2019BRM1006埼玉200

 11月に入って天気が本当に落ち着いた。気温がかなり下がってきたが朝の陽ざしが気持ち良くてまだ半袖ジャージで自転車通勤。冷たい空気が心地良く感じられるのは身体の調子が良い証拠だ。このブルベオフの2か月は健康管理をしっかりやっこの体調の良さを維持していきたいところ。一方、ここのところ歯のトラブルに立て続けに見舞われて往生している。先週、部分入れ歯と仮歯が両方とも割れてしまい先週土曜日にようやく修理してもらったばかりなのに今度は右下の治療中の奥歯が割れてしまった。恐らくこのはもう使い物にならないので抜歯するしかなさそうだし何よりちょっとでも物が当たると痛いので何か食べる時に非常に難儀している。次の歯医者の予約まではまだ3週間以上あるのでその間この状態のままというのはかなり憂鬱だ。歳を取って来てあちこち悪くなってきて初めて若い頃の不摂生を後悔しているが時既に遅し。残り少なくなった歯を大事にしなければと肝に銘じる今日この頃である。

 そんなわけでBRM1006埼玉200㎞アタック田子倉・檜枝岐の走行レポートは以下の通り。

 

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[目次]

スタートまで

 10/5(土)、17時過ぎに車で自宅を出発。明日は久し振りのオダ埼清水班の地方開催のブルベ、新潟は魚沼発着の200kmだ。前泊なので前日出発。明日は実走するのでバイクと最低限のスタッフ装備を車に積んである。

 関越道は渋滞もなく順調に走行、すんなりと新潟まで辿り着いた。関越道を小出ICで降りて宿までは3km弱と近い。

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 20時前に今日の宿に到着。

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 スタッフ、参加者の皆さんは夕食も終わりラグビーを観ながら酒宴中。ここは温泉なのでまずは風呂に入ってすっきりする。明日は実走なのでアルコールは自粛、22時半には布団に入って就寝態勢。相部屋だと宴会組と行動時間がずれているのでなかなか寝付けない。就寝時刻は24時位か。

 

 10/6(日)、4時過ぎに起床。眠い。睡眠時間は正味5時間はないと思われる。緩慢な動きでのそのそと身支度をする。外は予報通り雨、但し気温はそれ程低くないので取り敢えず半袖ジャージ&レーパンで様子を見る。

 5時前に宿を出て、300m位離れた所の今日の発着地点となるゆ~ぱーく薬師の駐車場に車で移動。真っ暗な中、受付準備をする。

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 5時を過ぎて受付開始。地方ブルベということもあって参加者は少ない。同日開催の120km走行会と合わせて25人に満たない。

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 5:30過ぎにブリーフィング開始。コース担当のカワダさんから説明。

 今日のコースは魚沼を出発し、枝折峠を登って道の駅御池を越えて南会津、只見を経由して田子倉湖まで登って魚沼に戻って来る200km。

 前半は枝折峠や今日の最高標高地点の1500m級の道の駅御池を含む山だらけ、後半にも田子倉ダム周辺の登りありと獲得標高差3800mの上級山岳コース。カワダさんの作るコースは大体山がキツイ。私的にはこのコース全体は全く走ったことの無い道ばかりなので、その意味ではちょっと楽しみ。これが遠征ブルベの楽しみの一つだ。但し今日は雨予報、道中どれだけ降られるかが気掛かりだ。

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 200kmスタートは6:00。参加者の出走を見送りつつ、自らもぼちぼち出走準備をする。

スタート/ゆ~ぱーく薬師->通過チェック/山の駅御池(77.8km)

 6時過ぎにスタート。雨は小雨程度なので雨具は着ずに取り敢えず半袖ジャージ&レーパンのままで様子見。緩々と走り始める。まずは76.8km先の通過チェックを目指す。ここまでが今日一番キツイ区間となるが、脚がフレッシュな状態で臨めるので取り敢えずはノンストップで行く予定。

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 0.9km、国道352号に合流して尾瀬・奥只見方面に左折。 

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 パラパラと小雨が降ってはいるがずぶ濡れになる程ではない。しかし、路面に浮いた水で前輪の巻き上げる飛沫が凄くてシューズの中があという間に水没した。濡れ始めは気持ちが悪いが一旦水没してしまえばもう気にならなくなる。

