スペインMGMの走行レポートをやっと書き終えたと思ったら、その後に走った3本のブルベのレポートを直ぐに書き始めなければならい。物書きではないのに原稿に追いまくられるのプレッシャーを受けるのは全く本意ではない。明日は今年最後の公式ブルベの最終戦なのでその前に1本でも終わらせておきたいところ。もう1か月以上前の話になってしまったがBRM915東京200 道坂の走行レポートは下記の通り。
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9/15(土)、4時起床。眠い。季節は進んで外はまだ真っ暗。何となく身体は怠い。スペインから戻って来て3週間が経とうとしているがその時の疲れがまだ抜けていないのか、それとも1週間働いた疲れなのか良く分からない。両手の薬指と小指の痺れは、左手はかなり解消したが右手はまだかなり残っていて不自由なまま。気持ち的にも何となく自転車は御腹一杯な感じが続いていて、ブルベを走るというモチベーションが上がって来ていないというのが正直なところ。こんな調子で果たして走れるのかどうか不安だが、取り敢えず車に乗ってとどろきアリーナに向かう。
5時半に現地着、いつものコインパーキングに車を停めてバイクを降ろし、急いでスタート地点に向かう。
スタート地点に到着したら丁度ブリーフィングが終わったところ。今回もちゃんとブリーフィングを聞けずにすいません。急いで受付をしてそのまま車検を受ける。
今日のコースは川崎から西に向かい道志道を登って道坂トンネルを越え、都留市街で折り返して国道20号で東へ戻りつつ、甲武トンネルを越えて武蔵五日市経由で川崎に戻って来る200km。獲得標高差は3000m超のR東京定番の山岳コースだ。
定刻6時にスタート。空はどんよりと曇り今にも降ってきそうな感じだがまだ降ってはいない。気温は20℃そこそこでちょっと肌寒い気はするが、私的には半袖ジャージにレーパンで問題ないレベル。ちょっと走れば直ぐに身体が暖まって気にならなくなるだろう。
いつもなら中原街道をこのまま真っ直ぐ行くのだが今日はここで右折。
坂道を登って今日のゴール受付の川崎市民プラザ前を通過。11時間後にはここに戻って来たいところ。
取り敢えず今日最初の登り坂を登ってみたが、何となく調子が出ない。どうもこれから200km走ろうという気構えがない。MGMで出し切った感がまだ続いているのか。
25km走って町田市街で雨がぱらぱらと落ちて来た。バイクに泥除けは付けて来たがレインウェアは持っていない。今日は降られることはある程度覚悟はしていたので大して気にはならない。
35km地点、高田橋を渡る。
高田橋直後の坂は相変わらずキツイ。車通りも多く結構神経を使わされる。
41kmの三増トンネルを越えて今日一つ目の峠をクリア、一旦下る。
50km地点、青山交差点から道志道に入る。
雨はそこそこの降りで路面にもしっかり水が浮き、シューズの中まで浸水したが、寒くはないので一旦全身濡れてしまえばそれ程不快感はない。登り基調で寒さも感じないので特段問題はない。
55.4km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:10。
空腹感はないのでピルクル1本飲んで10分程の休憩の後、出発。
リスタート直後は身体が冷えてちょっと寒く感じるが登りなので直ぐに気にならなくなった。
59km地点の平丸トンネルを抜けた後に新しいトンネルが建設中だ。来年はこのトンネルを通ることになるのだろうか。
74km地点、道志村役場前通過。走り慣れた道志道の勾配に合わせたペースを身体が思い出し、ぼちぼち順調に標高を上げていく。
この先に富士山が見えるはずだが今日は雲に覆われて全く見えない。
78km地点、道坂トンネルへの分岐を右折する。距離5km、平均勾配6%ちょっとのヒルクライム開始。
右折直後は勾配がきつめ。雨はぱらぱらと降り続くが強くはならない。涼しく静かな山道を淡々と登って行く。スペインの灼熱地獄と比べれば何と走り易いことか。
山頂近くなって霧が出て来た。
10:49、83km地点の道坂トンネルに到達。
トンネルを抜けて下りに入る。霧で視界が悪く路面も濡れているのでそろりそろりと下る。下りで身体が冷えるとちょっと寒い。
93km地点の都留市街入口まで一気に下って来た。
中央高速の高架をくぐり都留市街を抜ける。雨は相変わらずしとしとと降り続く。
県道705号の旧道を進む。私的にはバイパスよりこっちの方が走り易いと思う。
100km地点、右折して甲府・大槻方面へ。ここが今日のコースの最西端辺り。ここを曲がって徐々に東に戻り始める。
直ぐに急坂が始まる。距離は短いが結構キツイ。
1.5km程の登りをえっちらおっちら登って市境の峠をクリア、大月市に入る。
104km地点、国道20号の合流まで一気に下って来た。ここを右折すると通過チェックはもう目前。
104.9km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは11:48。
カレーパンとコーヒー牛乳で補給、15分程休憩してリスタート。
国道20号を東に向かって進む。天気が悪いせいか車通りが少なく走り易いので助かる。
雨は小雨になった。このまま止んでくれると有難いのだが。
118km地点、国道20号を左に逸れて野田尻方面へ。ここから再び山岳地帯に突入する。
曲がって直ぐが激坂。中央道の高架を見上げながらえっちらおっちら登って行く。
