[目次]
- スタートまで
- スタート/厳原フェリーターミナル->通過チェック1/豆酘崎灯台(24.1km)
- 通過チェック1->PC/コンビニコンネ(41.8km/65.9km)
- PC->通過チェック2/韓国展望所(71.4km/137.3km)
- 通過チェック2->ゴール/民宿くろいわ(70.6km/207.9km)
- ゴール後
スタートまで
4/1(土)、5時前に目が覚めた。睡眠は充分で昨日の移動疲れもそこそこ取れた様で一安心。ベッドから起き上がって身支度を開始する。気温は10℃あるかないかという感じでちょっと寒く感じるので半袖ジャージにレーパンでアームウォーマーとレッグウォーマーを装着する。グローブは指切りを着用。というか持ってきたウェアを全て着たということで、これ以上寒くなったら対処のし様がない。まあ今が一番寒い時間でこの後天気も良さそうなので問題ないと思われる。昨日買ったパンを一つだけ食べて部屋を出た。
5:15に宿を出た。物置からバイクを出して出発準備をしていたら傍を通りかかった60代半ばと見えるおじさんに話しかけられた。「これからどこ行くの?」とか通り一遍の会話をして「それじゃ気を付けて」と会話が終わるかと思いきや、また別な質問をされたりと会話がなかなか終わらない。話し好きの人の良さそうなおじさんとの会話は「それじゃ気を付けて」を5,6回聞いてようやく終了。緩々とスタート地点に向かって走り始める。
川沿いに出て厳原港に向かって進む。外はまだ真っ暗。最初は寒いかと思ったがちょっと走ると慣れてきてあまり寒く感じなくなってきた。
昨日確認した場所に行くと誰もいない。あれ?と思って辺りをうろうろしたが見つからずちょっと焦ってもう少し奥まで進んだところにフェリー乗り場の入口があってその中に入っていくと数台のバイクのテールランプの赤い光が見えたので一安心。
5:25にスタート地点に到着。参加者がそこそこ集まっている。
博多港をフェリーで夜中に出発してさっきここに到着した人が結構いる様だ。
スタッフさんに受付をしてもらいブルベカードを受け取る。このブルベカードが欲しくてはるばる対馬までやって来た。確実に認定完走して手に入れなければならない。
5時半過ぎにブリーフィング開始。参加者はぱっと見15,6人といったところか。
今日のコースは厳原を出発して一旦島の南の端まで行ってから島の南側の中央部を北上し対馬空港の傍を通って更に北上、島の西側を北の端まで行って東側から南下して美津島町にゴールする200km。
高い山はないが鋸の歯の様なアップダウンがたくさんあって獲得標高差は3500m弱。スタッフさん曰く「山はないが平地もない」という全行程で脚を削られそうなしんどいコースだと思われる。私的には対馬は初めてで素性は全く分からないが、取り敢えず凹凸の具合が激しいスタートからPC1までが頑張りどころに見える。久し振りに100%ルートを知らないブルベを走るので、ワクワク半分不安半分といったところだ。取り敢えず今日は終日晴れ予報なのは助かった。
スタート前になって山の向こうが明るくなってきた。装備チェックはなくそのまま五月雨式に参加者がスタートし始めた。
スタート/厳原フェリーターミナル->通過チェック1/豆酘崎灯台(24.1km)
定刻6時直前に緩々と走り始める。100%未知の道への遭遇の旅がいよいよ始まる。
スタート直後、右側のガソリンスタンドで参加者が皆止まっているのでもしかしたらここで装備チェックが行われているのかと思い行ってみたら今日のゴール地点の民宿に泊まる人達の荷物預かりの場所だった。ゴール後再びここ厳原に戻って来る私は関係ないことが分かり走り出す。
0.6km、豆酘(つつ)方面に直進して県道24号に乗る。緩やかに登り始める。
朝焼けの厳原港の佇まい。フェリーが停泊しているのが見える。
風もなく穏やかな海。朝の空気が清々しい。こういう天気で対馬ブルベを走ることができて本当に良かった。もし雨だったら印象が全く変わってしまう。
2.6km、交差点を道なり左に進む。曲がって直ぐに登りが始まる。序盤のいきなりの峠越えはこれかな。
登りながら右に見える近くの山々の連なりがなかなか険しい。後であの山を越えていかなければならないのか?
