2025BRM501埼玉600/Day 1:スタート・秋田->むつ(345.7km)

[目次]

スタートまで

 5/1(木)、4時に起床。昨夜は6時間位は寝たと思うが睡眠サイクルが狂って身体は全身倦怠感で頭はぼーっとしてなかなか動き出せない。10分程うだうだしてようやくベッドから起き上がりもたもたと準備を始める。生乾きのウェアを着てちょっと寒く感じるのでアームウォーマーとレッグウォーマーを着けて昨日買ったパンを食べて電装品の充電を確認して何となく準備完了。

 5時半過ぎにホテルをチェックアウト、スタート地点の秋田駅前に向かう。距離1.3km。

 秋田駅前に到着。早速ブリーフィング開始。1名まだ来ていない。

 2ndステージのBRM501埼玉600アタック八戸は、秋田駅をスタートして男鹿、深浦、青森、むつ、大間、東通を経由して八戸にゴールする600km。

  山越えは主に3か所、寒風山と津軽あすなろラインとかもしかラインの3か所だがいずれもそれ程高い山越えではない。その他アップダウンがそこそこあって獲得標高差は4000mを超えて来るが山岳コースという程ではない。標準的な600kmのコースと比較すれば東北の道路事情を考慮すれば難易度は低めといえるが気象条件次第といったところか。

 1日目は秋田からむつまでの345.7km。

 むつに仮眠ホテルを確保しているが、何とか今日中に到着したいところ。ただ今日の予報では風向きは北東でまたしてもひたすら向かい風になりそうなのが非常に気がかり。

 スタート定刻の5時になったので3人を送り出し、スガタさんと一緒にもう1人の到着をしばし待つ。待っている間に昨日買ったチェーンオイルをチェーンに差しておく。

 待ってもなかなか来ないので、昨日のその人からのDNF連絡が400kmだけでなくこのヘルウィーク全てのDNFを意味していたのではないかという結論に至り、その人の携帯の留守電に伝言を入れてスタートする。

スタート/秋田駅西口->IC1/寒風山展望台(39.1km)

 5時半前にスタート。秋田駅前から緩々と走り始める。

 最初の目的地は39km先のIC1、寒風山の山頂だ。

 堀沿いの県道26号に乗って西に向かって進みつつ駅から離れていく。一昨年のオダ埼清水班の秋田シリーズのBRM916埼玉200BRM917埼玉200の時に泊まったホテルの前を通過していく。ずいぶん昔のことのように思える。

 0.9km、広小路西交差点を保戸野方面に右折して県道233号に乗る。

 1.1km、保戸野・通町方面に左折して更に県道233号を進む。

 1.5km、昨日立ち寄ったサイクルショップタカハシさんの前を通過。お世話になりました。

 5.0km、羽刕街道に遷移してアップダウンを一つ越えて秋田市街から出ていく。今日最初の上り坂だがちょっと踏むと両膝が微妙に痛い。今日も350km近く走らなければならないのでとにかく悪化させないことだけを考えて抑えて走らなければならない。

 7.1km、坂を下って来て中央一丁目交差点を左折、県道56号に乗る。

 7.8km、秋田港ポートタワーの傍を通過。

 11.0km、火力発電所交差点を男鹿・潟上方面に右折して更に県道56号を進む。

 県道56号を北に向かって進む。風力発電の林が続くがプロペラは皆右を向いていて東からの横風状態で今のところ向かい風の影響はほとんどない。視覚的にも精神衛生上とてもよろしい。