119km付近、ここからの約2kmが今日一番の激坂区間、いきなり10%越えの坂が立ちはだかる。
細い激坂をダンシングでぐいぐいと登って行く。疲労感は若干感じるが、まずまず登れているので一安心。
上野原市に入る。市境は越えたがピークはもうちょっと先だ。
122km地点のピークを越えて一旦下る。
いつも見落としそうな131km地点の左折ポイントを曲がって橋を渡る。この先の急坂を登って県道33号に合流する。
県道33号に乗った。ここから甲武トンネルに向かって登って行く。
137km地点、私的にはここが甲武トンネルヒルクライムの起点。距離5km、平均勾配5%超の登りが始まる。
雨は上がった。何度も登ったこの坂の素性は身体が憶えている。いつものペースでぼちぼち登って行く。
スタート時は何となく気持ちも身体もバラバラでブルベを走るモードになっていなかったのだが、今ではすっかり普段のペースを取り戻していつもの通りの走りができている。やはり走り出せは後は勝手に身体が思い出してくれるというところか。甲武トンネルヒルクライムの中間地点を通過、山頂まであと2.5km。
13:44、141km地点の甲武トンネルに到達。今日最後の山越えを無事終了してホッと一息。
甲武トンネルを越えて東京都に戻って来た。雨は上がったが路面はしっかり濡れているので急勾配のダウンヒルをそろりそろりと下って行く。
145km地点、上川乗の交差点まで下って来た。ここから先も武蔵五日市駅前までしばらくは下り基調。
154km地点、橘橋交差点を右折、檜原街道の下りはまだまだ続く。
下り基調だが微妙に向かい風なのでいまいちスピードが出ない。まあ時間的には十分余裕があるしまだ体調は万全ではないので無理する局面ではない。ぼちぼち自然と落ち着くペースで走る。
162kmを過ぎて武蔵五日市駅を通過。駅前を右折するとPCはもう直ぐ。
駅前の通りは祭りの準備が進んでいる。道の辻々に交通整理の警官の姿がちらほら。
164.4km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:39。
残りは40km、2時間で終わりなのでレッドブルを1本飲んで直ぐにリスタート。
雨はすっかり上がり路面も乾いて来た。下界に降りてくると気温は高くちょっと暑く感じる。
173km、多摩川沿いの滝ヶ原運動公園内を通過。今日は休日なのに誰もいない。
一瞬だけ国道16号を走る。
国道16号を逸れると、一瞬の激坂区間。えっちらおっちら登ってクリア。ゴールまでの登り坂はあと2つ。
181km地点、多摩モノレールの軌道に合流。
この辺りまで来ると戻って来たという感じになる。ゴールまで20kmを切った。
浅川を渡って直ぐ左折、川沿いを走る。
185km地点、百草園駅の脇を通過して川崎街道に合流する。最近は踏切に引っ掛かるのが当たり前になってしまった。
聖蹟桜ヶ丘の街中を通過。いつもの賑わい。ここから先は交通量も格段に増えて信号だらけ。慌てず騒がず安全第一で走る。
新大栗橋交差点から連光寺坂上までの1kmちょっとの登り。最終盤でこの坂を登るのはいつもキツイ。
192km地点、大丸交差点。川崎街道はいつもより若干車は少な目で気持ち走り易い。残り10kmちょっと。
200kmを過ぎて宿河原駅入口交差点を右折して川崎街道を逸れる。ここを曲がると今日最後の登り。ゴールまであと4km。
最後の坂が微妙にきついがまだ余力はある。今日も無事に走り終えられそうな安堵感の中、ぼちぼち走る。
無事ゴール。ゴールタイムは16::44だった。
コーラを飲んでちょっと休憩してゴール受付に向かう。
いつもの川崎市民プラザに到着。
スタート時点と同じくカネサダさんに受付してもらい、無事に認定手続き完了。認定完走時間は10時間44分だった。
スタッフの皆さん、今日も一日楽しませて頂きありがとうございました!
御菓子やコーラを頂きつつひとしきり歓談の後、その場を後にする。
まだ明るいうちに駐車場に戻り、バイクを積んで車内で着替えをしてすっきりして帰途に就く。川崎街道、府中街道で渋滞にそこそこ嵌まったが19時半に無事帰宅、これにて川崎遠征ブルベは無事終了した。
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スペインから帰国して最初のブルベとなったBRM915東京200、3週間の休養を経ての復帰戦ではあったものの疲れは抜け切れておらず気持ち的にも満腹状態が持続していてブルベを走る態勢を整えられないまま臨むことになり、完走できるイメージが持てなかったというのが正直なところだ。でもいざ走り出してみると、馴染みのあるルートばかりだったので身体が勝手に思い出して徐々にいつものペースを取り戻し、最終的には無難に走り終えることができた。取り敢えずは復帰戦を無事に終えられたことで完全に普段の生活リズムを取り戻せた様に思う。
R東京の道坂200は定番の山岳コースで、何度も走ったルートは走行ペースを掴み易く私的には非常に走り易い。道志道から道坂トンネルと甲武トンネルのヒルクライムは車通りも少なく距離も勾配も程々で淡々と登れるので大体楽しい。天候もあいにくの雨だったが、下手に晴れて残暑に苦しめられることを考えれば遥かに”好天”だったと思う。夏場のブルベは少々降られる位の方が都合が良いと、スペインから戻って来た身としてはつくづく思い知らされた。
次のブルベはBRM923静岡200、久し振りの静岡ブルベの詳報は後日。