いきなり5%超の真っすぐな勾配に息が上がる。後ろから参加者にガンガン抜かれるが、勘違いしてあのペースに付いていくと直ぐに脚が無くなるのでいつも通りマイペース。
勾配が一定しているので休むところがない。ペースを抑えつつ淡々と登っていく。
5.1km、トンネルが出てきた。トンネルの中もまだ登っていく。
トンネルを出てもまだ登っている。前方にトンネルが見えるがあそこまで行かなければならないのか。高い山はないはずなのにこんなに長い坂があるとはこの先が思いやられる。
登りながら左の海を見下ろすとなかなかの絶景。登りの辛さがどうでもよくなる。随分と高いところまで登って来た。
東の空に朝日が見える。清々しい空気と相俟って幻想的な風景。この早朝の一瞬の風情を楽しめただけでもこのブルベに参加した甲斐があった。
6.6km、そうこうするうちにさっき見えていたトンネルに辿り着いた。今度こそピークかな。
7.1km、トンネルを出てもう少し上って下りに転じた。どうやらここがピークらしい。
長い下り坂を一気に下っていく。登りで掻いた汗が冷やされて気持ち良い。
16.0km、長い下りを終えて集落に下りて来た。川沿いの木々には花が咲き乱れている。
16.2km、豆酘方面に左折して橋を渡る。通過チェックで折り返して後程ここに戻って来て久根浜方面に進むことになる。
橋のたもとに満開の桜の木がゲートを作っている。
橋を渡って直ぐに登り開始。再び山道に入っていく。
18.3km、2km程登ってピークを通過、そのまま下りに入っていく。
21.0km、下って来て集落の中に入って来た。十字路を右折方向に進む。
曲がった途端に激坂。10%位の急勾配をえっちらおっちら登っていく。たかだか20km走ったところでこのアップダウンは下馬評通りなかなか大変なコースだ。
右側の山の向こうから朝日の光が差し込んできた。
若干勾配は緩くなったがまだ登りは続く。
22.8km、道なり左に進んでピークを通過、下りに入る。
右側に海が見える。島の端は近そうだ。
23.5km、下ったと思ったらまた登る。
登りの先に灯台が見えた。あれが通過チェックか。
灯台直前の激坂を登ったと思ったら灯台までの最終アプローチは階段。スタート前のブリーフィングで「自転車を担いで登った人もいる」と言っていたのであれは私に対する挑戦だと受け取って自転車を担いで登る。
24.1km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは7:11。
ちゃんと自転車込みの通過証明写真が撮れたので満足。
間近で見る灯台は小さいながらもなかなかの迫力。
通過証明の写真を撮って再びバイクを担いで登る。登るより下る方がしんどい。ロードシューズでおっかなびっくり降りていく。
今登って下りた階段を振り返る。余計なことで無駄な体力を使ってしまった。
通過チェック1->PC/コンビニコンネ(41.8km/65.9km)
今登って来た激坂をそろりと下って元来た道を戻る。次の目的地は41.8km先のPC1、この区間がアップダウンのヤマ場だと思われるので心してかかる。
朝日が高くなって日差しが徐々に強くなって来た。
気温が上がって暑く感じてきたので停車してアームウォーマーとレッグウォーマーを外す。四肢に当たる朝の空気が清々しくて気持ち良い。
アップダウンをこなしつつ元来た道を戻る。車が来る全くないので安心して走ることができる。
27.2km、急坂を下って来て先程通過した集落の中を左折して元来た道を戻る。
27.7km、集落の出口辺りで登り返し。さっき越えてきた峠の2kmの坂を上り返す。
29.7km、ピークに到達、下りに入る。
32.0km、下りを終えて橋を渡り、さっき右から来た分岐を今度は久根浜方面に左折する。
32.5km、川沿いをちょっと走ったと思ったらU字に曲がって右方向に登っていく。
