2023BRM325埼玉400

 気が付けばもう4月に入っていた。あっという間に今年の1/4が終わっている。歳をとる毎に時間経過のスピードが加速している様に思う。

 数日前、昔の職場の庶務だった女性が若くして亡くなったので通夜に行ってきた。私よりも年下のその女性の突然の訃報は唯々残念という他はなかった。斎場でその職場当時の上司やら同僚やらに15年近く振りに再会した。出会った人達のほぼ全員がびっくりするほどに老け込んでいた。今会社で出会う人達は毎日顔を合わせているので同じだけ時間が経過しているのに変化に気付かないのだが、10数年振りに会う人達は私の記憶が10数年前で止まっているのでその変化の大きさにただ驚くばかりだ。よく考えてみれば私は後数年で定年の年齢だし、それよりももっと早く定年をクリアした人達が老けているのは当たり前のことなのだが、視覚的なインパクトは極めて大きい。一人当たり一言二言の挨拶程度でたった20分程の邂逅だったけれど懐かしさと同時に過ぎ去った時間の長さを思い知った。

 間違いなく老いは既に始まっているし、人生の最期も刻々と近付いている。私の心身のリソースも間違いなく有限でどんどん減っている。残り少なくなって来たリソースをこの先何に使って何を達成するのかいよいよ絞り込まなければならない状況が来ているのではないかと思うと何となく焦りを感じてしまう。そんな思いは先日の坂本龍一氏の突然の訃報も強く影響している様に思う。

 取り敢えず今考えているのは幾つかのブルベの生涯目標をクリアすることに集中してそれが出来たら一区切りつけて音楽創作の世界に軸足を戻して行こうかということ。ブルベは来年一杯までは頑張って、その先の展開は来年末に改めて考えていこうかと思っている。

 そんなわけでBRM325埼玉400アタック老越路の走行レポートは下記の通り。

 

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[目次]

スタートまで

 3/19、5時前に目が覚めた。外はまだ暗いが天気は良さそうな感じ。天気予報を確認すると日中は15℃を超えるところまで気温は上がりそうだが朝夜は気温一桁まで下がる見込みなので寒い方に合わせて冬用ウェアの上下を選択する。

 5時半に自宅を出発、車でスタート地点の入間豊水橋に向かう。

 6時直前に入間豊水橋下に到着。バイクを降ろして出走準備をする。

 今年のオダ埼清水班のレギュラーの400km、アタック老越路。入間をスタートして高崎を経由して榛名山の縁を回って渋川から桐生を抜け宇都宮から桜川の経由して再び入間に戻って来る400km。

 ルートは去年と全く同じだがPCをコロナ前のコンビニに戻したのが大きな変更点。私的には自分の引いたルートだし何度も走っているので、苦手な400kmを消化するにはベストなコースであることは間違いない。とにかく確実に完走して翌週の本番に何の支障もなく参加者の皆さんに走ってもらえるようにルートを確認するというのが今回のスタッフ試走のミッションとなる。

 スタート直前、ビルの向こうに朝日が昇って来た。寒いが快晴、上々のサイクリングコンディションになりそうだ。

スタート/入間豊水橋->PC1/セブンイレブン高崎城山団地入口店(69.0km)

 6時過ぎに緩々とスタート。400kmの長旅の始まり。

 豊水橋を渡る。ここに戻って来るのは明日の未明かな。

 橋の上から朝日を眺める。こういう風景を見るとグッとやる気が出て来る。

 0.9km、根岸交差点を直進。去年の試走時にはぼさっとしてここを右折してしまい盛大にミスコースをしたので今日は絶対に間違わない。ここから先上鹿山交差点まで6つのアップダウンをこなしていく。

