1001Miglia2024/Report 19:Stage 15,Day 5/Massa Finalese->Pieve di Coriano(69.7km/1319.2km)

 8/21(水)、3時過ぎに目が覚めた。アラームは3:30にセットしてあるのでちょっと早いが起床時間とする。睡眠時間は正味3時間、何となく眠い気がしなくもないが割と頭はすっきりして寝起きが辛いという感じがないのは幸い。硬い床で寝た割には腰の痛みは大したことはなく身体的にはそこそこ休息できた感じがする。荷物をまとめて寝床を引き払い体育館を出る。

 水をもらって昨夜取っておいたパイとプレッツェルをそそくさと食べる。

 昨夜に比べて人はかなり減っている。大半の人達が既に出発した様子。再び最後尾に近い位置になったか。

 バイクのバッグに荷物を詰め直して電装品をセットして出発準備完了。気温は20℃近くあるので半袖ジャージにレーパンのままで全く問題なし。

 3:49にリスタート。予定より約20分の遅れ。ゲートを出て右折、昨夜来た道を戻り始める。

 5日目はTP14/Massa FinaleseからTP17/Fombioまでの236.3km。

 スタートからゴールまでは上っている様に見えるが標高差は20mで獲得標高差が数値上800mあっても基本的にはド平坦コースと言って過言ではない。1日当たりの距離も236.3kmと更に減って気持ち的に更に楽に走ることができる。但し身体的ダメージは更に増しているので更なるペースダウンは必至、それを踏まえて焦らず時間に必要以上に拘らない様にして走ることを心掛ける。PBPであればTP14で終わっているはずだがこれから先の400km弱が本当の勝負所となる。

 第15ステージはTP15/Pieve Corianoまでの69.7km。

 ド平坦で区間距離も70kmと短めだが臨機応変に休憩を入れて身体各所の痛みをうまくコントロールする様にする。とにかくParabiagoのゴールまでの残りのステージを一つ一つ確実にクリアすることだけを考える。

