-Ségalの街を通過。

 緩いアップダウンの田舎道を進む。さっきまでのきつく長いアップダウン区間は終わったのか?このまま穏やかに進んでくれると良いのだが。それにしても暑い。これは確実に30℃を超えているだろう。ボトルの水はまだあるがどこかで冷たいコーラが飲みたい。

 652.8km、突き当りを左折してD48に乗る。

 654.0km、右折してD48を離脱。

 655kmを過ぎてちょっと上ったら長い下りになった。下界に向かって落ちていく様に下る。

 658.0km、下ったと思ったらまた登り。せいぜい5%位の坂なのに真っすぐなので視覚的破壊力は抜群。

 658.3km、坂を登り切ってPleybenの街に入ったところでコントロールがあった。復路のシークレットか。

 バイクを停めてコントロールに向かう。

 ここも程々に賑わっている。暑さにやられてへばって来てそろそろ休憩しないとヤバいと思っていたところでこのシークレットはありがたい。タイミングはばっちり。

 雑な手書きのコントロールの看板がなかなか味があってよい。

 地元の子供達からサインとスタンプをもらってコントロールを通過。

 コントロールを出たところでフードスタンドがあったので迷わずコーラを注文。予想していたよりは多少冷え気味のコーラが出てきてかなり嬉しい。これを飲んで息を吹き返した。

 658.3km地点のSecret2のチェックタイムは8/22の14:37。

 15分程休憩して席を立つ。

 再びバイクに跨ってシークレットを出発。滞在時間は20分程。改めてCarhaix-Plouguerを目指して走り始める。残り距離は40km。

 Pleybenの街中を抜けて行く。なかなか立派な教会で見応えがある。

 道端の民家の生垣にPARISまで560kmのディスプレイ。まだまだ遠く感じる。

 663.5km、交差点を右折して再びD48に乗る。ちょっと走ったら下りになった。

 668kmを過ぎて上りに転じ、5%を超えるきつい登りが始まった。牧草地の牛達を眺めて気を紛らわせながらちんたら上っていく。

 青い空に緑の牧草地が広がるフランスらしい爽やかな風景なのだが、この暑さのせいで全然楽しめない。ひたすら雲が湧いてきて欲しいと願うのみ。

 上りの終わりで私設エイド。まだ何とか耐えられたので素通り。

 671.3km、ピークからちょっと下ってPlonévez-du-Faouの街に入った。

 街中の教会の前を通過。

 教会の角を左折。正面に参加者個人の応援メッセージが飾られている。この街の住人なのだろうか。

 街を出ると再び細かいアップダウンが続く。

 679.9km、下りながらLandeleauの街に入った。

 682.0km、下って来て突き当りを左折しD217に乗る。曲がった途端に上り開始。

 勾配は3%前後だが真っすぐで長い。時刻は16時を過ぎたが気温は一向に下がらない。暑さに耐えながら忍の一字で上っていく。

 ピークが来たかと思うと更にその先も上っているという状況が何度も続く。なかなかに精神的に苦しめられる。

 687.2km、4km程の上りを何とか凌いで二連ラウンドアバウトを通過、右折方向に進んでいく。CPまではあと10km。細かいアップダウンはまだ続く。

 692.6km、下って来てラウンドアバウトを左折してD264に乗る。曲がると再び上り。

  694.1km、遂にCarhaix-Plouguerの街に入った。CPまではあと3km、もうひと頑張り。

 ごみごみした街中を進んでいく。もう少しで休めるかと思うとちょっと元気が出てきた。

 CPは上りゴールか。最後の数100mがキツイ。

 ゲートが見えた。ホッと一息。

 やっとCPに辿り着いた。バイクを停めてまずはコントロールに向かう。

 サインとスタンプをもらって無事にコントロールを通過。

 CP7/Carhaix-Plouguerのチェックタイムは8/22の17:00。

 そのままレストランに並んで何か食べようかと思ったがいまいち食欲がないのでコーラを2本購入。やはり冷たくなかったがそれでも十分に旨い。がぶ飲みして生き返る。この区間、滅茶苦茶きつかった。こんなにアップダウンがあったっけ?と思う位に上らされて更にこの暑さでかなり苦しめられた。この区間は5時間半かかったがでも逆に言えばこの程度で良く食い止められたという見方もできる。予定に対するマージンがゼロになってしまったが、とにかくあと90km弱頑張ってLoudéacに戻ることだけを考える。15分程休憩して席を立つ。