 1.6km、根岸坂上交差点を日高市街方面に左折。

 2.5km、飯能市に入った。

 5.1km、日高市に入る。アップダウンをこなしつつ脚の回り具合を確認するがいつも通りで体調は可もなく不可もなくといったところ。

 6.9km、上鹿山交差点を右折して小川方面に進む。

 9.4km、南平沢交差点を通過。左折方向に新しい道ができていて交差点の形状が大きく変わっていた。

 11.0km、登りながら山根交差点を小川・毛呂山町方面に右折して県道30号に乗る。

 曲がって直ぐに毛呂山町に入る。そのまま毛呂山の街中に向かって下っていく。

 13.5km、毛呂山の街中に入って来た。毛呂山町役場前を通過。

 17.6km、先日のBRM312東京200で右折した越生高校(北)交差点を今日は直進。

 県道30号をぼちぼち進む。奥武蔵の山々が奇麗に見渡せる。

 22.4km、田中交差点を通過。ここを左折すれば白石峠方面だが、そう言えばつい最近長らく通行止めだった秩父方面からの定峰峠が登れるようになったらしい。

 24.1km、小さな丘を超えて五明交差点を寄居・小川方面に左折。

 26.1km、1km程の登りのピークで小川町に入る。

 珍しく並走する八高線の車両とすれ違った。

 28.2km、下りを終えて青山陸橋(西)交差点を熊谷方面に右折。

 29.8km、日赤病院前交差点を通過。先日のBRM304群馬200ではここを左から合流してきた。

 31.5km、総合グラウンド入口交差点を寄居・花園橋方面に左折。

 33.5km、能増交差点を左折。この先はしばらく平坦基調。

 34.6km、寄居町に入った。

 35.1km、今市地蔵前交差点を花園橋方面に左折。

 37.6km、北柏田交差点を国道140号・花園橋方面に右折。

 花園橋に向かって下っていく。遠くの山並みが奇麗に見渡せる。

 39.8km、花園橋後の渋滞は程々で荒川交差点を寄居方面に左折して国道140号に乗る。

 41.3km、小前田駅方面に右折。

 41.6km、小前田駅前を通過。先週の東京200ではここで折り返しだが、今日は駅前を左折して踏切を渡り北上を続ける。

 43.8km、美里町に入った。県道175号を順調に進む。

 47.0km、天神橋交差点を藤岡・児玉駅方面に右折して国道254号に合流。

 国道254号を北上する。車はそれ程多くないのでストレスはない。ここまで走って来て巡航ペースを掴んだ感じで心拍LSDレンジで淡々と進んでいく。

 50.8km、赤城乳業の工場前を通過。ガリガリ君が好きなわけではないがつい見てしまう。

 52.5km、坂を登りながらクリクラミュージアムの傍を通過。アタック老越路のコースをリバースでやるとここを通過するのは夜になるから電飾が見られるというアイディアが浮かんだがコースの様相が一変するので実現する見込みはなさそうかな?

 58.8km、神流川を渡って群馬県に入る。

 59.7km、小林交差点を通過。ここは左折信号があるので直進は注意が必要。

 60.8km、一丁目交差点を新町方面に右折。

 61.1km、四丁目交差点を富岡・高崎方面に左折。藤岡市街に入って来た。

 61.5km、古桜町交差点を高崎方面に右折。

 65.0km、鮎川を渡って直後の上落合交差点を高崎方面に右折。

 66.0km、鏑川を渡って高崎市に入った。PCはもう直ぐ。

 PCが見えた。ホッと一息。

 69.0km地点のPC1に到着、チェックタイムは3/19の9:32。

 ここまでほぼ巡航20km/hのペースで400kmブルベの序盤としてはまずまず順調。空腹感はないので水分補給のみで15分程の休憩の後出発。

PC1->PC2/セブンイレブン吾妻東村店(57.2km/126.2km)

 PCを出て再び北西に向かって走り始める。次の目的地は57.2km先のPC2だが、その前にこのコースの最高標高地点の萩生峠(680m)を越えなければならない。

 72.5km、石原三叉路を左折方向に進み、高崎の街中に入っていく。

 街中と言っても高崎の中心部から外れているのでそれ程混んでいるわけではないので市街地走行のストレスは殆どない。

 77.0km、少林山達磨寺を通過。

 