何となくアップダウンのペース配分が掴めてきた感じでリズムに乗ってきた感じ。フィジカルというより登りで当然遅くなる時間経過を上手く消化できる様になると走りが楽しくなってくるという感じ。
33.3km、ピークを通過して下り。
下ったと思ったらまた登る。相変わらず車は全然走っていないので落ち着いて走ることができる。
34.7km、ピークを越えて下り。
36.0km、下りを終えて川沿いの道に出た。ちょっと平坦が続きそうな感じの道になった。
これだけアップダウンがあると平坦の有難味が大きい。このまま10km位走りたいがどうせまた直ぐに登るに違いない。
37.6km、集落を抜けたところで再び登り開始。
ここも桜が満開。勾配が徐々にきつくなって来た。10%位の急勾配を登っていく。
40.4km、短い急勾配の小さな峠を越えて海沿いに下りて来た。
あっという間に海沿いを離れて内陸部に入ったと思ったら再び登り開始。
向かう先には山並みが連なる。距離的にもこれが今日一番の山越えだと思われる。確か標高は280m位で距離は7km位だったか。
直線基調の登りが続く。標高が上がっていくうちに勾配がきつくなって来た。先は長いので淡々と登っていく。
後ろからふぃりっぷさんを先頭に5人程の集団がやって来た。軽快に登って背中がどんどん小さくなっていく。脚の無いこちらはひたすらマイペース。
45.7km、分岐を右に進んで大板・経塚方面に更に登っていく。
こっちの道は余り使われていない様でかなり路面が荒れている。小枝や杉の葉が大量に散乱しているのでパンクに気を付けながら登っていく。
なかなかワイルドな道だ。当然車は全く来ないが、イノシシやらシカやらが出てきそうでちょっと怖い気もする。
こういう林道をのんびり走るのはとても楽しい。前後に人の気配がなく貸し切りみたいでかなり贅沢。
48.4km、この先下りそうだ。どうやらここがピークらしい。ここが今日の最高標高地点か。
急勾配で荒れた道をそろりそろりと下っていく。こういう下り坂は登りのタイムロスを取り返せないのでちょっと辛い。まあ今日は200kmブルベだからSR600の様にタイムロスをそんなに気にする必要も無いからそれ程ナーバスにはならない。
51.8km、そこそこ下って来て道がちょっと広くなって綺麗になった。林道を抜けたか。
52.2km、人里に下りて来た。ここも桜が満開。
52.7km、川を渡って突き当りを左折。川沿いを進む。
52.8km、県道44号に合流して左折方向に進む。更に下っていく。
53.6km、県道44号をちょっと走ったら直ぐに右折。曲がって直ぐに登りが始まる。
勾配5%弱の川沿いの登りを進んでいく。向かう先にも山が連なっているのでこの登りも長そうな予感。
開けた場所から前方の山の頂上に不思議な形の岩が露出しているのが見える。まるで要塞の様だ。
57kmを過ぎて勾配がきつくなってきた。踏み過ぎずに淡々とこなしていく。
徐々に森が開けて来て青空の面積が広くなって来た。山頂はもう直ぐか。
58.0km、白嶽トンネルに到達。ここがピークか。
トンネルを抜けると緩やかな下りになった。なかなかの絶景の中を気持ち良く下っていく。
60kmを過ぎて下りが終わって再び登りに転じる。
さっきまでの登りとは様相が変わり九十九折になった。
61.3km、ピークを通過して下りになる。アップダウンの振幅が徐々に小さくなってきた感じ。
62.2kmの交差点を越えて再び登り。PC1までは距離はそんなにないのになかなか下界に下りない。
62.8km、ピークを通過して下りに入る。今度こそ山岳地帯を抜けるのか。
64.1km、下って来て県道24号に突き当り鶏知方面に右折。ようやく林道が終わった様だ。
県道24号を快調に下っていく。
65.2km、このままPCまで下りかと思いきや再び登り。なかなか楽はさせてもらえない。
PCが見えた。ホッと一息。
