6時過ぎに起床。時差ボケのせいか眠ったり目が覚めたりの繰り返しであまり寝た気がしない。とりあえず散歩がてら昨日の店までの道のりを携帯を探しに行くことに。フランスは日が暮れるのは遅いので当然日が昇るのも遅い。6:30でもまだ日が昇っていない。外に出ると「さぶっ!」って感じ。半袖Tシャツ一枚ではかなり肌寒い。吐く息もちょっと白い。これがフランスの夏なのか。とりあえず店まで一往復したが携帯は見つからず。
7時過ぎにホテルのレストランで朝食。ごく普通のビュッフェスタイルの朝食だが、クロワッサンが美味しい。ソーセージやベーコン好きの私としてはこれがあるだけで十分満足、できれば野菜サラダが食べたかった。
食事を終えてひと眠りしようと思ったが眠くないのでそのままスタート会場まで行くことに。いよいよフランス初走行だ。ウェアに着替え、バイクのホイールを外して担いでフロントの前を通り過ぎるが、フロントの人は無反応。ホテルの前でホイールをセットし恐る恐る走り始める。フランスは右側通行、日本で言えば逆走方向で走る。ホテル近くの道は工事中が多くて走り辛いがまだ朝が早いのか車通りが少ないので案外走り易い。走り始めは半袖ジャージ&レーパンではちょっと肌寒いが走り出して身体が温まるとかなり快適、湿度も低いので気持ちがいい。絶好のサイクリングコンディションだ。朝のサイクリングは気持ちいい!バイクで走ってみて初めてフランスに来たという実感が湧いてきた。
ホテルのあるMeudonからスタート地点のSaint-Quentin-en-Yvelinesまで約15km位なので1時間足らずで着くだろうと思っていたら、どうもナビの案内では高速道路にぶつかってしまいうまく進めない。高速道路を回避する道を見つけるのに結構手間取ってあちこち走り回ってようやく目的地に近付き始めた。ちょっとしたアップダウンを数回超えると広い大通りに出た。そこをしばらくまっすぐ走っていると目の前にヴェルサイユ宮殿の入り口が見えてきた。入り口まで行ってみると目の前に広い庭園の中に宮殿とおぼしき建物が展開している。おお、フランスだ!ちょっと感動した。バイクのままで中に入るのも面倒だったのでそのまま先を急ぐ。宮殿前を左折して先に進む。そこからナビの案内で右往左往しながら実際には倍近い距離を走ってようやく現地に付いた。
現地では前回大会の時の写真で見たままの風景がそこにあってちょっと感動。参加者とおぼしきサイクリストもそこそこ数が集まっている。私の受付&車検の時間は17:30なのでとりあえず現地を確認して、そのままホテルに取って返す。どう考えても往路は遠回りをしたみたいなので、とりあえずヴェルサイユ宮殿までナビに案内させたら何のことはない、ヴェルサイユ宮殿まで幹線道路を5km足らず一本道だった。
ホテルに帰り着いて、再度昨日のイタリアンレストランに出向くがやはり「ない」とのつれない返事。再びホテルに戻って受付&車検の時間までひと眠りする。
16時過ぎに起きて、受付&車検のために再度スタート地点に向かう。ちょっと迷ったものの最初の時よりは距離も短く現地着。受付会場のGUYANCOURT人権体育館前には凄い数のサイクリストで賑わっている。誘導に従って競技場に入るがその途中でまず車検。参加受理書を確認しフレーム番号のシールを実際にフレームに貼られる。反射ベストを身に付けるように言われ先に進むと車検場、前後ライトを実際に点灯させて念入りにチェック、合格サインが出て一安心。次に受付のため体育館の中に入る。中は人で溢れていて最初はどこに行ってよいか迷ったが見回すと日本の国旗が掲げられている個所がありそこへ向かう。そこでメガネをかけた初老のスタッフが手を挙げて私を呼んでいたので早速手続き開始。そのスタッフはどうやら地元ボランティアの様で、フランス語オンリーで説明を始めたのでちょっと困ったのだが横にいた御婦人スタッフに英語で通訳をしてもらいながら何とか一通り内容を理解することができた。受付終了後、最後にその初老のスタッフが満面の笑みで「Bon Voyage!」とがっちり握手。何かとても嬉しくなった。
18:00から体育館の正門前で日本人参加者集合しての記念撮影が行われるのだが、私が到着した時にはちょうどシャッターが切られたタイミング、微妙にフォトセッションに参加することができなかった。
ホテルに戻ってきて夕食は近くのスーパーで買ってきたサンドイッチとヨーグルトドリンク。両方ともかなり美味しいのだが量が多くて食べ切れず、明日の朝食に回すことに。
そしてドロップバッグの準備。今回はドロップバッグ地点のLoudeacでがっちり仮眠を取るために、モンベルの軽量テント+マット+ピロー+寝袋という“簡易ホテルキット”をドロップバックに入れる。後は着替えのジャージ+レーパン2組、レインジャケット、補給食+薬類などを詰め込む。ドロップバッグの御蔭で走行中の荷物を思い切って減らせるので非常に助かる。
ドロップバッグの準備が終了し人心地ついたらどっと疲れが出て来た。時差ボケのせいもあるのか睡眠時間が絶対的に足りてない気がする。もう一日休養日が欲しいと思いつつ、夜中前に就寝。