2021BRM102四国400/レポート2:ブルベ本番

[目次]

スタートまで

 1/2(土)、19時前に目が覚めた。16時前後に寝落ちしたので正味2時間半位は眠れた様に思う。昼寝に近い変則的な仮眠なのでまあこの位眠れれは御の字というところか。二度寝はできそうにないが部屋を暗くしたままベッドに横たわりひたすら休息に努める。20:30になったので起き上がってぼちぼち身支度を始める。上はウインドブレークジャケット、下はウインドブレークタイツ、バイザー付きヘルメットにフェイスマスク、厳冬期用のサイクルグローブ、防寒ロードブーツという現状手持ちで最も防寒性の高い装備を総動員して今回のブルベに挑む。

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 21時過ぎにホテルを出る。一応フロントには戻りは明日の夜と告げておいた。

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 スタート地点は去年のBRM216四国200と同じ高松港の外れ。ホテルからは2km弱のところにある。ホテルからとても近いのが有難い。

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 スタート地点に着くと既にそこそこの人数で賑わっている。ぱっと見20人ちょっとという感じ。

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 受付をしてブルベカードをもらう。お、これはもしかしてACP発行のブルベ100周年の記念ブルベカードか?いきなりここで御目にかかれるとは思わなかった。

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 高松港を眺める。直ぐ傍にフェリーも泊まっていてなかなかに綺麗な眺めだ。さっきまでは余り気にならなかったが風が強くなってきた。西風だから取り敢えずスタート直後は追い風かな。

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 ブリーフィング。こうやって集まってブリーフィングが開かれるのは久し振りな気がする。

 今回のコースは高松をスタートして四国の東側の沿岸部をなぞって徳島から高地に入り室戸岬で折り返して往路を遡って高松まで戻って来る400km。オフィシャルのキューシートは全工程でたったの32行という分かり易さ。

 大きな山越えはないもののアップダウンが無数にあって獲得標高差はRWGPS表記で4300mもある。但しトンネルも多いので実質は半分位のイメージか。それでも2000m以上はありそうだからそれ程楽ではなさそうだ。雨の心配はなさそうだが、風と寒さがどういうことになるのかか今回のブルベの難易度を左右することになるだろう。

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 折り返し地点の室戸岬はクイズポイント。岬にある中岡慎太郎像の裏側に刻まれた文字の黄色の部分が問題。取り敢えず写真に撮っておく。

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 今回の装備はスペアタイヤとチューブを余計に1本追加した以外は通常の200kmと変わらない。と、思ったら珍しく輪行袋をボトルケージに差していた。

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 もう直ぐ帝国の22時、5分間隔のウェーブスタートで先発組を見送る。たまたま直ぐ傍でたむろしていたやんちゃなバイク乗りの集団がちょうど初走り?に出発するところと重なりバリバリ音を立てるオートバイと一緒のスタートとなるという珍現象が発生した。滅多にない光景でちょっと面白かった。でも良く考えてみたら正月三が日の夜中の寒空の中、室戸岬まで自転車で走ろうというのだからある意味我々も暴走族みたいなものか。

スタート/高松港サンポートフェリー乗り場->通過チェック1/ローソン徳島南昭和町1丁目店(76.7km)

 定刻22:00にスタート。緩々と走り始める。さあ、いよいよ2021年最初のブルベの始まりだ。しかもいきなり真冬の夜スタートの400kmという苦手尽くしの試練、改めて気合を入れ直す。

 最初の目的地は76.7km先の通過チェック1、徳島市街まで一気に行く。

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 静かな高松のウォータフロントを静かに走り抜ける。

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 県道157号に出た。当面は前回の四国200と同じルートを走る。

f:id:gearmasher:20210102222131j:plain 6.0km、国道11号に合流、左折して徳島方面に進む。走り出してみると思った程寒くない。この程度ならば全く問題ない。

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 7.0km、屋島の街中を通過。屋島と言えば45年前の小学生の時、半島の海沿いで林間学校があり夜肝試しで浜辺を歩いた時に水平線に不知火らしきものが見えたと怖くなり、その夜就寝中にどこかの部屋の生徒達が呻き声が聞こえたと泣きながら部屋を飛び出してきて全生徒が起き出してきてパニックになったのを憶えている。源平合戦の戦死者の話は今もその記憶と結び付いて妙に怖い。

