2024BRM113千葉200

 2024年が始まって1月も中旬、世の中は能登大震災の復旧がなかなか進まず落ち着かない状況が続いているが私的には特段の波風もなく平穏な新年の滑り出しとなっている。自転車に乗ると何となく疲労感がある様な感じではあるがそれ以外は身体の調子は良い。これもコロナとインフルエンザのワクチンを打っておいたお陰なのか、日常マスクをする機会も減ってほぼ完全にコロナ前の日常に戻った気がする。一方、私の生活圏では相変わらず救急車が走り回っているのを日々目にするのだがこれはコロナ前には戻っていない様に思う。病気も怪我もなく健康に過ごすことの大事さを救急車を見る度に思う次第。

 そんなわけでBRM113千葉200フラワーラインの走行レポートは下記の通り。

 

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[目次]

スタートまで

 1/13(土)、5時に珍しくアラームの音で起こされた。睡眠時間は充分ですっきりとした目覚めではあるが寒くて布団の中から中々出られないが時間がないので気合を入れて起き上がる。天気予報をチェックすると、やはり夕方から雨か雪予報になっている。降水確率は低く3~4時間のスポット的な雨の様だし降り始めが17時ならば濡れても短時間だろうと楽観視して今日も雨装備は持たないことにした。ついこの間のBRM102さくら200で痛い目に遭っているのにまた同じ過ちを犯してしまうのかと脳内の葛藤がひとしきりあったが結局レインウェアをバッグに詰めるのが面倒だという意識が勝ってしまった。5時半に自宅を出て車で袖ケ浦海浜公園に向かう。

 首都高からアクアラインに入るまでは渋滞していて時間がかかってしまい袖ケ浦海浜公園に到着したのが7時半過ぎ、駐車場に車を停めて急いでバイクを降ろしてスタート地点に向かう。

 スタート地点に着くとちょうどブリーフィングが始まったところだった。

 今日のコースは袖ケ浦海浜公園をスタートして富津まで海沿いを走りそこから内陸部を進んて館山から再び海沿いに出て鴨川までひたすら海沿いを走って鴨川から内陸部を北上して袖ケ浦海浜公園に戻ってくる200km。

 前半と後半にそれぞれ山岳地帯があって獲得標高は1700m強という初級山岳コースという感じだが市街地走行が殆どないのでかなり走り易いコースだ。AJ千葉さんの定番コースで幾つかバリエーションがあるが、これとほぼ同じコースを過去に走った覚えがあるので何となくイメージは掴めている。今日はとにかく夕刻の雨と強い北風がどうなるかで難易度が大きく変わって来るものと思われるが、降られる前に戻って来たいところだ。

 ブリーフィング後に今日が初ブルベという人達への初心者講習会。

 ブリーフィング後に受付。スタートが第3ウェーブで8:30になった。早めについて早いウェーブでスタートしたいと思っていたが渋滞のお陰でその目論見は外れた。この30分の遅れが影響する事態にならないことを願うのみ。

 今朝の袖ケ浦は天気はまずまずだが北風が冷たい。でも朝でこの気温ならば冬用ウェア上下で全く問題ないレベル。

 ついさっき渡って来たアクアラインがよく見える。

 先発のスタートを見送りながらしばし待つ。今日の出走者はぱっと見60~70人位かな。

 今日もバイクはいつものチタン。きっちり整備してあるバイクで走ること自体が楽しみの一つになる。

 第3ウェーブのスタートが始まった。スタッフのシンさんから装備チェックを受けて出走態勢に入る。

スタート/袖ケ浦海浜公園->PC1/セブンイレブン富津更和店(37.1km)

 定刻8:30直前に緩々と走り始める。最初の目的地は37km先のPC1。

 公園を出て真っすぐな道を南下開始。緩い追い風基調なので走り出しは楽だと言いたいところだが今日も何となく疲労感が自覚されて身体が重い感じ。考えてみれば去年の

BRM1223福岡200からほぼ毎週末ブルベの状態で4週目に入っているので休息が足りていないのかも知れない。取り敢えず今の時期は冬場の貴重な集中トレーニング期間だと認識しているので疲れにくい身体・疲労回復の速度を早める身体を作るために多少の無理は必要かも知れない。今日も走り出した以上はきちんと完走しなければならないからペース配分を考えて頑張って走る。

