6弦ベース

 今日から私的には会社のフレックス連続休暇を含む9連休、いわゆるシルバーウィークというやつに突入した。ここのところ会社ではやたら面倒臭い仕事が幾つも重なりマルチタスクをずっと要求され続けているし、私的にはお袋の退院後の実家での生活支援の確立とトラブルシューティングで心理的にテンションが緩められない日々が続いていたので、9連休に突入してこれから休めるという実感が正直今もない。この連休中に1000kmブルベを走る予定を入れているが台風14号が勢力を増しながら日本列島を直撃しそうな状況で日程変更を余儀なくされたもののまだ出走できるかどうか定まらないのでどうも落ち着かない。取り敢えずまずは気持ちをリラックスさせて、ブルベ遠征までの4連休をのんびりと過ごすことに集中しようと思う。

 というわけで、まずはブログに書こうと思っていた楽器ネタをアップする。

 

 6弦ベースの話である。以前32inchのベースの記事の中で初めて手に入れた6弦ベースの話を書いたがやはり6弦ベースの持つ楽器それ自体のインパクトに何とも憑りつかれてしまい、日常映画やサイクルロードレースを観ながら手遊びする楽器がほぼ6弦ベースに固定されてしまっている日々がずっと続いていて、また、ネット上で楽器を見て回る時に無意識に色々な6弦ベースを探してしまっていた。

 7月末のことだ。たまたまいつものハードオフのサイトの定期巡回で何気なくベースを眺めていたら以前手に入れていたTUNEのスルーネックの5弦ベース(TUNEのベース参照)と同型の6弦ベースを見つけてしまった。しかも値段がハードオフの値付け傾向に照らせば”あれっ?”と思う程に安い。どこかに不具合があるのかと微妙に心配にはなったがもう完全にロックオンされてしまったので、それまで全く眼中になかったそのベースを完全なる衝動買いしてしまった。

 数日後、届いたのがこれ。

 TUNEのZi-3-6というモデル。ネットではそれ程情報がなく使っている人も少なそうでTUNEの他のモデルの露出度から比べると不人気なのかも知れない。

 多少傷はあるしネックはちょっと順反り気味だけれどでも普通に音は出るし致命的な不具合は無さそうなので、この値段で手に入れることができたのは久し振りにハイコストパフォーマンスな買い物ができた気がする。

 私的には無闇にスルーネックに憧れているので、楽器の良し悪しは全く分からないけれどこの見た目に痺れてしまう。

 エボニー指板に木の質感がダイレクトに伝わって来るオイルフィニッシュ、丸みを帯びたボディーも抱え心地良い。

 TUNEの無駄のないこのヘッドの意匠が私的にはとても好み。

 ベースという楽器の良し悪しは全く分からないのだけれど、見た目にはとにかくこの楽器は私的に良い事尽くめなのだ。

 では弾いてみてどうか?ということだがこのベースは34inchでAtelier Zの32inchベースよりローフレットが遠いはずなのだが、弾き比べてみるとちょっと1フレットが遠いかな?という気はするがそれ程大きな差は感じない。それよりAtelier Zの方はローフレットに行くにしたがってネックが細くなっていくのでそれが弾き易いと思い込んでいたのだが、いざこの幅広ローフレットのTUNEを弾いてみるとこっちの方が押さえ易い感じがする。ボディの大きさはTUNEの方が小さめだし重量もTUNEの方が軽いので扱い易い。単純にショートスケールの方が低身長で腕の短い人間には扱い易いと思っていたが、結局楽器は弾き比べてみないと分からないということか。取り敢えず今はソファの左にAtelier Z、右にTUNEを置いて映画を観ながら日々弾き比べをしているのだが最近はほぼTUNEばかり触っているので、現時点で勝負あった様に思われる。Atelier Zは売却かなと思いつつ、でもしばらくしたら評価が変わるかも知れないのでここは早まらずもう少し弾き比べてみたいと思う。

 

 他方、オーダーしていたギターが1年遅れでぼちぼち製作を始めると工房から連絡が来た。1年前にオーダーした時に出したリクエストがここまでの間に色々と変化してきてあれこれ変更を入れてきたが、ここに来て更に変更を入れようと思っている。このTUNEのベースの意匠を幾つかギターの方にも反映させることになりそうだ。ギターの塗装前までのボディの木部の完成は年内とのこと(正直全く期待していないし、また1年位延びても全然構わない)なので、そろそろ工房に変更リクエストを出さなければ。

 

 身辺は色々とわさわさ忙しいし、世の中はもうぐちゃぐちゃに壊れまくってどうにも頭に来ることばかりだけれど、音楽と楽器がこの世にある限り常に希望を失うことなく前向きに私の身の回りに日々降りかかってくるあらゆる面倒に対処することができる。音楽と楽器は私が好き勝手に振る舞うことを寛大に許してくれる唯一無二の絶対領域なのだ。