 79.9km、碓東小入口交差点を右折して陸橋を渡る。

 80.6km、板鼻宿交差点を前橋方面に右折。

 80.9km、板鼻二丁目交差点を左折。

 81.1km、板鼻陸橋下交差点を下室田方面に左折して県道137号に乗る。曲がって直ぐに登りが始まる。

 県道137号を緩やかに登って行く。果樹園の合間の道端の梅の花が満開。

 84.0km、下里見交差点を左折して国道406号に合流。ここから緩い登りが始まる。

 国道406号、別名くだもの街道の緩く真っ直ぐな坂をぼちぼち登って行く。今日は天気も良いので行楽の車通りが結構多い。

 87.9km、間野方面に左折して国道406号を離脱。車通りが少なくなってほっと一息。

 89.6km、中之条・倉渕方面に向かって登って行く。県道130号から48号に遷移する。

 89.8km、ここから1kmが勾配10%位の激坂区間。アタック追越路の全工程中で恐らくここが一番の激坂だと思う。

 梅の林がここでも満開。

 90.7km、ピークを通過して一旦下る。

 まさに春爛漫。

 93.7km、三ノ倉落合交差点を中之条方面に左折して再び国道406号に合流。ここから先は若干勾配が緩む。

 一部区間で舗装が奇麗になって走り易くなっているのは有難い。

 山肌にも木の花が咲いているのが見て取れる。こういう風景を眺めながら走るサイクリングは精神衛生上とても宜しい。

 102.0km、権田交差点を道なり右方向に進んで萩生峠への登り開始、3.6kmで平均勾配5%のヒルクライム。

 この坂は勾配はほぼ一定で休むところが余りないので踏み過ぎずにテンポキープで淡々と登っていく。

 気温も低めでヒルクライムにはベストコンディション。気分上々で楽しく登れる。

 105.1km、東吾妻町に入った。ピークまで1kmを切った。

 105.9km、萩生峠のピークを通過。これで今日のメインの山越えは終了、そのまま長い下りに入る。

 長い下りを一気に下っていく。登りで掻いた汗が冷やされて気持ち良い。

 110.6km、大戸交差点を長野原・中之条方面に右折して国道406号を離れ県道58号に乗る。下りはまだ続く。

 岩櫃山が青空にくっきりと映える。やはりここは異星人の秘密基地に違いない。

 こんな所に高架道路を作っている。どことどこを結ぶのだろう。

 119.0km、大戸口交差点を右折して中之条・東吾妻市街方面に進む。

 120.2km、去年の通過チェックだった郵便局を通過。

 120.4km、槻木交差点を右方向に進む。左折信号がある上に左折車が結構来るので注意が必要。ここを過ぎればPCはもうすぐ。

 PCが見えた。ホッと一息。

 126.2km地点のPC2に到着、チェックタイムは3/19の12:39。

 メインイベントの山越え区間は特段の問題もなく修正の必要は無し。ちょっと小腹が空いたのでパンを食べつつ15分程の休憩の後出発。

PC2->QP/梅田湖(64.1km/190.3km)

 PCを出て再び県道35号に乗り東に向かって進む。次の目的地は64.1km先のクイズポイント梅田湖だがその直前に休憩ポイントを設定してあるのでそこに立ち寄る。

 現在気温は15℃だが体感はもうちょっと低めな感じ。下り基調で汗冷えしてちょっと寒く感じる。その内身体が温まったら暑くなってくるだろう。

 129.8km、上信越道の入口を通過。交差点の工事が終わって完成した様だ。

 132.0km、渋川市に入る。

 139.8km、左折して県道35号を離脱。渋川市街まで更に下っていく。

 141.4km、下郷交差点を通過。渋川市街の縁を通り過ぎていく。

 141.5km、大正橋で利根川を渡る。

 141.9km、大正橋を渡って直ぐに対象橋交差点を大胡方面に右折して県道34号に乗る。

 曲がって直ぐに早速登り開始。ここから桐生市に入るまでの25km程の区間はアップダウンが結構あってちょっときつい。

 147.5km、前橋市に入った。アップダウンをこなしながらぼちぼち進んでいく。

 正面に見渡せる地平の雲海を観ていると遥か彼方に意識が持っていかれそうになる。

 道端には菜の花が満開。ここも春真っ盛り。

 152.7km、赤城の大鳥居を通過。

 155.8km、小坂子町交差点を鼻毛石方面に左折して県道34号から県道101号に乗り換える。曲がって直ぐに登りが始まる。

 長い登りをぼちぼち登る。アップダウンはまだまだ続く。

 一際映える白い花と紫一面の草花が春全開。

 道すがらの満開の春がアップダウンのきつさを忘れさせてくれる。

 県道101号から県道333号にいつの間にか遷移しつつ更にアップダウンを進む。

 165.5km、大間々方面に左折、曲がって直ぐに登りが始まる。

 166.0km、坂を登り切って大間々方面に右折する。

 166.7km、桐生市に入った。

 左に見えるのは赤城山か?