 14.6km、潟上市に入る。

 国道101号に遷移して更に北に向かって進む。早朝は車が少なく走り易い。

 好天で風も今のところ穏やかで最高のサイクリングコンディション。昨日までの悪天候で心身共にかなり消耗したが取り敢えず今日走り出せて本当に良かった。

 27.0km、男鹿市に入った。

 男鹿市に入って直後の巨大なまはげ像。これを見ると秋田に来たという実感が湧く。

 前方にこれから上る寒風山が見えてきた。

 31.9km、寒風山方面に右折して国道101号を離脱、県道54号に乗る。

 33.8km、寒風山方面に左折して県道55号に乗る。

 寒風山が眼前に迫って来た。あの展望台まで上らなければならないかと思うとちょっとげんなりする。

 34.2km、脇本富永交差点を過ぎた直後から上り開始。距離5km弱、平均勾配7%の結構きついヒルクライムルート。

 序盤から8%超の急勾配でいきなり息が上がる。

 スガタさんがあっという間に見えなくなった。両膝が痛いのでとにかく悪化させない様にマイペースでそろりそろりと踏んでいく。

 道端の桜は散り際で道に花びらの帯ができている。これはこれで春の風情。

 37.7km、森を抜けて視界が開けた。山頂まではあと1.5km弱。

 早朝の寒風山はまだ観光客の車は少なくて走り易い。

 38.3km、駐車場の前の分岐を右折して展望台に向かう。ここからがきつい。

 展望台を見上げながら10%超の激坂を這う様に上っていく。

 ようやく山頂に近づいてきた。

 39.1km地点のIC1に到着、チェックタイムは5/1の7:42。

 何とか上り切ってほっと一息。眼下に広がるパノラマの開放感に浸りながらしばし休憩。

 先着していたスガタさんを見送りつつ、気温が上がって暑く感じるようになったのでアームウォーマーとレングウォーマを外し10分程休憩の後出発する。

IC1->PC1/ファミリーマート深浦駅前店(112.0km/151.1km)

 再び自転車に跨り今来た道を下り始める。次の目的地は112km先のPC1だが区間距離が長いので39km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずはそこを目指す。

 急勾配を慎重に下って来て先程の分岐に出た。入道崎・男鹿温泉協方面に右折して再び県道55号に乗り更に下っていく。

 展望台を眺めつつ下っていく。次にまたあそこに上る機会は果たして訪れるだろうか?

 日本海に向かって長い下りを下っていく。アームウォーマーとレッグウォーマーを外した四肢に冷たい風が当たって気持ち良い。

 45.7km、下りを終えて国道101号に突き当たって右折。

 微妙なアップダウンのある国道101号を進む。

 49.2km、牧野交差点を能代方向に右折して更に国道101号を進む。

 50.8km、海沿いに出たと思ったらすぐにまた内陸部に入ってしまった。

 国道101号は相変わらず微妙なアップダウンがあるが車はほとんど走っておらず信号は全くない農道の様な道で落ち着いて走ることができる。

 60.8km、能代・三種方面に左折して更に国道101号を進む。

 道沿いのあちこちに風力発電機が立っているがやはり風向きは東という感じ。今日はこの後東に向かって進むことになるので嫌な予感がする。

 菜の花の匂いが漂う春の風情に和む。

 突き当りを能代方面に左折して更に国道101号を進む。

 それにしても風力発電機の数が多い。この国道101沿いだけでも一体何基あるのか見当もつかない。

 69.0km、三種町に入った。

 71.3km、直進して国道101号を離脱。

 風力発電機が進行方向と同じ方向を向き始めた。何となく向かい風基調。休憩ポイントはもうすぐ。

 休憩ポイントが見えた。

 77.9km地点の休憩ポイント1に到着、チェックタイムは5/1の9:36。

 ここには今日の出走者全員が先着していた。元々今日のルート上にはコンビニが少ないので必然的に同じ場所に集まることになる様だ。

 スガタさんの弁当の分け前をもらって満足げに去っていく猫の後姿がなかなか可愛らしい。先発する皆の背中を見送りつつ20分程の休憩の後出発。

 休憩ポイントを出て国道7号に乗り改めてPCを目指して走り出す。PCまでは残り73kmの一本道。休憩ポイントを出て直ぐに右に龍の像と左に肉料理のさくら亭があった。ここは随分前にブルべのスタッフで来たことがあるのを思い出した。