 1249.9km、大通りに突き当たって左折。

 1250.0km、街の中心部に戻って来た。昨夜は左から来たが直進する。

 取り敢えず身体各所の痛みは抑えられてそこそこ回復している。脚は普通に回せるので体調は問題なし。今日も何とか走れそうで一安心。

 1250.5km、Finale E.・Cento・Ferrara方面に左折。うっかりミスコースしてラウンドアバウトを一周して元に戻ってしまいもう一度回る羽目に。

 曲がった直後を更に右折してMassa Finaleseの街を出ていく。

 1251.3km、サイクリングロードに入る。

 細く暗いサイクリングロードは路面も余り良くなく、道の途中で車止めなどが出てきそうなのでスピードが出せなくていまいち走り辛い。

 1254.3km、車止めが出て来てサイクリングロードは終わりかと思いきや幹線道路を横切って更にサイクリングロードが続く。

 1257.3km、6km程の長いサイクリングロードがようやく終わって一般道にぶつかり右折。ホッと一息。Finale Emiliaの街に入った。

 1257.8km、幹線道路に突き当たって左折。

 1258.2km、右折して住宅街の中に入って行く。

 1258.6km、左折して更に住宅街の中を進む。時刻は4:10、寝静まった街の中は静か。

 1259.8km、右方向に逸れて川沿いの土手に上がりつつFinale Emiliaの街を出ていく。

 真っ暗な土手上の道を右に川を見ながら進む。路面は比較的綺麗なので走り易い。

 と思ったら劣化してガタガタの路面が出て来てかなり辛い。所々に穴があってパンクのリスクもあるのでゆっくり慎重に走る。

 後ろから数人の参加者が楽しそうに会話しながら抜いて行った。路面は良かったり悪かったりを繰り返しながら進んでいく。

 1267.7km、右折して細い橋に入る。

 木製の端で結構がたがた揺れるのでちょっと怖い。さっさと渡ってしまう。

 橋を渡り終えて左折して今度は川を左に見ながら土手上の道を進んでいく。

 1271.4km、突き当りを左折してすぐに橋を渡り再び対岸に移動する。

 橋を渡り終えてた直後をStellata方面に右折。

 曲がった直後を左方向に土手下に降りていき川沿いから離れる。

 空には月が浮かんで今日も晴天の様相。酷暑になるのは勘弁してもらいたいところ。

 いつの間にか再び川沿いの土手上の道を走っていた。

 1278.4km、支流の短い橋を渡って突き当りをFerrara方面に左折。

 1279.1km、川沿いから離れて幹線道路に突き当たりSermide・Ficarolo方面に右折。

 1279.9km、分岐をPicarolo方面に右方向に進む。

 1280.7km、長い橋を上って行く。平坦をずっと走っていると丘越えに思える。

 1281.3km、Ficarolo方面に左折。

 1281.7km、Ficaroloの街中に入って住宅街の中を左折。

 1282.0km、土手に突き当たって右折、そのまま土手上に上がって再び川沿いを進み始める。

 今のところまともな路面が続いているので助かる。

 時刻は5:39、東の空が薄っすらと明けて来て川の傍の街のまっすぐな通りと塔が幻想的に浮かび上がる。マジックアワーの始まり。

 

 西の空には川の上に月が仕事を終えようとしている。夜から朝へ入れ替わるひととき。

 紺色からオレンジ色へのグラデーションがとても美しい。土手上に止まってしばし朝焼けを眺める。この瞬間を記憶に留めることができたこともイタリア遠征を意義深くしてくれるはず。

 1288.2km、水門の傍を通り過ぎる。明るくなってきて周囲の風景を見渡せる様になってきた。

 空の色が刻々と変化していく様をずっと見続けられるのは貴重。早朝ブルべの醍醐味。

 1292.9km、Caltoの街を出てCastelmassaの街に入る。足裏の痛みが増してきたので休憩場所を探しながら走る。

 川幅はかなり広い。道の雰囲気は荒川にちょっと似ている感じがする。

 1295.2km、ちょうどよい休憩場所を見つけて停車。椅子に座ってしばし足裏を休める。

 10分程の休憩の後出発、再び川沿いを走り始める。

 時刻は6:37、振り返ると日の出。

 進路は北になり右に朝日を見ながら走る。

 水辺の空気はひんやりと気持ち良い。夜が明けた安堵感と朝の清々しい空気の中で身体の中に活力が湧いてくる。今日も頑張るぞ。

 1303.2km、Bergantinoの街に入った。街中に観覧車の様なものが見える。

 1304.2km、教会らしき塔が際立っている。Bergantinoの街の中心部か。月は気配を消してはいるがまだ空に浮かんでいる。

 1308.5km、直進して路面が悪くなった。

 ずっと川沿いが続いている。信号も車も全くないので気楽に距離を消化できるのはありがたい。

 朝日に照らされた自分の長い影。

 川沿いから徐々に離れ始める。向かう先に山は全く見えずアップダウンすらない完全なド平坦路を淡々と進んでいく。

 前方に鉄塔群が見える。雰囲気が八俣送信所にちょっと似ている。

 1314.4km、工場の前で幹線道路に突き当たって左折。長かった川沿いの道がようやく終わった。TPまではあと5km。

 曲がってすぐに微妙な上り。

 1315.0km、上った先は橋だった。さっきまでの川を渡る。

 1318.1km、Quistello・S.Bendetto Po方面に右方向に進む。

 1318.4km、Pieve di Coriano方面に右折。

 Pieve di Corianoの街に入った。

 街中に古い教会が見える。TPはもう目前。

 TPの入口が見えた。

 ゲートを入ったところですぐにスタッフからナンバープレートチェックを受けて通過チェックをクリア。

 1319.2km地点のTP15に到着、チェックタイムは8/21の7:48。予定より約50分の遅れだが許容範囲。

 入口のすぐ横にはフードコートがある。そこそこの数の参加者がいる。ここでナミキさんやスズキさんに遭遇。お二人ともお元気そうで何より。

 更に奥に進むと仮眠所やシャワーがある。TPはスポーツ施設が多い感じ。奥まで行ってトイレを済ませる。

 移動販売車でのフードサービスは列ができていてちょっと待たされたが無料支給のパスタとフルーツと水を受け取ってゆっくりと食事しつつ休憩する。30分程の休憩の後出発する。