65.9km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:47。
なかなかハードなアップダウンだった。大崩れしていないタイムで収まってホッとする。もうこの先PCはないので時間内ゴールを目指せばよいので気が楽だ。
ここのコンビニの店名のコンネは九州弁の”来んね”ということで、標準語で言えば”おいで”という意味。九州人の私もこの言葉を昔使っていたので久し振りに聴くと懐かしい。
店で見つけた丸ボーロ。久しく食べていなかった懐かしい味。これ結構ハイカロリーっぽいから補給食には良いかも知れない。15分程の休憩の後出発。
PC->通過チェック2/韓国展望所(71.4km/137.3km)
PCを出て再び県道24号に乗り東に向かって進む。次の目的地は71.4km先の通過チェック2、距離は長めだが一気に行く予定。
66.2km、左折方向に進む。久し振りの信号な気がする。
66.3km、橋の手前を右折して川沿いを走る。
66.5km、国道382号線に合流して左折する。
国道382号線を北に向かって進む。この道は昨日空港から自走した時に走った。今までずっと車がいない道を走り続けてきたので国道の車通りにちょっと面食らう。
68.2km、対馬空港への分岐を通過。比田勝方面に直進して更に国道382号を進む。
69.0km、登り基調でトンネルを通過。
国道382号もアップダウンが続く。この先ずっとこんな感じなのだろうか。
74.8km、赤い橋を渡る。
道端のあちこちに桜が咲き乱れている。
76.0km、ちょうど盛りを過ぎた辺りで花弁が落ち始めて花吹雪になっている。走りながら春を満喫。
アップダウンは続くが、振幅はPC1までの山岳地帯に比べれば大したことはない。ペースを保って淡々とこなしていくのみ。
80.9km、再びふぃりっぷさん御一行にパスされた。どこかで寄り道をしていたのだろうか。
82kmを過ぎてちょっと長めの坂が出てきた。
82.9km、トンネルを通過して下る。
ここにも花吹雪。
86.5km、登ってトンネルをくぐって下るの繰り返し。トンネルが本当に多い。
トンネルを抜けて豊玉町に入った。カントリーサインを始めてみた気がする。今まで見落としていただけか?
87.0km、佐賀(さか)方面に右折して国道382号を離れて県道39号に乗る。
海沿いに出た。向かう先に山が見えないのでこれは平地区間かな?しかし向かい風基調でいまいちペースは上がらない。
89kmを過ぎて海沿いを離れるとやっぱりアップダウンが出てきた。
相変わらずのトンネルだが振幅は更に小さくなった感じ。島の北はそれ程きつくなさそうだ。
県道39号は車が殆ど走っていなくて信号が全くないので多少アップダウンがあって向かい風基調でも順調に距離を消化していく。
90.7km、トンネルを通過。県道39号は割と新しいトンネルが多い気がする。
トンネルを抜けた後も細かいアップダウンが続く。
93.8km、海沿いに下って来て漁港に出た。たくさんの電球をぶら下げた漁船が多いがイカ釣り漁船かな。
再び山の中のアップダウンに突入。
95.2km、トクエトンネル通過。
96.6km、シナエトンネル通過。なにやらカタカナのトンネル名が多い。
96.8km、トンネルを出て直ぐに突き当りを三根方面に左折して県道48号に乗る。ここから島北側の周遊コースか。
曲がって直ぐに真っすぐな登りが始まる。長そうな感じ。
97.6km、トンネルに入ってもまだ登っている。
101.1km、トンネルから下って来て突き当りを比田勝方面に右折して再び国道382号に合流。曲がって直ぐに登りが始まる。
真っすぐな登りは道も広く綺麗で車は殆どいないので走り易い。
101.6km、トンネルを抜けてもまだ登っている。
この登りは結構長い。勾配がきつくなってきて5%を超えた。えっちらおっちら登っていく。
103.8km、トンネルに到達。これがピークか?