 早くも向かい風基調になってしまった国道7号を進む。青森までは152km、まだまだ遠い。

 道端の所々に春の風情がまだ残っている。

 81.9km、直進して国道7号を離脱。

 85.7km、能代市街に入って来て国道7号を横切り国道101号に乗って直進して行く。

 10:20現在の能代市街の気温は18℃、日差しもあって体感はもう少し高い。半袖ジャージとレーパンで気持ち良く走れるコンディション。

 87.6km、能代市街はそれ程混雑はなくすんなりと通過していく。

 88.7km、能代大橋で米代川を渡る。

 能代市街を抜けて国道101号を進む。間違いなく向かい風基調になってしまいペースはいまいち。深浦までは62km。

 正面に見える雪をまだ被ったままの山々は白神山地だろうか。

 94.0km、八峰町に入った。

 国道101号を淡々と進んでいく。向かい風でペースは上がらないが信号が殆どなくて巡航ペースで進み続けられるので確実に距離を消化していく。深浦までは53km。

 進むうちに緩いアップダウンが出てきた。更に少しペースダウン。

 107.3km、白神山地二ツ森入口を通過。

 国道101号は五能線と並行している。私的に鉄ではないがせっかく線路沿いを走っているのだから車両を見てみたい気はする。

 110.1km、あきた白神駅前のハタハタ館の傍を通過。深浦まではあと42km。

 向かい風ではあるけれど天気が良くて周囲の風景を楽しみながら走ることができるのはありがたい。昨日一昨日の400kmに比べれば遥かに好条件、このまま明日のゴールまで行って欲しいところ。

 115.9km、道の駅八森を通過。ここは2015年のBRM919埼玉1000で立ち寄ったことのある場所で何となく懐かしい。

 後ろからいきなり先行していたはずのリュウさんに抜かれてびっくり。道の駅八森で休憩していたとのこと。

 117.0km、青森県に入った。

 普通に暮らしていて全く聞いたことがない十二湖というのはそんなにメジャーな観光地なのかな?

 ひたすら海岸線沿いの道が続く。向かい風も含めて昔何度か走った北海道のオロロンラインを思い出す。とにかく淡々と脚を回し続けるのみ。

 青森まで120km、微妙に近づいてきた。

 131.1km、十二湖方面に向かう県道280号との分岐を通過。

 微妙なアップダウンが続く。前方にスガタさんとリュウさんの背中が見えているのだが追い付きそうで追い付かない。追い付こうと思っていないのであくまでマイペースで進む。

 140.1km、ウェスパ椿山の傍を通過。ここは2020年のBRM919埼玉1000で立ち寄った。SLがディスプレイされていたのを覚えている。何だかんだでこの国道101号は何度も走っている。

 アップダウンはまだまだ続く。上り終えて海に向かって下っていく感じがちょっとだけ爽快。

 ようやく青森まで100kmを切った。

 150.0km、深浦町の街中に入って来た。漁港と街が一体になっている感じでちょっと賑やかに見える。

 150.6km、深浦町役場前を通過。PCはもうすぐ。

 PCが見えた。

 151.1km地点のPC1に到着、チェックタイムは5/1の13:19

 取り敢えず今日のゴールまで200kmを切るところまで辿り着いた。向かい風でペースが上がらず巡航グロス20km/hを割り込んでしまっているがこればかりはどうしようもない。今日中にホテルに着くのが難しくなってきたが明日のことを考えると無理して身体的ダメージを積み上げるより遅くなっても余裕を残す走り方を選択するしかない。

 入れ替わりで今日の出走者全員がここに集まった。何だかんだで皆同じペースで走っている様だ。

 ここで大休止・大補給。いつもは食べない大盛パスタを食べる。全員が出発していくのを見送りつつ30分程の休憩の後出発する。

PC1->PC2/ファミリーマート青森油川店(88.2km/239.3km)

 PCを出て再び国道101号に乗り青森に向かって走り出す。次の目的地は88.2km先のPC2だが区間距離が長いので50km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずはそこを目指す。