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 13.2km、さぬき市に入った。深夜の国道11号は車通りも少なく走り易い。400kmの長丁場、いつも以上に序盤はペースを抑えて疲労を溜めない様に気を付けながら走る。

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 15.4km、今日最初の登り坂。1km弱で丘を越える。

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 20.8km、羽立峠をを越える。ちょこちょことしたアップダウンが続く。

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 23.4km、讃岐津田駅傍を通過。高徳線と国道11号の並走が始まる。

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 27.7km、ちょっとした峠越えの途中で東かがわ市に入る。

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 30.4km、往路と復路の分岐点。往路はこのまま国道11号を徳島方面に進むが、復路は県道10号に進む。この分岐点を憶えておかねば。

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 35.6km、東かがわ市街を通過。街中は暗く寝静まっている。

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 40.9km、引田駅前を通過。駅にしてはちょっと不思議なライトアップ。

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 42.3km、海沿いに出た。信号も殆どなくなり平坦基調を順調に進む。

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  お、そろそろ県境か。

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 44.9km、ちょこっと登ってトンネルに入る。確かトンネルの先が徳島県だったと憶えている。

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 45.0km、トンネルを抜けるとやはり県境だった。23:54に徳島県に入る。

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 真っ暗な海沿いの平坦をひた走る。今のところ風もなく走行に支障はない。

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 海沿いを離れて登り基調になった。徳島市街まで18km。1時間足らずで徳島市街に入れる様だ。

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 63.5km、峠を越えて道が太くなってきた。市街地が近い感じがする。

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 65.4km、橋の上で松茂町に入った。

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 72.4km、吉野川大橋に差し掛かった。気温4℃とあるが体感はもうちょっと低い感じ。県庁までは4km、この橋を渡れば徳島市街ということか。そして目指すべき室戸まではあと139km、まだまだ遠い。

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 新吉野川大橋は凄く長い。吉野川はこんなに川幅が広いのか。地元の荒川の川幅日本一というのは嘘なんじゃないかと思ってしまう。

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 徳島市街に入って来た。深夜の市街地は静かで車通りは殆どない。

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 通過チェックのコンビニが見えた。ホッと一息。

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 76.7km地点の通過チェック1に到着、チェックタイムは1:25。

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 苦手な400kmでしかも夜スタートのブルベだが、まずは最初の目的地に到達出来て安堵する。これで流れに乗って行けると良いのだが。

 ピルクルを飲んで100円スナックを2袋フロントバッグに突っ込み、15分程の休憩の後出発。

通過チェック1->通過チェック2/ローソン牟岐町中村店(62.9km/139.6km)

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 次の目的地は62.9km先の通過チェック2。この区間はアップダウンが最も多く、また夜明け前で睡魔を気を付けなければならず今回のブルベの山場と言える。通過チェックを出て走り始めたら物凄く寒い。休憩で身体が冷えてしまったのは勿論だが気温がグッと下がった様な気がする。とにかく早く身体を温めないとちょっとこれは厳しい。

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 90.5km、市街地を抜け道も細くなり信号もまばらになって来た。小一時間走ってようやく身体が温まって来て落ち着いた。

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 93.0km、那賀川を渡る。

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 県道24号は信号も殆どなく街灯もなく車通りもなく真っ暗。今のところ眠気は全くないので落ち着いて淡々と走り続けられる。

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 99.9km、新大地橋を渡る。暗くて良く見えないがどうやら川沿いを走っている様だ。全行程の1/4を取り敢えず消化。

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 登り基調になって来た。どうやらアップダウン区間に入った様だ。

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 103.7km、そこそこの勾配の坂をえっちらおっちら登る。室戸岬までは103km。

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 106.8km、県道24号から国道55号に合流して右折方向に進む。

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 109.3km、そこそこ長い登りを登ってトンネルに到達。これでピークを過ぎたかと思ったら、トンネルを抜けてもまだ登りが続いてきた。これはちょっとした山だな。

