[目次]
- 宿泊1/喜多方->QP2/会津村松郵便局(2.4km/290.3km)
- QP2->QP3/宮宿郵便局(88.9km/91.3km/379..2km)
- QP3->QP4/真室川郵便局(85.4km/176.7km/464.6km)
- QP4->PC1/仁井田郵便局(133.7km/310.4km/598.3km)
- PC1->宿泊2/ホテルルートイン秋田土崎(12.0km/322.4km/610.3km)
宿泊1/喜多方->QP2/会津村松郵便局(2.4km/290.3km)
9/20(日)、4:45に目が覚めた。目覚ましが鳴るにはまだ1時間半以上あるが二度寝できそうにないので、せっかく目覚めたしこのままの流れで出走準備に入る。眠気も大したことはなく疲労感もそれ程ないので普通に走り出せそうだ。まあ4時間は寝たので全くの睡眠不足という程でもない。まあしっかり眠れたと自己暗示をかけることにする。昨日買ったパンを食べてスタート前補給は万全、忘れ物が無いか確認して部屋を出る。
チェックアウトして9/20の5:20にリスタート。ちょうど同じタイミングで同じホテルに泊まっていた女性の方が出発するところだった。
2日目は喜多方をスタートしひたすら北上、秋田にゴールする322km。山越えは2つだがアップダウンがそこそこあって獲得標高差は3500m、数字的にはそんなに楽ではない。取り敢えず予定より1時間半早くスタートできたということでこのマージンを心理的余裕に変えたいところだ。
早朝の喜多方の街中は静か。空は曇りだが雨の心配はなさそう。朝の冷たい空気が凛として気持ちが良い。先ずは2.4km先のQP2を目指す。
今日2.4km、スタートから290.3km地点のQP2に到着、チェックタイムは9/20の5:30。
もしここがPCだったらクローズタイムを2時間程オーバーしてしまっていることになるが、あくまで通過チェックなのでその設定は当然有効活用する。
クイズは平日の収集時刻で答えは16:00。書き写して直ぐに出発する。
QP2->QP3/宮宿郵便局(88.9km/91.3km/379..2km)
次の目的地は91.3km先のQP3、予定ではノンストップで行くつもりだが区間距離が長いので疲労具合で適宜休憩を入れるつもり。今日もひたすら運動強度を抑えてLSDレンジで走るつもりだ。
県道333号を緩く登って行く。序盤いきなりの山越え、大峠トンネルまでは15km程の登り。
会津若松-熱塩温泉自転車道というのがあるのか。
目指すべき山々はまだ遥か先。慌てず騒がず少しずつ近付いていけばよい。
勾配が徐々にきつくなってきた。頭上にこれから合流するはずの国道121号が見えてきた。
11.6km、国道121号に合流して米沢方面に左折、後ろから来た参加者に颯爽と抜かれる。軽快に坂を登って行くがこちらはあくまでマイペース、見る見るうちに小さくなっていく背中を見送る。
山形までは78km。遠いと言えば遠いが近いと言えば近い。ブルベの距離感覚はやはりどこかおかしい。
空には雲が厚くかかっている。山間部は雨が降り易いが走り抜けるまで降らないでもらいたいところ。
2%前後の緩い勾配の真っすぐな道にトンネルが幾つも出て来る。早朝なのか車通りが少ないので落ち着いて走ることができるのは有難い。
気温14℃、登り基調だとかなり快適なコンディション。私的には半袖ジャージにレーパンで全く問題無しの気温だ。
18.7km、大峠トンネルに到達。取り敢えず登りはここまでだが全長3940mという長いトンネルで工事で片側車線規制というのはかなり恐怖。意を決して突入する。
幸い片側車線規制は入って直ぐに終わったが如何せん4kmというのは長過ぎる。車通りが少ないとはいえ、たまに来る車が結構なスピードで抜いていくのがなかなかに恐怖。緊張しながら先を急ぐ。
ようやく出口。ほっと一息。
22.6km/310.5km、山形県に入った。ここから長い下りに入る。
山形までは60km、快調に下っていく。サスペンションステム&シートポストの効果でノーブレーキでも車体が安定しているので怖くない。下りが苦手な私でもこれなら克服できるかも知れない。
41.2km地点を左折して国道121号を離れる。下り基調は終わりアップダウンが出てきた。