 152.5km、向かい風で8%の勾配はきつい。膝に負担をかけない様にゆっくりと上っていく。

 アップダウンを越えて再び海沿い。開けると向かい風。

 157.4km、またしても8%。短いけれど脚が削られる。

 158.1km、直進して国道101号旧道を進む。

 160.5km、突き当りを左折してバイパスと合流。

 海沿いの道はまだまだ続く。信号が全くないのでひたすらサドルに座って同じライドポジションで脚を回し続けるので腰と尻がじわじわ痛くなってきた。意識してダンシングをするように心がける。

 165.0km、道の駅ふかうらいか焼き村の傍を通過。いか焼きのいい匂いが漂ってくるが立ち寄る余裕は全くない。過去からここを何度か通過しているが一度も立ち寄ったことがない。いつかここでいか焼きを食べる機会は果たして訪れるだろうか。

 青森まであと80km。歩みは遅いが確実に近付いてはいる。

 五能線の車両に遭遇。意外にモダンな外観。

 風力発電機のプロペラは完全に進行方向と同じ向きで回っている。げんなりする風景。

 170.6km、千畳敷海岸の傍を通過。点在する奇岩が印象的。

 正面に見える雪山は岩木山かな。

 180.3km、鰺ヶ沢町に入った。

 183.2km、鰺ヶ沢駅方面に右折して国道101号を離脱、県道3号に乗る。

 県道3号沿いの小型風力発電機群が進行方向を向いて勢いよく回っている。青森が近付くにつれて向かい風が強くなっている。

 187.0km、鰺ヶ沢の街中に入って来て鰺ヶ沢漁港方面に直進、県道3号を離脱。

 187.7km、鰺ヶ沢漁港の傍を抜けていく。海の駅というのは余り聞いたことがない。

 190.2km、町を出てちょこっと上って突き当りを五所川原・つがる方面に左折、再び国道101号に乗る。

 向かい風でばて気味のところで菜の花の帯と香りにちょっとだけ和む。

 竜飛岬まで72kmの標識を見て去年のBRM711埼玉1000アタック竜飛を思い出した。72kmは結構遠いな。

 193.7km、つがる市に入った。

 194.0km、突き当りを五所川原・つがる方面に左折してバイパスと合流する。

 海沿いを離れて津軽半島をショートカットする様に内陸部を東に向かって走っているが向かい風は変わらず。海沿いを走っていた時は北風だったはずだがこちらの進路に合わせて風向きを変わっている様な気がする。ひたすら向かい風は唯々きつい。

 197.7km、道の駅もりたの傍を通過。アーストップとはなんだ?

 青森まで50kmを切った。休憩地点はもうすぐ。ちょっとばててきたので早く休みたい。

 道端の電光掲示の風速は6mか。確かに強い。

 休憩ポイントが見えた。

 201.4km地点の休憩ポイント2に到着、チェックタイムは5/1の16:21。

 ここまでの国道101号の向かい風は流石にちょっと疲れた。先着していた参加者もこの向かい風で腰をやられてしまったとのこと。とりあえず200kmを消化したが信号もなく走りやすいはずの東北の道にもかかわらず巡航グロスで20km/hに全く届かないというのは正直想定外。とにかくこのひたすら向かい風は全く予想していなかった。

 先発する参加者を見送り、チェーンに追加のオイルを差しつつ20分程の休憩の後出発。

 休憩ポイントを出て再び国道101号に乗り青森に向かって走り出す。青森までは40km、PCまでは38kmだが、その前に今日の2つ目の山越えの津軽あすなろラインをクリアしなければならない。

 走り始めは結構寒い。日差しはあるが気温が結構下がって来て恐らく10℃台前半というところか。今はまだ半袖ジャージとレーパンで大丈夫だが日が暮れたら更に寒くなるのは間違いなさそうなので何か着なければならないだろう。