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 10km程走って徐々に登り基調になって行く。最初の山越えは24km地点の枝折峠。

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 人里を離れて徐々に山の中に入って行く。

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 13.7km、5%程の勾配をぼちぼち登って行く。枝折峠までは10km。

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 見上げる山肌の木々はまだ緑。紅葉にはちょっと早いか。f:id:gearmasher:20191006070800j:plain

 17.9km、5%前後で適度にカーブした山道は登っていて楽しい。もし天気が良ければとても気持の良い道だということは容易に想像がつく道だ。

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 標高が上がるにつれて霧がかかって来た。雨も本降りになってきた。

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 路面にラスト5kmのペインティングが。ヒルクライムレースの名残か。

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 山頂まで5kmを切ってから勾配がぐっときつくなった。10%近い勾配が続く。

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 序盤からなかなか登り応えのある坂だ。この雨のシチュエーションといい、今年のゴールデンウィークに走ったSR600紀伊山地の序盤もこんな感じだったのを思い出した。

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 山頂まであと1km。

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 ラスト1kmを切って勾配がちょっと緩んだ。それでも7%位はある感じ。

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 24.0km、枝折峠の山頂に到達、そのまま下りに入る。

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 29.6km、下りを終えて国道352号をトレースして左折方向に進む。

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 32km、川というか湖という風情の水辺の沿いを走る。これはダム湖なのだろうか。

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 川沿いの微妙なアップダウンを走る。尾瀬までは43km。

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 37.3km、グミ沢トンネルを通過。

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 39.4km、トンネルを抜けて結構きつい坂を登ってピーク。こういう登りのピークやカーブに一つ一つ名前が付いている様だ。ここは神蜂。

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 複雑に入り組んだ山肌をうねうねとカーブしながらアップダウンで走る道はなかなか面白い。雨が降っていなければ相当に楽しいはずなのだがこればかりはどうしようもない。

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 檜枝岐までは46km。今日のサブタイトルのアタックポイントの一つになっている檜枝岐だが一体どういう所なのだろう。

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 下り坂で後ろから結構なスピードで並びかけて来た人がいたのでびっくりして振り向いたら近藤さんだった。「そんな恰好で寒くないのー?」と話しかけられたけれど答える暇もなくあっという間に背中が小さくなっていく。近藤さんは雨が止むまでスタートを見合わせていたから多分30分以上後にスタートしたものと思われるが50kmも行かないうちにもう追い付かれてしまった。流石近藤さんと言う他はない。

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 対岸を走りながらさっき走ってきた道を眺める。山が如何に深く入り組んでカーブしているかが良く分かる。なかなかの絶景。

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 山側から流れ出て来た水を流す水路が道路の路面を窪ませて作ってあるところがあちこちにある。この雨で水量が多いので文字通り道の真ん中に川が流れている状態。こういうのはちょっと他では見たことが無いのでかなり面白い。というか水量が多いので横切る時はちょっとスリリングだ。

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 60kmを過ぎてダム湖を離れ細い川沿いを走る。微妙なアップダウンは続く。いつの間にか雨も小雨程度まで落ち着いた。

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 65.5km、福島県檜枝岐村に入った。現在時刻は10:06、スタートしてから3時間だが登りやアップダウンが続く割りには展開がかなり速く感じる。ここまで信号は全くなしで完全ノンストップで走って来ているというのもちょっと凄い。

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 オグラさんに遭遇、順調そうな様子で何より。

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 67kmを過ぎて登り基調になった。これが通過チェックまでの登坂開始ということだろう。山頂まで約10kmのヒルクライム開始だ。

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 進につれて徐々に勾配がきつくなりコンスタントに5%を超える勾配が続く。

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 所々10%程の急勾配が出て来る。この坂もかなり登り応えがある。キツイが道が綺麗で車通りもなく走り易いので楽しい。

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 標高が1000mを越えてくると所々気の早い木々が赤く色付いている。紅葉の季節はもう直ぐだ。

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 77.6km、山頂に到達。通過チェックへの分岐を右折、もう目前。

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 山の駅御池に到着、近藤さんがちょうど出発するところだった。後姿を見送りつつ通過証明のスタンプの場所を探しつつ売店の中に入る。