熊か。最近熊に遭遇したというニュースを良く耳にするのでちょっと怖い。
道脇のススキの穂がもうすっかり秋の風情。緩やかな登りを淡々と走る。超長距離ブルベのペースにも慣れて来て気持ち的にかなり落ち着いて走れるようになるとじわじわと楽しさが滲み出てくる。この感じがブルベが楽しいと思えるひと時。
道の両脇にはリンゴ畑が広がる。東北の風情が漂う。
44.3km、国道287号に合流して左折方向に進む。こういう交差点には信号は余りないので足を付くことなく走り続けることができる。
国道287号は道も綺麗で車通りも少なく非常に走り易い。
ぼさーっと走っていたら52.1km地点の右折ポイントを見逃して直進してしまった。幸い直ぐに気付いて慌ててルートに戻った。
路肩に防風壁が出てきた。これも東北ならではの風景。稲穂もすっかり黄色くなって後は刈り入れを待つばかりか。
平地の気温は17℃、相変わらず絶好のサイクリングコンディションが継続中、気持ち良く走り続けられるのは非常に有り難い。
58.8km、長井市に入る。
65.6km、長井市街を通過、右折して国道287号をトレースする。
長井市街を出た辺りでヨシダさんに再び遭遇、御互い大体同じ様な走行プランで走っている様だ。まだまだ余裕充分な御様子。
75.3km、まだまだ国道287号をトレース、左折して寒河江・朝日町方面に進む。
最上川に沿って走る。
完全な平坦ではないがサイクリングに適した道がずっと続いている。とにかく車通りが少ないというのが良い。
84.3km、朝日町に入る。
89.3km、ちょっとした登りが単調になりがちな道にアクセントを付けてくれる。このちょっとしたというのが重要。基本的に山越えは無い方が良い。
91.2km、ここを右折すればQP3はもう目前。
91.3km/379.2km地点のQP3に到着、チェックタイムは9/20の9:17。取り敢えずここの仮想クローズ時間が10:20だからマイナスは取り返した。
ここでタチカワさんやヨシダさん、その他の参加者さん達と遭遇、皆御元気そうで何より。
クイズは平日最初の取集時刻で答えは8:00。
ここでプラカードを作って応援して頂いている方々に遭遇。このイラストはツイッターでしょっちゅ目にしているのだが、それにしてもまさかここで応援を受けるとは予想だにしなかった。こういうハプニング的な応援はとても嬉しいし励みになる。
その場の皆さんとひとしきり会話をして出発する。
QP3->QP4/真室川郵便局(85.4km/176.7km/464.6km)
次の目的地は600m先の休憩ポイント。
91.9km/379.8km地点の休憩ポイント4に到着、チェックタイムは9/20の9:28。
ここまでの巡航速度は22km/h、今日もまずまず順調にここまで来ている。
昨日の雨でチェーンオイルが落ちてしまいチェーンがキュルキュルと音を立て始めていたのでここで注油。
20分程休憩の後出発。
次の目的地は84.8km先のQP4。区間距離は長めだが今のところ疲労感はないので予定通りノンストップで行くつもり。
101.7km、最上川を渡りつつ寒河江市に入った。
国道287号を真っすぐ走っていると何度も最上川を渡る。最上川がうねうねと蛇行しているのが良く分かる。
111.4km、左折して国道287号を離れ県道110に乗り換える。
稲穂の黄金色の絨毯が広がっている。穀倉地帯の田園風景に和む。
113.1km、国道347号に合流、左折して尾花沢方面に進む。
10:40の気温は22℃、10℃台の気温に慣れると暑く感じる。
117.3km、村山市に入った。
国道347号をひたすら真っすぐ進む。もしここで追い風だったらかなり悲惨なことになるが、幸い今日はそんなことはなく順調に距離を消化していく。
基本は平坦だがちょっとしたアップダウンが出て来てメリハリがつくのは悪くない。
道端の秋草の花が良い感じに秋の風情を醸し出している。
田園の中の幹線道路は本当に信号が少ない。防風壁が連なるひたすら真っすぐな道は東北にいることをはっきり自覚させてくれる。
137.8km、左折して側道から国道13号に合流する。
国道13号は交通量が多く車の速度が速いのでちょっと緊張する。
140.3km、尾花沢市に入った。
140.8km、直進すると自動車専用道路なので左折して市内芦沢方面に進む。