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 112.9km、更に登ってトンネルに到達。気温は氷点下1℃か。そこそこ標高が高いとこういうことになる。今は登り基調だから体感的にはそれ程でもないがやはり寒い。

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 トンネルを抜けて美波町に入った。どうやらここがピークだった様だ。そのまま下りに入る。長い下りで身体が一気に冷えて寒い。これはなかなか辛い。下りが全然有難くない。

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 122.2km、長い下りを終えて久し振りに信号に引っ掛かる。国道55号をトレースして室戸方面に進む。

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 123.6km、日和佐の街中に入った。右手の山の上にある仏閣のライトアップがちょっと神秘的。この街にはPC1がある。折り返してここに戻って来るのは8時間後か。その時はもう昼前だな。

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 後ろから来た3人組にパスされた。走行中参加者に遭遇するのは久し振り。

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 126kmを過ぎて再び登りが始まった。この登りも長そうだ。えっちらおっちら登って行く。

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 127.6km、日和佐トンネルに入る。ここがピークかと思いきや、トンネルを抜けてもまだ登っている。

 更に3km程登ってやっとピークを通過し長い下りに入る。

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 138.8km、長い下りを終えて牟岐町の街中に入って来た。通過チェックはもう目前。

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 139.6km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは4:29。

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 取り敢えずここまでは眠気を感じることもなく辿り着くことができた。後2時間で夜が明ける。ここを凌げれば寒さも和らぎ眠気の心配もなくなる。もうひと頑張り。15分程の休憩の後出発。

通過チェック2->クイズポイント/室戸岬中岡慎太郎像(59.1km/198.7km)

次の目的地は59.1km先のクイズポイント、折り返し地点の室戸岬だ。区間距離もそれ程長くはないので心理的プレッシャーは少ない。

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 140.3km、通過チェックを出て直ぐに登りでトンネルに入る。まだアップダウンは続いている。休憩後は身体が冷えてかなり寒く感じるので登り基調の方が身体を温めるには都合が良い。

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 142.5km、海陽町に入る。

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 この辺りは室戸阿南海岸国定公園なのか。あれ?いつの間にか高知県に入っているということか?せっかく記念すべき越境の瞬間を写真に収めようと思ったのに全然気付かなかった。ちょっとがっかり。

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 150.6km、海沿いから内陸部に入り海陽町の街中を通過。橋を渡る。

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 158.8km、微妙なアップダウンはまだ続いている。室戸岬まではずっとこんな感じなのか?もしそうならそこそこ脚が削られてしまう。

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 159.4km、トンネルを抜けたところで高知県に入った。まだ高知ではなかったのか。良かった、越境の瞬間を見逃さずに済んだ。遂に全県制覇の最後の県、高知県に入ったぞ!感無量。

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 再び海沿いに出た。時刻は5:50だがまだ夜は明けない。まだ1月になったばかりということもあるが四国の夜明けは遅い。

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 海沿いの道をひた走る。アップダウンも無くなり順調に距離を消化していく。フロントバッグに入れたスナックをポリポリ食べながら走っているので眠気も全くなく調子は悪くない。

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 174.4km、室戸市に入った。

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 6:06、東の水平線がほんの僅かに明るくなっている。写真を撮ってみるが多分暗過ぎて映らないだろう。(案の定映っていなかった)

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 室戸岬まであと21km、1時間足らずで到着できるか。

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 漸く水平線の朝焼けがはっきり見える様になってきた。若干雲があるが今日も間違いなく快晴。

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 188.9km、椎名漁港を通過。室戸岬まであと10km。

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 漸く夜が明けた。何とか夜を凌ぎ切った安堵感に包まれつつ茜色に綺麗に染まった東の空を眺めながらしばし途方に暮れる。

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 192.9km、久し振りに信号に引っ掛かった。海沿いの国道55号は信号も殆どなくひたすら走りっ放し。サイクリングには最高の道だな。

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 もうすっかり夜が明けた。こうなってくると室戸岬で日の出を観たくなってくるが間に合うか?