 1.6km、右折して復路と分かれる。これでナビ上には復路との交差点は無くなったので迷うことはない。

 4.9km、金田東5丁目交差点を右折して県道87号に乗る。

 6.4km、金木橋を渡る。車列が長くなっているが、これを全てパスして前に出る程の脚はないので自然分解するのを待つしかないか。

 10.8km、木更津市街に入って突き当りを右折。

 曲がって直ぐに左折して県道90号に乗る。

 12.2km、国道16号を横切って県道90号を更に南下。木更津市街は多少信号に引っ掛かるが早朝ということもあって車通りは少なくストレスは少ない。

 13.6km、交差点を右折して更に県道90号を進む。

 15.6km、君津市に入った。この辺りまで来てようやく集団が分散して走り易くなった。

 17.4km、ここから先は国道16号に遷移する。

 国道16号で富津市街を通過。道はかなり細い。国道16号は各所で表情が全く違っていて面白い。

 20.1km、大堀亀下交差点を大貫方面に左折して国道16号を離脱し県道157号に乗る。

 23.7km、佐貫・大貫駅方面に右折して更に県道157号を進む。

 25.0km、右折して直後の踏切を渡る。

 踏切を渡った直後を左折する。

 25.8km、大貫海岸に出た。晴れた空の下で海の青さがくっきり。

 26.0km、左折して国道465号に乗り海沿いを離れる。

 曲がって直ぐに上りが始まった。

 真っすぐな長い坂をぼちぼち上っていく。勾配はせいぜい3~4%といったところだが今日はきつく感じる。まあこの時期はこんなものかと割り切って無理せず出せるペースで走るしかない。

 28.8km、ピークを通過してそのまま下りに入る。

 29.3km、下りを終えて佐貫駅前を通過。新舞子海岸方面に直進して国道465号から県道256号に遷移する。

 ここを通る度に小学校6年の夏休みにマザー牧場のサマーキャンプに参加するために独りで九州から出て来て誰もいないこの駅に降り立った時の心細さを思い出す。あの時から駅の雰囲気は全く変わっていない。

 30.7km、国道127号方面に左折して細い県道256号を更に進んでいく。

 32.3km、踏切に引っ掛かる。内房線の車両を久し振りに見た。

 アップダウンをこなしながら県道256号を進む。車通りは殆どなく信号も全くないので巡航速度は遅いが確実に距離を消化していく。

 33.5km、長浜交差点で館山方面に右折して国道127号に乗る。信号待ちで車に乗ったおじさんから”たくさん同じ様な格好をした人が走っているが何かの大会か?”と聞かれて200km走るイベントと答えたらびっくりしつつも自分も昔自転車に乗っていたと話していた。

 国道127号を南下していく。車は少なく走り易い。

 35.2km、湊交差点を左折して国道127号を離脱し県道93号に乗る。ここから館山までは内陸部を走ることになる。

 湊川沿いの県道93号を進む。PCはもう直ぐ。

 PCが見えた。

 37.1km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:16。

 先週のBRM107東京200と同様にここに来るまでかなり暑くなって来たのでヒートテックインナーをここで脱ぐ。朝の寒さにウェアを合わせると日中が暑い。

 まだ序盤なのでそこそこ人が集まっているがそのうちバラけて来るかな。空腹感はないのでピルクルを1本だけ飲んで15分程の休憩の後出発。

PC1->PC2/セブンイレブン館山大賀店(44.0km/81.1km)