トンネルを抜けて下りになった。長い下りを快調に下っていく。
108.2km、下りを終えて人里に下りて来た。
109.7km、集落の中を抜けていく。
110.7km、比田勝方面に道なり左方向に進み集落から出ていく。
112kmを過ぎて再び登り。緩い勾配を登っていく。
道端に時々建てられているツシマヤマネコ注意の標識。ヤマネコの絵が何となく可愛らしくて良い。
112.4km、トンネルを通過。トンネルを出てもまだまだ登る。結構長い。
113.1km、なんかちょっと悲しくなる看板を見ながらトンネルに入っていく。
113.1km、このトンネルは結構長い。全長1.2km。
トンネルを抜けて下りになった。トライクの人に追い付いた。このアップダウンなコースはトライクだと辛くないのだろうか。
長い下りを快調に下っていく。斜度もほどほどで車もほとんどおらず見通しも良いのでノーブレーキで下っていけるのがありがたい。
119.5km、下りを終えて小さな集落に入って来た。道なり右方向に進んでいく。
120.1km、集落を抜けると再び登り。この道も桜並木が満開。
国道沿いはコンビニ的な店は全くないけれど、飲料の自動販売機は結構あるので、水分補給はなんとかなりそうだ。今日は今のところ立ち寄る必要は生じていない。
124.7km、トンネルに到達。抜けたら下りになった。
126.5km、急勾配を下って来て集落に入った途端に比田勝方面に左折して国道382号をトレースしていく。
集落というよりは街の中を通り抜けていく。
この街にも休憩できそうなコンビニ的な店はなかった。今のところ休憩する必要はないので特に問題は無し。
129.0km、街を抜けて直ぐに登りが始まりトンネルを通過。
トンネルを抜けて長い下りを下っていく。
132.4km、下りを終えて海沿いに出た。
132.6km、国道382号を離れ、枝道を港の縁に沿って進む。
132.8km、県道182号に合流して左折方向に進む。
海沿いのフラットな道を進む。束の間の休息といった感じか。
134.2km、海沿いを離れて内陸部に向かった途端に登り開始。平坦はあっという間に終わってしまった。
134.7km、トンネルでピークを越えて下る。
136.7km、韓国展望所の道案内に従って左折。ここから通過チェックまでの最終アプローチか。
曲がった途端に急坂。最終アプローチがキツイ。
137.1km、右側に門が見えてきた。門に向かってえっちらおっちら登っていく。
韓国風の門をくぐって更に激坂を登っていく。
最後の一押しがキツイ。ダンシングで踏ん張る。
137.3km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは13:31。何とか登り切って待機していたスタッフさんの出迎えを受ける。韓国展望所は改装工事中で建物のところまで自転車では行けないので取り敢えずここで通過証明用の写真を撮って置く。
徒歩なら行けるとのことなので言ってみた。展望所も韓国風。
朝鮮国訳官使殉難之碑。
韓国は霞んで見えなかったが手前の自衛隊の基地は良く見えた。レーダードームがちょっと威圧的で、国境警備の物々しさがある。
広場に戻って差し入れを頂きながらスタッフさん達としばし歓談。今日のコースは過去に開催された対馬200と比較して最楽とのこと。スタッフさん曰く「山が入っていないから」ということだが、ちょっと言っている意味が分からない。この上山が入ったら一体どんなことになってしまうのか。
スタッフ業務お疲れ様です!この後もよろしくお願いします。
20分程の休憩の後、トイレに寄って出発する。
通過チェック2->ゴール/民宿くろいわ(70.6km/207.9km)
通過チェックを後にして今登って来た急坂を下っていく。さてあとはゴールを目指すのみ。ゴールまでは70.6kmとそこそこ距離があるが一気に行く予定。