 207.1km、五所川原の街中に入って来た。久し振りの市街地で車もかなり増えてきた。

 208.3km、岩木川を渡って市街中心部に入っていく。

 209.1km、五所川原駅前の広い交差点を左折して国道339号に乗る。

 211.0km、五所川原市街を出て自動車道の効果をくぐった直後を青森(油川)方面に右折。

 タカトリさんに追いついた。タカトリさんも手前で休憩していたとのこと。

 213.7km、突き当りを油川方面に左折して県道26号に乗る。確かこの町は2020年のBRM919埼玉1000の通過チェックがあったのではなかったか。

 214.4km、うっかり右折ポイントを見落として直進コースアウト。すぐに気付いて慌てて戻って曲がる。タカトリさんを巻き添えにしてしまった。

 215kmを過ぎて上りになった。いよいよ津軽あすなろラインが始まったか。ピークまでは12km位。

 3%程の緩い勾配をぼちぼち上っていく。前回ここを走った時も同じ様な夕暮れ前だった様に記憶している。

 この区間は車が全く走っていなくてとても静か。向かい風の影響がほぼ消えて久し振りに落ち着いて走ることができる。貴重な和みの時間があるのは精神的にとてもありがたい。

 標高が上がるにつれて道端に残雪がちょくちょく見られるようになってきた。日が陰って急に気温が下がって来て上りの最中なのに寒く感じるようになってきた。たかだか200mちょっとの標高なのにこの気温は要するにこの地域全体の気温が低いということだろう。

 221kmを過ぎて7%超の急勾配が出てきた。踏み過ぎない様に気を付けながらぼちぼち上っていく。

 更に1km位上ったら勾配が再び緩んだ。

 さっきまで後ろで姿が見えなくなっていたタカトリさんが追い付いてきてあっという間に行ってしまった。若者に無理に付いていくとダメージを食うのであくまでマイペース。

 224.5kmから1km位下って再び上り。ピークまではもう少し。

 226.9km、ピークを通過して青森市に入った。そのまま長い下りに入っていく。

 今日の山越えが全て終了してほっとする間もなく、下るうちに汗が一気に冷えて急激に寒くなった。多分気温は一桁という感じ。ピークから下り始める前にウインドブレーカーかアームウォーマーを着なかったことを後悔するが今更止まって着るのも面倒だしPCまでもう少しなので我慢して下る。

 234.1km、ようやく人里まで下りて来てちょっとだけ気温が上がった感じで落ち着きを取り戻した。更に下りは続く。

 236.4km、突き当りを右折して更に下る。後ろから来た冬用ウェアのサイクリストに抜かれた。その恰好が正解だよね。

 237.8km、突き当りを右折して油川方面に進む。

 曲がってすぐに国道280号を横切る。ようやく長い下りが終わってほっと一息。

 239.2km、油川の街中に入って来て突き当りを青森市街方面に右折して国道280号に乗る。ここを曲がるとPCはもう目前。

 PCが見えた。

 239.3km地点のPC2に到着、チェックタイムは5/1の19:00。

 ここにはスガタさん、リュウさん、タカトリさんが先着していた。皆の話だとさっき休憩ポイントで一緒になった参加者がどうやらDNFしたとのこと。ということは今走っているのはここにいる4人だけになったということか。昨日までの400kmと同様この600kmもサバイバルゲームになって来た。ここに着いた途端一気に冷えて震えが止まらなくなる位寒くなったのでまずはアームウォーマーとレッグウォーマーを装着しその上からウインドブレーカーを来て寒さが和らいだところで今回の東北遠征での寒い時の定番補給となってしまったカップラーメンとホットカフェオレを買いに行く。

 先発する3人を見送りつつ、カップラーメンとホットカフェオレで身体を温めて30分程の休憩の後出発する。

PC2->仮眠ポイント/ホテルユニサイトむつ(106.4km/345.7km)

 PCを出て再び国道280号に乗り青森市街に向かって走り出す。あとは今日の仮眠ホテルを目指すのみだが区間距離が長いので51km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずはそこを目指す。日付が変わる前にホテルに着くのは不可能になったが、慌てて疲労を溜めると逆効果なので抑えめペースは崩さない。