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 夜を徹して走り続け、夜が明けていくほんのひと時を逃さず堪能できるのはブルベの最も充実した瞬間の一つ。この時間帯は何度経験しても素晴らしいし何ものにも置き換えられない価値がある。ここまで頑張って走って来て本当に良かったと思える瞬間だ。

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 198.7km地点のクイズポイントに到着、チェックタイムは7:07。

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 早速クイズの答えをチェック。答えは”昭和”。取り敢えず写真に収めておく。室戸岬は直ぐ近く、移動して日の出の瞬間をしばし待つ。

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 日の出の瞬間を観ることができた。ここまでは完璧なスケジュール運び。

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 日の出を観終わってトイレを済ませて20分程の休憩の後出発する。

クイズポイント->PC/ファミリーマート日和佐店(74.9km/273.6km)

 さて、高松に帰ろう。イメージ的にはここから7:30スタートの200kmブルベが始まる感じ。取り敢えずここまではそれ程疲労を溜めることなく来ることができたので、前半200kmを心理的にも無かったことにできるのはペース配分としては上出来。次の目的地は74.9km先のPC、時間的には余裕充分なので引き続きLSDレンジを外さない様に落ち着いて走ることを心掛ける。

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 今来たばかりの道を遡る。明るくなって風景が見える様になって雰囲気が一変した。6610とは何かと思ったらムロトか。

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 199.6km、御厨人窟を通過。往路では全然気付いていなかった。

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 何やら洞窟っぽいが見物している余裕はないので素通りする。

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 早朝の海岸道路は相変わらず車通りはない。往路では気にならなかったが戻り始めてみると何となく向かい風。でもそれ程強いわけではないのでそれ程支障なく走ることはできる。

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 徳島までは123km、余り遠いという風に感じないのは心身共に疲れていない証拠。

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 朝日に照らされた自分の影を眺める。脚は良く回っている様だ。

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 この海は太平洋か。波もなく穏やか。

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 223.0km、東洋町に入る。平坦路が続く。

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 往路で道に書かれた数字、1km間隔でインクリメントされていくので距離表示には間違いないと思うのだが起点はどこだろう?何となく徳島市街なのではないかという気がする。

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 道脇の民家の屋根の旗を見たら結構強い西風が吹いている。これから徳島まで行ったら進路は北西方面になるので余り嬉しい情報ではないな。

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 234.9km、アップダウンが出てきてトンネルを通過。北上するに従って徐々にアップダウン区間に変わりつつある。

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 235.9km、海岸線が直線的な浜から徐々に入り組み始めた。もうそろそろ内陸部に入っていく感じか。

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 真っ直ぐな登り坂を登り始めると高知県からの見送りの看板が。そろそろ高知県とも御別れか。

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 237.8km、高知県を出て徳島県に戻る。

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 239km、トンネルを越えて下って来ると再び海沿いに出た。もう少し海沿いが続きそうだ。

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 240.3km。室戸岬を出てから初めて信号に引っ掛かった。40km以上ノンストップで走ったというのはなかなか凄い。

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 緩やかに長い登りに差し掛かる。ぼちぼちアップダウン区間に入って来たか。

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 253.1km、大砂トンネルを通過。

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 直線的なアップダウンが続く。勾配は大したことはないのだが微妙な向かい風基調が少しだけ難易度を上げている。

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 254.7km、牟岐町に入る。

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 258.5km、牟岐町の街中を通過。夜通った時は暗くて良く分からなかったが明るくなって通ってみるとそこそこの街だった。

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 牟岐町を過ぎて完全に内陸部に入った。緩やかなアップダウンが続く。

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 265.3km、長い坂を登ってピークで美波町に入った。

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 269km、徳島まで58km。日和佐トンネルに入る。

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 273.0km鉄道を跨ぐ陸橋を越えて日和佐町に入っていく。PCはもう目前。

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 273.6km地点のPCに到着、チェックタイムは10:31。今回の唯一のタイムコントロールのある場所だが、クローズ時間は16:16なので全然余裕。

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 虎の石像はなかなかの迫力。

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 空腹感がそこそこあるのでパンを2個食べてしっかりと補給。今のところ眠気はないがカフェイン補給を兼ねてコーラを飲む。30分近くの大休止の後出発。

PC1->通過チェック3/ファミリーマート鳴門インター店(59.0km/332.6km)