 PCを出て再び国道465号に乗り東に向かって進み始める。次の目的地は44km先のPC2だがこの区間で前半の山岳地帯を越えていくことになる。

 40.1km、鴨川・久留里方面に左折して更に国道465号を進む。

 41.0km、関尻交差点を鴨川・館山方面に直進して国道465号から県道88号に乗り換え。

 県道88号を進み始めて上り基調になって来た。山岳地帯に突入したか。

 48.4km、右に湖を見ながら進む。3%前後の緩い坂が続く。

 進むうちに勾配がきつくなって来てところどころ5%を超えて来た。本格的なヒルクライムになって来た。

 なかなかピークが来ない。過去にこの坂は上ったことがあるはずだがこんなに長かったのか?という印象。

 50.5km、ようやくピークに到達して鴨川市に入った。そのまま下りに入っていく。

 52.6km、あっという間に下りを終えて金束交差点を館山・保田方面に右折して県道34号に乗る。曲がって直ぐに上りが始まる。

 53.6km、平塚入口交差点を館山方面に左折して再び県道88号に乗る。更に上りは続く。

 県道88号に乗って再び上りが本格化してきた。前半の山岳地帯の2つめのピークを目指して上っていく。

 2本目のヒルクライムもそこそこ長いが1本目で上りに慣れたのかちょっと楽に上れている様に感じる。

 57.0km、ピークに到達して南房総市に入った。そのまま下りに入っていく。これで前半の山越えは終わったはず。

 58.0km、下りながら分岐を道なり左に進む。

 61.0km、長い下りを終えて突き当りを館山・国道127号方面に右折して県道88号を更に進む。

 微妙な下り基調の県道88号を順調に進む。車が殆ど走っていなくて信号も殆どないので距離の消化が早い。

 66.1km、館山方面に道なり右に進む。

 進路が真南になって周囲が開けて何となく向かい風な感じでいまいちペースが上がらないがまずまず順調に進んでいく。

 69.4km、道の駅三芳村を通過。ここにはブルベライダーの中でも有名なビンゴバーガーがあるが今日も素通り。

 72.3km、館山市に入った。

 73.3km、安房地域医療センター交差点を館山市街方面に右折して国道128号に乗る。

 75.6km、国道410号を横切って館山市街を進んでいく。市街地になって信号が増えたが車はそれ程多くないのでストレスは少ない。

 77.2km、館山市街を抜けて北条海岸交差点を白浜・洲崎方面に左折。再び海沿いに出た。

 海沿いの県道250号を進む。昼になって来て若干車が増えてきた感じ。

 79.2km、自衛隊前交差点を左折。

 曲がって直ぐに宮城交差点を洲崎・白浜方面に右折して県道257号に乗る。ここを曲がればPCはもう直ぐ。

 PCが見えた。ホッと一息。

 81.1km地点のPC2に到着、チェックタイムは12:23。

 ここまで巡航グロス20km/hで来ているのはまずまず順調。山岳地帯を通過したものの車も信号も少ない道が大半だったのでこのペースが維持できているものと思われる。この位のペースをこの後も維持したいところ。AJ千葉のスタッフさんの通過チェックを受けてから15分程の休憩の後出発。

PC2->通過チェック/アロハガーデン館山(14.2km/95.3km)

 PCを出て再び県道257号に乗り西に向かって進み始める。次の目的地は14.2km先の通過チェック。

 進路が西向きになって何となく向かい風に思える。今日の風向きは良く分からない。

 この辺りの海はもう東京湾を出て外海か。遥か先の陸地は三浦半島やら熱海やらが見えているのだろうか。

 微妙なアップダウンが出てきた。

 87.5km、洲崎灯台の傍を通過。

 進路が南から東に転じて海沿いを進む。いつの間にかフラワーラインを走っていた。フラワーラインの起点がどこなのか分からなかった。

 進路が東向きになって追い風基調になった。順調に距離を消化していく。

 まだ1月も半ばなのに道端には菜の花が咲いている。気温は低いけれど千葉は暖かいというイメージが強く残る。さすがフラワーラインという感じか。フラワーラインは車は殆ど走っていなくて信号が皆無なので非常に走り易い。

 前方に建物が見えてきた。あそこが通過チェックか。

 通過チェックが見えた。

 95.3km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは13:04。ここはフォトチェックなので通過証明用の写真を撮って直ぐに出発する。

通過チェック->PC3/セブンイレブン鴨川広場店(47.4km/142.7km)