170.2km、このピークを越えるとアップダウンは終了。大間々まで下っていく。

 173.3km、大間々町6丁目中交差点を直進して大間々の街中を抜けていく。

 渡良瀬川沿いの裏道を進む。この道は車が少なくて走り易い。

 176.0km、裏道から国道122号に合流して左折。桐生市街方面に進む。

 177.4km、桐生合同庁舎前交差点を桐生市街方面に左折。

 曲がって直ぐに渡良瀬川を渡り桐生市街に入っていく。

 179.4km、桐生駅前を通過。

 179.9km、桐生市街を通過しつつ梅田方面に左折して県道66号に合流。

 県道66号を北上しつつ桐生市街を抜けていく。ここを通る度にこの通りの街並みが奇麗になっていっているように思える。

 181.2km、桐生天満宮前を通過。ここを過ぎると休憩ポイントはもう直ぐ。

 休憩ポイントが見えた。ホッと一息。

 183.2km地点の休憩ポイント3に到着、チェックタイムは3/19の15:40。

 こんなに日が高いうちにここまで辿り着いたのは初めてではないだろうか。疲労感も薄くすこぶる順調に来ている。15分程の休憩の後出発。

 再び県道66号に乗って北上開始。クイズポイントまでは7kmだが登らなければならない。

 進むうちに徐々に登り基調になって来た。いつもはそれ程車は走っていないのに今日はちょっと多め。

 山が日に照らされてる。今日は日のあるうちに老越路峠を越えられそうだ。

 188.5km、この辺りから勾配がきつくなっていく。トンネルまでの1.5km位の登りが老越路峠越えで一番きつい部分となる。

 190.0km、えっちらおっちら登ってトンネル入り口に到達。トンネルを越えると勾配が緩む。

 トンネルを抜けるとクイズポイントが見えた。

 190.3km地点のクイズポイントに到着、チェックタイムは3/19の16:20。

 クイズの問題を決めて一息ついて直ぐに出発する。

QP->PC3/ミニストップ宇都宮川田町店(62.9km/253.2km)

 次の目的地は63km先のPC3。まずはこの先の老越路峠をクリアする。クイズポイントを出て直ぐ右折して梅田湖に向かう。

 190.5km、梅田大橋を渡る。

 梅田湖にはまだ日差しが差し込んでいる。穏やかな夕暮れ時の風景に和む。

 県道66号を緩やかに登っていく。

 194.2km、栃木県に入った。峠のピークまではあと1.7km。

 195.4km、道が細くなったところから勾配がちょっときつくなる。

 老越路峠までの最終アプローチをぼちぼち登っていく。

 右側に以前クイズポイントに使っていた案内板が見えた。峠のピークはもう少し先。

 195.9km地点の老越路峠を通過。そのまま下りに入っていく。

 急勾配を慎重に下っていく。

 相変わらず路面が荒れているうえに曲がりくねって暗い。ここの舗装をやり直してくれるとありがたいのだが今のところその気配はない。暗くなってからここを通過する時は充分に注意が必要だ。