 240.3km、海の方向に左折して国道280号を離脱。

 真っ暗な海沿いを進む。裏道だが青森市街に入って車が増えてきたのでちょっと緊張する。

 前方にこれから渡る青森ベイブリッジが見えてきた。

 青森市街の19時半過ぎの気温は11℃、ウインドブレーカー等を着ている状態だと寒さはない。

 243.9km、青森ベイブリッジを渡る。

 245.6km、突き当りを十和田・野辺地方面に右折。青森市街の外れは車も少なく静か。

 曲がってすぐの本町五丁目交差点を更に左折。

 247.6km、合浦公園に突き当たって公園内を抜けていく。

 公園内は人気はほとんどなく静かだが注意して進む。

 公園を出て再び一般道に復帰。

 248.7km、造道交差点を左折して県道259号に乗る。

 青森市街を抜けて静かな県道259号を進む。ここまでのルートは2020年のBRM919埼玉1000と同じで通過する時間も似た様な感じなので既視感。

 253.3km、勾配きつめのアップダウンを2つ越えていく。2020年の時にこのアップダウンがきつかったことを覚えている。

 256.4km、久栗坂交差点を十和田・野辺地方面に左折して国道4号に乗る。

 国道4号に乗って海沿いに出た途端に再び向かい風でペースダウン。日中程酷くはないのが救い。

 257.9km、浅虫温泉の傍を通過。2020年の時はここが仮眠ポイントだった。到着はもう少し早い時間だったかな。懐かしい。

 259.5km、平内町に入った。

 261.2km、海沿いを離れた途端に上り基調になって8%を超える急坂が出てきた。えっちらおっちら上っていく。

 262.0km、ピークを通過して下っていく。

 夜の国道4号は車はそれ程多くはないが大型車がそこそこ走っていてスピードが速いので緊張する。

 269.0km、平内町の街中を通過。

 270.6km、右折して国道4号を離脱、農免道路に乗る。2020年と同じルート。

 ここからの農免道路はアップダウンが結構あるのを覚えている。曲がってすぐに右側を見たら夜桜見物の灯篭の様な明かりが並んでいるのが見えたが何だろう?

 真っ暗な林の中の道を進む。向かい風はほぼ消えたが微妙なアップダウンと動物が飛び出してきそうな緊張感があってペースは上がらない。

 279.1km、農道との分岐を通過して野辺地に向かって直進して行く。道路標識も殆どなくてどこを走っているのか全く掴めない。

 取り敢えず向かい風ではないというのはかなり精神衛生上よろしい。落ち着いて淡々と真っ暗な道を進んでいく。

 そのうち前方にバイクの赤いテールランプが幾つも光っているのが見えてきたので何事かと思ったら先行する3人が停まっていた。スガタさんが道のくぼみに躓いて落車したとのこと。左膝を痛打したとのことだが幸い打撲と擦過傷で済んだ様で傷テープを貼って治療している。バイクのダメージは皆無で続行可能ということで一安心。10分程の休憩の後リスタート。

 図らずも3人に追いついて一緒に走ることになった。この真っ暗な農道ならより心強い。改めて休憩ポイントを目指す。

 何となくフレッシュを走っている様な雰囲気になって来た。アップダウンをこなしつつ進む。

 285.8km、突き当りを左折して農免道路を脱出。

 286.8km、久し振りの信号、国道4号を横切る。2020年の時はこの辺りで朝日がちょうど昇って来たのを覚えている。

 287.5km、街中に入って来て野辺地駅前を左折。ここから2020年とは別ルート。

 288.0km、突き当りをむつ方面に左折して国道279号に乗る。

 寝静まった野辺地の街中を抜けていく。

 289.2km、街中を右折して更に国道279号を進めば休憩ポイントはもうすぐ。

 休憩ポイントが見えた。

 290.2km地点の休憩ポイントに到着、チェックタイムは5/1の22:17。

 ここまで290kmを消化して17時間、巡航グロス20km/h換算で2時間半の遅れは正直想定外。東北の道を走ってここまで遅れるとは、やはり昨日までの身体的ダメージと今日の向かい風が大きく影響している。今の段階でリカバリープランは何もないのでとにかく今日はホテルに着くことだけに集中するしかない。取り敢えずここでホテルに着いてから食べるおにぎり等を買い出ししておく。