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 77.8km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは11:15。ブルベカードにスタンプを捺す。

 売店でスナック菓子を買って補給食にする。登り終えて身体が冷えて来ると1500mの山頂は寒く感じる。気温はどうやら10℃を切っている様だ。流石に半袖ジャージとレーパンでは寒いか。幸い雨は霧雨程度だし、完全に身体が冷え切ってしまわないうちに下った方が無難だと15分程の休憩の後出発。

通過チェック/山の駅御池->PC1/ヤマザキYショップ只見松屋店(72.2km/150.0km)

 次の目的地は72.2km先のPC1。事前の地図読みでは山はなくひたすら下りから平坦基調なので一気に行く予定。

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 78.0km、元来た道を戻って再び国道352号に合流。取り敢えずここまでで今日の大半のヒルクライムは終了したので気分的にはかなり軽くなった。そのまま下りに入る。長い長い下りの始まりだ。

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 下りはそこそこ寒い。腕や脚はそれ程でもないが、指切りグローブだと指先がちょっとかじかんできた。そこそこ標高が下がって来れば解消するだろうからそこまでの辛抱だ。

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 84.9km、川沿いの道に出た。下りに入ると雨は止み、路面が乾いて来た。このまま降らないでいてくれると有難いのだがさてどうか。車通りはないし路面もそこそこ綺麗なので余裕を持って下ることができる。下りはまだまだ続く。

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 時たま工事片側車線の工事用信号に出くわすが上手い具合に引っ掛からずにやり過ごすことができている。スタート直後の信号に引っ掛かってからここまでまだ一度も信号で停車していないのはちょっと凄い。北海道でもここまでノンストップなのはちょっと記憶にないな。

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 10km位下って来たがまだまだ下る。下りが終わる気配がない。

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 88.6km、ミニ尾瀬公園を通過。

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 91.6km、道の駅尾瀬檜枝岐を通過。

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 檜枝岐村はそろそろ終わりの様だ。取り敢えずサブタイトルの一つはクリアした。

 ちょっと進んだところでパトカーが道脇に止まっていたので何事かと思って通り過ぎると、いきなり道の真ん中に車の前輪が片方サスペンションごともげて落ちており、その先に車が横向きに道を塞ぐ様に止まっていた。どうやら事故を起こした直後の様だが、こんな真っ直ぐな道でどうやったらこんな無茶なクラッシュをするのかちょっと理解できない。居眠りでもしていたか。

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 92.3km、スノーシェッドが出て来た。この辺りも豪雪地帯ということか。

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 このスノーシェッドは結構長い。

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 96.6km、南会津町に入った。

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 いつの間にか空には雲の切れ目ができて青空が出て来た。濡れたウェアも走っているうちにそこそこ乾いて来た。

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 この辺りの路面は結構濡れている。ついさっき降ったばかりの様だ。まだ雨は油断ができない。

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 30km位下って来たがまだ下りが続く。本当に長い。

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 108.4km、国道352号を離れて国道401号へ直進方向。ここを右折すると宇都宮に向かうのか。何となく位置関係が把握できた。

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 国道401号に入って平坦基調になった。30km以上の下りがようやく終わった様だ。

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 並走する川の幅もかなり広くなってきた。平野部に下りてきたという感じがする。平坦になって何となく向かい風基調になってきた。

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 119.8km、南会津町を通過。只見までは30km。

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 121.1km、遂に信号に引っ掛かった。最初に信号で止まったのがスタート直後の1km地点だから実に120kmの間信号に引っ掛からなかったことになる。これは私的ブルベ史上最長記録ではないだろうか。

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 見るからにレトロな車やバイクが所狭しと飾られている建物を発見。ちょっと覗いてみたい気もするが先を急ぐ。

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 フラットな道を淡々と進む。長い下りで脚を休められた御蔭で疲労感は薄く、このままノンストップでPC1まで行けそうだ。

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 134.9km、橋を渡って伊南川の対岸へ。いつの間にか国道289号になっていた。

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 142.2km、小さな街をちょこちょこと通過する。この編はずっと南会津町なのだろうか。信号も殆どなく車通りも少なく道も綺麗なのでとても走り易い。順調に距離を消化していく。PC1まで10kmを切った。