 1.4km程の細く荒れた下りを終えてようやく綺麗な2車線道路に出てほっと一息。更に下っていく。

 198.6km、老越路峠区間をクリアして佐野市街・田沼方面に右折。

 緩やかな下り基調の県道66号を快調に下って順調に距離を消化していく。

 今日の走行距離が200kmに達して中間地点をクリア。現在時刻は17:00。

 208.3kmのコンビニを通過。桐生から田沼の間にはコンビニがないのでここは休憩ポイントに使えそうだ。

 209.5km、田沼方面に左折して県道66号をトレースしていく。

 日が西に低くなって影が長くなって来た。でもまだ十分に明るい。

 下り基調が終わって平坦を進んでいく。

 213.5km、田沼の街中に入って来た。突き当りを右折。

 213.7km、田沼上町交差点を葛生方面に左折して国道293号に合流。

 国道293号を宇都宮に向かって進む。車はそこそこ多いが流れているのでそれ程ストレスは感じない。

 明るいうちに国道293号区間をクリアできそうなのはありがたい。

 220.8km、突き当りを宇都宮・鹿沼・栃木方面に左折して国道293号をトレースしていく。徐々に登り基調になっていく。

 後半の2つの峠越えの1つ目が始まった。真っすぐな坂をぼちぼち上っていく。

 223.0km、登坂車線が出てきて勾配がきつくなってきた。

 223.8km、登りのピークの会沢トンネルに到達。トンネル内の路肩は結構荒れているのでパンクしない様に気を付けて走る。

 トンネルを抜けて栃木市に入った。そのまま長い下りに入る。明るいうちにこの坂を下れるのはノーブレーキで行けるので非常に有り難い。

 228.2km、交差点を過ぎると2つめの峠越え開始。さっきのトンネル程は長くない。

 230.1km、ごみ処理場の前でピークを通過してそのまま下りに入る。これでもうゴールまで峠越えの様な登りはない。ぎりぎり明るいうちにクリアできて良かった。

 235.6km、宇都宮・鹿沼方面に道なり左折。

 夕暮れのかすかな赤みから群青色へのグラデーションが美しい。薄暮がほぼ消えてナイトラン開始。時刻は18:26。

 237.2km、思川を渡って鹿沼市に入った。

 237.4km、橋を渡って直ぐを右折して国道293号から離れる。車通りがなくなって落ち着いて走れるようになった。

 238.1km、突き当りを右折方向に進む。

 239.1km、黒川を渡って壬生町に入った。

 静かな県道3号を淡々と進む。この道は車が少なくて走り易い。

 245.8km、淀橋南交差点を日光・宇都宮方面に左折して国道121号に合流。

 国道121号を北に向かって進む。宇都宮市街が近付くにつれて車が増えてきた。

 247.9km、西川田本町交差点を直進。左折信号があるので注意が必要。ぼちぼち宇都宮市街に入って来た。

 250.2km、マクドナルドを目印に八千代1丁目交差点を国道4号方面に右折。

 252.0km、去年のQP3を通過。

 252.0km、国道4号横断はアンダーパスを通らず側道を進む。

 252.4km、国道4号の交差点を渡って左端の車線を通って再び本線に合流する。ここを過ぎればPCはもう目前。

 PCが見えた。ホッと一息。

 253.2km地点のPC3に到着、チェックタイムは3/19の19:24。

 夜になったがまだ時刻は19時半、去年はここに辿り着いたのが21:40だから2時間以上も早い。早く着いたということはそれだけ早くゴールできるということなのでちょっと嬉しい。空腹感があるので焼きそばパンを食べて補給。腰を落ち着けて20分程の休憩の後出発。

PC3->PC4/セブンイレブン桜川椎尾店(49.2km/302.4km)

 PCを出て再び東に向かって進む。次の目的地は49.2km先のPC4。走り始めは汗冷えしてかなり寒く感じる。気温が結構低くなって来た。冬用ウェアを着て来て正解だった様だ。

 255.0km、真岡方面に右折して県道46号に合流する。宇都宮市街はこれで終わりなので市街地走行のストレスを殆ど感じることなく通過できた。

 ここから先は車通りがどんどん少なくなっていく。この先ゴールまでは走行時間帯を考えると交通量が増えることはないので、宇都宮市街をクリアしてしまえば山越えもなくかなり気楽に走ることができる。

 259.9km、真岡・上三川方面に右折。

 260.2km、下桑島町交差点を左折して国道121号に合流する。

 261.0km、桑島大橋で鬼怒川を渡る。

 262.3km、上籠谷町交差点を右折して益子方面に進み国道121号をトレースしていく。

 車が殆どいなくなった静かな道を落ち着いて進む。

 270.9km、真岡市街に入ってきた。荒町交差点を真岡市街方面に右折。真岡市街は20:36で既にかなり静か。

 271.5km、荒町交差点を茂木・益子方面に左折して真岡市街から出ていく。 

 275km付近で突然工事未舗装区間が出てきた。路面はそこそこ固められているのでパンクのリスクは低いと思われるがちょっとびっくりした。

 276.8km、益子町に入った。

 278.2km、長堤交差点を桜川方面に右折。再び進路は南になる。

 281.3km、茨城県に入った。

 287.1km、岩瀬の街中を通過。元岩瀬交差点を直進して国道50号を横切る。

 元岩瀬交差点は夜間は押しボタン信号。

 287.7km、踏切を越えて寝静まった住宅街の中の細い道を抜けていく。

 289.3km、県道41号に合流して左折方向に進む。ここからPC4までは一本道。

 県道41号に入って微妙なアップダウンが出てきた。前半の山に比べれはほぼ平坦。信号も殆どない静かな道を順調に距離を消化していく。

 295.7km、真壁の街中に入って来た。

 296.2km、去年のPC1だった郵便局を通過。今回のPC4は過去に使った真壁町内のセブンイレブンが閉店していたのでその先の店に変更してある。

 PC4が見えたかと思ったら右側だった。PC4は左側のはず。

 PC4に辿り着いてみたら閉店していた。google mapで調べた時はまだ存在していたのに。これがあるから試走は必要。仕方がないので手前で見かけた右側のセブンイレブンにPCを変更することにする。

