PBP2023/Report 15:Stage 11,Day 3/Tinténiac -> Fougères(60.9km/928.2km)

 8/23(水)、9:45にCP/Tinténiacを出発。CP滞在時間は50分程。

 CPの敷地内を誘導路に従って出ていく。

 第11ステージはTinténiacからFougèresまでの60.9km。往路の同一ルートを遡ることになるが、距離は短いもののこれから日が高くなっていくので暑さとの戦いがどうなるか。

 敷地を出てスタッフの誘導でラウンドアバウトを右折。Parisに向かって進みつつCPを後にしていくのは何となく名残惜しい感じがする。果たして再び訪れることはあるのだろうか。

 Tinténiacの街中を抜けていく。

 この街の教会はなかなか複雑な造りになっていて見応えがある。自転車のディスプレイがぶら下がっている。

 869.0km、Tinténiacの街を出ていく。

 牧草ロールを使った巨大自転車。ハンドルもちゃんとついている。

 873.3km、坂を上ってLa Ville Neuveの街に入った。

 中央分離帯の自転車のディスプレイ、あのライダーは干し草に頭を突っ込んだままだった。

 875.1km、突き当りを左折してD106に乗る。

 後ろから陽気な参加者が追い付いてきて”日本人か?俺はシンカンセンだ!シンカンセンみたいに速いぞ!”とスプリントの真似をして”冗談だよ”と一人漫才をかましていた。ゼッケンプレートを見たらトルコの国旗だったので”君はターキッシュか?”と聞いたら”イスタンブールから来たよ”とのこと。

 ちょっと会話して彼の背中を見送る。何となく和んだ。

 緩やかなアップダウンのD106を進む。ここに来て両足裏が痛くなってきてペダリングがちょっと辛くなって来た。そこまで無理して踏んできたという意識はないのだがもしかしてこれはフランス到着直後のVersaillesからホテルまで歩いた時のダメージが今になって効いてきたのかも知れない。いまいちペースが上がらず後続からどんどん抜かれながらあのアクシデントの精神的ダメージが今頃ぶり返してナーバスになる。

 復路もあちこちに私設エイドがある。立ち寄る参加者は多い。

 887.6km、坂を上って交差点を左折してD106を更に進む。

 足は痛いが道端の応援メッセージで元気が出る。何度も言うがこういうメッセージは本当に参加者にポジティブな効果をもたらす。

 D106を淡々と走る。今のところ空は薄曇りで日差しはそこそこ弱められているので、気温は確実に上がってきているが直射日光の攻撃がない分まだ走り易い。足裏が痛くなければまだペースは上げられるのにと悔しくなるが、起こってしまったことは仕方がない。現状を受け容れてParisまで辿り着くための最善策を取らなければならない。とにかくペースに拘らずに両足を明日まで持たせることを最優先に走る。

 

 892.8km、分岐を左方向に進んでD26に乗る。

 巨大な牧草ロールの顔にちょっとびっくりしたがこれは私設エイドのアトラクションなのかな。

 897.9km、Ercé-près-Liffréの街を通過。取り敢えずこの区間の半分を消化。

 900kmを過ぎて長い上りになった。足裏の痛みは上りになると顕著になる。無理に踏んで悪化させない様に這う様に上っていく。

 901.3km、上りを何とかクリアしてGosnéの街に入った。

 街中でALLEZのプラカードの声援。弱っていてもこういう時はしゃんとして笑顔で手を振る。この声援のお陰で頑張ることができる。ありがたい。

 902.5km、突き当りを左折してD812に乗りGosnéの街を出ていく。

 911.4km、Rives du Couesnonの街を通過。

 街を抜けたら長い上りが始まった。5%位の真っすぐな坂をだらだらと上っていく。

 913.9km、上りの途中でLe Pâtis Buretの街を通過。街を抜けても更に上りは続く。

 上りをこなしながら真っ平らな地平線を見てここは平地だと気を紛らわせる。

 2km位上ってようやく勾配が緩くなった。ホッと一息。

 920.3km、Romagnéの街に入った。Fougèresまでは10kmを切った。

 教会もそろそろ見飽きて来たかな。というより何となく里心がついてきて早くゴールしたいという気持ちが湧いてきているのかも知れない。

 フェンスのジャージ群を観るとFougèresが近いと毎回思う。

 923.8km、ラウンドアバウトの案内板にFougèresの文字が出てきた。CPまではもう少し。

 Fougères城を通過すると直ぐに街中に入っていく。

 926.6km、完全にFougèresの街中に入った。最後のアップダウンをこなしてあとはCPまで下るのみか。

 CP直前で久し振りに信号に引っ掛かった。街に戻って来たという気がする。

 CPのゲートが見えた。ホッと一息。

 CPに無事到着。バイクを停めてまずはコントロールに向かう。

 往路で立ち寄った時に比べて人は少ない。ボリュームゾーンは先に行ってしまっている。

 PBP全体のかなり後方の集団の割にはのんびりムード。まあ最終的にゴールで帳尻を合わせればいいという楽観ムードという感じなのかな。

 サインとスタンプをもらって無事にコントロールを通過。

 毎度の如くここのフードコートではなく離れのレストランに向かう。

 レストランは相変わらずの行列。どうやらFougèresも予定滞在時間をオーバーしそうだ。

 Tinténiacでしっかり食事をしたのでここでは軽食と思ったら結構な量になった。330mlのコーラ2缶で€5より1.5lのオレンジジュース€3.5の方が断然お得だろうと飲み切れるかどうか分からないが買ってしまった。チーズケーキもフルーツポンチもトマトもどれも美味しい。これで€8.5はかなりお得感あり。シューズを脱いで両足の血行を良くして少しでも回復する様に努める。

 928.2km地点のCP10/Fougèresのチェックタイムは8/23の12:56。予定到着時刻より30分程遅れたが足の痛みが出てしまったら止むを得ない。時間を余り気にせず無理せず走れるペースで今日のゴールのMortagne-au-Percheに辿り着くことだけを考える。30分程休憩して席を立つ。