 通過チェックを出て再び県道257号に乗り南に向かって進み始める。次の目的地は47.4km先のPC3。この区間は基本的に平坦基調。

 進路が南向きになると向かい風基調になる。今日の風向きは本当によくわからない。

 97.3km、相浜交差点を白浜方面に右折して国道410号に乗る。

 国道410号を進む。車はそれ程多くないのでストレスはない。

 98.9km、南房総市に入った。

 99.6kmを右折して、海沿いの国道410号を更に進む。

 進路が南から東に徐々に変わってくるにつれて追い風基調になってきて何となくバイクが前に進むようになってきた。

 103.3km、突き当りを鴨川・千倉方面に右折して更に国道410号を進む。取り敢えず今日の行程の半分を消化したが時刻は13:26、今日はいつもの6~7時スタートに比べて1時間半以上も遅いので展開が凄く遅く感じる。

 104.7km、白浜を通過。前方に野島埼灯台が見える。

 107.7km、分岐を白浜市街方面に直進して国道410号を離脱。

 111.8km、南房千倉大橋を渡る。

 113.0km、道の駅ちくら・潮風王国を通過。この正面の宿がAJ千葉さんの忘年会の定宿六治郎。最近は参加していないけれど今もここでやっているのかな?

 116.6km、千倉漁港を通過。

 117.5km、北朝夷交差点を鴨川方面に右折して再び国道410号に乗る。

 国道410号は若干車通りが増えたが普通に流れているのでストレスはない。

 121.1km、鴨川方面に道なり右折して国道410号から県道297号に乗り換え。

 真っ直ぐな県道297号をひた走る。この道もフラワーライン。追い風基調は継続していて順調に距離を消化していく。

 125.3km、フラワーライン入口交差点を勝浦・鴨川方面に右折して国道128号に乗る。

 国道128号も車通りはそこそこあるがストレスは少ない。

 130.7km、鴨川市に入った。

 134.8km、道の駅オーシャンパークを通過。この先微妙なアップダウンが出てきた。

 現在時刻は14:38、空には雲が出てきて日差しも弱くなった。夕暮れが近付いている。

 137.3km、フラワーセンター・仁右衛門島方面に左折して国道128号を離脱し県道247号に乗る。

 細い県道247号を進んで太海の街中を通過していく。

 県道247号も微妙なアップダウンが続く。

 140.5km、橋を渡って鴨川市街に入って来た。

 橋を渡り終えて勝浦方面に道なりに進んでいく。

 141.5km、ごみごみとした鴨川の街中を抜けつつ三叉路を右方向に進む。

 141.7km、安房鴨川駅を通過。

 142.1km、国道128号を横切って直進する。PCはもう目前。

 PCが見えた。ホッと一息。

 142.7km地点のPC3に到着、チェックタイムは15:02。

 買い物をして店の外に出てきたら大粒の雨が降り出していてびっくりした。ここから降られるとなるとまだゴールまで3時間以上かかるのでかなり濡れてしまうことになる。と言ったところで雨装備は持っていないのでどうしようもない。102さくら200と同じで天気を読み間違ってしまった。ここでは結構な数の参加者がいたので全行程の3/4を消化しても皆同じようなペースで走っている様だ。ちょっと空腹感があったのでパンを食べて15

PC3->ゴール/袖ケ浦海浜公園(62.6km/205.3km)

 雨が降る中、PCを出発。後はゴールを目指すのみだがゴールまでは62.6kmでこの後すぐに清澄養老ラインの山越えが待ち受けているので最後に今日一番きつい区間が設定されている。天気予報はこれから雨で向かい風だし相応に覚悟しておかなければならない。