 302.4km地点のPC4に到着、チェックタイムは3/19の22:04。

 ここは開店したばかりでまだピカピカの状態だった。まだgoogle map等への情報の展開がされる前だったのだろう。ここならば距離もほぼ変わらないの店の位置を左から右に変えて店名を変えるだけの最低限のキューシート変更で済ませられる。

 夜になって寒くなって来たが日中にそこそこ汗を掻いたので塩分補給のために塩せんべいをフロントバッグに入れて走りながら食べることにする。15分程の休憩の後出発。

PC4->PC5/セブンイレブン大利根北大桑店(47.9km/350.3km)

 PCを出て再び県道41号を南に向かって走り始める。走り始めは身体が冷えてやはり寒い。次の目的地は48km先のPC5。ここから先は完全に把握できている道なので相当気楽に走ることができる。ゴールまであと100km、夜明け前にはゴールできそうだ。

 303.0km、ちょこっとした2つのアップダウンを越えていく。これが終わればこの先ゴールまではほぼド平坦、最後の最後で柏原交差点まで緩く登るだけだ。

 305.4km、下妻方面に左折。左側には筑波山がそびえているはずだが暗くてよく見えない。

 306.2km、桜川を渡って筑西市に入った。

 信号も車もいない静かな県道132号を淡々と進む。400kmブルベの後半が難所なくひたすら落ち着いて走れるのは本当に有り難い。400kmブルベが苦手な私自身、我ながら本当に良いルートが引けたと毎回最後の100kmを走りながら思っている。

 310.5km、突き当りを下妻方面に左折して県道131号に乗り換え。ここは夜間は押しボタン信号。

 311.4km、小貝川を渡って下妻市に入る。

 315.9km、常総方面に左折。ここも夜間は押しボタン信号。

 316.3km、下妻市役所前を通過。静かな下妻市街を抜けていく。

 316.5km、県道357号をちょっとだけ走って直ぐに右折。

 寝静まった下妻市街の商店街を通り抜けていく。街灯だけが明るく灯っているちょっと不思議な感じのする空間。

 318.3km、長塚三差路交差点を右折して国道125号に合流。

 国道125号は日中は車が多くて走り辛いのだがこの時間だとそれが嘘の様に静かで走り易い。ここもこのブルベの美味しい部分。

 319.4km、鬼怒川を渡る。

 322.8km、若三差路を左折して国道125号から離脱して県道137号に乗る。

 329.4km、KDDI八俣送信所の鉄塔群の赤いランプの列が見える。なかなか幻想的な風景。この風景を見るのもこのブルベの楽しみの一つ。

 335.1km、国道4号の高架をくぐる。

 337.7km、駒羽根交番前を栗橋方面に右折して県道56号に乗る。

 340.3km、東北新幹線の軌道下を通過。

 341.8km、中田町交差点を左折して側道を登り歩道に一旦上がる。

 歩道から反対車線に渡って反対車線の歩道で利根川橋に向かう。

 342.6km、利根川を渡る。橋の上で埼玉県に入った。

 342.8km、橋を渡り終えて歩道のまま右折して進む。

 343.2km、新しくできた八坂神社前交差点から車道に復帰して右折方向に進む。

 343.5km、加須市に入った。

 県道60号を進む。深夜で車通りは殆どなく落ち着いて走ることができる。

 347.9km、北平野交差点を加須方面に左折して県道346号に乗る。ここを曲がるとPC5はもう直ぐ。

 PCが見えた。ホッと一息。

 350.3km地点のPC5に到着、チェックタイムは3/20の0:34。

 見慣れたコンビニに辿り着くとホッとする。日付は変わったけれどまだ0時だから400kmブルベにしてはかなり前倒しな進行に思える。疲労感も薄く眠気もなくすこぶる順調。空腹感も殆どないのでエナジージェルだけ摂って15分程の休憩の後出発。