 ゴールまでは130kmを切ってかなり見通せる距離まで縮めてきたので心理的に軽くなってきた。次の目的地は59km先の通過チェック3、距離はそれ程でもないが徳島市街の混雑と風の状況が懸念材料。

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 走り始めはやはり身体が冷えて寒い。昼近くなって日差しもあるが気温は思ったより上がっていない様だ。徳島までは53km。

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 本格的なアップダウン区間をこなしていく。往路はそうでもなかったが、明るくなって登り坂がはっきり視認できるようになると心理的にきつく感じる。

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 280.3km、3km位登ってトンネルに到達。ここがピークかと思いきやトンネルを抜けてもまだ登っていた。

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 登りは続く。山はないと思っていたがこれは山と言って差し支えないな。

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 284.2km、星越トンネルに到達。今度こそここがピークではないか。

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 トンネルを抜けると阿南市に入った。そのまま下りに入る。多分ここがこのコースの最高標高地点ではないだろうか。そこをやり過ごしてほっと一息。

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 290.5km、国道55号を離れて県道24号に乗り換え、徳島方面に左折。曲がって直ぐに登り始める。

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 アップダウンを終えて平坦になったと思ったら今度は向かい風でペースが落ちた。今は北に向かっているから風向きが変わったということか。そんなに強い風ではないからぼちぼち走れるがゴールまではひたすら北上だから先が思いやられる。

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 295.8km、桑野町の街中を通過。往路は深夜の暗闇を走っていたから気付かなかったが県道24号は結構人里を走っていた様だ。車通りもそこそこあって昼と夜では様相が随分違う。

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 300kmをクリア。ホテルを出発するところから計測開始しているからグロス20km/hは確実にクリアできている。ここまでは順調。残り100kmはこの貯金を上手く使いながら不必要に疲労せず安全にゴールすることを意識して走る。

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 交通量がかなり増えてきた。車のスピードも速いのでちょっと神経を使わされる。

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 303.7km、県道24号をトレースして徳島方面に左折する。

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 304.0km、那賀川を渡る。風が強く車通りが多いので危険回避で側道を走行する。

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 308.8km、国道55号に再合流して徳島方面に左折。

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 交通量が一気に増えてもうすっかり都会の風情になってしなった。つい1時間くらい前までの長閑な雰囲気とは一変し、そのギャップがなかなか凄い。徳島までは13km。

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 315.6km、勝浦川を渡る。信号にガンガン引っ掛かりペースダウン。ある程度予測していたとは言えここまでとの差が激しくてそこそこストレスに感じる。

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 316.4km、徳島市に入った。徳島市街までが凄く遠く感じる。

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 ようやく徳島市街地に入って来た。

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 322.1km、徳島市街中心部を通過。渋滞がなかなか酷い。更に左折専用レーンに左折専用信号がちょくちょく出て来るのが非常に走り辛い。日中の徳島市街は正直自転車では走りたくない場所だ。

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 323.8km、ようやく吉野川まで辿り着いた。この橋を渡り切れば徳島市街地から脱出できるか。

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 橋は1km以上の長さがあり風が強く交通量も多いので安全第一で歩道を進む。

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 橋を渡って市街地を抜けた様だが車通りは多いまま。もう少し進まないと駄目なのか。高松までは70km。

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 329.3km、橋の上で松茂町に入る。橋の終わりに左折専用レーンがあって非常に走り難い。

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 332.1km、鳴門市に入った。通過チェックは目前。

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 332.6km地点の通過チェック3に到着、チェックタイムは13:58。

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 向かい風と市街地走行でちょっと疲れが出てきた。もう一踏ん張りなのでここでレッドブルを投入。15分程休憩の後出発。

通過チェック3->ゴール/セブンイレブンkioskクレメントイン高松店(67.9km/400.5km)

 さあ、後はゴールを目指すのみ。距離は67.9km、基本的にノンストップで行くつもりだが徐々に疲れが出てきているので状況によっては休憩を入れるつもりだ。時間的余裕はたっぷりあるのでとにかく無理せず安全に走り切ることのみを心掛ける。

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 333.3km、新池川の橋は側道で渡る。安全第一。

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 橋を過ぎて長い登りが始まった。勾配は大したことはないが真っすぐな登りは向かい風効果もあって視覚的にかなりきつい。えっちらおっちら登って行く。