道路標識に秋田の文字が出てきた。秋田まで168km、今日の行程の残り距離にちょっと足りない位か。
登り坂が出てきた。平坦ばかり走ってきたからちょっときつく感じる。
148.4km、1km程登って舟形町に入りつつトンネルに到達、恐らくここがピークだろう。
150.9km、国道13号を離れ左折して県道56号に乗り沖の原方面に進む。
152.8km、結構きつめの登りが出てきた。この先に新庄サイクルスポーツセンターがあるらしい。
10%を超える様な激坂になった。久し振りの歯応えのある登りダンシングで凌ぐ。600m程登ってそのまま下る。
160.4km、国道47号に合流して大崎方面に右折する。
161.6km、登り基調で左折、国道458号に乗り換える。
165.1km、鮭川村に入る。交通量の多かった国道47号に比べこの道は車通りが少なくて走り易い。
174.6km、真室川町に入った。クイズポイントはもう直ぐ。
目的地の郵便局が見えた。
176.7km/464.6km地点のクイズポイント4に到着、チェックタイムは9/20の13:32。
クイズは平日の最初の取集時刻、答えは8:00。書き写して直ぐに出発する。
QP4->PC1/仁井田郵便局(133.7km/310.4km/598.3km)
先ずは200m先の休憩ポイントに向かう。
一瞬で到着。
176.9km/464.8km地点の休憩ポイント5に到着、チェックタイムは9/20の13:26。
クイズポイントの直ぐ傍ということでここでは多くの参加者が休憩していた。ぼちぼち会話しつつ休む。
今日の仮眠ホテルまで残り150kmを切った。8時間として22時には到着できそうな目途が立ったのは精神的にかなり楽、やはり予定より早くスタートできたのは大きい。
気温が上がって来たので水分補給をしっかりやりつつ20分程の休憩の後出発。
次の通過チェックポイントは133.7km先のPC1だが区間距離が長いので予め73.7km先に休憩ポイントを設定してある。先ずはそこを目指す。
農村部の道になり何となく登り基調になってきた。
鉄道と並走しつつじわじわと登って行く。
木材の山が2015年のアタック八甲田で通った時の記憶を呼び覚ましてくれた。
193.7km、大滝駅を通過。登りはまだまだ続く。
2015年の時はかなり天気が良く暑さにやられてヘロヘロになりながらここを登り、堪らず途中の自販機で休憩を入れた記憶がある。今日は涼しくて順調に登れている。
踏切を何度も渡る。鉄道と交差しながら登って行く。勾配が緩いのでなかなかに楽しい登りだ。
197.8km、国道13号に再び合流、横手・湯沢方面に左折。
198.6km、国道13号本線に合流、左折すると雄勝トンネルはもう直ぐ。
今日の走行距離が200kmに到達。現在時刻は14:54、ここまで9時間半は上出来だ。
200.6km、雄勝トンネルに到達。長い登りがようやく終わった。
トンネル内で秋田県に入った。
202.2km/490.1km、秋田県に突入。ここから長い下りに入る。
国道13号を快調に下る。秋田までは112km、今日の残り距離と大体一致する。
216.7km、羽後方面に左折して国道13号を離れる。
車通りの少なくなった県道311号をひたすら真っすぐ走る。2015年の時は確か向かい風で辛かったことを憶えている。今日は風も大したことはなく順調。
米のサイロと思われる巨大な建物に、収穫したばかりの米を積んでいると思われる沢山の軽トラックが行列を作っていた。皆ここに溜め込むのだろうか。
232.5km、国道398号に乗り換えて右折、横手方面に進む。
雄物川沿いを走る。県道36号は車は余り通らず走り易い。
239.9km、横手市に入る。
250.4km、県道36号をトレースして左折すれば休憩ポイントはもう目前。
250.6km/538.5km地点の休憩ポイント6に到着、チェックタイムは9/20の16:49。
気持ち的にちょっと散漫な感じになってきたのでここでリフレッシュする。
コンビニで甘いものを食べ続けているのでちょっと目先を変えてこういうものが食べたくなった。今日最後の休憩ポイントなのでいつもの様にモンスターエナジーを飲みつつ、20分程休憩の後出発。
さて、後は秋田市街のPC1を残すのみ。区間距離は59.8km、一気に行く。ホテルまで80kmを切った。後4時間だから21時過ぎには着ける見込みが立ち、気分的にかなり余裕が出て来た。