PC5->ゴール/入間豊水橋(50.5km/400.8km)

 PCを出て県道370号を再び南に向かって走り出す。あとはゴールを目指すのみ。ゴールまでは50.5km、この調子だと3時半前後には帰着できるのではないだろうか。

 352.2km、東武伊勢崎線の踏切を通過。

 352.9km、青毛堀川を渡って直ぐの右折ポイントを見逃さずに曲がる。

 354.3km、大室交差点を国道122号方面に右折して県道151号に乗る。

 357.4km、日出安交差点を鴻巣方面に左折して県道38号に乗る。

 358.0km、騎西城傍を通過。城は暗くて良く見えない。

 358.6km、騎西三丁目交差点を右折。

 359.3km、騎西一丁目交差点を鴻巣方面に左折して騎西の街中を抜けていく。

 362.7km、鴻巣市に入った。真っすぐな県道38号を鴻巣市街に向かってひた走る。

 365.5km、上越新幹線の高架をくぐるといつもの様に我が太陽系に戻って来た感じがする。地元の領域に入って気持ちがどんどん軽くなって余裕が出て来る。

 367.7km、鴻巣市街に入って本町交差点を北本方面に左折する。

 レトロな信号の人形通りを通過しつつ鴻巣市街を抜けていく。

 368.9km、深井二丁目交差点を右折して鴻巣市街を離脱。

 371.5km、高尾2丁目交差点を左折。

 374.1km、川田谷(市場)西交差点を右折。

 376.6km、川田谷交差点を右折して川越方面に進む。

 377.3km、太郎右衛門橋で荒川を渡る。日中は車が多くてちょっと怖いがこの時間だと安心して渡ることができる。荒川を渡るとかなりゴールが近付いてきた気がする。

 382.0km、釘無橋を渡って川越に入る。日中は車が多くて安全第一で歩道を走るがこの時間だと車は殆ど来ないので車道を走ることができる。

 382.6km、橋から降りて直ぐのコンビニの角を右折。

 383.8km、福田交差点を直進して県道160号に乗る。ゴールまで20kmを切った。

 微妙なアップダウンのある県道160号を順調に進む。路肩のLED点滅がなかなか綺麗。

 386.2km、上寺山交差点を鶴ヶ島方面に右折。去年はここを走る頃には夜が明けて明るくなっていたが今回はまだ真っ暗。

 386.9km、入間川を渡る。いつもの様に安全第一で側道を進む。

 387.3km、かつ善というラーメン屋の角を左折。

 388.6km、上戸交差点を狭山方面に進む。

 389.4km、霞ヶ関駅傍を通過。日中はこの辺りは混んでいるがこの時間だとすんなり。

 391.7km、この辺りから柏原交差点までの約4kmの緩い登りが始まる。ゴールまで10kmを切った。

 393.6km、狭山市に入った。まだ脚はしっかり残っているのでしっかり踏んでこの最後の坂を上っていく。

 395.7km、柏原交差点に到達、飯能方面に左折する。曲がって直ぐに下る。

 県道260号を緩々と進む。もう完走は間違いない。ゴールした後に直ぐに食べるためこの先の狭山の街中のコンビニに立ち寄る。

 400.0km、根岸交差点を入間方面に左折すれば直ぐに入間豊水橋。

 豊水橋を渡りながら見慣れた入間の風景を眺める。今日も無事に走り終えることができて安堵感と達成感が湧いてきた。

 無事ゴール。ゴールタイムは3/20の3:10、完走時間は21時間10分だった。

 取り敢えずこれでスタッフ試走の任務完了、車にバイクを積み込んで着替え無しで直ぐに帰途に就く。車の中でゴール間際に買ったおにぎりを食べながら4時前に帰宅、これにて試走は無事に終了した。

ブルベ当日

 3/25(土)、4時起床。外はまだ真っ暗だが小雨がぱらついている。残念ながら天気予報は改善せず今日は終日雨予報。メールを見ると今朝までに大量のDNS連絡が届いていて印刷したブルベカードも余裕で余りが出る状況、主催者としては正直がっかり。昨日のうちにスタッフ機材は車に積み込んであるので4時半に家を出て即出発、入間豊水橋に向かう。

 5時前にスタート地点の入間豊水橋の下に到着。急いで準備をして6時スタートの受付開始。

 普段なら6時スタートはやる気満々の参加者達が集まって来てギラギラとした空気が漂うのだが今日は閑散として寂しい限り。

 5:40になったのでブリーフィング開始。猛者の集まり。

 5:50に装備チェックをしつつスタート開始。

 皆さんお気を付けていってらっしゃい!