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 バイクが全然前に進まず坂がなかなか終わらない。距離だけで言えばこの坂が今回のブルベで一番長いかも知れない。

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 337.0km、4km程登ってようやくピークを通過。そのまま長い下りに入る。

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 339.6km、海が見えてきた。ここから先はしばらくは平坦基調か。ちょっとホッとする。

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 340.5km、海沿いに出たら向かい風がかなりきつい。北風だと思っていたら海沿いは西風だった。これは参った。もしかしたら明るいうちにゴールできるかと秘かに期待していたがペースダウンは必至で難しくなった。

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 343.3km、往路では暗くてよく見えなかった巨大メカ、明るくなって良く見える。傍を通るとかなり大きくてなかなかの迫力。去年の四国200の時も気になったのだが一体これは何なのだろう?

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 向かい風でバイクが進まない。海沿いを離れたら少しは弱くなってくれることを期待しつつひたすら脚を回す。

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 350.3km、こういうちょっとアーティスティックなトンネルの入り口は珍しい。

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 向かい風は想定外だったが車通りが減ったのは有難い。徳島市街がちょっと酷かったのでかなり楽になった気がする。

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 352.3km、香川県に戻って来た。ゴールまで50kmを切った。

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 357.0km、海沿いを離れたが向かい風は相変わらず。まあ確実にゴールが近付いていることは間違いないしあと3時間位頑張ればこの苦行から解放されるだろう、多分。

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 363.5km、東かがわ市街に入って交通量がぐっと増え、信号にガンガン引っ掛かる。往路に通った時と比べてまるで別の場所の様だ。

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 367.0km、往路との分岐点。国道11号を離れて県道10号に合流、左折方向に進む。

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 県道10号に乗って道は狭くなったが車通りがぐっと減って落ち着いた。

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 368.0km、道が片側2車線になったところで登りになった。向かい風が緩くなったと思ったら今度は登り、終盤になってもなかなか楽をさせてくれない。

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 勾配5%位の真っすぐな登りはなかなかにキツイ。距離も長い感じで登り応えは充分。現在気温は7℃、西日が山に隠れた途端に寒くなってきた。

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 2km程登ってピークを通過、さぬき市に入った。

 そこそこはっきりとした疲労感が出てきた。残りの30km弱がなかなかにきつそうだ。

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 県道10号は緩やかなアップダウンが続く。交通量も徐々に増えてきた。

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 380.3km、もう直ぐ日暮れ。やはり明るいうちにゴールするのは無理そうだ。ゴールまであと20km。

 同じ様な風景が繰り返し出て来る様な感じで県道10号が凄く長く感じる。

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 388.9km、県道10号から県道147号に乗り換えて国分寺方面に左折。ようやく無限ループから抜け出た感じだ。

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 390.5km、随分新しくて綺麗で街並み。左側は香川大学のキャンパスだった。ゴールまであと10km。

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 393.0km、琴電を越える陸橋に差し掛かる。左手は仏生山、この辺りは見覚えがある。この先で国道193号に合流すればもう高松市街は目前だ。

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 陸橋の上から西の空を眺めると日が沈んでいた。暗くなるのは時間の問題。時刻は17:15。ゴールは18時前後というところか。

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 394.2km、国道193号に合流、坂出・高松駅方面に右折。後はゴールまで一直線、高松駅までひたすら北上する。ゴールまであと6km。

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 395.8km、国道11号との交差点。ここの左折専用レーンが交通量も多く危険。幸い信号の巡りが良くてすんなりと通過することができホッと一息。

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 398.2km、栗林公園前を通過。信号にちょこちょこ引っ掛かるがもうここまで来れば完走は間違いないだろう。早くも完走の達成感がじわじわと湧いてきた。が、最後の最後まで気を抜いてはいけない。改めて気を引き締める。

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 高松市街中心部に入って来た。もうゴールは目前。

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 無事ゴール。ゴールタイムは17:46、完走時間は19時間46分だった。