坂を下り終えて再び県道182号に合流し左折、東に向かって下っていく。
139.1km、下りを終えて海沿いに出た。進路は南向きになり小さな集落の中の平坦路を進む。
140.0km、海沿いの集落を抜けて内陸部に向かうと直ぐに登り。
140.6km、ピークを越えてまた下る。
143.2km、再び海沿いに降りて来て漁港の集落を抜けていく。
集落を抜けると内陸部を登って下るという繰り返し。
145.0km、ちょっと大きい街中に下りて来た。ここが比田勝か。
145.4km、比田勝港のフェリーターミナルの前を通過。ここが国道382号の起点らしい。ここから国道382号に乗る。
比田勝港にはジェットフォイルが停泊していた。流線型でなかなかカッコ良いフォルム。これは速そうだ。
比田勝はフェリーが発着するそこそこ大きな街の様だがひとけが殆どなくてちょっと寂しい感じ。
比田勝の街中で桜が満開。
146.3km、小鹿・舟志方面に左折して県道39号に乗る。
曲がって直ぐに登りが始まる
147.7km、トンネルを通過して下りに入る。
県道39号は車は殆ど走っておらず落ち着いて走ることができる。下り基調を順調に進む。
151.6km、下りを終えて小さな漁港を通過。
154.2km、県道39号を厳原に向かって進む。
川沿いの道になってアップダウンがちょっと収まった感じ。
155.5km、右折してもみじ街道に入る。この分岐はキューシートには載っていなかった。
フラットな林道を進む。車もいなくてとても静か。まだ緑の葉のもみじがあちこちに生えている。なるほど、だからもみじ街道なのか。
微妙に登っている気がするが今までのアップダウンを考えればこの道は平坦路だ。これだけ長い距離の平坦は今日初めてではないだろうか。小川沿いの曲がりくねった道は走っていてとても楽しい。
秋になったら紅葉のもみじが楽しめる最高のサイクリングコースになるだろう。機会があれば秋に是非走って見たい。
159kmを過ぎて登り基調になって来た。どうやらサービス区間は終わりの様だ。登って行くうちに勾配がきつくなってきた。
160.2km、ピークを通過して下りに入る。
長い下りを快調に下っていく。このもみじ街道はかなり美味しい道だった。
164.2km、下りを終えて小さな集落の中を通過。
集落を抜けると緩い登り。
165.0km、長めのトンネルを抜けて下る。
走行中に時々見かけたアメーバーの様な図の看板、よく見たら対馬の概略図で赤い印が現在の位置を示していることに気が付いた。
168.2km、ちょっとしたアップダウンを越えて漁港の集落に入って来た。
ここにもイカ釣り漁船が何艘も停泊している。
168.7km、集落を抜けて桜を観ながら再び登り。
169.4km、トンネルを抜けて下る。
コースのあちこちに桜、今回のブルベは完全に花見ブルベになりそうだ。
172.0km、トンネルを通過したらまだ登りが続いていた
山の間に海がちらっと見える。結構高い所まで登って来た。
真っ直ぐな登りをぼちぼち登って行くこの峠のピークは結構高そうだ。
173.8kmのピークを越えて下りに入っていく。
175.0km、谷に架かった長い橋を下りながら渡る。なかなかスリリングなダウンヒル。
176.8km、下りを終えて小さな集落に入って来た。
ここも漁港でイカ釣り漁船がたくさん停泊している。
漁港を抜けるとまた登り。
178.5km、トンネルでピークを越えてまた下る。ひたすらこれの繰り返し。でも確実にゴールに近付いている。
180.7km、下りを終えて学校のあるちょっと大きめの街に入って来た。
182.0km、街を抜けて直ぐに4時間半前に通過した分岐に戻って来た。これで北側を一周したことになる。左折して厳原方面に向かう。ここから先は往路の遡りとなる。ゴールまではあと26km。
