Paris-Brest-Paris 2015/レポート13:10th Stage/Loudeac - Tinteniac (85km/867km)

 8/19、3時前に目が覚めた。眠気は殆どなくすっきり行動開始。おおよそ6時間弱は眠れたと思う。疲れも余り感じずに、身体の痛いところもない。尻も微妙に痛い感じはあるが全く問題ないレベル。これならばオロナインH軟膏を塗る必要はない。それにしても800km近く走ってここまで尻にダメージがないのは想定外に素晴らしい。やはりパールイズミの新型3Dパッドの威力だろうか、ここまでくればもうこのレーパンは代えられない。パッドにシャーミークリームを塗って着用。そうなればジャージもオダ埼ジャージで最後まで行くか。
 手早く荷物を整理。3泊目はMORTAGNE-AU-PERCHEの予定だが、ここではオフィシャルの仮眠所を利用しようと考えているのだがどういう状態なのかわからず、場合によっては仮眠所が利用できない可能性も考慮して寝袋だけは持って走ることにする。手早くテントを畳んで私設仮眠所は撤収。今回は予定通りの仮眠が取れてテント設営は大成功だった(往路でのフランス人の会話がなければ完璧だった)。

 ドロップバッグを返却する。これからスタートしようとしている日本人参加者も多く、日本のドロップバッグエリアは賑わっている。

 90時間のクローズが近付いてきているがまだまだLoudeacは賑わっている。

 予定通り4時前にLoudeacを出発。まずは日の出までの3時間を慎重に走る。

 Tinteniacまでは85km。

 気温はそこそこ低いが少し走って身体が温まれば、アームカバーとニーウォーマーだけでも問題ない。

 前後には結構走っている人がいて、小規模ながらランタン・ルージュが見られる。

 脚はそこそこ回るので、少しだけペースを上げて集団から抜け出す。前後に人がいなくなったことを見計らって安定ペースに戻す。夜間走行でそこそこ疲労した集団だと事故のリスクがあるし、やはり独りで走る方が気楽だ。真っ暗闇を独りで走っていても眠気は全くない。

 寝静まった街の中を静かに通り過ぎる。

 Saint-Meen-le-Grandの街を通過。

 Quedillacの街を通過。
 6時半になってようやく空が白み始めた。昨日一昨日の朝の様な霧は全くない。

 今は東に向かって走っている。目指すパリへの道のかなたに朝焼けが見えてきた。


 異国の地名も良く分からない道を走りながら眺める朝焼けは静かな非日常性に少しの寂寥感が混ざって、しばし途方に暮れる。

 Medreacの街を通過。


 長い下りで眺める茜色の空は印象的。


 朝焼けの空に浮かぶ電波塔。

 Becherelの街を通過。

 立ち漕ぎバイク。今回何台も見かけたが、これで1200kmを走るとはちょっと凄い。

 3回目の朝が来た。太陽が顔を出し朝日が差し始めると情景が一変し、気分がぐっと上向いて楽しくなってくる。


 7時半にTinteniac到着。


 チェックタイムは7:34。

 寝袋はちょっとかさばるが重量はそれ程でもない。いかにも長距離旅行中っていう見た目は私的には全く好みではないのでもう少しスマートにパッキングしたいところだ。
 Fougeresまでは54kmなのでここでは休憩なしで直ぐに出発する。PC滞在時間は10分程。