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 何とかトラブルなく無難に走り終えることができた。徳島からは混雑と向かい風でかなりやられた感じだけれど400kmで久し振りに20時間を切るという結果には満足。でもまだやることが残っている。まずは店内のイートインスペースでブルベカードを完成させる。

ゴール後

 ブルベカードを持ってスタート地点に戻る。スタート地点傍の駐車場に留めてあるスタッフさんの車に投げ込むためだ。

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 ゴール地点から400m程離れたスタート地点に戻って来た。早速スタッフさんの車を探す。

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 前回の四国200の時は車の場所を聞いていなくてあちこち探し回ってかなり時間をロスしてしまったが今回はすんなり見つかった。

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 早速ブルベカードとレシートを入れた袋を窓の隙間から投げ込む。これで取り敢えず今回のブルベで必要なアクションが終了。後は認定されるのを待つのみだ。事が終わって急に寒さが増してきたのでそそくさとその場を後にしてホテルに向かう。

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 緩々と自転車を走らせて18:10にホテルに無事帰着。

 部屋に戻って先ずはシャワーを浴びて身体を清めつつ温める。風呂から出てようやく人心地ついた。ゴールする前はホテルに戻ったら先ずは休みたいと思っていたが、部屋に戻ってシャワーを浴びたら元気が出てきたのでやはり折角の遠征での打ち上げの機会を逃すわけにはいかないと、PCで手早く店に当たりを付け直ぐにホテルを出発。

 目星を付けたホテルの直ぐ近くの骨付鳥のある居酒屋は幸いにして営業中、客もまばらでテーブル席に着席することができた。蜜の心配もなし。

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 早速独り打ち上げ開始。まずはこれ。この店の生はプレミアム・モルツ。当たりだ。

 生ビールが旨い!夜スタートで極寒の400kmを走り終えて消耗しているのでビールが美味しくないかと思ったが、全然そんなことはなくて一安心。我ながら成長したとつくづく思うのは400kmを無難に走り切ることではなく、400km走った直後にビールを美味しく飲めることなのだ。いつもの様にブルベを走ってスカスカになった筋肉の隙間にビールが染み渡って行く様なじんわりとした酔いの回りが最高に気持ちが良い。

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 ポテトフライにじゃこ天。貧乏人のつまみ。ビールとのマッチングは最高。

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 メインディッシュは骨付鳥のオヤ。肉は固いが噛み応えがあって味が濃いので私的にはやはりヒナよりこっちの方が好みだ。

 あっという間にビール3杯を飲み干して、もう少し呑みたいところだが既にカラータイマーが点滅状態なので1時間程でさくっと1次会は御開きにする。

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 前回の店も良かったが今回の店も良かった。何と言っても生がプレミアム・モルツだったのはポイントが高い。

 1次会を腹八分目で切り上げたのはどうしてもカレーうどんで締めたかったから。前回来た時に香川流の酒の後の締めはカレーうどんというのが余りにも旨かったので、もう一度確かめたかった。前回と同じ店に行く。

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 カレーうどんを待つ間、もう1杯だけとどめの生ビール。まだまだ旨い。

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 来ました、カレーうどん。やはり滅茶旨!和風だしが絶妙に絡んだ熱々のカレーうどんが具沢山でもう最高。ボリュームもあってしっかりと腹に溜まる。私的に生粋の九州人なので基本的にラーメン波なのだが、歳を取って来て最近はうどんを食べる回数が増えてきた。どうやら油をそれ程好まなくなってきている様なのだ。飲んだ後はラーメンよりこのカレーうどんの方が今はしっくり来る気がする。

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 四国遠征の最終目的を見事に果たしてもう大満足。次に四国に来ることがあったらまた絶対ここのカレーうどんで締めたい。

 大仕事をやり遂げた達成感と充足感に裏打ちされた心地良い酔いに包まれてホテルへの道をふらふらと歩く。四国の夜は今回もとても楽しかった。

 21時にホテルに戻って来た。明日のフライトは13:30なのでホテルのチェックアウト時間11時まで滞在しても間に合うのが嬉しい。今から寝ても12時間以上寝ることができる。念のためアラームを10時にセットしてベッドに入る。直ぐに睡魔に襲われて夢の中へ退場、就寝時刻は21時半頃と思われる。