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 向かう先に山が連なる。魚沼に戻るにはもう一山越えなければならないということか。

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 149.8km、只見町に入った。国道252号に合流して、会津若松・三島方面に右折すれば直ぐにPCだ。

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 150.0km地点のPC1に到着、チェックタイムは13:53。コンビニ店内に入るとやたらに美味しそうな焼肉の匂いがするので何事かと思ったらこの建物の2階がケバブ屋さんだった。そう言えばここまでの道すがら、あちこちにマトン肉販売の看板を見かけたがこの辺りは羊肉の名産地なのだろうか。

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 ここには結構な参加者が集まっていた。その中にスガタさんや近藤さんの姿もあったし、巡回スタッフも丁度いるところに辿り着いた格好。皆さんリスタートの後姿を見送りつつ15分程休憩して出発する。

PC1/ヤマザキYショップ只見松屋店->ゴール/ゆ~ぱーく薬師(59.3km/209.3km)

 さて、あとはゴールを目指すのみ。ゴールまでは59kmだが山を越えなければならない。前半の山岳地帯と比べれは標高的には大したことはないがどうだろうか。

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 PCから折り返して来た道を戻り、そのまま国道252号を直進する。魚沼までは58km、残り距離と大体合っている。

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 152.5km、只見町の、街中を抜けて正面にダムが見えてきた。少なくともあのダムの高さまでは登らなければならないということらしい。

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 155.0km、田子倉ダムが眼前に迫ってきた。国道252号を道なり右折で登坂開始。

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 5%前後の緩やかにカーブした道を登っていく。道は広く路面が綺麗なので登り易い。

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 今登って来た道を見下ろすと発電所の施設も見えてなかなかの迫力の風景。

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 157.1km、2km程登ってトンネルが出てきたのでここで登りが終わりかと思いきや、トンネルを出てもまだ登っている。

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 157.5km、田子倉ダムを通過。しかしまだ登りは続く。

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 ダム湖を見下ろす。かなり広いダム湖で最近雨が良く降ったので貯水量はかなり多くなっている。

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 路面が濡れている。ついさっき降った様だ。山に入ると雲がかかって雨が降るというのは良くあることなのでこの先も山間部を走る間に降られる可能性がある。

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 進む先に山が立ちはだかる。この山々を超えていかなければならないのだとすればかなりきつい。

 160kmを過ぎて登りが落ち着いた感じで、下り基調のアップダウンをこなしていく。これでもう登りは終わったのか。

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 163.5km、再び登り基調になってトンネルに入る。トンネルを抜けて一旦幟は落ち着くが少し走ってまた登り基調。どうやらピークはまだ先の様だ。

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 工事片側車線がちょくちょく出てきて引っ掛かる。流石に全て止まらずに抜けるという訳にはいかないか。ここ最近台風やら大雨やらでこういう山道もかなりダメージを受けているというのが良く分かる。

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 165.7km、登りながら橋を渡る。雲が切れて日差しが出てきた。西日が結構きつい。

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 ダム湖を見下ろす。かなり高い。ダムから更に登っていることが良く分かる。

 道は綺麗で車通りも少なく走り易く、適度なアップダウンは走り応えは充分、風景は絶景の連続で田子倉ダムからの道は素晴らしい。走っていて非常に楽しい。

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 166.6km、展望台らしき所の石碑の前を通過。何て書いてあるのか通りすがりではよく読めなかった。

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 167.7km、ここまで幾つものスノーシェッドを通って来たがこれは一際長い。なかなかの迫力。

 長いスノーシェッドと直結した長いトンネルを抜けると下りになったどうやらこの長いトンネルがピークだった様だ。これで恐らく後半の山越えも終了。

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 169.3km、トンネルを出た所で新潟県。

 曲がりくねった下りを快調に下る。今日の山越えを全てクリアした解放感も手伝ってなかなかに楽しい。

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 176.0km、魚沼市に入る。

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 177.2km、線路の直ぐ脇を並走、土管の様なトンネルがある。これが只見線か。只見線と言うからには只見駅とつながっているのだろうが、今登って来た様な山の中を鉄道が走っているというのはちょっと凄い。鉄なカワダさんがこのコースを引いた理由の一つは間違いなくこれだろう。