 6時スタートの出走人数は9人だった。

 6時スタートを送り出して直ぐに7時スタートの受付開始。

 辺りはすっかり明るくなって悲壮感はかなり薄まったが相変わらず小雨が降り続いて悪天候であることには変わりはない。気温が低くないのがせめてもの救いか。

 7時スタートのブリーフィング。レーパンで膝下剥き出しの強者がいる。

 6:50に装備チェックとスタート開始。

 皆さん無事にここまで帰って来てくださいね!

 リカンベントの人がいた。お気を付けて!

 7時スタートの出走人数は13人だった。

 7時半にスタートをクローズしてスタッフは一旦解散。再集合は21時。

 21時に再び豊水橋下に来てゴールを開設。参加者が戻って来るのをぼちぼち待つ。

 ここまでDNF連絡は1件だが事故等ではない。

 最初のゴールは日付変わって2:20。取り敢えず一人戻って来てくれるとホッとする。

 散発的に帰って来る参加者を出迎える。お疲れさまでした!

 女性の参加者もこの悪天候をものともせずに完走、素晴らしい!

 わいわいがやがやという感じではないけれど、完走後の歓談タイム。皆さん多少の疲れは見えるけれど無事完走を果たした満足感・達成感が見受けられる。ブルベは条件が悪い方が完走の喜びは大きくしっかりと記憶に残るのですよ。

 時刻は6時前、ようやく明るくなって来た。夜が明けるとホッとする。

 リカンベントの人も無事に帰還。お疲れ様でした!

 受付のクロサワさん専用のシェルターがなかなかいい感じ。多少風があるのでこれはかなり有効。

 完走者が笑顔で苦労談を語る姿が主催者冥利に尽きる。この悪天候を勇気をもって立ち向かって見事完走を果たした貴方方は勇者です。この経験値は後のブルベ人生に大いに役立つことでしょう。

 モロさんも無事ゴール!良かった良かった。

 最後の走者はぎりぎりゴールクローズに間に合わずDNFとなってしまったが、全員の安否が無事に確認されて10時過ぎに撤収。帰途に就く。

 11時過ぎに自宅着、スタッフ機材を車から一気に降ろしてそのまま布団に滑り込む。これにてブルベ主催ミッションは全て完了した。

 

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 今回のアタック老越路、まず冒頭謝罪しなければならない。スタッフ試走で終始好天に恵まれて春満喫で完走できたのは私だけだったのは本当に申し訳ない。本来ならスタッフ試走は本番当日の露払いで悪天候を全て引き受けなければならないはずなのにその逆になってしまった。なにやらひとりだけズルしたみたいで罪悪感に苛まれてしまった。

 それはそれとして、今回走ってみてこのコースのセールスポイントを改めて実感することができた。このコースは後半200kmの難易度がかなり低く、特に宇都宮を出てからゴールまでの150kmが夜間走行ということで交通量の少ないフラットな幹線道路を安定して走ることができるので心身共に余裕を持って臨める400kmだということだ。過去に同じ様なことを何度となく書いてきたが、とにかく400kmは20時間以上不眠で走らなければならないので如何に楽なコースを選ぶか・作るかが私的に永遠のテーマであり、このアタック老越路はその答えの一つだと考えている。またいずれ開催することになると思うが、その時こそ好天に恵まれてたくさんの人に緩々とした400kmブルベを楽しんでもらいたいと思う。

 そしてこのブルベの完走をもって今年のSRを確保することができた。今年のPBPの出場権を確保できたことでホッと一息。14年連続のSR達成もできたことでこの後のブルベのプレッシャーが少し軽くなるだろう。

 

 さて、次のブルベはAJ長崎さんのBRM401長崎200ヤマネコ。対馬ブルベと私のブルベ生涯目標の一つである全主催団体エントリーの最後の一つのAJ長崎さんのブルベ参加の目論見はここ数年のコロナ過でなかなか実現できなかったが今年遂にその機会を得ることとなった。次回詳報の予定。