2010BRM905神奈川200

 昨日はBRM905神奈川200相模原を走ってきました。

 朝、宿泊先のホテルで目が覚めるとかなりの疲労感で腹の具合も思わしくありません。前日の300kmのダメージが想定以上に残っていて、今日のコースや天候を考えると果たして完走できるのか相当不安です。
 一瞬DNSも考えましたが、とりあえずここまで来たんだしまずは走り出してみようと朝食を摂ってスタート地点の高田橋に向かいました。

 スタート地点は昨日にも増してライダー達で賑わっています。今日はとにかく残り少ない体力を温存して最後まで持たせることのみを考えて走らなければなりません。

 7:50スタート。走り始めて直ぐに両足の疲労感が凄くて「あ、こりゃ駄目だ」って感じです。とにかくメインイベントの松姫峠の頂上の120km地点までは持たせようと、恥も外聞も捨ててひたすら集団の後ろに付かせてもらうことにしました。

 序盤、道志道に入るまでのちょっとしたアップダウンがガンガン脚に来ます。必死の思いで集団に付いていきますが、道志道に入ってちょっと行ったところで遂に千切れてしまいました。道志道は何度も走っているのでコースの勝手は分かっているのは不幸中の幸い、ひたすら忍の一字で走り続けます。
 心拍数はほぼLSDレンジ、下半身の疲労が凄くて脚を全く回すことができません。気温もぐんぐん上がりこれは真面目にリタイヤする羽目になるかもと気持ちもかなり後ろ向きになりました。
 それでも山伏峠の手前辺りで徐々に落ち着きを取り戻し、駄目なら駄目なりに何となくペースを掴んできました。

 何とか山伏峠を越えてすぐの56km地点の1stPCに到着、チェックタイムは11:51です。長めの休憩を取って出発、集団走行を諦め一人で走ります。山中湖を抜け河口湖方面への道へ抜けると後は下り基調、次のPCまで42kmほどなのでちょっと気は楽です。前方に女性2名が走っているのですが、さすがにツキイチは気が引けて、というよりペースが速くて追いつけないというのが正直なところでその姿を遠目に見ながら走ります。

 98km地点の大月の2ndPCに到着、チェックタイムは12:42です。この頃になると食欲もがっくり落ちて水分も受け付けない感じになってきましたが、これからのロングヒルクライムに備えサンドイッチを無理やり突っ込みます。

 出発して直ぐに今日のメインイベントの松姫峠アタック開始です。とりあえずここまで来たんだからどんなに遅くても絶対に足付き無しで登り切ってやると気合だけは入れ直しました。日差しは相変わらず強いものの木陰もそれなりあるのが救いです。日陰ではゆっくり走り日なたはダンシングでやり過ごすというのをひたすら繰り返し登ります。途中、ダムの脇を通過する時、そこの休憩所で数名のライダー達が横になって休憩しているのが目に入り、危うく心が折れかけましたが堪えて先へ進みます。

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 2時間弱をかけて距離20km標高差1200mの松姫峠を遂に攻略、頂上ではブルベスタッフが休憩所を開設してくれていました。振舞われた1杯のカルピスの何と旨いことか!スタッフが私の塩で真っ白になったウェアを見て笑ってました。

 後はひたすら下るのみ、前日のような濃霧もなく一気に小菅まで下るとそこからは見慣れた奥多摩の風景が広がり気力が少しずつ戻ってきました。
 
 158km地点の古里の3rdPCに到着、チェックタイムは16:11です。短めの休憩の後、出発。走り始めて直ぐにキューシートがないことに気付きかなり焦りました。今回の遠征にナビ用のPC接続ケーブルを忘れ、ナビに今日のコースを流し込めなかったので昨夜寝る前に地図読みをしっかりしたつもりでしたが、記憶が怪しいので前方に先行するライダーを視界から外さないように走ります。

 日も暮れかけ、見慣れた五日市や高尾近辺の街中を走りながら完走を実感し、何とか持ち堪えた安堵感と何よりこのブルベ完走で今年の目標だった来年のPBPへの優先エントリー権獲得のための3200kmを達成できるという感慨に浸りつつ、スタート地点の高田橋を目指します。
 日没直後の18:26、ゴール!何とかかんとか無事に戻ってくることができました。認定タイムは10時間36分でした。

 心地よい、という程軽くはない疲労感と猛烈な空腹感を憶えつつ、家路を目指します。

 これで今年のブルベは終わりです。