 144.5km、突き当りを勝浦・天津市街方面に右折して県道181号に乗る。

 145.0km、東町交差点を通過して国道128号を横切る。雨は大粒だが量が少ないので路面に水が浮くまでには至っていない。このままなら大して苦にならない。

 147.2km、天津の街中に入って天津交差点を清澄方面に左折して県道81号に乗る。

 曲がって直ぐに清澄方面に道なり左折して天津の街を抜けていく。

 147.8km、国道128号の高架をくぐるといよいよ上りが始まる。距離5.5km平均勾配5.7%の本格ヒルクライム。

 序盤から勾配8%でキツイ。今日も上りは駄目な感じなので行けるペースでちんたら上っていく。

 前方にこれから走るループ橋を見上げる。あんな高い所まで行かなければならないのかとげんなりする。

 149.1km、旧道と新道との分岐点を通過。キューシートにはどっちを走っても構わないと書いてあったが旧道は距離は短いが急勾配なので新道のループ橋を選択。

 いつの間にか雨もほぼ止んで、車も殆ど走っていないので落ち着いて上ることができる。

 山の隙間から太平洋が見える。今日の海はこれが見納めか。

 所々急勾配が出て来て我慢の走りが続く。自分の脚がいまいちなこと以外は何の問題もないのに走れない割にはそこそこ楽しい。

 152.1km、山頂まであと1km、もうひと頑張り。

 153.1km、ようやくピークの清澄トンネルに到達。これで今日の最高標高地点をクリアしてホッと一息、そのまま下りに入っていく。

 長い下りを快調に下っていく。雨は止んだし車も全くいないので落ち着いて下ることができる。

 157.9km、ちょこっと上り返して白岩温泉を通過しつつ君津市に入った。

 川沿いの細い道を下っていく。路面が悪い所がちょくちょく出てくるので注意が必要。

 160.7km、下り基調の途中で上り返しが出てきた。9%と書いてあるが体感10%超の急坂をえっちらおっちら上っていく。

 急坂の頂上付近で出てくるこの”!”標識は正面から坂を上って来た車が突如姿を現すから気を付けろということなのだろう。ピークを越えて急坂を下っていく。

 161.6km、枝道に左折して県道81号を離脱し直後を千葉・久留里方面に更に左折して国道465号に乗る。

 この先しばらくは国道465号を走ることになる。車も殆ど走っておらず信号もないので落ち着いて走ることができる。

 時刻は16:30、山の向こうに沈んでいく夕陽が見えた。

 国道465号は多少のアップダウンはあるものの下り基調が続いているので順調に距離を消化していく。疲労感は今朝走り始めと大差ない感じなのでここまでまずまずうまく走れていると思う。

 山の斜面が夕陽の残光に照らされて寂寥感がありつつも美しい。

 169.9km、名殿交差点を千葉・木更津方面に右折して更に国道465号を進む。

 ゴールまではあと30kmちょっと、このまま降られずに行けそうな気がしてきた。

 と、思ったら残り30kmを切った辺りから再び雨が降り始めた。PC3の時と同じ間で結構雨粒が大きく量も多い。

 薄暮が消えて暗くなった国道410号を北に向かってひた走る。雨は徐々に強くなって本降りになり路面に水が浮き始めた。北風が徐々に強くなってきてはっきりとした向かい風基調になった。風も雨も天気予報がぴたりと当たった。楽観視して天気を読み間違えて敗北確定。

 178.5km、久留里の街中を通過。路面には完全に水が浮き、車輪が巻き上げる水で尻が濡れて冷たくなりシューズの中が浸水した。ウインドブレークジャケットは今のところ水が浸透してきていないので何とかなっている。

 182.9km、三田交差点を千葉方面に左折して県道160号に乗る。

 183.5km、末吉西交差点を千葉・市原方面に右折して再び国道410号に乗る。ゴールまであと20kmちょっと。

 国道410号を北に向かってひた走る。グローブに水が沁み込んできて指先が冷たくなってきた。

 188.6km、信号に引っ掛かる回数が増えてきた。早くゴールしたいのにペースが抑えられるのはストレス。

 雨だと思っていたら徐々に顔に当たる粒が痛くなってきて霙に変わって来た。ヘルメットの前方開口部から水が浸入し頭から顔に水が流れ落ちてくるのが鬱陶しい。ついさっきまでの穏やかな夕暮れ時が嘘の様なとんでもない荒天になってしまったが不思議と悲壮感はない。妙にテンションが上がって楽しくもないが辛くもない。