 このままだとどうやっても今日のホテルの最終チェックイン時間の24時には間に合わないのでホテルに電話を入れて遅れることを伝えると快く了解してもらって一安心。タカトリさんも宿泊予定のホテルに電話したら文句を言われたとのこと。そのむつのホテルはルート沿いなので私も当初そこを予約しようと思ったのだが最終チェックインが22:00だったので間に合わないと思い見送った。危なかった。とにかく一刻も早くホテルに着かなければ拙いということになって30分弱の休憩の後全員で慌ただしく出発する。

 休憩ポイントを出て再び国道279号に乗りむつ方面に向かって走り始める。さてあとはホテルを目指すのみ。残り距離は55km、到着は日付変わって1時前後か。

 タカトリさんの牽きで国道279号を爆走していく。今日の最終局面でこんな切羽詰まったフレッシュの隊列の様な走りになるとは全く予想していなかった。

 向かい風が程々に弱くなってくれたのはありがたい。取り敢えず順調に距離を消化していく。むつまでは46km。

 ときたまアップダウンが出て来ると、膝が痛いのでどうしても上りで離されてしまうが下りで追いつくという繰り返しが続く。それでも何とか付いていけているうちは良いがいずれ切れることも覚悟しておかなければならない。とにかくオーバーペースになって身体的ダメージを食わないことが肝要。

 303.4km、踏切を渡って直後を恐山・むつ方面に道なり左に更に国道279号を進む。

 303.8km、横浜町に入った。

 309.3km、突き当りを恐山・むつ方面に左折してバイパスと合流。

 315.0km、横浜町役場方面に左方向に進んで一旦国道279号を離脱、県道179号に乗る。

 318.8km、横浜町の街中を抜けて再び国道279号に合流、むつに向かって進む。

 日付が変わったが眠気は全くない。身体的にはあちこちダメージが来ているが気持ち的にはまだ切れていない。

 325.7km、遂にむつ市に入った。ホテルまではあと20km。

 進むうちに中央線を示す電光矢印が出てきた。これを見ると雪国に来たという気がする。

 現在気温は10℃、そこそこのペースで走り続けて身体は温まっているので寒さは感じない。

 338.0km、川内方面に左に進んで国道279号を離脱、県道176号に乗る。

 目的地が近付いてきて隊列のスピードが緩む。今日の終わりが見えて来てちょっと和む。

 342.9km、リュウさんとタカトリさんのホテルに到着。二人とはここで一旦お別れ。お疲れ様でした、また明日。

 343.3km、むつ市街に入って来て中央町交差点を、コースは左折だがホテルに向かうために八戸・大間方面に右折する。スガタさんも右折するのでよくよく聞いてみたら同じホテルだったことが判明。ホテルまではあと2kmちょっと。

 国道338号を進むが市街地らしい街並みは全くない。こんな所にホテルがあるのかちょっと心配になってくる。

 進むうちに街並みが見えてきた。

 ホテルが見えた。今日の仕事がようやく終わって安堵感が湧いてきた。

 345.7km地点のホテルユニサイトむつに到着。チェックタイムは5/2の1:00。

 早速チェックイン、自転車の部屋入れOKは非常にありがたい。スガタさん、お疲れ様でした。また明日。

 部屋に入って人心地つく暇もなくまず電装品の充電をセットして急いでシャワーを浴びる。流石にこの時間だとバスタブに湯を溜めてのんびり浸かる時間はない。シャワーを浴びながら身体各所をチェックするが昨日発覚した右手首は相変わらず腫れていて結構痛むし、両膝もそこそこ痛い。腰は疲労系の痛みが強く要するに全身かなりダメージを食っていることを認識する。

 速攻でシャワーを終えてさっきの休憩ポイントで買っておいたおにぎりとソーセージを食べながら明日のスタート時間を思案。残り260kmでゴール時間が21時だからマージンを考慮すれば5時スタートという結論しか出てこない。アラームを4:15にセットして歯を磨いて速攻でベッドに入る。果たして2時間の睡眠でどこまで回復できるだろうか。考えても仕方がない。とにかく全力で寝るだけだ。消灯時刻は1:45。