182.3km、トンネルを抜けて南に向かって登って行く。ゴールまでアップダウンは続くがここまでの道程を考えれば誤差の様なものだ。
185.0km、下って来て漁港を通過。
集落を抜けて直ぐに登り。
186.0km、連続したこぶの様なピークを越えて下る。
ちょっと下ってまた登り。それにしても信号が全くないのでひたすら走りっ放し。適当にダンシングを入れて尻を浮かせて休ませないの尻が痛くなってしまう。
187.8km、カタカナトンネルを通過して下る。ゴールまであと20km。
長い下りをノーブレーキで快調に下っていく。現在時刻は16:20、この調子でいけば明るいうちにゴールするのは確実。
190.4km、下りを終えて海沿いに出た。しばしの平坦区間、北風は消えてしまって追い風にはならないが順調に距離を消化していく。。
191.7km、厳原方面に左折して国道382号に乗る。
曲がって直ぐに登り。美津島町に入った。
国道382号に乗ってちょっと車が通り始めた。何となく厳原が近付いてきた気がする。
桜並木を見ながら下る。日差しはかなり西に傾いてきたがまだ十分に高い。この分ならゴールした後宿に戻るまで明るいのではないかと思われる。
長めの登り坂に差し掛かった。5%を超える均一な坂だがまだ脚は充分残っているので問題なし。
195.6km、トンネルに到達してピークを通過、そのまま下る。
197.5km、一瞬海沿いに下りて直ぐにまた登る。ゴールまではあと10km。
200.2km、今日の走行距離が200kmを超えた。徐々に車が増えてきた。ゴールは近い。
202.8km、桜並木に戻って来た。夕刻に花吹雪が舞っている。ゴール間近のウイニングセレモニーの様だ。
204.0km、登りながら赤い橋を渡り返していく。
204.4km、ピークを越えて下りに入る。このまま下ってゴールだとありがたい。
長い下りを快調に下る。そろそろ今日の打ち上げのことを考え始めても良い頃かな。
205.5km、下りでゴールかと思いきやまたしても登り始めた。しかも勾配が結構きつい。最後の最後まで楽をさせてくれないコースだな。
206.4km、ピークを通過。ゴールまでには1.5km、もう流石に下りゴールだろう。
ゴールに向かって快調に下る。今日も無事に完走できそうで安堵感が湧いてきた。
207.6km、下りで勢い余って右折ポイントを通り過ぎてしまった。慌てて戻ろうとするが車の往来が多くてなかなかUターンできない。しばらく待ってようやくUターンして枝道に入っていく。
ゴールが見えた。ホッと一息。
ゴールに着いたが誰もいない。辺りを見回してみるがそれらしい場所も見当たらないのでもしかしたら通過チェック2にいたスタッフさんがまだ戻って来ていないのかも知れない。これは待つしかないか。
この界隈は釣り客向けの民宿が多い様だ。
辺りをうろうろしつつ、ちょっと戻ってみたら別棟らしき建物があってそこにゴール受付らしい場所と人影があったので行ってみたら当たりだった。
無事ゴール。ゴールタイムは17:15、完走時間は11時間15分だった。
不在のAJ長崎さんのスタッフの代わりにゴール番をしていたAJ福岡のスタッフさんにゴール受付をしてもらった。自身も今日走ったということで私より2時間早い9時間ちょっとでゴールしたとのこと。このコースで9時間は凄い。ぶっちぎりの一番時計。
ひとしきり歓談した後そそくさとその場を後にする。後程この宿で参加者の皆さんの宴会が行われることになるが、私は厳原に帰らなければならない。
ゴール後
再び国道382号に乗って南に向かって走り始める。宿までは約14kmで更に幾つもアップダウンを越えていかなければならない。まあ小一時間で帰り着けるだろう。
登り坂をちんたら登って行く。完走を果たして肩の荷が下りたからだろうか、登りが楽に思えるから不思議。