2015年の時にPCだったコンビニを通過。休憩地点はここでも良かったかな。
日没直前、自分の影がかなり長くなってきた。
258.3km、秋田自動車道の高架をくぐって直ぐを左折する。
平坦で真っすぐな道を淡々と進む。信号が殆どないのでLSDペースで走ってもグロスの平均速度20km/hを確実に確保できるので時間が読めて非常に助かる。スケジュールが前倒しで進行するのは精神衛生上非常に宜しい。
260.3km、国道105号に合流して由利本荘方面に左折。
日が暮れて薄暮を残すのみとなった。
アップダウン区間に入った。微妙なアップダウンが続くが脚は十分に残っているので問題無し。気温は18℃、良い感じに下がって来てちょっとパフォーマンスが上がった感じ。
時刻は17:40、薄暮はほぼ消えてナイトラン開始。
270.9km、国道105を離れ左折して出羽グリーンロードに入る。協和・刈和野に進む。
車通りのない山間部のアップダウンが続く。微妙に脚を使わされる。
282.4km、県道10号に合流して左折、秋田空港方面に進む。
284.0km、平坦基調に戻り雄物川を渡る。
285.9km、由利本荘・雄和方面に左折。
292.2km、県道9号は路面も綺麗で車通りも殆どなく夜でも落ち着いて走ることができるのが良い。
再び雄物川を渡る。
299.5km、県道9号をトレースして秋田市街方面に進む。PCまではあと10km程。
19:15の気温は17℃、適温に保たれて快調に進む。ここまで20km/h以上の平均巡航速度が保たれてどうやら21時前にはホテルに着けそうだ。
今日の終わりが見えてくると俄然元気が出て来る。自然とペースアップして真っすぐな道をどんどん進む。
310.2km、街中に入って来た。ここを左折するとPCはもう目前。
310.4km/598.3km地点のPC1に到着、チェックタイムは9/20の19:38。この1000kmのルート上で唯一の時間制限のあるPCを無事時間内にクリア。
クイズはホスト番号、答えは121137。書き写して直ぐに出発する。
PC1->宿泊2/ホテルルートイン秋田土崎(12.0km/322.4km/610.3km)
さあ、後はホテルに向かうだけ。残り12kmを走れば今日の仕事は終わる。
秋田市内を緩々と走る。ここまで車通りも信号も少ない田舎道を楽しんできたが、ゴール間際の都会の風情も安堵感があって良い。信号にガンガン引っ掛かってちっとも進まなくなってしまったが、予定より大幅に早く着きそうなのでこれ位は誤差だ。ホテルには大浴場がある。着いたらとにかくデカい風呂に入るのを楽しみに走っていたのでようやく目的が達せられそうだ。
314.5km地点の交差点には横断歩道も自転車レーンも無いので地下道を通って右折する。
316.6km、左折して秋田市街から離れる。
飲み屋街の和んだ空気と美味しそうな焼き魚の匂いが漂ってきて思わず吸い寄せられそうになるが降り切って前に進む。
海沿いに出る前にちょっとした丘越え。これが意外に長い。ゆっくり登りつつ今日の長旅の余韻を楽しむ。
道の先に秋田港のポートタワーが見えてきた。あの傍が今日のホテルだ。
321.9km、ホテルに行く前にコンビニに寄って今日の夕食と明日の朝食を買う。
ポートタワーが大きくなってきた。いよいよ今日のゴールだ。
322.4km/610.3km地点のホテルルートイン秋田土崎に到着、チェックタイムは9/20の20:30。
このホテルは2015年でも泊まっていてバイクの部屋入れOKは確認済み。今回はタイヤを消毒してから部屋に持ち込む。部屋に入ってウェアを脱ぎ捨てた時の開放感はひとしお。先ずは面倒な各種電装品の充電セットとボトルの水洗いを済ませて、さあ、念願の大浴場へGo!
汗と汚れを洗い流してちょっと熱めの大風呂の湯船にどっぷり浸かると思わずがーっと声が出てしまう。いやあ極楽極楽、一仕事終えた後のこのひとときは最高。この瞬間を楽しみたいために走っている様なものだ。
風呂から上がってさっぱりすっきりして夕食。冷たい麦茶が最高に旨い。大盛り焼そばをがっつり食べて満腹。
食事を終えて直ぐに就寝態勢に入る。取り敢えず6時スタートのつもりでアラームを5:30にセットしてベッドに入る。消灯時刻は22時頃。