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 179.9km、橋の上から線路を見下ろす。この鉄道は今も生きているのだろうか。私は鉄ではないのでその辺のことはさっぱり知らない。

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 線路と並走する道を快調に下る。

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 お!信号が点灯している。と言うことは今も稼働しているということか。素人的に妙に感動する。

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 182.7km、駅の傍を通過。人も住んでなさそうなこんな辺鄙なところに駅があるのか。駅には予想外に現代的な機関車が停まっていた。窓の感じから除雪車に見えるが、ゴールしたらカワダさんに聞いてみよう。

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 183.6km、車道側のスノーシェッドもたくさんあって色々な形がある。

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 スノーシェッドはトンネルと違って明るくて圧迫感が無いのが良い。普通の道と同じ様に余り神経を使わずに走ることができる。

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 193.7km、ようやくやまみちが終わって人里に下りてきた。ゴールまではあと15kmちょっと。

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 194.2km、川が見えてきてその川に掛かっているはずの只見線の鉄橋が落ちているのが見えて驚いて気を取られているうちに左折ポイントを見落としてしまった。500m程直進してしまいやっとコースアウトに気付いて慌てて引き返して右折。

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 198.5km、下り基調もほぼ終わり橋を渡る。ゴールまであと10kmちょっと。

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 橋の上から左手にダムが見える。まだそこそこ標高が高いということか。

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 長閑な田園地帯を快調に走る。結構山を登っての終盤だが結構脚は残っている。この感じでもこのコースがとても走り易かったことが窺い知れる。

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 207.6km、七日市交差点を左折。ゴールまではあと1.5km。

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 ゴール直前の最後の一本道はちょこっと軽い登り。今日も無事に走り終えることができそうで安堵する。

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 無事ゴール。ゴールタイムは16:31、完走時間は10時間31分だった。

 そのままスタッフ業務に復帰、ポツリポツリと帰ってくる参加者達を出迎える。

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 ゴールクローズ10分前に最終走者を出迎え。これで参加者全員の消息が確認されて無事に終了。良かった良かった。

 そそくさとゴール会場を撤収して20時前に帰途に就く。関越の渋滞は殆どなく、22時半前に帰着、これにて新潟遠征は無事に終了した。

 

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 今回の魚沼発着のアタック檜枝岐・田子倉は初めて走るコースだったが、当初カワダさんに見せられたルートラボのデータでは獲得標高だけに気を取られてキツイ山岳コースなのかと身構えていたが、実際走ってみるとこんなに素晴らしいコースだったとは思いもよらず事前予想は良い方向に見事に裏切られた。私的に良いコースと思う第1のファクターは「市街地走行が少なく信号待ちが少ない」ということだが、地方開催ということである程度は満たされるだろうと思っていたが予想以上にストップが少なかった。タイミングが良かったこともあるが200km走って信号停止はせいぜい5回位、北海道以外でここまで止まらずに走り続けられるコースはちょっと記憶にない。次に山岳の配置だが、私的には前半にそこそこ山を集めて後半は登りを少なくして楽にするというのが好きなレイアウトだがこれも80kmまでで登りの4分の3が終了するので心身共に余裕が持てる走り方ができる。無茶な激坂もなく路面も綺麗で走り易い幟ばかりだったのは非常に良い。そして風景がとても良い。残念ながら悪天候で前半は雨にかなり降られたが、それでも車通りの無い静かな山道を落ち着いて走ることができ非常に好印象、天気が良ければ風景もさぞかしよいだろうということが十分に想像できる場所の連続だった。私的にこれだけ好条件の揃った山岳ブルベは記憶にない。これだけの好条件を揃えるのは発着地点を田舎に持って行かないと実現できないというのは必然となってしまいそんあに簡単に行けるところではないのだが、それでもまた是非走りたいし、スタッフの立場としてもまた是非開催したいと思うに十分な内容だと思う。昨今日本でもパーマネントコースが設定され運用が開始されたが、私的には是非このコースを加えたいと思わずにはいられない秀逸な山岳コースだと思う。

 

 次回ブルベはAJ千葉さんのBRM1019千葉300km (検見川)。本当は同日開催の200kmにエントリーしたかったのだがあっという間に満員で断念。シーズン終盤の300kmは正直しんどいが次回詳報の予定。