 193.2km、新花川橋交差点を袖ケ浦市街方面に左折して県道24号から県道143号に乗り換え。

 201.7km、神納一丁目交差点を袖ヶ浦市役所方面に右折。

 202.2km、袖ヶ浦の街中を通過して更に直進。相変わらず信号にちょくちょく引っ掛かって残り3kmが遠い。

 袖ヶ浦市街を抜けて海沿いに出たらとんでもない向かい風と雪なのか霙なのかわからない粒が打ち付けてきてバイクが押し戻されそうになった。最後の最後で怒涛の攻めが待っていたとはもう笑うしかない。ゴールまでの最終ストレートを踏み倒してじわじわとせり上がっていく。

 何とかかんとかゴールに辿り着いた。

 物凄い風の中、スタッフのシンさんは車の中でゴール受付をしていた。濡れたグローブを脱いで冷たい指先でブルベカードとレシートを渡すのに苦労してブルベカードにサインするのに更に一苦労、何とか手続き完了。ゴール時間を確認しなかったがシンさんの”ちょうど10時間”という言葉が聞こえた様に思ったので13:30ということにしておこう。今日も最後まで徹底的に楽しませていただきありがとうございました!

ゴール後

 ゴール手続きを終えて速攻で車に戻って来た。あっという間に身体が冷えて途端に全身がガタガタと震え出し動きが緩慢になって制御が効かなくなってしまった。バイクを積み込むのに一苦労して、ヘルメットを脱ごうと思ったら指先の感覚が全くなくなってヘルメットのストラップのバックルが外せず止む無くヘルメットを被ったまま車に乗り込んで急いでエンジンをかけてヒーターを全開にした。車内が徐々に温まって来ても全身の震えが止まらない。走っている時はテンション高く身体も温まっていたけれどゴールしてからの悲壮感がなかなかに酷い。10分程耐えてようやく指先の感覚が戻って来てやっとヘルメットのバックルを外すことができ、もたもたと濡れたウェアを着替える。着替え終わっても身体の震えが止まらないので暴風の中を自販機までホットココアを買いに行って車の中でがぶ飲みしてようやく徐々に震えが収まって来た。結局落ち着くまでに30分以上を費やし車をスタートさせたのが19時過ぎ。帰りに地元の行きつけのラーメン屋に寄れるかなとの淡い期待が潰えてしまった。さっさと帰って風呂に入って温まろうと思っていたらアクアライン入口の1km手前で渋滞に引っ掛かった。全く動かなくなってしまってどうしたものかとうだうだ思案しているうちに1時間が経過してたった100mしか進んでいなかった。幾ら何でもこれは拙いと思いここでようやく高速を諦めて下道で買える決断をしたのが20時過ぎ、渋滞の列から抜け出して逆方向に走り出した。国道16号に出たらスイスイ進んで、ナビの帰着予定時間が23時半だから帰り始めて直ぐに決断していたらもっと早く着けたと悔やんでも後の祭り。ゴール間際の暴風雨は相当悲惨だったはずなのにその後の大渋滞の方が酷くて暴風雨のことはすっかり忘れてしまった。結局幕張から高速に乗ってその後は順調に進んで23時前に帰宅、これにて今回のブルベは”無事に”終了した。

 

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 今回のAJ千葉さんのフラワーラインは袖ヶ浦海浜公園発着で市街地走行が殆どなく、信号も車も殆どない道がたくさんあって海沿いや内陸部、平坦と適度な山岳が上手い具合に配置されたメリハリのあるとても楽しい200kmなのだが、天候的にもメリハリがつき過ぎた印象深いブルベとなった。館山から鴨川までの海沿いの道は菜の花が咲いていてそこそこ気温も高かったので真冬でもブルベを楽しめる恵まれたコースだと思う。このコースも私的に冬場のトレーニングコースとして何度も活用したいと思っているのでこの先も何度も走ることになると思う。

 さて次のブルベは我がオダ埼清水班の定番コースのBRM121埼玉200アタック筑波梅林。雨に降られずに走りたいところだがさてどうなるか。次回詳報の予定。