美津島の街に入ってベスト電器の傍を通過。こういうところに九州らしさを感じる。
昨日も登った坂をえっちらおっちら登って行く。昨日はかなりきつく感じたが荷物を背負っていないので今日はそれ程でもない。
アップダウンをこなして厳原の街に戻って来た。無事に帰り着いてホッとする。
18:03、宿に戻って来た。物置にバイクを入れて建物に入ると受付の女性は「今日は凄い距離を走られたのですよね?」といきない聞いてきてちょっと驚いて話を聞いてみると、昨日までここに泊まっていたお客さんに自転車好きの人がいて、その人がこの大会を走りたかったけれど仕事で帰らざるを得なかったと話をしていたらしい。ブルベという言葉もご存じだった。
部屋に入ってホッと一息。荷物を置いてそのままシャワールームに直行して汚れと汗を洗い流してさっぱりして戻って来て、PCを開いて今日の打ち上げ会場の選定に入る。ネットで評判の良さそうな店を選び出し、着替えて直ぐに出発する。
夕暮れ時でまだ明るさが残る中、宿から歩いて5分位の飲食店の集まる場所の端にある店に向かう。店の名前は居酒屋”すみっこ”。
住宅街の並びの小さな店の引き戸を開けると狭い店内は既にいっぱいに見えて駄目かと思ったらカウンターの奥に席が一つだけ空いていたので首尾よく着席することができた。
18:45、独り打ち上げ開始!対馬のアップダウンに痛めつけられた四肢にビールが染み渡る。最高!これがあるから遠征ブルベは止められない。
カウンターの並びはこの店の常連さんらしくわいわいがやがや盛り上がっている。対馬に来るのは初めてで何を食べればよいか分からないと話したら、店の人と一緒にあれやこれやと色々と勧めてくれた。
まずは突き出し代わりに隣の人が食べていた小松菜炒め物をこちらも注文。まうごつうまか。
店の常連さんお勧めのブリ刺し。滅茶苦茶旨い。
女将さんが最初勧めてくれた鯛の刺身は捌くのが面倒だから無しにしてこっちはどうかと押し売りされた牡蠣酒蒸し。醤油無しでもなばんごつうまか。
店の常連差達も良い感じに酔いが回って来て店の大将と女将さんを交えて盛り上がっている。九州弁の飛び交う店内に元九州男子の血が騒ぐ。でも九州弁は既に全く喋れない。私は埼玉から来て今日は自転車で対馬を200km走って来たと話しをしたら、常連さんの中の一人の若者が私のバイクのブランドを聴いてきたのでオルベアと答えたらちゃんと知っていて、自分は埼玉に住んでいてルックのロードバイクに乗っていて白石峠とかを走っていると話していた。世の中は狭い。
いよいよ対馬名物とんちゃんを注文したらいきなり目の前にカセットコンロが置かれて鍋がどんと出てきた。これはやらかしたか。
常連さんに作り方を教えてもらいつつ15分程で完成。とんちゃんとは味付け豚肉の野菜炒め的な食べ物で対馬の郷土料理の一つらしい。ジンギスカンの豚肉版という感じでかなり旨い。最初出て来た時は食べきれないかと思ったが、野菜も多くてあっという間に完食してしまった。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、良い感じに酔って満腹になったので店の皆さんに別れを告げて退席。2時間程の打ち上げは終了した。
店を出るとすっかり夜になっていて、住宅街の中に点在する飲み屋の控えめな明かりが何となく旅情に溢れている。
川沿いもひなびていて何となく懐かしい風情が実に良い。ちょっと遠回りして川沿いをしばらく歩いてみた。
宿の傍にラーメン屋が開いていたのでちょっと寄っていこうかとも思ったが、一次会の店が大当たりでその場で許容量を超えてしまったので二次会は無しにして部屋に戻った。明日の朝対馬空港まで自走する体力と気力は残しておかなければならない。
PCを開いてしばらくネットを徘徊していたらそのうち眠くなったのでそのままベッドに横になる。消灯時刻は22時過ぎと思われる。